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病害虫発生予察情報 第1号(令和4年4月予報)

予報の概要

予報の概要一覧
作物名 病害虫名 対象地域名 発生時期 発生量
作物全般 アブラムシ類 平坦地栽培地帯全域
イネ 縞葉枯病 感受性品種栽培地帯
ムギ類 赤かび病 栽培地帯全域
うどんこ病 栽培地帯全域  
ナシ 赤星病 栽培地帯全域 やや早い
施設果菜類 灰色かび病 施設栽培地帯全域  
コナジラミ類 施設栽培地帯全域  
キュウリ 褐斑病 施設栽培地帯全域  
べと病 施設栽培地帯全域  
うどんこ病 施設栽培地帯全域  
イチゴ アザミウマ類 施設栽培地帯全域  
ハダニ類 施設栽培地帯全域  
ナス ハダ二類 施設栽培地帯全域  
夏秋キャベツ コナガ 高冷地栽培地帯

 (発生時期の空欄は連続発生)

1)イネ

縞葉枯病
発生地域 発生時期 発生量
感受性品種栽培地帯

1 予報の根拠

  1. 令和4年2月~3月に採取したヒメトビウンカ越冬世代幼虫のイネ縞葉枯ウイルス(RSV)保毒虫率の県平均は2.2%で、昨年の2.5%、過去10年の平均値の3.7%を下回った(令和4年3月17日発表 発生予察情報)。
  2. RSV保毒虫率が2.5%であった昨年のイネ縞葉枯病の発生は、平年並であった。

《発生しやすい条件:保毒虫率が高い場合。ヒメトビウンカ幼虫の越冬量が多い場合。ヒメトビウンカの発生量が多い場合。》

2 防除上注意すべき事項

  1. イネ苗へのヒメトビウンカの飛び込みを防止するため、イネ科雑草が繁茂した場所やムギ類作付ほ場付近での育苗を避ける。
  2. ヒメトビウンカ(ウンカ類)に効果のある育苗箱施用剤を使用する。なお、県内では殺虫成分フィプロニル(プリンス粒剤など)に対する薬剤抵抗性をもつヒメトビウンカの割合が高くなっているため、使用にあたっては注意する。
  3. イネ縞枯病感受性品種(コシヒカリ、ひとめぼれなど)を作付する場合は、防除を徹底する。
  4. 越冬量については、5月4半旬のすくい取り調査結果で発表されるので、この情報に注意する。

2)ムギ類

赤かび病
発生地域 発生時期 発生量
栽培地帯全域

1 予報の根拠

  1. 今後1ヶ月の気象予報(3月31日発表)によると、平年と同様に晴れの日が多くなり、平均気温は高い確率50%、降水量は少ない確率40%、日照時間は多い確率40%である。

《発生しやすい条件:出穂期以降の平均気温が18~20度を越え、湿度80%が3日間続く場合。降雨または濃霧頻度が高い場合。
凍霜害や出穂前2週間頃~出穂期頃の高温(25度以上)に見舞われて不稔が発生した場合。繁茂などにより倒伏した場合。》

2 防除上注意すべき事項

  1. 赤かび病の防除適期は次のとおりである。コムギは開花始期~開花期(出穂期後7~10日頃)、二条オオムギは葯殻抽出期(穂揃期10日後)、六条オオムギは開花始期~開花期。
  2. 第1回目の防除を実施後、曇雨天が続き多発が予想される場合には、第1回目の防除から7~10日後に2回目の防除を行う。
  3. 茎立期は平年並~3日程度遅れている(注1)が、長期予報では今後高温が予想されているため、生育状況をよく観察し、防除適期を逃さないように注意する。
  4. 食用麦の赤かび被害粒混入割合基準は0.0%(0.049%以下)であるので防除の徹底を図り、被害粒が混入しないよう注意する。
  5. 凍霜害を受けた穂では赤かび病の発生が懸念されるので赤かび病の防除を徹底する。
(注1) 令和4年産小麦の作況と麦類の当面の技術対策(令和4年3月20日現在 群馬県技術支援課発表)

