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平成29年度 病害虫発生予察特殊報 第1号 クビアカツヤカミキリ

クビアカツヤカミキリに注意してください(環境森林部自然環境課)

本県においてサクラ、モモ、スモモ、ウメでクビアカツヤカミキリの被害が確認されました

* 特殊報とは、新たな病害虫を発見した場合及び重要な病害虫の発生消長に特異な現象が認められた場合に発表する情報です。

1 特殊報の内容

  1. 対象病害名:クビアカツヤカミキリ
  2. 学名:Aromia bungii
  3. 発生植物:サクラ、モモ、スモモ、ウメ
  4. 発生地域:県東部地域

2 発生概況

1 発生経過

 平成27年7月に館林市のサクラにおいて県内で初めてクビアカツヤカミキリの発生が確認されたことから、県では病害虫情報を発表して県内果樹生産者に注意喚起をしてきました。
 これまで県東部地域の広範囲にサクラでの被害が確認されていましたが、平成29年6月下旬には、県東部地域のモモ、スモモ、ウメの果樹園においても、同様のフラス(糞と木くず)の排出が認められ、横浜植物防疫所により本虫の加害であることが確認されました。

2 国内発生状況

 サクラでは平成24年以降、愛知県、埼玉県、群馬県、東京都、大阪府、徳島県で発生が確認され、被害が拡大傾向にあります。これまで農作物では大阪府のウメに、徳島県、栃木県のモモ、スモモに被害が確認されています。

3 形態および生態

  1. 成虫は体長28~37mmで、全体的に光沢のある黒色です。前胸は明赤色で、前胸背板の両側部には突起があり側部に突出し目立ちます(写真1)。
  2. 樹木内部で蛹から羽化した成虫が6月下旬から8月上旬に出現し、交尾・産卵します。産卵は幹や樹皮の割れ目に行い、8~9日後には卵が孵化し、幼虫が樹木内部に食入します。幼虫期間は2~3年、春~初夏の摂食が盛んであり、この時期にフラスが多く見られます。
  3. 海外の報告ではサクラ、コナラ、ヤナギ、オリーブ、カキ、ウメ、モモ、ザクロなど多くの樹種に寄生するとされています。
  4. 多数のカミキリムシ幼虫が寄生し、食害量が多くなると、樹木が衰弱し、枯死する場合があります。果実には加害しません。

4 防除対策

  1. 他の樹木への分散防止のため、フラスの見られた樹木を中心に羽化期(6~8月)の前にネット(容易に切れない目合4mm以下)を樹幹に巻き付けてください。この際、幹とネットの間が密着していると、幼虫や成虫が食い破るので、密着させないように巻きます。また、定期的に園内を見回り、ネット内の成虫は見つけ次第ハンマーで叩くなどして殺虫し、ネットの外の成虫は捕殺してください。
  2. 大量に太く連なったフラス(写真4)が排出されている樹木を見つけた場合には、幼虫がいる可能性が高いので針金や千枚通しなどで食入孔からフラスをかき出し、登録のある薬剤で防除するか、幼虫を針金等で刺殺してください。現在登録のある薬剤は表のとおりです(表1、表2)。
表1 幼虫を対象にした防除薬剤
薬剤名
(成分名)
適用作物 適用病害虫 使用時期 本剤の使用回数 使用方法 フェンプロパトリンを含む農薬の使用回数

ロビンフッド(フェンプロパトリン)
ベニカカミキリムシエアゾール(フェンプロパトリン)

さくら クビアカツヤカミキリ   6回以内 樹幹・樹枝の食入孔にノズルを差し込み噴射 6回以内
果樹類(※注) カミキリムシ類 収穫前日まで 2回以内 樹幹・樹枝の食入孔にノズルを差し込み噴射 2回以内
うめ カミキリムシ類 収穫前日まで 2回以内 樹幹・樹枝の食入孔にノズルを差し込み噴射 5回以内(噴射は2回以内、散布は3回以内)
もも カミキリムシ類 収穫前日まで 2回以内 樹幹・樹枝の食入孔にノズルを差し込み噴射 7回以内(噴射は2回以内、散布は5回以内)

(※注)かんきつ、りんご、なし、びわ、もも、うめ、おうとう、ぶどう、かき、マンゴー、いちょう(種子)、くり、ペカン、アーモンド、くるみ、食用つばき(種子)を除く
(※注)すももは果樹類に含まれる

表2 成虫を対象にした防除薬剤
薬剤名 適用作物 適用病害虫 使用量 使用時期 本剤の使用回数 使用方法
バイオリサ・カミキリ 果樹類 カミキリムシ類 1樹当り1本 成虫発生初期   地際に近い主幹の分枝部分等に架ける
成虫(上が雄、下が雌)写真1
写真1 成虫(上が雄、下が雌)
モモ主幹内の幼虫と食害孔写真2
写真2 モモ主幹内の幼虫と食害孔
サクラの被害(根本に積もったおがくず状のものがフラス(虫糞と木くず))写真3
写真3 サクラの被害(根本に積もったおがくず状のものがフラス(虫糞と木くず))
フラス(コスカシバが排出するものに比べ量が多く、太く連なる)写真4
写真4 フラス(コスカシバが排出するものに比べ量が多く、太く連なる)

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