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県有施設のあり方見直し委員会

更新日:2021年3月8日 印刷ページ表示

 県では、行財政改革の一環として、「県有施設のあり方見直し」を進めています。
 この取組に関し、専門的見地や県民の視点による意見を取り入れるため、「県有施設のあり方見直し委員会」を設置しています。
 委員会は、大学教授・准教授(3名)、一級建築士、中小企業診断士、税理士、公認会計士の計7名の委員で構成し、県が作成した方針案について、個々の委員から意見をいただいています。
 各委員からいただいた意見も参考にした上で、県が方針を決定します。
 なお、委員名は、最終報告の公表まで非公表としています。

これまでの経過

県有施設のあり方見直し委員会 開催経過
項目 開催日 内容
第1回県有施設のあり方見直し委員会 令和2年1月23日 検討を進める施設についての意見聴取
現地調査 令和2年6月~7月 対象10施設の調査
第2回県有施設のあり方見直し委員会 令和2年9月3日 中間報告(案)についての意見聴取
第3回県有施設のあり方見直し委員会 令和3年2月9日 最終報告の方向性についての意見聴取

第1回県有施設のあり方見直し委員会の概要

1 開催日時

令和2年1月23日(木曜日)13時00分~14時30分

2 場所

群馬県庁29階 第1特別会議室

3 出席者

委員6名(1名欠席)、事務局5名
※欠席委員には事前に説明、意見聴取

4 議事

  1. 県有施設のあり方見直し委員会の役割
  2. 見直し対象施設の選定
  3. その他

5 委員の主な意見

(1)全体

  • 市やほかとの連携を含め、用途が一緒のものは、併せて検討したほうがよい。
  • 公営の施設は利用料金が安いため、単純に利用者数を指標にした検討は勧めることができない。
  • 利用者数は意外と微妙な指標。また、その目標についても超えられそうな数値に設定しがち。稼働率のような指標で見ないと、対外的に説明が難しいかもしれない。
  • 稼働率はデータの取得方法によって大きく差が出るので注意が必要。
  • 他県では、イベントのために施設を整備し、その後の年間の運営費がまかなえず、結局施設を廃止した例もある。後々の負担を考えれば、仮設のような方法でやるのもやむを得ないのではないか。
  • 民間に移譲できる可能性があるものや、指定管理者制度の導入が見込まれるものは、どんどん進めてほしい。
  • 県の施設全体にも言えることだが、ネーミングライツを導入してコスト削減を目指すのはどうか。
  • 全体的に、単年度の収支の話はやはり大きいと感じる。公益性があって必要性が高いから県が実施するということを、どこまで認めるかということだと思う。
  • 儲かる事業であれば、指定管理ではダメでも、経営権譲渡であればうまくいくという事例はあると思う。

(2)個々の施設について

群馬県民会館
  • 県民会館と県立図書館は、一緒に検討していただきたい。
  • 県民会館は、まずホールが必要かどうかの判断からスタートし、その後残りの会議室のようなところを他の施設と一緒にできるのではないかという考え方だと思う。
ぐんまフラワーパーク
  • 正直相当厳しいと思う。儲かるような工夫をするなど、何か方向性を出す必要がある。
敷島公園(水泳場)
  • 受益者負担の方向性で、少し利用料金を上げて様子を見るというのもよい。
  • 国体に向けてという議論は当然あるが、今後何十年を見据えて、充実したサービスになるという理屈が必要。
  • 改修で機能が向上することにより、ランニングコストがどう変化するのか、他の施設にも共通することとして、よく考えたほうがよい。
  • PFI法に基づく事業にするかは別として、導入可能性調査を一度かけてみるとよい。できるだけ民間に任せる方向性でいったほうがよいと思う。
県立図書館
  • 県立図書館の利用者は前橋市民が多いため、前橋市と調整し、一本化できるようであればしたほうがよい。
  • 図書館こそ指定管理とすべき。現在は利用者数が少ない状況となっているが、指定管理とすることで、いろいろな展開ができる。
県立妙義青少年自然の家
  • 青少年自然の家は、3施設それぞれ用途が同じなので、3施設から2施設にする方向で調整していただければよいと思う。
  • 青少年自然の家は、バスで移動して施設まで行くことを考えれば、1施設廃止しても良いと思う。
憩の森・森林学習センター、緑化センター・附属見本園
  • 森林学習センターと緑化センターを見直すこととしているが、その一方で緑の県民税で森林を充実させるとしている。県としての方針をよく整理しておいたほうがよい。

