群馬県食品安全基本条例について
群馬県では、食品の安全性の確保は最も基本的な行政課題のひとつであるとの認識に立ち、消費者の健康保護と総合行政などの視点を基本理念とする食品安全行政を一過性のものとせず、今後も引き続き積極的に推進することを宣言し、食品の安全性に関する施策の総合的推進を図るための基本的な法的枠組みとして食品安全基本条例を制定しました。
「群馬県食品安全基本条例」は、平成16年3月19日県議会で可決・成立、同月24日公布され、同年4月1日施行されました。
- 群馬県食品安全基本条例(平成16年群馬県条例第7号)(PDF:132KB)
- 群馬県食品安全基本条例施行規則(平成16年群馬県規則第21号)(PDF:34KB)
- 条例制定までの主な検討経過
- 条例の運用状況(年1回公表)
食品安全基本条例とは
食の安全を確保するための「基本理念」、「県、事業者及び県民の責務」、「県の施策の基本となる事項」を定めています。
基本理念
- 食品等の安全性の確保に関する施策は、食品等の供給及び食品の消費のすべての過程を通じて消費者の健康を保護することを最も重視するとともに、消費者と事業者との信頼関係の確立と保持に資することを旨として、科学的知見及び総合的な行政の視点に立脚して行われなければならない。
- 消費者と事業者との信頼関係は、適正な食品表示が確保されるとともに、県民、消費者、事業者、県その他の関係者が相互に情報及び意見を交換することによって確立され、保持されなければならない。

県、事業者及び県民の責務
幅広く流通する食品の安全は生産から消費に至るすべての関係者で守っていくことが必要です。
なお、毎年1回、各実施機関における条例の運用状況を取りまとめ公表します。
県は、条例の基本理念にのっとり、食品等の安全性の確保のために必要な施策を総合的に策定・実施します。
事業者は、条例の基本理念にのっとり、食品等の安全性の確保について第一義的な責任を有していることを認識し、適切な情報の提供等必要な措置を講じます。
県民は、自らすすんで食品等の安全性の確保に関する知識と理解を深めるとともに、合理的な消費行動に努めることによって、消費者の消費生活の安定・向上に寄与するよう努めます。
食品安全基本条例に盛り込まれた新たなしくみ
施策の申出制度
県民の皆さんが、県が行う食品安全に関する施策について、「こんな制度を新設してほしい」、「こんなふうに制度を運用してほしい」などを申し出ることができる制度です。
県では、こうした申し出に対し、手続きの透明化を図るため、群馬県食品安全審議会の意見を聴いた上で、実施の是非をお答えする制度です。
ただし、個別的な申出(例えば、「○○商店の食品の検査をして」など)は対象となりません。
※個別の事案は保健福祉事務所や「食の安心ほっとダイヤル」などでお受けすることとなっています。
群馬県食品安全基本計画
この条例に基づき、県では食品等の安全性の確保に関する県の施策の総合的かつ計画的な推進を図るため、基本計画を策定することとしています。
県が作成した計画案は、群馬県食品安全審議会の意見を聴いた上で策定します。
群馬県食品安全審議会
基本計画案や施策の申出など重要な事項について、客観的知見から調査・審議を行い、県への意見を述べる機関として設置します。
こんなことにも取り組みます
リスクコミュニケーション(※注)の仕組みづくり
食品の安全に関する県民会議の設置など、幅広の様々な情報と意見の交換を行うことにより、食品安全行政の円滑な推進を図ります。
※注 リスクコミュニケーションとは、消費者、生産者、産業界、学界、行政などの全ての関係者の間で、リスクに関する情報や意見を交換すること。
条例制定までの主な検討経過
2月19日付で「群馬県食品安全基本条例案」を、群馬県議会平成16年2月定例会に議案として提出しました。
- 条例案(平成16年02月25日)
平成15年12月10日から平成16年1月9日までの間に実施した県民意見提出手続(パブリックコメント)により、県民の皆様から寄せられましたご意見等及びそれらに対する県の考え方を取りまとめました。
