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令和2年度病害虫情報 第6号 ツマジロクサヨトウ

県内でツマジロクサヨトウが初確認されました。

1 発生概況

  1. 太田市北部の飼料用トウモロコシ畑に設置したツマジロクサヨトウのフェロモントラップで、令和2年8月4日に本種と疑われる成虫1頭が確認されました(写真1)。農林水産省横浜植物防疫所に同定を依頼したところ、8月12日に本県で初確認となるツマジロクサヨトウ(学名:Spodoptera frugiperda(J.E.Smith))であると同定されました。
  2. 現在までに、県内で農作物における本種幼虫の発生及び被害は確認されていません。
  3. 本種は令和元年7月に鹿児島県で国内初確認された後、全国各地で確認されています。

2 形態および生態等

  1. 成虫は開帳約37ミリメートル、後翅(こうし)は白色で外縁部のみ黒く染まります。雄は前翅(ぜんし)中央部に黄色い斜めの淡色紋と先端部に白紋を持ちます(写真3)。
  2. 幼虫は頭部に白色または淡色の逆Y字と網目模様が見えます(写真4)。終齢幼虫の体長は約40ミリメートルで、体色には変異があります(写真4)。
  3. 本種は南北アメリカの熱帯、亜熱帯地域原産で、群馬県では野外の越冬はできません。
  4. 本種は1晩で最大100キロメートル移動するなど長距離飛翔することが知られています。
  5. 幼虫は広食性で、海外では80種以上の作物に被害を与えています。国内で発生が確認されている作物は、飼料用トウモロコシ、スィートコーン、ソルガム、サトウキビ、もちきび、はとむぎ、エンバク、その他イネ科牧草、しょうがで、特に飼料用トウモロコシで発生が多いです。

3 防除対策

 国内で発生が確認されている作物を中心に、ほ場を定期的に見回り早期発見に努めてください。本種と疑われる幼虫を発見したら、捕獲して農業技術センター又は近くの普及指導機関に連絡してください。

フェロモントラップに捕獲されたツマジロクサヨトウ成虫の写真
写真1 トラップに捕獲された成虫
国内で確認されたツマジロクサヨトウ幼虫の食害痕の写真
写真2 国内で確認された食害痕
ツマジロクサヨトウの雄成虫と雌成虫の写真
写真3 成虫(左:雄、右:雌 開帳約37ミリメートル)
ツマジロクサヨトウ終齢幼虫の写真
写真4 終齢幼虫(左:幼虫頭部、右:幼虫全体。体長約40ミリメートル、体色は緑~褐色と多様)

※写真2~4の原図は農林水産省横浜植物防疫所出典のため、これら写真の無断使用は厳禁とします。

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