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病害虫発生予察情報 第3号(令和2年6月予報)

予報の概要

予報の概要一覧
作物名 病害虫名 対象地域名 発生時期 発生量
作物全般 アブラムシ類 栽培地帯全域  
イネ ヒメトビウンカ 栽培地帯全域  
縞葉枯病 感受性品種栽培地帯 やや多
イネミズゾウムシ 栽培地帯全域  
果樹類全般 チャバネアオカメムシ 栽培地帯全域   やや多
ハダニ類 栽培地帯全域  
リンゴ スモモヒメシンクイ 栽培地帯全域 やや多
ナシ 黒星病 栽培地帯全域  
ナシヒメシンクイ 栽培地帯全域  
野菜・花き類 オオタバコガ 栽培地帯全域   やや多
トマト・キュウリ コナジラミ類 施設栽培地帯全域  
キュウリ べと病 施設栽培地帯全域  
褐斑病 施設栽培地帯全域  
うどんこ病 施設栽培地帯全域  
アザミウマ類 施設栽培地帯全域  
夏秋ナス アザミウマ類 露地栽培地帯全域  
ハダニ類 露地栽培地帯全域  
ネギ ネギアザミウマ 露地栽培地帯全域  
夏秋キャベツ コナガ 高冷地栽培地帯   やや多

※ 発生時期の空欄は連続発生を意味する

主な病害虫の発生予報

1 イネ

ヒメトビウンカ
発生地域 発生時期 発生量
栽培地帯全域  

1 予報の根拠

  1. 5月4半旬に県内11地点(定点)で行った麦類作付ほ場におけるすくい取り調査の結果、2地点で平年よりも多かったが、9地点では平年並か平年より少なかった(令和2年5月27日発表 発生予察情報)。
  2. 向こう1か月の気象予報(6月4日発表)によると、平年と同様に曇りや雨の日が多く、平均気温は高い確率70%、降水量は少ない確率40%である。

 《発生しやすい条件:麦類作付けほ場における第1世代虫の発生量が多い場合、田植後の水稲への侵入が多くなる。》

 2 防除上注意すべき事項

  1. ヒメトビウンカ(ウンカ類)に効果のある育苗箱施用剤を使用する。なお、県内では殺虫成分フィプロニル(プリンス粒剤など)に対する薬剤抵抗性をもつヒメトビウンカの割合が高くなっているため、使用にあたっては注意する。
  2. 5月4半旬のすくい取り調査で平年よりも多かった地点(板倉町、邑楽町)周辺では、特に注意が必要である。
  3. 本年のヒメトビウンカの第1世代幼虫の発生は平年に比べて1週間程度早いと予測されているので、防除時期に注意する。
縞葉枯病
発生地域 発生時期 発生量
感受性品種栽培地帯 やや多  

1 予報の根拠

  1. 令和2年2月~3月に採取したヒメトビウンカ越冬世代幼虫のイネ縞葉枯ウイルス(RSV)保毒虫率の県平均は4.3%で、過去10年の平均値2.9%を上回ったが、平成25年度調査以降4%前後で横ばい傾向となっている(令和2年3月18日発表 発生予察情報)。
  2. 5月4半旬に県内11地点(定点)で行った麦類作付ほ場におけるすくい取り調査の結果、2地点で平年よりも多かったが、9地点では平年並か平年より少なかった(令和2年5月27日発表 発生予察情報)。
  3. RSV保毒虫率、5月4半旬のヒメトビウンカの発生量ともに昨年と同じ傾向であり、昨年のイネ縞葉枯病の発生は、平年に比べやや多かった。

《発生しやすい条件:ヒメトビウンカのRSV保毒虫率が高く、ヒメトビウンカの発生量が多い場合。》

2 防除上注意すべき事項

  1. イネ苗へのヒメトビウンカの飛び込みを防止するため、イネ科雑草が繁茂した場所や麦類作付ほ場付近での育苗を避ける。
  2. 発病株は伝染源となるので、早期に抜き取り処分する。
  3. イネ縞葉枯病感受性品種(コシヒカリ、ひとめぼれなど)を作付する場合は、本病を媒介するヒメトビウンカの防除を徹底する。

2 果樹類全般

チャバネアオカメムシ
発生地域 発生時期 発生量
栽培地帯全域   やや多

1 予報の根拠

  1. 1月に実施した越冬量調査では、越冬量は平年よりやや多かった。
  2. フェロモントラップへの5月の誘殺数は、7地点中6地点で平年を上回った。
  3. 果実への被害はまだないが、果樹園への飛来が報告されている。
  4. 向こう1か月の気象予報(6月4日発表)によると、平年と同様に曇りや雨の日が多く、平均気温は高い確率70%、降水量は少ない確率40%である。  

《発生しやすい条件:越冬量が多い年は、5~6月に平坦地で越冬世代の飛来が多くなる。》

2 防除上注意すべき事項

  1. 収穫期を直前に控えたウメ・オウトウなどでは特に注意する。
    ナシやリンゴでは、落花後から収穫期まで被害を受けるが、6月下旬頃までは散発的であり、本格的に被害を受けるのは7月以降である。
  2. 果樹カメムシ類の飛来状況は園によって差があるので、園内をこまめに見回り早期発見に努め、飛来を認めたら早急に防除を行う。特に、夜間の最低気温が18度を超えると飛来する可能性が高いので特に注意する。
  3. カメムシ類は夜行性であるため、活動の鈍い早朝に薬剤散布を行うと効果的である。

