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吾妻地域4Hクラブの合同視察研修会が開催されました~初めての3組織合同県外視察~
平成30年12月17日発
吾妻農業事務所普及指導課
要約
吾妻地域の4Hクラブである「GREENPAL」、「GREENPAL吾妻高原野菜部」および「BRASSICA」の3組織は、合同で静岡県の種苗会社へ視察に行きました。キャベツや花きの育種試験栽培が行われている現場を見学して品種への理解を深めるとともに、他組織のクラブ員との交流を深めることができました。
1.ねらいと背景
吾妻地域には、野菜や花きを栽培する若手農家で結成された「GREENPAL」、嬬恋村の若手キャベツ農家を中心に結成された「GREENPAL吾妻高原野菜部」と「BRASSICA」の計3つの4Hクラブが活発に活動をしています。普段交流が少ない他組織のクラブ員との交流を図るとともに、野菜・花きの品目への理解を深めるため、静岡県の種苗会社「サカタのタネ」と増田採種場を合同で視察しました。
2.取り組み内容
「サカタのタネ」では、嬬恋村で栽培されているキャベツ主力品種の「青琳」や新品種の説明を受けました。クラブ員達は「青琳」について普段疑問に感じていることや新品種の特徴等を熱心に質問していました。また、キャベツを初めとした野菜類や花き類が栽培されているほ場では実際に異なる品種を比較し、それぞれの特徴について話し合い、品種への理解を深めることができました。
「増田採種場」では、キャベツの品種試験を見学し、それぞれの品種の説明を受けました。現在「BRASSICA」が取り組んでいる、消費者との交流イベントである「ハートキャベツプロジェクト」や「GREENPAL吾妻高原野菜部」の「ドライキャベツプロジェクト」に適した糖度の高い品種があったことから、クラブ員達は積極的に質問をし、自分の経営への導入を検討していました。
視察を通して、生産活動の中で気になっている品種への理解を深めることができ、懇親会では他組織のクラブ員と交流を深めることができました。
3.今後の方向
クラブ員達からは「普段栽培している品種への理解を深めることができた」、「新品種や様々な品種の情報を入手できた」等の声が聞かれ、視察から様々なことを学べたようでした。また、今後は種苗会社のみならず雇用の工夫をしている先進農家等も視察してみたいとの意見が出されました。今後もクラブ員達の要望を聞き、活動の支援を行っていきます。
写真1「サカタのタネ」試験ほ場視察
写真2「増田採種場」にて品種の説明を聞く会員