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タラの芽の出荷が始まります ~新品種を活用した産地化~

更新日:2018年3月23日 印刷ページ表示

平成30年 1月23日発
吾妻農業事務所普及指導課

要約

 吾妻地域ではタラノキ新品種「ぐんま春王」の導入を契機に、タラの芽産地の育成を進めています。栽培者は50名になり、年々、出荷量や単価を向上させています。今年も新春から季節を先取りし、山菜の王様「タラの芽」の出荷が始まります。

1 ねらいと背景

 吾妻地域では平成21年の農業技術センター育成タラノキ新品種「ぐんま春王」導入を契機に、タラの芽産地の育成に取り組んでいます。及指導課では平成27年度に導入した新品種「ぐんま春王NT」の普及、冷涼な気象条件対策としてマルチ栽培、施肥量の最適化、芽出し苗の利用等を試験ほで検討し、栽培面積の拡大に向けた取り組みを行っています。

2 取り組み内容

 タラノキの新規栽培者募集をJAあがつまの広報誌を使って呼びかけ、今年も新たに6名がタラノキ栽培者に加わりました。
 4月11日に「ぐんま春王NT」の種根配布に併せて栽培講習会を実施し、生育期には新規栽培者を重点的に巡回して種根定植・穂木の仕立て方法等の支援を行いました。
 12月14日には経験の浅い栽培者を対象に、ベテラン栽培者の施設でふかし栽培の現地研修会を行いました。研修会では芽出し苗利用実証ほの結果やふかし栽培の手順、温湿度管理、出荷方法のポイントを説明し、情報交換を行いました。吾妻地域の出荷形態は、以前主流だったパック詰めから高単価が期待できるトレイ出荷への移行が完了し、ふかし技術に加えラップ包装技術の重要度が高まっています。研修会では参加者から多くの質問が寄せられ、熱意の高さが感じられました。

3 今後の方向

 吾妻地域のタラの芽出荷量は甘楽富岡地区、利根沼田地区に次いで県内3位に位置しています。タラノキ栽培者数は順調に増加しており、新品種「ぐんま春王NT」を核に高標高地での生産安定技術を確立するとともに、生産拡大により市場での存在感を強めて行きたいと考えています。

タラノキ現地研修会の様子写真
タラノキ現地研修会の様子

出荷間近の「ぐんま春王NT」の促成芽写真
出荷間近の「ぐんま春王NT」の促成芽

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