第2回県有施設のあり方見直し委員会の概要

1 開催日時

令和2年9月3日(木曜日)10時00分~12時00分

2 場所

群馬県庁29階 第1特別会議室

3 出席者

委員6名(1名欠席)、事務局6名
※欠席委員には事前に説明、意見聴取

4 議事

  1. 施設所管課からの説明
  2. 現地調査の報告
  3. 県有施設のあり方見直しに係る中間報告(案)
  4. その他

5 委員からの主な意見

(1)全体

  • 県の施設が廃止されて、民間への移行がうまくいけば良いが、そこで働いている労働者への影響が課題。
  • 廃止や移管等の時期、また特に民間に移管する場合の手順や手法などを明確にしていただきたい。
  • 民間で受け入れることができない施設であれば、例えば成果報酬型の手法の導入により、うまく回るようになる施設もあるかもしれない。
  • 廃止等をするにあたっても、立地市町村とどれだけ連携ができるのか、どれだけ話し合う場所が持てるのかが重要。
  • 県単独で存続させる施設については、県として意義やコンセプトを明確に持った上で維持する必要がある。再整備するのであれば、周りの市町村とどう連携して維持するのかということを根底において進めていくのがよい。
  • 設置してから長期間が経過した施設がほとんどであるため、その目的や方針をもう一度よく確認して、民間に移管するか等を決める必要がある。
  • 現地調査に行った施設は、「本当に必要なのか?」と思うような施設がほとんどであった。
  • 今後、ほかの施設も目星をつけて検討したほうがよいのではないかと思う。
  • 民間に移管できる積極的に移管してサービスを向上させいったほうがよい。今回の中間報告の内容は、全体的には賛成。
  • それぞれの施設の方向性について、わかりやすいメッセージがあれば、様々な関係者が納得できる。

