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群馬県主要農作物種子条例(案)に対する意見募集結果

令和2年3月6日
農政部蚕糸園芸課

 県では、群馬県主要農作物種子条例(案)について、令和2年1月14日から令和2年2月14日までの1カ月間、郵便、ファクシミリ、電子メール、持参により、広く県民の皆様から意見の募集を行いました。
 このたび、寄せられましたご意見(延べ52件)及びそれに対する県の考え方を以下のとおり取りまとめましたので、公表いたします。
  なお、寄せられましたご意見につきましては、取りまとめの便宜上、案件ごとに適宜集約させていただいております。また、本手続と直接関係がないと考えられる意見については除外させていただきましたので、ご了承ください。
 今回、ご意見をお寄せいただきました方々のご協力に厚く御礼申し上げるとともに、今後とも、県行政の推進にご協力を賜りますようお願い申し上げます。

政策等の題名

群馬県主要農作物種子条例(案)

意見の提出数

 合計 9通
(郵便0通、ファクシミリ1通、持参1通、電子メール7通)
(意見の延べ総数 52件)

意見の採択により改正した箇所の有・無(有の場合はその概要)

無し

提出された意見の概要及び意見に対する考え方

提出された意見の概要及び意見に対する考え方一覧
項目 意見 意見に対する考え方
第1条
(目的)
「主要農作物等の種子は、県民共有の財産として地域協働の取組で保存・継承に努めるものとする。」といった趣旨を入れてほしい。 本条例は、主要農作物の品質の確保及び安定的な生産を図る上で不可欠である県内に普及すべき優良な品種の育成並びにその種子の安定的な生産及び普及を推進し、もって本県の農業の将来にわたる発展に寄与することを目的とし、県の責務、関係団体の役割、種子生産者の役割等を定めるものです。地域協働の取組で保存、継承という趣旨を記載する考えはありません。
野菜は、種子法に規定される主要農産物ではありませんが、風土や食文化に根差した公共財産であると認識しています。対象品目に伝統野菜や地域固定種を加えてほしい。(他同様の意見2件) 本条例でいう主要農作物とは稲、大麦、裸麦、小麦及び大豆としておりますが、これらは廃止された「種子法」で対象とされていたものであり、引き続き同じ作物を対象に、取り組んで参ります。
「持続可能な生産および農業の振興に寄与することを目的とする」という表現にするべきだと思います。 より強いメッセージとして「本県農業の将来にわたる発展に寄与することを目的とする」とさせていただいております。
群馬県で主要農作物種子条例が制定されることを強く希望します。優良品種の育成及び、安定的な供給は本来国の管理下において適正に行われるべきものだと思います。この条例の制定が多くの地方へ広がり、国民一人一人が安心・安全な作物を望んでいるという声になり政府・国への訴えになればと思います。 いただいたご意見は今後の施策立案の参考とさせていただきます。
主要農作物についても、野菜についても、企業が作ったF1種子が多く出回ることになれば、農家は毎年その種子を購入する必要が生じ、出費がかさみます。各地域でつくられている風土や食文化に根差した品種の育成を個々の農家の努力だけに頼れば、やがて廃れてしまいます。多様な種子の保存と育成、供給がなされることを要望します。 いただいたご意見は今後の施策立案の参考とさせていただきます。
「農業の将来にわたる発展」とありますが、生命再生産の基幹である農業はそれのみを発展させているのではなく、経済活動の生産基盤を保証することで他の産業の発展にも寄与するものだと思います。何より、農業従事者が安心して作り続けることができるということを最優先にしていただきたいです。農業の安定的持続性は一般消費者にとっても大きな安心となります。 いただいたご意見は今後の施策立案の参考とさせていただきます。
第2条
(県の責務)
「主要農作物の品質の確保及び安定的な生産に関係する団体」とありますが、どのような団体が担当するのか、団体の構成する人員、資格について明記を求めます。また、担当する団体は種子についての確かな知見のある団体を希望いたします。(他同様の意見1件) 生産及び普及について十分な知見を有する団体と考えております。なお、構成人員、資格等については本条例に記載する考えはありません。
第3条
(関係団体の役割)
「その他の関係者との連携」「関係団体」とありますが、消費者、供給にかかわる流通業、農産物加工業も明記し、協働を呼びかけてほしい。 生産物の流通、加工に関わる関係者について記載する考えはありません。
「~努めるものとする。」とあるが、関係団体は種子採種計画を県に報告することを義務付けて明記するべきだと考えます。 種子採種計画については、今後改正する群馬県主要農作物種子生産事業実施要綱において、種子を生産する者が県に報告する旨を記載しております。
