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「六合の花」で新規就農者が初出荷
平成30年7月18日発
吾妻農業事務所普及指導課
要約
吾妻郡中之条町六合地区では、山あいの農地を利用した花き生産が盛んです。近年では、「中之条町農業担い手受入協議会」が積極的な活動をおこなっており、平成28年度には移住を前提とした研修生4名を受け入れ、平成29年度には2組3名、平成30年度には1組1名が就農しました。5月には平成30年度の新規就農者が初出荷を迎えました。
1 ねらいと背景
中之条町六合地区は山あいの農地を利用した宿根草の産地で、近年、高齢化や平成26年2月の豪雪被害によるハウスの倒伏があり、産地の弱体化が危惧される状況でした。そこで、関係者が一体となって産地維持の取り組みをおこなうこととなり、農業事務所では、技術支援や補助事業による営農支援を行いました。その結果、「新・農業人フェア」で相談があった4名の若者が新規就農することとなりました。
2 取り組み内容
普及指導課では、営農モデル実践のため、栽培技術の支援等を行いました。平成30年度に就農されたIさんは複数の露地品目を栽培しており、アストランティアやアルケミラ等を5月に初出荷されました。Iさんは「初出荷のイメージは未だにつかめないが、一通りの流れをつかんでいきたい。市場に"これだけのものを出せるぞ"というのをアピールしたい」と意気込んでいました。
3 今後の方向
「中之条町農業担い手受入協議会」では、六合地区の新規就農者を5組とすることを目標とし、新規参入だけではなく既存農家の経営強化により、産地の維持発展をはかるべく活動しています。普及指導課では、このような産地ビジョンの達成に向けて、新規就農者を核として、技術指導、有利販売が可能となる新作型の開発、産地見学会による市場関係者との情報交換など様々な支援を行っていきます。
出荷を迎えた「アストランティア」
出荷調整をする新規就農者Iさん