(2)個々の施設について

群馬県民会館
  • ホールをバリアフリー化して、席の間隔を広くとるなどの工事をすると、2,000人規模を保てなくなってしまう。Gメッセや高崎芸術劇場が大規模ホールとしての役割を担えばよい。
  • 図書館と一体化して、あの場所の建物を再整備したらよいのではないかと思う。
  • 小ホールや会議室は不要。仮に施設を残すのであれば、2,000席のホールだけ残して複合化ということになるが、そこまでやるかどうかは疑問。
群馬県総合スポーツセンター伊香保リンク
  • どの施設も重要かもしれないが、群馬県の特徴を考えて、必要な施設を選んでいくことが重要。伊香保リンクはオリンピック選手を輩出するなど、群馬県の特徴として残しておくべき。
  • 最近指定管理者が変更になったことにより、利用者や収入も増加している。
ぐんまフラワーパーク
  • つくりは立派だが、きれいに維持できていない。財政的に余裕がある時代はこうした施設を持っていることが正しかったかもしれないが、少子高齢化の進展を考え、無理して持つ必要はないと割り切って考えることも重要。
  • ソフト面も重要。例えば、浜松市のフラワーパークの例では、園長が変わったら全てが変わったということ。収益だけだったら人を変えれば改善するかもしれないが、ハード自体の話は、それとは別に切り分ける必要があるかもしれない。
敷島公園(水泳場)
  • 老朽化が進んでいるが、プールは今後何十年も利活用されるという理屈がある。
  • 小中学校のプールは民間に委託する流れに移っている。県で50メートルのプールを整備することの必要性はあると思うが、例えばほかに県が所有する施設とセットで考えて、そこを削減することができるようになれば、敷島公園にプールを作って良かったということになる。
県立図書館
  • 市の図書館と県の図書館は役割が違う。県の図書館は収益などでは計れない価値がある。県立図書館は、まだ伸びしろがあると思う。
  • ソフト面の課題が多い。前橋市と話を進めたほうがよい。
ぐんま総合情報センター(ぐんまちゃん家)
  • わざわざ東京に店をおかなくても、ネットで情報発信・物販をすればそれで十分だと思う。
  • ぐんまちゃん家には行ったことはないが、テレビやネットで群馬がよく紹介されているということも聞く。ぐんまちゃん家の建物自体はいらないと思う。メディアの対応は東京事務所に移してもよいのではないか。
  • お金をかけていい時代であればやっていてもよいが、やめるときの優先順位は高い。
  • マーケティング的に考えてあり得ない立地にある。アンテナショップとしてやるのであれば、ほかの場所にいったほうがよい。パブリシティの強化は必要だが、あの場所での活用が必要とは思わない。
憩の森・森林学習センター
  • 最近キャンプ場などのニーズが高まっていることから、憩の森の敷地については、うまく行けば活用の方法はあると思う。県の条例などでの縛りもあると思うので、どの程度融通がきくのかなどを明確にすれば、民間からの提案も期待できる。
緑化センター・附属見本園
  • 附属見本園は、設置された経緯から、地域の人に受け入れられる施設であるべき。廃止した場合に、邑楽町にとって利益のない施設ができたら困ることになると思う。
ライフル射撃場
  • 国体を開催するにあたっては、他県の施設を使っても良いのではないかと思う。
  • 約10億円の改修費が必要とされているが、利用者数が少なく、特殊な使われ方をされている施設。
  • フルスペックではなく、縮小した形での整備であればもう少し費用が抑えられる。どこまでやるべきかなどというところをもう少し検討する必要がある。
  • 県が改修する意義は少ない。もし改修するのであれば、受益者負担のような形を考えるのがよい。

第3回県有施設のあり方見直し委員会の概要

1 開催日時

令和3年2月9日(火曜日)15時30分~17時00分

2 開催方法

ウェブ会議

3 出席者

委員6名(1名欠席)、事務局5名
※欠席委員には事前に説明、意見聴取

4 議事

  1. 検討の経過
  2. 見直しの方向性
  3. その他

5 委員からの主な意見

(1)全体

  • 今回、いろいろな自治体を見る中でも、しっかり方向性を出している方だと思う。署名の提出を受けても冷静に受け止めている。
  • 本来であれば、今回の施設だけでなく、全ての施設が受益者負担ということだと思う。県としてもしっかり方針を出して、整理をしたほうが良い。
  • 建設当時とは環境が変わっている中で、県としてどのような方針でやってくかが重要。そうしたことも踏まえ、もし施設を廃止するのであれば、これまで利用してきた人や、雇用を得ている人などには、県がケアをしながら、廃止とすべき。
  • 「財政的に余裕がないから施設を廃止」ということに批判の声もあるが、現実問題として各自治体は基金を取り崩しながらコロナ対策に対応し、今後税収も大きく減る。施設の廃止などの方向性を決めるなら、今しかない。
  • 廃止などの方向性が決まった段階で、できる限り早期に施設を休館するなどして、少しでも早く財政面での負担を減らすようにしたほうがよい。
  • 投資すべきポイントをもっと意識し、単純に費用を縮減するのではなく、お金をかけなくても質を下げないような仕組みを考えられるとよい。

