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平成30年度第4回ぐんま緑の県民税評価検証実施結果

更新日:2018年7月26日 印刷ページ表示

1.日時

平成30年7月18日(木曜日) 13時30分~15時10分

2.会場

県庁7階 審議会室

3.出席者

委員:西野委員長ほか8名、県:須藤環境森林部長ほか12名、事務局:林政課職員5名(別添出席者名簿のとおり)

4.環境森林部長あいさつ

 [略]

5.委員長あいさつ

 [略]

6.議事

  • (1)ぐんま緑の県民基金事業の第2期に向けた見直しについて(案)
  • (2)ぐんま緑の県民税 今後のあり方(素案)について
  • (3)その他

7.質疑内容

(司会:林政課次長)
 (*13時30分 司会 開会を宣言する)

(司会)
環境森林部長からあいさつを申し上げる。

(環境森林部長) [あいさつ] (省略)

(司会)
次に、西野委員長からごあいさつをいただく。

(西野委員長) [あいさつ] (省略)

(司会)
これより議案の審議に移るが、議長は西野委員長にお願いする。

(議長(西野委員長))
まず「ぐんま緑の県民基金事業の第2期に向けた見直しについて(案)」について説明をお願いする。

(林政課長)
資料1「ぐんま緑の県民基金事業の第2期に向けた見直しについて(案)」、資料2「ぐんま緑の県民基金事業の第2期の枠組みと必要な事業量(案)」により説明。

(議長(西野委員長))
「ぐんま緑の県民基金事業の第2期に向けた見直しについて(案)」について説明いただいた。
見直しの手順として、事業の実施に必要となる費用の総額を算出し、そこから税額が算出されるということである。
資料1については、評価検証委員会、県議会、市町村、県民の皆様からの意見を踏まえて見直し案を検討したもので、この結果をまとめて、必要な事業量を算出したものが資料2である。
「水源地域等の森林整備」であるが、労務単価の上昇等により、若干の増額となっている。
「ボランティア活動・森林環境教育の推進」ではボランティアセンター開設費の減少による若干の減額となっており、「市町村提案型事業」については市町村等からの様々な要望を取り入れて増額となっている。「普及啓発」はやや増額、評価検証については同額となっている。
見直しを実施したところ、総額で8億5千万円の年間事業費が必要であるという結果となった。ここで、各委員から意見をお聞きしたい。
「水源地域等の森林整備」について意見はあるか。

(各委員)
意見なし。

(議長(西野委員長))
続いて「ボランティア活動・森林環境教育の推進」についてである。
森林環境教育の推進についての目標設定欄に、「参加者数の著しい増加や高齢化等による指導者減少が発生した場合には、ニーズに対応するため指導者養成を再開する。」とあるが、見直し検討方針欄には、「一定数の指導者を育成できたことから、資質向上を図るためフォローアップ研修の充実を図る。」とされている。
これ以上指導者を増やさないと読めるが、これについて説明願いたい。

(緑化推進課長)
資料3「表9 森林環境教育の推進の事業実績」により説明。
緑のインタープリター登録者数については、その年度に活動が可能な人を登録する制度としている。
150名の緑のインタープリター登録者のうち、実際に教えることができる方は実質的に90名程度であり、60名ほどの方はフォローアップ研修が必要であることから、こちらを優先して行いたいと考えている。
今後、参加者の著しい増加や高齢化等による指導者の減少があった場合には、養成講座の開催を検討する。

(議長(西野委員長))
インタープリターの年齢構成はどうか。

(緑化推進課長)
手元に詳細資料がないが、65歳以上の方が多いと思われる。

(議長(西野委員長))
資料1にも記載されているが、「ぐんま緑の県民税に関するアンケート調査」の結果における認知率の向上についてであるが、150名が登録予定で90名程度が実働となっているとのことだが、より若い世代の人たちにインタープリターに参加して欲しいと考えている。
このことが認知率向上に役立つのではないか。

(緑化推進課長)
今年度、養成講座受講者を募集したところ、定員25名に対して申し込みが上回っている状況であった。
予算に限りがあるが、御意見を踏まえて養成講座の開催を検討していきたい。

(議長(西野委員長))
「ぐんま緑の県民税」の認知率を高めるための取り組みについて、どのような方法があるかを検討いただきたい。

(松本委員)
若い人もインタープリター制度に参加して欲しい。
中でも大学生などは小さい子から見て親近感があることからなるべく参加して欲しい。

(議長(西野委員長))
インタープリター新規養成講座の年間の回数は。

(緑化推進課長))
日曜日、祝日に12回開催している。
しかし、活動の場であるフォレストリースクールについては平日開催であることから若い方は参加しにくい状況となっている。

(議長(西野委員長))
なるべく多くの方に参加していただくことで、さらに事業の裾野が広がることになる。
次の「市町村提案型事業」であるが、市町村が積極的に参加している。市町村としては「ぐんま緑の県民税事業」の中で、最も身近でわかりやすい事業であると思う。
管理団体の高齢化等の問題については、私も話を聞いたが、整備をやりたくてもできない事例が発生している。
見直し検討方針案については、委託に対応した単価に見直し、植栽木への獣害防止、竹林の有効活用、事業施行地のPR等がある。
これらは委員会でも意見があった「見える化」に通ずるものである。
今回の見直しで実績を踏まえて事業費を増額しているが、これについて意見はあるか。

