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病害虫発生予察情報 第2号(令和元年5月予報)

予報の概要

予報の概要一覧
作物名 病害虫名 対象地域名 発生時期 発生量
作物全般 アブラムシ類 栽培地帯全域  
イネ 縞葉枯病 感受性品種栽培地帯
イネミズゾウムシ 早期・早植栽培地帯
ムギ類 赤かび病 栽培地帯全域 やや早い
うどんこ病 栽培地帯全域  
ナシ 赤星病 栽培地帯全域  
ナシヒメシンクイ 栽培地帯全域  
果樹類全般 チャバネアオカメムシ 栽培地帯全域
夏秋キャベツ コナガ 栽培地帯全域

トマト
キュウリ

ナス

灰色かび病 施設栽培地帯全域  
トマト
キュウリ
コナジラミ類 施設栽培地帯全域  
キュウリ べと病 施設栽培地帯全域  
褐斑病 施設栽培地帯全域  
うどんこ病 施設栽培地帯全域  
アザミウマ類 施設栽培地帯全域  
ナス ハダニ類 施設栽培地帯全域  
アザミウマ類 施設栽培地帯全域  

※ 発生時期の空欄は、連続発生

主な病害虫の発生予報

1)作物全般

アブラムシ類
発生地域 発生時期 発生量
栽培地帯全域  

※ 発生時期の空欄は、連続発生

1 予報の根拠

  1. 農業技術センター(伊勢崎市)内の黄色水盤および、沼田市と館林市に設置した黄色粘着トラップへの有翅アブラムシの飛来数は、3月から平年よりやや多く、4月5半旬には平年を大きく上回ったが、その後減少し、平年並~やや少なくなった。
  2. 今後の気象予報(5月9日発表)によると、天気は数日の周期で変わり、向こう1か月の平均気温は高い確率50%、降水量は少ない確率40%、日照時間は平年並の確率40%である。

《 発生しやすい条件:生育適温は20~25度、晴天が続き雨が少ない場合。》

2  防除上注意すべき事項

  1. 吸汁による被害のほか、有翅アブラムシが媒介する各種のウイルス病の発生が懸念されるので、早期防除を心がける。
  2. 防虫ネットや寒冷紗被覆により、有翅アブラムシの侵入を防止する。
  3. ほ場および周辺の雑草は除去する。
図1 有翅アブラムシ類の黄色水盤への飛来数(伊勢崎市)グラフ画像
図1 有翅アブラムシ類の黄色水盤への飛来数(伊勢崎市)

2)イネ

縞葉枯病
発生地域 発生時期 発生量
感受性品種栽培地帯

1 予報の根拠

  1. 平成31年2月に採取したヒメトビウンカ越冬世代のイネ縞葉枯ウイルス(RSV)保毒虫率の県平均は3.9%で、過去10年の平均値2.6%よりやや高いが、昨年度の県平均の3.8%並で、イネ縞葉枯病は昨年度同様、平年並の発生が見込まれる(平成31年4月10日発表 発生予察情報)。

 《発生しやすい条件:保毒虫率が高い場合。幼虫の越冬量が多い場合。発生量が多い場合。》

2 防除上注意すべき事項

  1. イネ苗へのヒメトビウンカの飛び込みを防止するため、イネ科雑草が繁茂した場所やムギ類作付ほ場付近での育苗を避ける。
  2. ヒメトビウンカ(ウンカ類)に効果のある育苗箱施用剤を使用する。なお、県内では殺虫成分フィプロニル(プリンス粒剤など)に対する薬剤抵抗性をもつヒメトビウンカの割合が高くなっているため、使用にあたっては注意する。
  3. イネ縞枯病感受性品種(コシヒカリ、ひとめぼれなど)を作付する場合は、防除を徹底する。
  4. 幼虫の越冬量や今後の発生量については、5月4半旬、7月6半旬、8月4半旬のすくい取り調査結果で発表されるので、これらの情報に注意する。

3)ムギ類

赤かび病
発生地域 発生時期 発生量
栽培地帯全域 やや早い

1 予報の根拠

  1. オオムギ、コムギの出穂期はともにやや早い。
  2. 二条オオムギの出穂期(4月7日:平年比8日早い(注1))から5月8日までの日平均気温は平年より0.2度低く、降水量は平年の99%であった。この期間の気象は、日平均気温が18度を越えた日は3日、日平均湿度が80%を越えた日は3日と少なかったが、4月22日~5月6日にかけて降雨の頻度(15日中10日降雨)が高かった(注3)。
  3. コムギの出穂期(4月22日:平年比2日早い(注2))から5月8日までの日平均気温は平年より0.1度高く、降水量は平年の153%であった。この期間の気象は、日平均気温が18度を越えた日は3日、日平均湿度が80%を越えた日は3日と少なかったが、4月22日~5月6日にかけて降雨日の頻度(15日中10日降雨)が高かった(注3)。
  4. 3月下旬の低温により凍霜害が発生し、幼穂凍死による不稔の発生が懸念される。
  5. 今後の気象予報(5月9日発表)によると、天気は数日の周期で変わり、向こう1か月の平均気温は高い確率50%、降水量は少ない確率40%、日照時間は平年並の確率40%である。