(2)個々の施設について

群馬県民会館
  • 駐車場が少なくて駅からも距離があることから、使い勝手が悪くて車で行くには使いづらい施設という実感を持っていた。
  • デザインが素晴らしい施設だが、バリアフリーに対応するのが難しい構造。改修工事をすれば2,000席を維持できなくなる。前橋市が関わってくるとしても、今後も施設を継続して利用するためには、課題が残されている。
  • 群馬県民会館は、隣接する県立図書館と一体で考えたほうがよい。群馬県民会館については、県やほかの市でも同じような施設が設置されている。県立図書館は、蔵書がもうキャパシティを超えているので、再整備が必要。一体的に考えれば、駐車場も広く使える。
  • 例えば、署名をした2万人の方が、1か月500円、1年で6,000円払うだけで、年間の収支が均衡する。署名をした人たちは、クラウドファンディングのような方法や、友の会のようなものを通じた寄付などにより、お金が集まる可能性のある人たちなのか。
  • 今回最終報告を出す段階で、情報を多く発信すれば、理解を得られることになると思う。
  • 将来にわたって考えた場合、改修工事に30億円かけるということは、すぐに実行できることではないと思う。前橋市と協議した上で、その結果を待つという方法でよいと思う。
  • 情緒的ではなく、数字に基づいた客観的な分析をして、それを事務局が判断材料としたということだと思うので、その点がうまく伝わるとよい。「残してほしい」とか「なくしてほしい」といった感情から離れて検討してきたというのが、我々の役割のあり方であったと思う。
  • 前橋市民でなければ、思い入れはそれほどないのではないか。県内各地でホールが整備されているので、コンサートなどは地元のホールで鑑賞することが可能。
  • 駐車場の問題が大きいので、県と市が協力して、駐車場や公共交通機関の対応が考えられるとよい。駐車場は利用者からお金をとってもよい。
  • 県民会館のあるエリアをどうするのか、敷島のグランドデザイン策定と同じように、長い目で見て、県と市で連携して検討することが必要。
群馬県総合スポーツセンター伊香保リンク
  • 改修費9億円と毎年の1億5千万円の運営費を深く考えると、議会の収支の改善策をしっかり検討すべきという意見は当然のことかと思う。改善方法がいろいろあると思うので、残す方向でよいのではないかと思う。
敷島公園水泳場
  • 隣接する川原町のエリアと連動して、若者にとって魅力的なエリアになるとよい。人が来てお金を落とす仕組みを作ることが必要。
  • 駅から距離があるので、公共交通機関でのアクセス強化が必要。
県立図書館
  • 県立図書館について、県立と市町村立の図書館は担うべき役割が違うのではないかという考えを持っている。文書館と一体化させて、拡充していくことは期待したいところ。県立図書館は雨漏りなどをしていて、予算が不足しているよう感じる。広く多くの方に利用される施設であると同時に、群馬県の歴史を残していく専門性のある施設。こうした部分も、大切にして、発展させていただきたい。
  • 図書館はまだ工夫の余地があるのではないかと感じた。文書館でもキャパシティがない、老朽化しているなどの問題を抱えている。もう少し力をいれてよい分野だと思う。図書館を考える際には、併せて考えるのが戦略的には良い。
群馬県憩の森・森林学習センター
  • 群馬県憩の森・森林学習センターや、緑化センター・附属見本園は、コンセッションを含めて検討ということでもよいのではないか。サウンディング等で確認できるので、今の時点で方向性を限定する必要はない。
緑化センター・附属見本園
  • 東毛の外れのほうあり、設置した経緯も複雑。東毛の人が利用している施設というのが実感。ここに多額の県費を投入するのは疑問がある。
  • あの場所に緑化の拠点機能を置かなくてもよいのではないか。
群馬県ライフル射撃場
  • 練習に特化すれば良いのではないかと思うが、大規模大会の開催の話が来たらどうすればよいのかという印象がある。
  • 利用者の実人数が100人程度と考えると、ここに県費を投入するのはどうかと思う。廃止した場合の競技者への影響が大きいとあるが、受益者負担でやったほうがよいのではないか。