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特集 いざというときのために ~地域防災力を高めよう~ 1

更新日:2017年9月5日 印刷ページ表示

 昭和22年9月に発生したカスリーン台風は、利根川を決壊させ、関東全域に甚大な被害をもたらし、県内で592人が亡くなりました。
 また近年でも、豪雨による河川の氾濫や土砂災害などが全国各地で発生しています。災害はいつどこで起こるか分かりません。災害の恐ろしさを改めて認識し、普段から備えておくことが大切です。

カスリーン台風で被災した現在の前橋市・荒砥川付近の様子の写真
カスリーン台風で被災した現在の前橋市・荒砥川付近の様子

増える大規模災害

 近年、全国各地で豪雨による河川の氾濫や土砂災害、地震などの災害が発生しています。特に局地的な豪雨による大規模な災害が増えています。

近年の大規模災害一覧表
発生年月 災害名 主な被害
平成7年1月 阪神・淡路大震災 兵庫県神戸市などで最大震度7を記録。死者6434人。大都市直下で真冬の早朝に起きたため、大きな被害となった
平成16年7月 新潟・福島での集中豪雨 新潟県中越地方で堤防が決壊。死者16人。民家が倒壊・流出した
平成16年10月 新潟県中越地震 旧川口町で最大震度7を記録。死者68人。土砂災害により旧山古志村などが一時孤立した
平成19年9月 台風第9号 関東などで大雨・暴風被害が相次いだ。死者1人。本県でも甘楽町で総雨量594ミリを記録。負傷者4人。西毛地域で道路崩落により集落が孤立した
平成23年3月 東日本大震災 宮城県栗原市で最大震度7を記録。死者1万9千人超。東北地方沿岸を津波が襲った。本県でも桐生市で最大震度6弱を記録。死者1人、負傷者41人
平成26年8月 広島での豪雨・土砂災害 局地的な大雨により広島市で住宅地付近の山が崩れ、大規模な土石流が発生。死者77人
平成27年9月 関東・東北豪雨 関東で総雨量600ミリ、東北で500ミリ超を記録。死者8人。茨城県常総市では鬼怒川が決壊し、市街地に水があふれた
平成28年4月 熊本地震 益城町で最大震度7を記録。死者247人。九州各地で土石流などの土砂災害が発生した
平成28年8月 台風第10号 東北・北海道で記録的な大雨・暴風となった。死者22人。岩手県岩泉町のグループホームに濁流が流れ込み、利用者9人が死亡した
平成29年7月 九州北部豪雨 福岡・大分県で観測史上最も多い記録的な雨量を観測。死者36人。河川の氾濫や土砂崩れなどが発生した

本県の地理的な特徴と災害

 群馬県は、面積の約3分の2を山地が占めています。このため、県内を流れるほとんどの河川が急流河川です。このような地形の特徴により、過去にも台風などで河川が氾濫し、河川沿いにある道路や集落が大きな被害を受けました。
 また地震については、本県を震源とする大規模地震は、近年発生していません。しかし、県内には地震を引き起こす可能性のある活断層が複数存在し、今後大規模地震が発生するかもしれません。また県内には日光白根山や草津白根山、浅間山などの活火山があり、噴火に対する警戒も必要です。

災害に備えるために

 災害はいつどこでどのように発生するか分かりません。また災害が発生すると、私たちの生活に大きな影響を及ぼします。
日頃から災害に備え、災害が発生したときにその被害を最小限にするため、県は「県地域防災計画」に基づき、さまざまな対策をしています。

1 災害に強い県土づくり

 洪水や土砂災害を未然に防止するため、河川の改修や砂防事業などを計画的に進めています。また避難場所や避難所となる体育館、公民館など公共施設を整備しています。

2 迅速かつ的確な災害応急対策

 災害に備え、救助・救急・医療・消火活動体制を整備する他、住民や関係市町村などに対する情報の伝達手段を充実させます。

3 県民による防災活動の推進

 自分の身は自分で守ること(自助)が防災の基本です。そのため県は、防災知識の普及に努めたり、自主防災組織の育成強化など、県民の防災活動の環境を整備したりしています。

 災害を防ぎ、被害を軽減するには「自助・共助・公助」の連携による地域防災力の向上が欠かせません。その具体的な取り組みを紹介します。

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