<コラム> 出穂期は見た目より早い?? -赤かび病の防除時期に注意してください-

ムギ類が出穂期を迎えると、赤かび病の防除時期が近づいてきます。

ところで…
防除時期を出穂期後○日でお知らせしていますが、出穂期ってどんな時期でしょう??
「出穂期とは全茎の40~50%出穂した日」(注1)とされています。ここでいう出穂とは、穂先が葉鞘から出た状態(注1)のことで、止め葉から上に穂先が出てくれば出穂ということになります。

そのため、見た感じより出穂期は早く、農家の皆さんが「出穂したなあ」と感じる時期は、出穂期から4~6日くらいあとの穂ぞろい期にあたることが多いです。
ほ場をよく観察して防除時期を逃さないように注意しましょう!

(注1:農研機構の小麦調査基準 第1版)

3)イチゴ

アザミウマ類
発生地域 発生時期 発生量
施設栽培地帯全域  

1 予報の根拠

  1. 現在までの発生量は平年並である。
  2. 今後1ヶ月の気象予報(3月31日発表)によると、平年と同様に晴れの日が多くなり、平均気温は高い確率50%、降水量は少ない確率40%、日照時間は多い確率40%である。

《発生しやすい条件:成育適温25~30度。》

2 防除上注意すべき事項

  1. 現在までの発生量は平年並であるが、花への寄生が確認されているため注意する。
  2. 気温の上昇とともに発生が助長されるため、ほ場をよく観察する。また、発生を認めた場合は早期防除に努める。
  3. 多くの植物に寄生するため、ほ場及び周辺の雑草は除去する。
  4. 薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統薬剤の連続散布を避ける。また、主に花の内部へ寄生するため、薬剤散布は丁寧に行う。
  5. 薬剤防除にあたっては、天敵や訪花昆虫(ミツバチ等)への影響を考慮し、薬剤を選定する。
その他の病害虫の発生予報
作物名 病害虫名 発生時期 発生量 特記事項
作物全般 アブラムシ類 各種トラップへの飛来数は平年並。
ムギ類 うどんこ病   現在までの発生量は平年並。
風通しや日当たりの悪い場所、厚播きや窒素質肥料の多施用、追肥の遅れなどにより軟弱過繁茂したところでは発生が助長されるので注意する。
ナシ 赤星病 やや早い 現在までのビャクシン上の冬胞子堆の成熟度は平年よりやや早い。
胞子の飛散時期である4月中下旬の降水量が多くなると感染しやすいので注意する。
施設果菜類 灰色かび病   現在までの発生量は平年並。
発病葉や発病花、発病果は伝染源となるため速やかに取り除き、施設外に持ち出して適切に処分する。
コナジラミ類   現在までの発生量は平年並。
多発後は防除が困難になるので、早期防除を心がける。
キュウリ 褐斑病   現在までの発生量は平年並。
ベと病   現在までの発生量は平年並。
肥料切れや草勢の衰えにより発生が助長されるため、適正な肥培管理を行う。
うどんこ病   現在までの発生量は平年並。
多発してからの薬剤散布は効果が劣るので、発生を認めたら早めに防除する。
イチゴ ハダニ類   現在までの発生量は平年並。
今後、気温の上昇とともに発生が助長される。発生量が多くなると防除が困難となるので、早期発見及び早期防除に努める。
ナス ハダニ類   現在までの発生量は平年並。
夏秋キャベツ コナガ 現在までの育苗ほにおけるトラップ誘殺数は平年並。
苗のトンネル被覆を剥がすこの時期は、苗に産卵されることでコナガを本ぽへ持ち込むことが懸念される。コナガの寄生が心配される場合には、育苗ほで防除後、採苗する。

(発生時期の空欄は連続発生)

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