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豊かなむらづくり全国表彰事業について
豊かなむらづくり全国表彰事業は、農山漁村におけるむらづくりの優良事例の表彰を行うことにより、「むらづくり」の全国的な展開を助長するとともに、地域の連帯感の醸成やコミュニティ機能の強化を図り、農林漁業及び農山漁村の健全な発展に資することを目的に、農林水産祭表彰行事の一部門(むらづくり部門)として、昭和54年度から実施されています。
実施主体
- 農林水産省 (『農林水産祭(むらづくり部門)』)<外部リンク>
- 公益財団法人日本農林漁業振興会
審査の流れ
- 県知事の推薦
↓ 各県から、優良と認められるむらづくりの事例1件を推薦する - 関東農政局豊かなむらづくり審査会
↓ 推薦事例について書面審査、現地調査を実施
↓ 農林水産大臣賞を決定(関東ブロックは3件以内)
↓ 農林水産大臣賞の中から最優良事例(1件)を決定
↓ その他優良なものについては関東農政局長賞を授与 - 中央審査委員会
<むらづくり分科会>
↓ 全国各ブロックの最優良事例から天皇杯等 三賞の候補事例(3件)を選定
↓ 現地調査を行い、天皇杯等三賞受賞候補を決定
<中央審査委員会総会>
天皇杯、内閣総理大臣賞、日本農林漁業振興会会長賞(各1件)を決定
群馬県の受賞団体(過去10年)
平成29年度 鎌原地区活性化協議会(嬬恋村):関東農政局長賞
鎌原地区は、1783年の浅間山の大噴火により集落全体が土石に埋没した地区です。高台にあった観音堂に逃れた93名だけが生存し、家屋・田畑をも失いましたが、集落住民間の堅い絆でさまざまな苦労を乗り越え、集落の再建が図られました。
噴火の被害を受けた農地の整備や土壌改良を重ね、今では良質な米が生産されており、米・食味分析鑑定コンクールにて金賞等を受賞しました。この「鎌原米」をブランド米として流通させるため統一ロゴデザインを作成したり、女性が中心の「鎌原地区おにぎりの会」と連携して、鎌原米を実際に食べていただくイベント「浅間山うまいもの合戦in鎌原」を開催するなどして、地域の農産物のPRと、移住者を含む集落内のコミュニティづくりに貢献しています。
さらに、継続的に東京都千代田区の学童を受け入れ、農作業体験を実施しており、これをきっかけにして家族で集落を訪れる人も増加しました。
「かんばら散策村めぐりマップ」を作成・配布するとともに、ボランティアガイドと連携し、集落の魅力や歴史を内外に伝承・発信しています。
これらの取り組みが評価され、今回の受賞となりました。
表彰式の様子
うまいもの合戦の様子
平成28年度~平成23年度
推薦なし
平成22年度
小川里山の会(みなかみ町):関東農政局長賞
小川地区は、平成18年から、集落内の水田を使用して、東京の小学生とその保護者計80名程度が、田植え・稲刈りなどの農作業体験を行っています。体験用の水田は地域内の認定農業者などが管理しており、農作業体験の日には農業指導のほか地域の女性達によるきのこ汁やおむすびの提供、バーベキューや原木しいたけの駒打ち体験なども行っています。また、田植えや収穫期以外にも、イチゴ狩り、ホタル鑑賞会、川の保全活動、リンゴ狩りなどを開催することにより、都市住民と地元住民との交流を深めており、これらの活動が評価され受賞しました。
表彰式の様子
活動の様子
平成21年度
推薦なし
平成20年度
行幸田地域営農推進協議会(渋川市):農林水産大臣賞
渋川市行幸田地区では、養蚕の衰退により桑園の遊休地化が目立ち始め、こうした地域の農地利用に問題意識を持っていた農業者が中心となり、平成10年に行幸田地域営農推進協議会を設立し、将来の地域農業ビジョンを策定し、そばで地域活性化を図ることを位置づけました。
今では、遊休農地が解消され、地域で協力して開催するそば祭りでは消費者との交流も実現しました。さらに加工体験施設の開設により、隣接する農産物直売所の集客力・収益性が高まったほか、女性農業者や高齢農業者等の活躍の場が広がり、地域に活気を与えています。
表彰式の様子
そば祭りの様子
群馬県の受賞履歴
- 昭和54年度から平成29年度までの推薦:24団体
- 受賞実績:天皇杯0団体、内閣総理大臣賞0団体、日本農林漁業振興会会長賞0団体、農林水産大臣賞9団体、関東農政局長賞15団体