第4条
(種子生産者の役割)
種子生産者とは民間事業者の種子生産者でしょうか。また、「~努めるものとする。」とあるが、関係団体は種子採種計画を県に報告することを義務付けて明記するべきだと考えます。(他同様の意見1件) 種子生産者とは、生産及び普及について十分な知見を有する団体と考えております。種子採種計画については今後改正する群馬県主要農作物種子生産事業実施要綱において、種子を生産する者が県に報告する旨を記載しております。生産に関する情報は、必要に応じて公開して参ります。
第7条
(一般種子生産ほ場の設置)
ほ場の設置について、知事による「指導」から「指定」への変更を要望します。
理由)種子需要量に応じた生産量を確保し、種子生産に適した地域、ほ場を指定して高品質な種子を生産するため。
種子生産ほ場については、県が関係団体からほ場設置計画の報告を受け把握し、ほ場検査等の指導を行っています。現状の体制でも生産量の確保や、品質には問題ない体制と考えており、「指定」とする考えはありません。
なお、今後も関係団体と協力して円滑な種子生産事業を実施して参ります。
第8条(検査) 県が定める基準に適合したときは、知事による検査証明書の交付についての追加を要望します。
理由)定められている基準に適合する種子であることを証明し、種子品質の向上及び信頼性の確保を助長するため。
種子の検査について、県は、種苗法第61条第1項に基づく指定種苗の生産等に関する基準の遵守状況を確認して参ります。また、管轄する農業事務所長から一般種子ほ場検査結果報告書及び一般種子生産物検査結果報告書により、検査の結果を報告する体制を維持していく考えです。
第9条
(優良な品種を選定するための調査)
選定するための調査に加え、選定した品種を高位安定栽培するための調査も条例に位置付けてほしい。
具体的には、「優良な品種を選定するための調査等」とし、条文を「…選定するための調査及び安定生産するための栽培方法の検討を行うものとする。」としてほしい。
高位安定栽培のための調査は、本条例にかかわらず県の試験研究機関の業務に位置づけられるものと考えます。今後とも高位安定技術の開発に努めて参ります。
第10条
(財政上の措置)
「必要な財政上の措置を講ずるよう努める」ではなく、「措置を講ずる」と強めの表現にすべきではないでしょうか。(他同様の意見3件) 県ではこれまでも、主要農作物の種子生産に関わる予算を確保して参りました。引き続き種子の安定生産、安定供給に向けた、必要な予算の確保に努めて参ります。
採取農家が減らないよう生産者へ生産保障を行ってください。(他同様の意見1件) 主要農作物の種子生産者の高齢化と担い手不足は大きな課題と考えており、関係団体、種子生産者等と連携しながら、種子生産者の確保と指導に努めて参ります。
財政について明記されていることはよいと思いますが、必要な人員の確保にも努めてください。 いただいたご意見は今後の政策の参考となるよう、関係部局と情報共有させていただきます。
第11条
(委任)
決定後だけではなく、議論中も情報開示をしてください。 今後新たに規則、要綱及び要領を定める場合は、本県の規定に沿って進めて参ります。
条例の制定について 「群馬県主要農作物種子条例」の制定に向けパブリックコメントが実施されることを、うれしく思っています。本条例が「種子法」に基づいた公的種子事業を継承し、その責務を県と知事が担い、役割を緩和、後退させることなく、その役割が明記された法案であってほしいと願っています。 いただいたご意見を参考に、条例を作成して参ります。
2018年4月に主要農作物種子法(以下「種子法」という)が廃止されました。消費者の側としては議論が不十分で経緯がよく分からないままの廃止と受け止めました。種子法の下で稲・麦及び大豆など主要農作物の種子の維持・開発のための施策が実施され、農家には安くて良質な種子が、消費者には美味しい米などが安定的に供給されてきました。しかし、この法の廃止により、今後、米などの種子価格の高騰や地域条件等に適合した品種の維持・開発の衰退が心配されています。また種子の国外流出や多国籍企業による種子市場の独占、支配が生じるおそれも指摘されています。食糧自給率向上や食の安全保障を視野に入れた、私たち一般消費者にも理解出来る条例にして欲しいと強く希望します。 いただいたご意見を参考に、条例を作成して参ります。
定義について 第5、7、8、9条では主語が知事となっていますが、要綱では蚕糸園芸課がその役割を担ってきたものです。なぜ条例では知事の役割となったのでしょうか。種子生産について専門家ではない知事に役割が集中し、遅滞なく施策を進めることができるのでしょうか。(他同様の意見1件) 条例では、事務的な作業及び具体的な行為を伴うものについては主語を知事としております。また県としての責務や、方針を示すものについては主語を県としております。なお、実際の業務、手続き等については、群馬県事務委任規則及び群馬県事務専決規定に知事の権限に属する事務の委任等事項を定め農政部蚕糸園芸課等が対応して参ります。
