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令和3年第4回臨時県議会 知事提案説明

更新日:2021年8月6日 印刷ページ表示

 今回、新型コロナ対応に係る補正予算案を早急に御審議いただくため、臨時県議会を招集させていただきました。審議日程の決定に際し、議員の皆様に御配慮いただきましたことを、心から感謝申し上げます。
 新型コロナウイルスの感染状況ですが、首都圏をはじめ、全国的に感染が拡大しています。本県においても、7月下旬以降、若い世代を中心に新規感染者数が急激に増加し、過去に経験したことのないペースで感染が急拡大しています。これは、感染力が強いデルタ株への置き換わりが進んでいることなどが原因と見られます。
 こうした状況を踏まえて、全県の警戒度を8月4日から「4」に引き上げ、県民の皆様への不要不急の外出自粛を要請するとともに、8月7日から飲食店等への営業時間の短縮を要請することといたしました。
 加えて、新規感染者数が100人を超える日が続き、感染のピークが見通せない状況であったことなどを考慮し、さらなる対策として、本県へのまん延防止等重点措置の適用について国に要請し、昨日、8月8日から31日までの適用が決定されました。
 こうした対応は、当然のことながら、県民生活や経済活動に多大な御不便、御負担をおかけすることになります。知事としては苦渋の決断です。しかし、これ以上の感染拡大を防ぐためにも、県民の皆様、事業者の皆様には、是非県の方針に対して御理解、御協力をいただきますようお願い申し上げます。
 また、ワクチン接種についてですが、現在、高齢者の方に対する接種については、1回目の接種が終わった方の割合が約9割、2回目の接種が終わった方が、約8割となっています。「7月末までに希望する高齢者全ての接種を完了する」という目標は、概ね達成できたと考えています。
 県全体でも、1回目の接種率が5割に近づいており、全国的に見ても、群馬県は順調に進んでいると考えています。35市町村をはじめ、関係の皆様のこれまでの御尽力に、改めて感謝を申し上げます。
 ワクチン接種の効果は、100%ではありませんが、最近の新規感染者の状況を見ると、発症や重症化の予防に効力があることは明らかです。
 一方で、ワクチン接種の進捗には、世代により大きな差があります。30代以下の1回目接種率は20%以下であり、若い世代の接種の加速化が感染拡大防止には不可欠です。
 今後も、県としては、ワクチン接種のスピードを落とさないよう、市町村、関係機関としっかり連携して、加速化に取り組んでいきたいと考えています。
 県民の皆様、特に、ワクチン接種が済んでいない若い世代の方々には、是非積極的に接種を受けていただきますよう、お願い申し上げます。
 それでは、本日提出いたしました議案について、御説明申し上げます。
 提出議案は、一般会計補正予算1件です。
 補正予算額は、210億5,199万円であり、現計予算額と合算いたしますと、補正後の予算額は、8,335億7,216万円となります。
 その内容ですが、飲食店等に対して営業時間の短縮等を要請するに当たり、御協力いただいた場合の協力金を支給します。
 また、営業時間短縮や外出自粛等の影響を受ける県内事業者に対する支援金を支給します。
 次に、県営ワクチン接種センターについては、市町村によるワクチン接種の補完と県全体の接種の加速化を図るため、当初の計画よりも拡充した体制で運営してきました。そこで、今後の運営に必要な経費を追加するとともに、さらなる加速化に向けた接種能力の増強を行います。
 また、若年層の感染が拡大傾向にあることを踏まえて、正しい情報提供とインセンティブの付与により、若年層のワクチン接種を促進するための取組を進めて参ります。
 以上、提出議案の大要について御説明申し上げました。
 本件は、早期に執行する必要があることから、早急に御議決くださいますよう、お願い申し上げます。