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12月 ウメ「ひなた丸(仮称)」配布
更新日:2019年1月22日
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要約
西部管内のウメ生産部会員へ、群馬県育成新品種ウメ「ひなた丸(仮称)」の苗木1,000本を配布しました。「ひなた丸(仮称)」は主力品種「白加賀」の受粉効果を高める品種として導入されます。また、豊産性で加工適性もあるので加工原料としても期待されます。
1 ねらいと背景
本県の主力品種「白加賀」は、果実品質が高く需要が高まっていますが、結実が不安定になる課題があります。「ひなた丸(仮称)」は自家和合生で豊産性であるとともに、「白加賀」に対する受粉効果が高く、導入により「白加賀」の生産安定化が期待されます。平成29年度から、群馬県と群馬県園芸協会は早期の苗配布を目指して増殖等に取り組んできましたが、今年11月に初めて生産者へ苗配布することができました。
2 取り組み成果
当課では関係機関と協力し、生産者へむけて「ひなた丸(仮称)」の栽培特性や導入効果、配布までの手続き等の説明会を行ってきました。配布前日には、苗木品質を確認し配布仕分作業を行いました。11月28日には、JAはぐくみ、JA碓氷安中、JA甘楽富岡で1,000本の苗とともに、「品種特徴および植付けマニュアル」を配り、良質生産を呼びかけました。生産者と関係者は経営の改善、産地の活性化に大いに期待しています。
3 今後の方向
植付けや幼木管理等の技術指導をおこない早期成木化を支援します。また、JA、加工業者等と連携した「ひなた丸(仮称)」の加工原料需要の開拓が課題となります。
写真1 苗の仕分け作業
写真2 生産者への配布