3 リンゴ

スモモヒメシンクイ
発生地域 発生時期 発生量
栽培地帯全域 やや多

1 予報の根拠

  1. フェロモントラップによる越冬世代成虫の誘殺数は、4地点中3地点で平年を上回った。
  2. 向こう1か月の気象予報(6月4日発表)によると、平年と同様に曇りや雨の日が多く、平均気温は高い確率70%、降水量は少ない確率40%である。

《発生しやすい条件:気温が高いと世代間が短縮し発生回数が多くなり、被害が多くなる。》

2 防除上注意すべき事項

  1. 第2世代以降(7月下旬以降)では果実での被害が多くなり、世代数を重ねるほど虫の密度は高くなるため適期防除に努める。
  2. 8月~9月が高温乾燥傾向の年は、平年よりも遅い時期まで被害が続くことがあるので注意する。
  3. 薬剤散布は丁寧に行う。特にほ場の周縁部など薬液のかかりにくい部分に対しては、手散布などを行う。
  4. 被害果は放置せず、土中深くに埋めるなどの方法により適切に処分する。

4 ナシ

黒星病
発生地域 発生時期 発生量
栽培地帯全域

1 予報の根拠

  1. 現在までの発生量は平年並だが、一部地域ではやや多い。
  2. 向こう1か月の気象予報(6月4日発表)によると、平年と同様に曇りや雨の日が多く、平均気温は高い確率70%、降水量は少ない確率40%である。

《発生しやすい条件:開花時期から4月中の降雨が多い年は初期発病が多く、病気の広がりが早い。梅雨のあがりが遅く、いつまでも雨が続き、涼しい年に発病が多くなりやすい。》

2 防除上注意すべき事項

  1. 発病した葉,果実は伝染源になるため、ほ場外に持ち出し、適切に処分する。
  2. 同系統の薬剤を連用すると耐性菌が出現するおそれがあるので、連続使用はさける。

5 野菜類・花き類

オオタバコガ
発生地域 発生時期 発生量
栽培地帯全域   やや多

1 予報の根拠

  1. 県内のフェロモントラップ調査では、6地点中4地点で誘殺数が平年よりやや多い。
  2. 向こう1か月の気象予報(6月4日発表)によると、平年に比べて平均気温は高い確率 70%、降水量は少ない確率40%である。
《発生しやすい条件:高温、乾燥条件で多発する傾向があり、梅雨期に降雨が少ない年には発生が多くなる。》

2 防除上注意すべき事項

  1. 幼虫は生長点付近の茎葉・蕾・花・幼果に食入する。組織内に入り込まれてからでは防除が困難になるため、ほ場をよく見回り、幼虫は見つけしだい捕殺する。薬剤防除を行う場合は、発生初期に実施する。
  2. 施設開口部は防虫ネットで被覆し、成虫の侵入を防ぐ。
  3. 薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統の薬剤を続けて散布しない。

6 夏秋キャベツ

コナガ
発生地域 発生時期 発生量
高冷地栽培地帯   やや多

1 予報の根拠

  1. 現在までの嬬恋村でのフェロモントラップへの誘殺数は、平年並~やや多い
  2. 向こう1か月の気象予報(6月4日発表)によると、平年に比べて平均気温は高い確率70%、降水量は少ない確率40%である。

《発生しやすい条件:少雨条件で発生が助長される。》

2 防除上注意すべき事項

  1. 生育初期の防除を徹底し、初期密度を下げることにより、生育期中盤の被害拡大を防止するとともに、生育期終盤に発生する次世代の密度低減を図る。
  2. 薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統薬剤の連続散布を避ける。本県ではジアミド系殺虫剤抵抗性を持った個体が確認されているため、薬剤の選択には注意する。
  3. アブラナ科雑草にも寄生するので、ほ場周辺の雑草を除去する。
  4. 収穫残渣は増殖源になるので、速やかに片付ける。

*JA嬬恋村からの情報提供

その他の病害虫の発生予報

その他の病害虫の発生予報
作物名 病害虫名 発生時期 発生量 特記事項
作物全般 アブラムシ類   平坦地の発生のピークは平年よりやや遅く5月にずれたが、発生量は平年並。中山間地は発生量、発生時期ともに平年並。
イネ イネミズゾウムシ   現在までの発生量は平年並。イネミズゾウムシに登録のある箱施用剤を使用しない場合は発生に注意する。
果樹類全般 ハダニ類   現在までの発生量は平年並。
ナシ ナシヒメシンクイ   越冬世代成虫のフェロモントラップによる誘殺数は平年並。
トマト・キュウリ コナジラミ類   現在までの発生量は平年並。
栽培終了後は施設外への飛び出しや次作への持ち越しを防止するため、施設を密閉して蒸し込み(40度、7日以上)を行い、施設内の虫を死滅させる。
キュウリ べと病   現在までの発生量は一部でやや多いが平年並。
褐斑病   現在までの発生量は平年並。
うどんこ病   現在までの発生量は平年並。多発してからの薬剤散布は効果が劣るので、発生を認めたら早めに防除する。
アザミウマ類   現在までの発生量は平年並。
栽培終了後は施設外への飛び出しや次作への持ち越しを防止するため、施設を密閉して蒸し込み(夏期では7日程度)を行い、施設内の虫を死滅させる。
夏秋ナス アザミウマ類   現在までの発生量は平年並。
今後、気温の上昇とともに発生が助長されるため、早期発見及び早期防除に努める。
ハダニ類   現在までの発生量は平年並。
今後、気温の上昇とともに発生が助長されるため、早期発見及び早期防除に努める。
ネギ ネギアザミウマ   現在までの発生量は平年並であるが、例年並に多い。

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