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嬬恋村の鳥獣被害軽減に向けた活動

更新日:2021年3月30日 印刷ページ表示

令和3年3月19日発
吾妻農業事務所普及指導課

要約

 野生鳥獣被害の多い嬬恋村に対して、農業事務所と関係機関が連携して取り組む体制を改めて整え、被害軽減に向けた取組を行っています。

1.ねらいと背景

 吾妻西部地域は夏期冷涼な気象を生かした、大規模な高原野菜生産地帯です。生産ほ場は山地を除く嬬恋村内全域に広がり、国立公園や鳥獣保護区、林や河川に接している地区も多くあります。このため、森林に生息しているシカやカモシカ、クマなどの大型獣が出没し、農作物を加害するため、県内の市町村別では最も被害を受けています。
 吾妻農業事務所では、嬬恋村の被害防止対策のため村役場など関係機関と連携し、対策計画案の作成と被害対策のための取り組みを行っています。

2.取り組み内容

 農業事務所全体の取り組みとして、被害現状把握のため6月に現地調査を行い、現状把握と課題解決のため関係機関(県、嬬恋村、JA嬬恋村)での検討会(12月)を行いました。この結果を受け、被害対策案を鳥獣被害対策支援センターと連携して作成し、嬬恋村内の関係機関と検討するための資料としました。
 普及指導課では、鳥獣害に強い集落づくり支援事業を活用し被害が増加している地区を重点化し、侵入防止柵の効果確認のため、今年度は柵設置前の野生鳥獣の動きを確認しました(調査期間84日)。結果は、森林地帯に接しているA集落で137回の出没、人家が近くにあるB集落で6回の出没を確認し、対象集落代表者に出没状況結果と今後の対策案を説明しました。また、現地において侵入防止柵(ワイヤーメッシュ柵)の管理状況の差があることから、JA嬬恋村の広報(10月)にワイヤーメッシュ柵のメンテナンスに関する記事を掲載しました。

3.今後の方向

 令和2年度の被害状況の取りまとめ中ですが、各地区ごとの被害状況や金網柵の設置状況などを地図に落とし込み、関係者が実態把握をしやすい資料を作成し、それを基に嬬恋村の鳥獣被害を減らすため、関係機関と効果的効率的な対策を検討し農家へ働きかけます。
 重点地区(大笹地区の中原・大平集落)の侵入防止柵効果確認は、柵設置後の野生鳥獣の動きと農作物の被害状況を確認します。また、村全体の侵入防止柵(ワイヤーメッシュ柵、電気柵)の効果的な管理方法とメンテナンスの啓発を行っていきます。

活動体制と支援内容の画像
活動体制と支援内容の図

出没調査写真
出没調査の写真

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