(飯塚委員)
県民の方に対しての事業の「見える化」を提案したところ、積極的に形としてくれたのはよかった。
この事業は県民にとって本当に必要なものだと認識してもらうためにも大変良いことである。

(議長(西野委員長))
「市町村提案型事業」について他に意見はあるか。

(各委員)
意見なし。

(議長(西野委員長))
続いて「普及啓発」である。制度運営については、のぼり旗を施行地に設置し事業のPRを行うものである。
また、林業試験場により、これまで調査を行ってきたものについて、間伐を行うことによってどういう効果が出たかを検証してきたところである。

(林業試験場長)
光環境の改善という側面からデータを収集してきた。
結論としては光環境の改善をすることで、下草の占有面積、種類も増加し、間伐の効果があることが検証できたことから調査を終了することとした。

(議長(西野委員長))
4年間研究を行ってきたことであることから、素案にその成果を盛り込み、県民に対して周知してはどうか。

(高草木委員)
数年前からボランティアによる森林整備を実施しているが、その際にのぼり旗を設置している。
散歩をしている人のなかにも作業に興味を持ってくれる人がいる。こういったときにのぼり旗があればいいと思う。
今年度から別の場所で作業を行うが、今回からは横断幕を掲示して作業を行うことを検討している。
地域の目、作業をする人のやりがいのためにも積極的に実施して欲しい。

(市川委員)
のぼり旗はPRによい。
また、子どもは風船が大好きなので、緑色の風船などを啓発に使ってはどうか。

(議長(西野委員長))
いろいろなPRの方法はあると思うので市川委員の意見も検討して欲しい。
岐阜県に出張した際に、食事に出てきた割り箸が、県産間伐材を使用したものであった。
こういった事例についても参考にして欲しい。

(小井戸委員)
効果実証に関して、水源地域における調査の中で、水量の計測を行っているか。

(林業試験場長)
水量については計測していない。

(小井戸委員)
何カ所調査しているか。

(林業試験場長)
20カ所、県内を4ブロックに分け、各5カ所調査している。
間伐による光環境の改善を中心に調査していることから、水量の増加、水質の改善等の調査は行っていない。

(議長(西野委員長))
森林整備の効果を実証するには、これ以上どういった調査を行えばよいか。

(小井戸委員)
森林の保水力について、整備を行った森林とそのまま何もしない場合の比較をして、手入れをすれば改善されるという結果が出れば、県民の方に対しての「見える化」にもつながると考える。

(議長(西野委員長))
下層植生のある場合と無い場合の森林について、効果がどう違うか、雨水が斜面を伝わって直接流れてしまうか、浸透していくかなど関心がある。
調査結果を「見える化」することも重要であるので、必要な調査については実施することも検討願いたい。

(林業試験場長)
過去の調査事例を調べて報告したい。

(議長(西野委員長))
小井土委員の意見にもあったとおり、積極的な研究を行い、林業試験場も何らかの形で事業に関わっていって欲しい。

(宮地委員)
説明の中で、労務単価の上昇による見直しや、委託を実施する際の見直しが検討されている。
担い手の確保、人材の確保ができず管理団体が設置できなかった例があったと聞いている。
五年のスパンで考えた上で、作業単価の見直しを行うことが望ましいと考える。
東京オリンピックに向かって人件費などが上昇していることや、担い手の確保が難しいことを考慮して積極的に単価を見直して欲しい。

(小山委員)
全体的には良いと思う。
「市町村提案型事業」では「柔軟に対応する」とされているが、これから始まる事業については特に柔軟性を持たせて実施して欲しい。
平地においても、「ぐんま緑の県民税」は有効なものであるという意識を持ってもらえるような事業ができればよいと考えている。
また、東毛地域ではクビアカツヤカミキリによる被害が深刻になっていることから、1市5町で対策協議会を立ち上げ、国の補助を受け対策を実施している。
すでに太田にも被害が発生していると聞いているが、このまま全県に拡大してしまうという危機意識を持っている。
松くい虫被害の際は県の補助を受け、植栽等を実施したという例がある。
平地では身近なサクラを、「ぐんま緑の県民税」により植えられたとなれば、平地に住む県民にとって非常にPRになる。
県民税は山間地にばかり行くと思っている県民もいると思われることから、公園の緑を「ぐんま緑の県民税」で守ったとすれば大変なPR効果があると思う。
2期目のスタートにもインパクトがある。
群馬県にあった事業展開をしていくことが「ぐんま緑の県民税」の目的と言えるので、検討をして欲しい。

(議長(西野委員長))
私も都市緑化について取り組むことも必要と考えていた。
森林環境教育の中で植栽をしてもらうことも教育の一つと言える。
子どもたちに植栽をしてもらうことなども検討し、柔軟に対応して欲しい

