9月 はるなの梨産地活性化の取り組み
要約
高崎市はるな地域で、ナシ新品種試食検討会を開催しました。ナシ生産者ら34人が参加し、新品種および県育成系統5種の外観を確認し、新品種導入の可能性を探りました。
1 ねらいと背景
西部農業事務所では、群馬県農業農村振興計画(2016-2019)に「榛名南麓のなし産地活性化」を掲げ、優良品種の導入を推進しています。ナシは、植えてから果実が採れるまでに時間がかかるため、品種導入前に果実品質を確認できる場が求められます。そこで、生産者が実際に果実を手に取り、見比べ、食べ比べ品種導入を検討するため、新品種試食検討会を実施しました。
2 取り組み成果
8月27日、JAはぐくみはるな営農センターにおいて、新品種試食検討会を開催しました。国で育成した有望2品種および県で育成中の3系統を試食し、外観や食味について8項目を評価しました。また、農業技術センター専門員から品種特性や栽培上の注意点の解説をうけ、参加者は導入の可能性を検討しました。また、県育成系統についても品種登録への期待が寄せられました。
3 今後の方向
令和2年には、はるな地区にナシが導入され150周年を迎えます。歴史を受け継ぎながらも、現代のお客様へ喜ばれる新品種を模索する生産者の熱意は高まっています。「凜夏」をはじめ注目度の高い品種について、生産者が品種導入を判断する上で助けとなるよう、栽培性を含めた品種情報を提供していきます。また、品種更新技術である接木に関する講習会の開催や、改植費用を補助する(国庫)果樹経営支援対策事業の活用等も促しながら、優良品種の導入を支援します。
