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2月 施設栽培新技術研修会の開催
要約
県西部地域の施設栽培生産者(野菜・花き)を対象に、「施設栽培新技術研修会」を開催しました。参加者は、近年普及が進んでいる「環境制御技術」について学びました。
1 ねらいと背景
近年、施設園芸では収量・品質の向上のため、光合成環境を整え収量を増加させる「環境制御技術」が注目されています。管内でも炭酸ガス施用を中心に、ミスト装置や環境測定器などの技術導入が進んできています。
そこで、環境制御技術に関心のある施設生産者(バラ、キュウリ、イチゴ等)を対象に、「施設栽培新技術研修会」を開催しました。
2 取り組み内容等
1月25日(金曜日)に、普及指導課と富岡地区農業指導センターとの共催により、富岡合同庁舎で開催しました。当日は、32名(生産者16名、関係者16名)の参加があり、関心の高さが伺えました。
講師には、養液栽培や施設内環境制御を中心に研究されている、(独)農研機構の岩崎泰永氏を招き、「植物生理に基づいたハウス環境制御技術について」と題し講演頂きました。内容は、環境制御技術の基本的な考えから試験事例、実際の管理ポイントについて詳しく説明がありました。研修会後に行ったアンケート調査では、講演内容に対して5段階評価で「満足」、「まあまあ満足」が100%と評価が高く、生産者にとって大変有意義な研修会となりました。
3 今後の方向
環境制御技術は、生産者から収量、品質の向上など高い期待が寄せられています。今後も普及指導課では、環境制御技術の一層の普及に向けて研修会を開催し、施設園芸の振興に取り組んでいきます。
写真:熱心に聴講する参加者