- パブリックコメントの実施結果(平成16年2月10日)
条例案の骨子となる「群馬県食品安全基本条例案大綱」について、県民の皆様からの意見募集を行いました。たくさんのご意見をお寄せいただきありがとうございました。
- パブリックコメントの実施(平成15年12月10日~平成16年01月09日)
条例案の骨子となる「群馬県食品安全基本条例案大綱」を決定しました。
- 庁議(平成15年11月25日)
群馬県食品安全基本条例案大綱(案)を審議しました。
- 平成15年度第2回食品安全会議(調整会議)(平成15年10月29日)
群馬県食品安全基本条例(仮称)のイメージを、中間とりまとめとして示して、検討を行いました。
- 第6回県民会議(平成15年07月18日)
条例とそれに基づく新しい基本計画の策定について、高崎市内で、県民の方と公開討論を行いました。
- 食品安全語部(かたるべ)の会(平成15年06月22日)
基本条例の検討手順(予定)と検討の状況について報告しました。
- 第5回県民会議(平成15年04月14日)
食品安全会議事務局を中心に、調整会議を構成する関係課で、基本条例の実務的な検討を進めていくこととなりました。
- 平成14年度第2回食品安全会議(調整会議)(平成15年02月14日)
検討の趣旨について、リスクコミュニケーションの場として位置づけられている群馬県食品安全県民会議の場で、次のとおり事務局から説明し了承を得るというかたちで共通認識の醸成を図りました。
基本条例検討の背景・必要性など(平成15年2月3日に説明した内容です)
- 第4回県民会議(平成15年02月03日)
条例の運用状況(年1回公表)
◎群馬県告示第173号
群馬県食品安全基本条例(平成16年群馬県条例第7号)第19条の規定により、令和2年度における同条例の運用状況を次のとおり公表する。
令和3年5月21日 群馬県知事 山本 一太
1.リスクコミュニケーション(意見交換会)の実施状況
- 件数 13件
- 参加者数 2,519人
2.施策の申出件数及びその処理の分類別件数
- 申出件数 0件
- 処理の分類別件数 0件
参考データ
番号 | 開催日 | テーマ・主催者等 | 参加者数 |
---|---|---|---|
1 | 令和2年8月5日 | くらしのセミナー(前橋市消費生活啓発員の会) | 39 |
2 | 令和2年8月5日~8月31日 | 令和2年度学校給食衛生管理研修会(地域リーダー育成事業) | 1301 |
3 | 令和2年9月3日 | 令和2年度産学官連携による食の安全理解促進事業(東洋大学) | 5 |
4 | 令和2年9月10日 | 令和2年度産学官連携による食の安全理解促進事業(明和学園短期大学) | 8 |
5 | 令和2年10月28日~11月4日 | 「新!わかる!役立つ!食品表示」完成記念リスクコミュニケーション事業 | 289 |
6 | 令和2年11月24日 | 令和2年度産学官連携による食の安全理解促進事業(高崎健康福祉大学) | 42 |
7 | 令和2年12月1日 | 令和2年度産学官連携による食の安全理解促進事業(高崎健康福祉大学) | 40 |
8 | 令和3年2月5日 | 第59回群馬県食品安全県民会議 | 13 |
9 | 令和3年2月11日~2月18日 | 「食品表示ナビゲーション」完成記念リスクコミュニケーション事業 | 200 |
10 | 令和3年3月12日~3月18日 | 食物アレルギーオンラインセミナー | 532 |
11 | 令和3年3月18日 | 出前なんでも講座(健康寿命の延伸、食生活で変わる健康寿命、明和町寿学級) | 20 |
12 | 令和3年3月18日 | 出前なんでも講座(健康寿命の延伸、食生活で変わる健康寿命、明和町寿学級) | 15 |
13 | 令和3年3月19日 | 出前なんでも講座(健康寿命の延伸、食生活で変わる健康寿命、明和町女性ふれあいセミナー) | 15 |
2,519 |