(西岡委員)
小山委員の意見に賛成である。
太田市でもこの半年間でクビアカツヤカミキリの被害が大変なスピードで発生している。
是非検討願いたい。
もう一点は、太田市北部にユリ公園があり、観光客が多く訪れる場所であるが、イノシシにより球根が掘り返される被害にあいユリが全滅してしまった。
有料で入場券を販売し、また招待券を発送したものの、ユリの花が咲いていない状況となってしまった。
地元ではイノシシ被害が減少していないとの意見もあることから捕獲頭数について教えて欲しい。

(自然環境課長)
平成28年度の数字であるが、年間8千頭捕獲している。

(西岡委員)
繁殖力が高い動物であることと、ハンターが減少していることも問題である。
若い方にハンターになってもらうことも含め総合的に検討いただきたい。
また、冒頭の部長あいさつにもあったが、西日本の豪雨災害で被害が出ていることで、森林整備の必要性について問われることになると思う。
第2期については重点的に対策を実施して欲しい。

(議長(西野委員長))
インタープリターの方々に、研修が終わった際にTシャツ、ポロシャツなどを配ることはしているか。

(緑化推進課長)
していない。

(議長(西野委員長))
現場での指導の際に着てもらうことでPRになり、士気も上がると考える。

(議長(西野委員長))
それでは「ぐんま緑の県民基金事業の第2期に向けた見直しについて(案)」について承認することでよいか。

(各委員)
承認。

(議長(西野委員長))
「ぐんま緑の県民基金事業の第2期に向けた見直しについて(案)」について評価検証委員会として承認ということで決定する。9月の条例制定に向けて若干の修正が生じた場合については委員長に一任いただいてよいか。

(各委員)
了承。

(議長(西野委員長))
次に「ぐんま緑の県民税 今後のあり方(素案)について」説明をお願いする。

(林政課長)
資料3「ぐんま緑の県民税 今後のあり方(素案)について」により説明。

(議長(西野委員長))
説明いただいた資料はパブリックコメントの資料となる。
これを県民の皆さんに公表してよいか審議をお願いする。
西日本では未曾有の災害となっている。
幸い群馬県では大きな被害はなかったが、過去には県内でも台風災害により山間集落が被災したこともある。
県全土を強くしていくことが必要である。
最初の議案では必要な事業量として、8億5千万円必要とされた。
この議案では、必要な事業量に応じた、「ぐんま緑の県民税」の税額が、個人では700円、法人は1,400円から56,000円とされた。
このことを踏まえて承認となるが、承認するに当たり委員の皆様から意見をいただきたい。

(小山委員)
国の「森林環境譲与税」と「ぐんま緑の県民税」では目的も制度設計も違う。
5年間の実績を積み上げたものを基に、新たな制度を設計したことを考えると、同規模の制度設計とすることが必要であると考えるので、この案でよいと考える。

(議長(西野委員長))
国の「森林環境譲与税」についての説明については、林野庁においても公開を始めたところである。
県民にわかりやすいように資料を追加してはどうか。
「ぐんま緑の県民税」に興味を持つ人は知りたいと思われる。

(林政課長)
資料を添付し丁寧に説明したい。

(小井土委員)
県民にわかりやすいように「見える化」をしながら進めていただきたい。

(宮地委員)
「新たな課題の発生」において、西日本豪雨について話があったが、先日現地に赴いた。
災害には地球温暖化、ダム等人為的なものなど、様々な要因があることからあまり決めつけない説明として欲しい。

(松本委員)
国の「森林環境譲与税」と「ぐんま緑の県民税」の使い分けについても検討されていることから、このまま継続となることでよいと考える。

(西岡委員)
最終的な目的としては、安全、安心な暮らしのためのものであると思う。
過去5年間実施した、これまでの実績を踏まえて作られた計画であることから、このまま継続して欲しい。

(高草木委員)
今後パブリックコメントを求める際に、素案を全て読まないと納税額が把握できないことから、概要書が必要と考える。
皆さんの税金をいただいて森林の整備をすることを資料に記載して欲しい。

(飯塚委員)
国の「森林環境譲与税」と「ぐんま緑の県民税」の使い分けができており、案に賛成したい。
できればフローチャートで具体的な形で説明して欲しい。
また、県民に制度を理解してもらうためには、費用がかかってもよいのではないか。

(議長(西野委員長))
制度に混乱がないように国の「森林環境譲与税」と「ぐんま緑の県民税」の使い分けについて記載をすることを検討して欲しい。
委員からの意見を踏まえ若干手を加えた上で、パブリックコメントにかけることとしたい。
このとき、最後案の調整は委員長に一任いただきたい。

(議長(西野委員長))
「ぐんま緑の県民税 今後のあり方(素案)について」承認することでよいか。

(各委員)
承認。

(議長(西野委員長))
承認ということで決定する。
最後に「その他」について、事務局より説明をお願いする。

(林政課長)
今後の評価検証委員会の進め方について説明。

(議長(西野委員長))
これをもって第4回ぐんま緑の県民税評価検証委員会の議事を終了する。

(司会)
以上をもって第4回ぐんま緑の県民税評価検証委員会を閉会する。

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