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令和2年度病害虫情報 第5号 斑点米カメムシ類

斑点米カメムシ類の動向に注意してください

1 斑点米カメムシ類とは

 斑点米カメムシ類は、イネの籾を吸汁し斑点米(写真1)を発生させる重要な害虫です。イネの出穂前は畦畔や休耕田など、周辺雑草地のイネ科雑草で生息、繁殖し、イネが出穂する頃に水田内へ飛来します。
 県内の優占的な斑点米カメムシ類は、ホソハリカメムシ(写真2)、クモヘリカメムシ(写真3)、アカヒゲホソミドリカスミカメ、アカスジカスミカメ、ヒメナガカメムシ類であり、加害時期は種によって異なります。
 加害は斑点米の原因となり、被害粒率が高いと米の品質を落としてしまいます。

斑点米の写真
写真1 斑点米
ホソハリカメムシの写真
写真2 ホソハリカメムシ
クモヘリカメムシの写真
写真3 クモヘリカメムシ

 2 発生状況

  1. 7月下旬に実施した水田内及び畦畔等でのすくい取り調査の結果、県内の斑点米カメムシ類の発生は概ね平年並でした(表)。しかし、近年ほとんど捕獲されなかった主要加害種のクモヘリカメムシが捕獲され、一部地域では、既に水田内へも侵入しています。
  2. 8月13日気象庁発表の向こう1か月の気温は平年よりも高く、降水量は平年並から少ないと予報されており、斑点米カメムシ類の増殖に最適です。
表 斑点米カメムシ類すくい取り調査結果(地域別)
地域 調査年 斑点米カメムシ類
成幼虫合計(頭)
ホソハリカメムシ
成幼虫(頭)
クモヘリカメムシ
成幼虫(頭)
アカヒゲホソミドリ
カスミカメ成幼虫(頭)
アカスジカスミカメ
成幼虫(頭)
県平均 本年(合計) 30.4 2.1 10.0 15.4 2.8
(水田) 2.3 0.1 0.0 2.2 0.0
(畦畔等) 28.2 2.0 10.0 13.4 2.8
平年値(合計) 26.3 0.7 0.0 24.8 0.8
中部平均 本年(合計) 12.8 0.0 0.0 12.8 0.0
(水田) 3.8 0.0 0.0 3.8 0.0
(畦畔等) 9.1 0.0 0.0 9.1 0.0
平年値(合計) 51.4 1.7 0.0 47.8 1.9
西部平均 本年(合計) 66.8 2.2 35.8 20.4 8.4
(水田) 1.0 0.0 0.0 1.0 0.0
(畦畔等) 55.8 2.2 25.8 19.4 8.4
平年値(合計) 11.4 0.3 0.0 11.0 0.1
吾妻平均 本年(合計) 2.5 0.0 0.0 2.5 0.0
(水田) 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
(畦畔等) 2.5 0.0 0.0 2.5 0.0
平年値(合計) 3.2 0.2 0.1 2.9 0.0
利根沼田平均 本年(合計) 2.5 0.0 0.0 2.5 0.0
(水田) 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
(畦畔等) 2.5 0.0 0.0 2.5 0.0
平年値(合計) 3.0 0.3 0.0 2.4 0.4
東部平均 本年(合計) 19.6 3.5 0.2 14.9 1.0
(水田) 2.5 0.3 0.0 2.2 0.0
(畦畔等) 17.1 3.2 0.2 12.7 1.0
平年値(合計) 36.5 0.9 0.0 35.0 0.6

注1 調査時期:7月下旬
注2 調査地点あたり平均捕獲頭数

 3 防除対策および防除上の参考事項

  1. 出穂期から収穫期の畦畔、休耕地等の草刈りは、斑点米カメムシ類を水田に追い込み、被害を助長する場合があります。出穂2週間前から収穫期の除草は控えてください。地域ぐるみでこの時期の除草を控えることが重要です。
  2. 防除適期は、穂揃期から出穂後10日です。その後も斑点米カメムシ類の生息が認められた場合は、7から10日間隔で追加防除を行ってください。
  3. 薬剤散布を実施する場合は、広域的に一斉に行うと効果的です。
  4. 周辺よりも出穂が早い水田は、被害が集中する場合があるので注意してください。

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