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令和3年度 病害虫情報 第4号(ネギ軟腐病)
更新日:2021年8月17日
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令和3年度 病害虫情報 第4号 ネギ軟腐病(PDFファイル:182KB)
ネギ軟腐病の発生に注意してください
1 現在までの発生状況と今後の発生傾向
- 本病は、初夏から初秋にかけて高温時に土壌湿度が高いと発病しやすく、長雨や、台風などによる集中豪雨などで畑が湛水や浸水すると多発します。
- 群馬県内では8月12日から降雨が続きました。向こう1か月の気象予報(8月12日気象庁発表)でも、期間のはじめは平年に比べ曇りや雨の日が多く、その後は数日の周期で変わり、平均気温が高い確率60%と予想されています。
- 現在までの発生量は平年並ですが、すでに発病しやすい天気が続き、今後も発病しやすい気象が予報されているので注意が必要です。
2 防除対策
- 雨水がたまりやすいほ場は、排水溝を掘りほ場の排水に努めてください。
- 夏季の高温期に追肥や土寄せ作業をすると、発病しやすくなるので控えてください。
- 発病後の防除効果は低いので、予防的な防除を重点に行ってくだい。発病が予想される場合には、土寄せ前に地際部を中心に適用薬剤を散布してください。
- 発病株は取り残しがないように早期に丁寧に抜き取り、ほ場の外に持ち出し適切に処分してください。
- 窒素肥料を多用すると生育が軟弱になり発病を助長するため、適正な肥培管理を行ってください。
- 農薬の使用に際しては、必ず農薬のラベルに記載されている使用方法、注意事項等を確認して適正に使用してください。
図1 株全体が軟化腐敗し欠株となる
図2 軟化腐敗し倒伏し、悪臭を放つ