「優良な品種」「優良な種子」という言葉が使われているが、何を持って「優良」なのか。また、優良な品種の基準選定や選考者は、毎年度決定する種子生産計画に記載されるのでしょうか。内容の開示もお願いします。 優良な品種とは収量性、栽培性ともに優秀で、地域適応性が高いものと考えております。また、優良な種子とは、純度、発芽率が確保され、健全な生育が見込める種子と考えております。なお、優良な品種については今後改正する群馬県主要農作物奨励品種等審査要領に基づき選定しております。
遺伝子組換え作物について 遺伝子組換え作物やゲノム編集作物などの交雑の不安があります。そもそも育てないように禁止し厳しく監視するのはもちろん、ほ場近辺はGMOやゲノム編集作物のフリーゾ-ンとしてください。また、遺伝子組換え作物やゲノム編集作物は県内に発生させない、開発を行わせないことを早期に定めてください。(他同様の意見3件) 遺伝子組換え作物の使用にあたり、生物多様性の確保については、「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律」(通称「カルタヘナ法」)、食品としての安全については、「食品安全基本法」及び「食品衛生法」、飼料としての安全性については、「食品安全基本法」及び「飼料の安全性の確保及び品質の改善に関する法律(飼料安全法)」に基づき審査等が行われています。本条例においてこれらの規制を記載する考えはありません。
自家採種について 農家が行う自家採種や保存、交換等種子に関する農家の権利を守ることを条例に盛り込んでほしい。(他同様の意見2件) 種苗法により登録された品種の自家採種の可否については、種苗法に基づいて判断されるものであり、本条例に記載する考えはありません。
その他 要綱には施策の目的や流れが詳細に書かれており、常に県が関係機関と関わりを持って、責任を担っていることがよくわかります。条例においても要綱を参照し県や知事の責務を明記してほしい。 本条例(案)第11条において、「この条例の施行に関し必要な事項は、知事が別に定める。」としており、今後改正する群馬県主要農作物種子生産事業実施要綱を適用していく考えです。
条例案において、基づいた法律や規則がある場合は出所を明記してほしい。 第4条において、種苗法の適用を定めており、その詳細は、今後改正する群馬県主要農作物種子生産事業実施要綱に記載しております。
条例を定めることで要綱が後退することがないよう、明記してください。(他同様の意見1件) 今後改正する群馬県主要農作物種子生産事業実施要綱及び群馬県主要農作物種子検査実施要領を適用して参ります。
要綱では、主要農作物の中で県内に普及すべき優良な品種を「奨励品種」としているが、なぜ条例では「奨励品種」という指定がないのか。 県内に普及すべき優良な品種が奨励品種に当たると考えております。群馬県主要農作物種子生産事業実施要綱及び群馬県主要農作物奨励品種等審査要領を改正し適用して参ります。
県内で育成された優良な種子に関する情報の保護と流出防止対策の措置を講ずることを条例に盛り込んでほしい。 育成品種(育成者権)の保護は種苗法により判断されるものであり、本条例に記載する考えはありません。
「種子条例」制定の動きは全国におよび、制定採択する都道府県が増えています。その一方で、「種苗法改正案(案)」が農水省から提出されました。政府の目指すところは種子の開発は民間へ民間へです。生物多様性の維持や食糧自治、食糧安全保障を考えれば慎重に議論を重ねなければいけない問題です。県民のための食糧安全保障の体制を築いてください。(他同様の意見1件) 種苗法改正案の審議は国会においてなされるものと考えます。
県内に普及すべき優良な品種及び生産された作物を求める声は必ずあります。地方ならではの強みを生かす動きは地元農家と地元スーパーの結びつきではないかと思います。県の優良品種を地元スーパーがより多く扱えば、それは消費者の声となり、企業へ届く。その声が広がっていけば行くほど国への訴えとなるのではないかと考えます。 いただいたご意見は今後の施策立案の参考とさせていただきます。
本来、食の安定供給や、食の安全を守ると言う事は、国民の生存権を保証することであり国がその責務を負うべきものです。県の立場からも国に対して、種子法を改めて制定するよう働きかけてください。 いただいたご意見は今後の施策立案の参考とさせていただきます。
生産者だけの話ではなく、広く一般の方にも県が種子を保全・流通させる意義を理解してもらう取組になるような措置を設けて欲しい。 いただいたご意見は今後の施策立案の参考とさせていただきます。

意見に対する考え方(集約)(PDF:138KB)

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