 《発生しやすい条件:出穂期以降の平均気温が18度~20度を越え、湿度80%が3日間続く場合。降雨または濃霧頻度が高い場合。凍霜害や出穂前2週間頃~出穂期頃の高温(25度以上)に見舞われて不稔が発生した場合。繁茂などにより倒伏した場合。》

2 防除上注意すべき事項

  1. 第1回目の防除を実施後、曇雨天が続き多発が予想される場合には、第1回目の防除から7~10日後に2回目の防除を行う。特に4月24日~5月1日にかけて曇雨天傾向(注3)であったので注意が必要である。
  2. 食用麦の赤かび被害粒混入割合基準は0.0%であるので防除の徹底を図り、被害粒が混入しないよう注意する。
  3. 3月下旬の低温による凍霜害の発生により、幼穂凍死が発生した地域、ほ場では、不稔の発生が懸念されるので、予防的な防除を含め、防除の徹底に努める。
     注1 農業技術センタームギ類生育基本調査結果。品種はサチホゴールデン。
     注2 農業技術センタームギ類生育基本調査結果。品種はさとのそら。
     注3 前橋地方気象台数値
うどんこ病
発生地域 発生時期 発生量
栽培地帯全域  

※発生時期の空欄は、連続発生

1 予報の根拠

  1. 現在までの発生量は平年並であるが、一部で多い地域がある。
  2. 平成31年産小麦作況ほ調査結果によれば、3月20日の草丈は平年の128%、茎数は平年の107%であった。
  3. 4月1日~5月8日までの日平均気温は平年より0.2度低く、降水量は平年の81%であった。
  4. 今後の気象予報(5月9日発表)によると、天気は数日の周期で変わり、向こう1か月の平均気温は高い確率50%、降水量は少ない確率40%、日照時間は平年並の確率40%である。

 《発生しやすい条件:気候が温暖・多雨な場合。ムギの生育が旺盛な場合。》

2 防除上注意すべき事項

  1. 病斑が上位葉に進展した場合、稔実が悪くなり収量減につながるので、発生を認めたら適切な防除を行う。
  2. 県内に、茎数が多く生育が過繁茂となっている地域があるので、ムギ類の生育を把握し、生育が旺盛になっている場合は見回りを強化し、病気の発生の確認と防除に努める。
  3. 風通しや日当たりの悪い場所、厚播きや窒素質肥料の多施用、追肥の遅れなどにより軟弱過繁茂したところでは発生が助長されるので注意する。

4)夏秋キャベツ

コナガ
発生地域 発生時期 発生量
栽培地帯全域

1 予報の根拠

  1. 育苗ほ(出耕作)での今年のフェロモントラップによる誘殺数は、昨年並で、一昨年より多い状況である(図2)。
  2. 今後の気象予報(5月9日発表)によると、天気は数日の周期で変わり、向こう1か月の平均気温は高い確率50%、降水量は少ない確率40%、日照時間は平年並の確率40%である。

2 防除上注意すべき事項

  1. キャベツ苗へ寄生した卵や幼虫により、コナガを本ぽへ持ち込んでしまうことが懸念されるので注意する。
  2. コナガの寄生が心配される場合は、育苗ほで防除を行ってから採苗する。
図2 コナガフェロモントラップ誘殺数(渋川市)グラフ画像
図2 コナガフェロモントラップ誘殺数(渋川市)

その他の病害虫の発生予報

その他の病害虫の発生予報一覧
作物名 病害虫名 発生時期 発生量 特記事項
イネ イネミズゾウムシ 昨年の発生量は平年並であった。
ナシ 赤星病   農業技術センター(伊勢崎市西小保方町)のビャクシンにおける冬胞子堆の成熟は平年よりやや遅く、胞子の飛散が完了する時期も平年よりやや遅い見込み。
ナシヒメシンクイ   フェロモントラップによる越冬世代の誘殺数は平年並。
果樹類全般 チャバネアオカメムシ フェロモントラップによる越冬世代の誘殺数は平年並。

トマト

キュウリ
ナス

灰色かび病   トマト、キュウリ、ナスでは、現在までの発生量は平年並。
トマト
キュウリ
コナジラミ類   現在までの発生量は平年並。
タバココナジラミは、トマト黄化葉巻ウイルス(TYLCV)、ウリ類退緑黄化ウイルス(CCYV)を伝搬するため、施設内に黄色粘着板を設置するなど、早期発見に努める。
キュウリ べと病   現在までの発生量は平年並。
肥料切れや草勢の衰えにより発生が助長されるため、適切な肥培管理を行う。また、多湿管理下で発生量が増加するため、適切な湿度管理を行う。
褐斑病   現在までの発生量は平年並。
促成栽培の後期は施設内が高温条件となり、多湿管理下で急激に発生量が増加するため、適切な湿度管理を行う。
うどんこ病   現在までの発生量は平年並。
アザミウマ類   現在までの発生量は平年並。
ナス ハダニ類   現在までの発生量は平年並。
アザミウマ類   現在までの発生量は平年並。

※ 発生時期の空欄は、連続発生

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農業技術センター 環境部
〒379-2224 伊勢崎市西小保方町493
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FAX 0270-20-8016
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