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大切な命を守るためにできること 1

更新日:2018年3月6日 印刷ページ表示

 さまざまな理由で自ら命を絶つ人がいます。周りに悩んでいる人がいたらその人に寄り添って、声を掛ける、話を聴く、見守るなど、一人一人ができることから取り組むことが大切です。
 3月は自殺対策強化月間です。あらためて命の尊さについて考えてみませんか。

県が製作した自殺対策動画「違和感、それは気づきのはじまりです」編の写真
県が製作した自殺対策動画「違和感、それは気づきのはじまりです」編から

社会問題となっている自殺

 国の調査によると、自殺者数は全国的に減少傾向にあるものの、28年は約2万1千人であり、大きな社会問題となっています。
本県における28年の自殺者数は390人で、交通事故による死亡者数の4・4倍です。年代別では40~60代の中高年が約5割を占めています。また自殺者数の推移を見ると、中高年の自殺は減少傾向にあります。
 一方、10代では横ばいの状況が続いていて、ここ数年、自殺は10~30代の死亡原因の1位となっています。

本県の自殺者数の推移のグラフ画像
本県の自殺者数の推移

命を守るために

 県は、21年度から「県自殺総合対策行動計画」に基づき、自殺対策に取り組んでいます。
 26年に計画を見直し、29年4月に県自殺対策推進センターを設置しました。センターでは、若年層や自殺未遂の経験がある人などに対する支援を重点的に行っています。
 また市町村が自殺対策計画を作成するための支援をしたり、相談体制の充実を図ったりしています。
 さらに自殺の危険性の高い人を早期に発見し、対応を図るためのゲートキーパー養成に取り組んでいます。県や市町村が実施した講習会では、28年度末までに1万人以上が受講しました。
 他にも、県は若者の自殺を防止するために動画を製作し、SNSなどを活用して情報を発信するなど、誰も自殺に追い込まれることのない社会の実現を目指し、総合的・専門的に対策を行っています。

 県が25年に行った調査では、自殺を考えたことがある県民のうち約4割の人が、家族や友人、職場の同僚などに悩みを聴いてもらうことで乗り越えられたと答えています。
 このことは、身近な人の大切な命を守るゲートキーパーの存在が重要であることを示しています。
 ゲートキーパーの役割や県などの自殺対策について、具体的な取り組みを紹介します。

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