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心理判定員(平成24年度)

中央児童相談所 主事 堀井 優也

心理判定の様子の写真
心理判定員の写真

1 「現在の仕事」(内容)について  

 子どもに関わる親や本人からの相談に応じ、心理判定を行っています。
 相談内容は虐待、非行、不登校、障がい、交友関係など多岐にわたっています。心理判定は知能検査、パーソナリティ検査や行動観察を通して子どもの状態をアセスメントし、助言を行っています。また、必要に応じて定期的に関わり、面接(ソーシャルスキルトレーニングやプレイなど)を行っています。子どもに関わる機関(学校、施設、医療機関等)とも連携し、支援の目標を共有、問題の再確認、役割分担、関わり方をアドバイスし合い統一を図っています。

2 年間スケジュール

年間スケジュール
説明
通年  相談者の心理判定及び助言<随時>、継続的な面接〈随時〉
4月  3歳児精密健診(市町村の健診で詳しい検査が必要と判断された子を対象とし、状態を把握して発達面でのアドバイスを行います。)
5月  心理司会(各児童相談所の心理司、施設の心理職が集まり、資質と技能の向上を目的に、研修や情報交換を行います。)
 施設との交流会(児童相談所職員と施設の子どもで野球や卓球をします。)
6~7月  施設再判定(障害児施設に出向き、子ども達の療育手帳更新のための心理判定を行います。)
8月  わくわくデイキャンプ(大集団が苦手で、小集団において指導が必要な子どもが対象です。年に3~4回企画します。この時期はバーベキューやアウトドア系の遊びを取り入れています。)
 3歳児精密健診
9月  心理司会
 3歳児精密健診
10月  3歳児精密健診
12月  児童相談職員研修
 わくわくデイキャンプ(調理実習等)
1月  心理司会
 3歳児精密健診
3月  わくわくデイキャンプ(スポーツ、レクリエーション等)

 3 一日のスケジュール

一日のスケジュール
時間 説明
8時30分  出勤、メールチェック、1日の業務の確認
9時00分  前日までの面接の記録記入
 療育手帳の判定(知能検査、生育歴・日常生活の様子等の聞き取り)
11時00分  検査結果や聞き取りの整理
 結果を伝達、助言
12時00分  昼食
13時00分  医学診断(医師へ判定結果の説明、医師による診断への同席)
14時00分  一時保護所入所児童の面接(一時保護所とは、虐待で親子分離が必要な時、諸事情により養育が困難の場合や、行動観察の必要性がある時などに18歳未満の子どもを保護する施設)
15時00分  来所面接(プレイセラピー)
16時00分  来所面接(SST)
17時00分  面接の記録記入
 終業、退庁

 4 職務履歴

職務履歴
年度 所属 説明
平成21年度 心身障害者福祉センター  18歳以上の方の療育手帳の判定、通所指導(心の安定を目的に本人が困っていることについて相談にのります)。障害程度判定のための知能検査や生活状況の聞き取りなどを多く経験し、検査の精度、質問力の向上につながりました。
平成23年度 中央児童相談所  18歳未満の子どもに対しての心理判定。支援の方法まで考えるので、その基礎となるアセスメント能力が向上しました。

 5 これまでの仕事で印象に残った業務やエピソード等

(1) わくわくデイキャンプ

  子ども達の特性に合わせて楽しんでもらうための計画作りに苦戦しました。例えば、耳の不自由な子には視覚的に確認できるようにするなど、各自の得意分野を活かしつつ、苦手なことは職員が助けられるよう工夫を行いました。その結果、当日は子どもたちの笑顔があふれ、充実した気持ちでいっぱいになりました。

(2) 初めての療育手帳の判定

  事前に練習をしたり、先輩の判定に同席させていただいたりと準備を行いましたが、実際に行ってみると知能検査であたふたしてしまい、聞きたいことが上手く聞けずにショックを受けました。マニュアルや練習通りにはいかないことを実感しました。

(3) 保護者がホッとして涙を流したこと

  保護者の中には1人で抱え込んでしまっていたり、相談しても気持ちを分かってもらえる経験がなかったりします。相談に乗る中で保護者の肩の荷を下ろすことが出来ると嬉しいです。

(4) 恩師との連携

  相談に乗っている子どもが通う学校を訪ねると、偶然小中学校時代の恩師に巡り会うことがあります。そしてその後も情報を交換し合いながら、子どもにとってどのような支援が良いのか一緒に考えたり、アドバイスをいただくことがあります。こういったお世話になった恩師との連携は地元ならではです。

6 入庁前と入庁後のギャップ

 公務員というと事務的なイメージが強かったのですが、学校や施設、病院等への訪問や面接の機会も多く、席に座っている時間が少ないということに驚きました。
 また、心理学だけに通じていれば良いというわけではなく、県の仕事では、国の情勢や子育て一般、子どもの興味関心など幅広い知識が必要だということを実感しています。職員は優しくて親しみやすい人が多いです。

7 今後の目標、これから挑戦したいこと 

 「集団ペアレントトレーニング」です。
 障害を抱える子の親は、周囲の無理解からくる非難で苦しみ、子どもに好ましくない対応をするなど、悪循環に陥ることがあります。ペアレントトレーニングとは、子どもへ関わり方を身につけることで、その悪循環を断ち、親子ともに自己有能感や自尊心を取り戻し、日常生活が穏やかに送れるよう親をサポートするものです。
 現状は、障害の特性や年齢などの対象設定、参加者が集まれる日程調整など乗り越えるハードルが多いため、個別で行っています。しかし、集団で行うことで、同じ悩みを抱える親同士、日常生活に基づいたアドバイスや悩みの共有ができるなどのメリットがあるので、いつか挑戦したいと思っています。
 また、施設や学校との連携を、より密に行っていきたいと考えています。多くの日々を子どもと一緒に過ごすのは学校の先生や施設の職員です。現場の意見を取り入れながら、子ども達が過ごしやすくなるように援助をしていきたいです。

8 群馬県職員を志望した理由  

 群馬県で生まれ育ったこともあり、恩返しの意味も込めて志望しました。実際働いてみると、地域への愛着が仕事へのモチベーションにつながっています。心理職として様々な職場でその技能を活かすことができるのは県職員の良いところです。

9 受験時に心掛けたこと 

 専門試験(心理学)は範囲が広く、大学等でも習わない分野がありました。そのため、興味のない分野でも基本的な事項は勉強しました。また、教養試験の勉強を怠らないことが大事だと思い、差の付きそうな分野(英語、数的処理等)を重点的に取り組みました。ただ、試験は知識だけではありません。面接もあります。勉強1本だけでは人間性は培われないと思いますので、多くの経験を積んでおくことが合格へ繋がると思います。

10  後輩(受験者)へのメッセージ 

 心理判定員は人と関わる仕事です。様々なタイプの人と接します。それだけ多くの考え方があります。柔軟な思考が必要となります。聞くだけでなく、質問する力や目で観察する力も必要です。多くのことを経験すること、たくさんの人と話をすること、街で人を観察することも仕事として活きてきます。子どもと接する中でも引き出しが多いと、話したり一緒に遊んだりする時に役立ちます。スペシャリストかつオールマイティでなければならず、精神的にきついと感じる時もありますが、子どもの笑顔が見られ、力になれた達成感などが感じられるため、やりがいの大きい仕事でもあります。一緒に働ける日を楽しみにしています。

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