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病害虫発生予察情報 第12号(令和元年3月予報)

予報の概要

予報の概要一覧
作物名 病害虫名 対象地域名 発生時期 発生量
作物全般 アブラムシ類 栽培地帯全域  
施設果菜類 コナジラミ類 施設栽培地帯全域   やや多
灰色かび病 施設栽培地帯全域  
うどんこ病 施設栽培地帯全域  
キュウリ べと病 施設栽培地帯全域  
褐斑病 施設栽培地帯全域  
イチゴ ハダニ類 施設栽培地帯全域  
アザミウマ類 施設栽培地帯全域   やや多

発生時期の空欄は、既に発生期間になっていることを示す。

主な病害虫の発生予報

1)施設果菜類

コナジラミ類
発生地域 発生時期 発生量
施設栽培地帯全域   やや多

1 予報の根拠

  1. 現在までの発生量はキュウリで平年並、トマトで一部やや多い。
  2. 向こう1か月の気象予報(3月5日発表)によると、平年と同様に晴れの日が多く、気温は高く、降水量は平年並か多い見込みである。

《発生しやすい条件:成育適温20~30度で、乾燥条件の場合》

2 防除上注意すべき事項

  1. 施設の開口部は全て防虫ネット(目合い0.4ミリメートル以下が望ましい)を設置して、施設内への侵入を防止する。
  2. 多くの植物に寄生するため、ほ場及び周辺の雑草は除去する。
  3. 黄色粘着板を設置し、成虫の発生状況を把握しながら適期防除を行う。
  4. 薬剤散布は幼虫が寄生している葉裏に薬液が充分かかるように行う。また薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統の薬剤を続けて使用しない。
  5. タバココナジラミは、トマト黄化葉巻ウイルス(TYLCV)(*注1)、ウリ類退緑黄化ウイルス(CCYV)(*注2)を伝搬するので、発生に注意する。発病株を発見した場合は直ちに抜き取り、施設外へ持ち出して適切に処分する。
  6. 前年の秋に多発生したほ場では、春先の気温上昇とともに増加する恐れがあるので注意する。
     (*注1) トマト黄化葉巻ウイルス(TYLCV)によるトマトの病害名:トマト黄化葉巻病
     (*注2)ウリ類退緑黄化ウイルス(CCYV)によるキュウリの病害名:キュウリ退緑黄化病

2)イチゴ

ハダニ類
発生地域 発生時期 発生量
施設栽培地帯全域  

1 予報の根拠

  1. 現在までの発生量は平年並。
  2. 向こう1か月の気象予報(3月5日発表)によると、平年と同様に晴れの日が多く、気温は高く、降水量は平年並か多い見込みである。
    《発生しやすい条件:成育適温(20~30度)で、晴天が続き乾燥条件の場合》

2 防除上注意すべき事項

  1. ほ場内で局所的に発生することがあるので、ほ場全体をよく観察する。また、発生量が高密度になると防除が困難となるので、早期発見及び早期防除に努める。
  2. 薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統薬剤の連続散布を避ける。また、薬剤散布は葉裏まで薬液が十分かかるよう丁寧に行う。
  3. 感受性が低下している薬剤もあるため、効果のある薬剤をよく確認して薬剤散布を行う。
  4. 天敵を導入しているほ場では、天敵に影響の少ない農薬を選択して散布する。
アザミウマ類
発生地域 発生時期 発生量
施設栽培地帯全域   やや多

1 予報の根拠

  1. 現在までの発生量は平年並であるが、発生時期はやや早い。
  2. 向こう1か月の気象予報(3月5日発表)によると、平年と同様に晴れの日が多く、気温は高く、降水量は平年並か多い見込みである。
    《発生しやすい条件:成育適温25~30度》

2 防除上注意すべき事項

  1. 気温の上昇やハウス内換気の増加とともに発生が助長されるため、ほ場をよく観察する。また、発生を認めた場合は早期防除に努める。
  2. 多くの植物に寄生するため、ほ場及び周辺の雑草は除去する。
  3. 薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統薬剤の連続散布を避ける。また、主に花の内部へ寄生するため、薬剤散布は丁寧に行う。
  4. 薬剤防除にあたっては、天敵や訪花昆虫(ミツバチ等)への影響を考慮し、薬剤を選定する。

3 春先のアザミウマ類の発生に注意をしてください

 気温の上昇によりハウス内の換気が増大するこれからの時期、アザミウマ類は野外からの飛び込みも増え始め、3~4月にかけて急激に発生量が増加します。
 現時点では、イチゴのアザミウマ類の発生にやや早い傾向が見られています。春先のアザミウマ類の発生が早まると、発生ピークと果実への被害が平年より早まることが予想されるので、ほ場をよく観察し、少発生のうちに防除しましょう。

イチゴハウス(伊勢崎市2018-2019)におけるアザミウマ類の発生消長のグラフ画像
イチゴハウス(伊勢崎市2018-2019)におけるアザミウマ類の発生消長

その他の病害虫の発生予報

その他の病害虫の発生予報一覧
作物名 病害虫名 発生時期 発生量 特記事項
作物全般 アブラムシ類   黄色水盤トラップへの誘殺数は平年並。
一部の施設のイチゴでやや多い。
施設果菜類 灰色かび病   現在までの発生量は平年並。
今後、気温の上昇とともに暖房機の稼働時間が減少するため、夜間の湿度過多に特に注意する。
うどんこ病   現在までの発生量は平年並。
適切な湿度管理に努め、初期防除を徹底する。
キュウリ べと病   現在までの発生量は平年並。
多湿気味の管理で発生が急激に増加するため、適切な湿度管理を行う。
褐斑病   現在までの発生量は平年並。
高温多湿条件下で発生が急激に増加するため、適切な湿度管理を行う。

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