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化学(東部環境事務所・中曽根 佑一)

更新日:2023年3月1日 印刷ページ表示

東部環境事務所 中曽根 佑一

化学(令和2年度)写真
​掲載内容については、令和3年3月現在の情報です。

1 現在の仕事

 大気汚染防止法や水質汚濁防止法で規制される施設の設置に関する届出書等の受付や審査業務を行っています。その他、前述した法律などに基づき事故・苦情への対応や、管内にある事業者へ、年間40カ所程度を訪問し立入検査などを行っています。
 化学物質などを環境中に排出する事業者、その事業者等の近隣に住んでいる県民の方々、どちらにも丁寧に説明し、対応するよう心がけています。

2 職務経歴

職務経歴一覧
年度 所属 説明
平成24年度 環境保全課  環境関係の法律の制度やその実務について広く学びました。
平成26年度 衛生環境研究所  各種分析業務や環境に関する研究業務に取り組み、環境問題について深く学びました。
令和2年度 現所属  「1現在の仕事」のとおり

3 県職員の仕事の魅力・やりがい

 水処理薬品や水処理装置の販売を通じて環境問題に取り組む民間企業等は多数ありますが、県職員は、実際に民間企業に対する適切な環境行動のための指導や、県民の方の生活環境の保全までより直接的な対応ができます。
 また、環境に関する研究業務を行っている機関もあり、実務的なことから理論的なことまで環境問題に対して幅広く取り組めることが魅力です。

4 これまでの仕事で印象に残った業務やエピソード等

(1)環境保全課

 群馬県内において未規制の化学物質が利根川水系に流出し、千葉県などで断水被害が発生した事案に対応しました。環境保全という業務が県境をまたいだ多くの人の生活を支えていることを再認識させられるとともに、法令に抵触しない未規制の物質が水道水の安全性に影響を与える原因になりえるという難しさも認識しました。

(2)衛生環境研究所1

 未規制の化学物質の調査や自然災害時等の初期調査に活用できる分析法の開発を行うに当たって、国や他県の研究機関と協力しました。その中で、群馬県の環境問題だけでなく、他県の環境問題にも触れ、同じ問題でも、解決へのアプローチが異なることもあり、知見を広げることができました。
 また、最新の環境問題にいち早く取り組むことができるなど、やりがいを感じる機会が多くありました。

(3)衛生環境研究所2

 地球温暖化やマイクロプラスチックなど、新たに発生した環境問題への取り組み方法について検討しました。
 新たな問題に取り組むとき、分析方法や解析方法なども一から検討して問題解決に当たるため、苦労は大きいですが、様々な知識を吸収し成長できる良い機会になりました。

5 入庁前と入庁後の印象

 環境に関する研究業務に携わりたいと思い入庁しましたが、現場での対応や、たくさんの法令に関する知識を学ぶなど、思っていた以上に様々な面から環境問題に取り組めると感じています。幅広く取り組むことで、環境問題に対する視野を広げることにつながると思います。

6 今後の目標、これから挑戦したいこと

 環境保全のために必要な規制を設けるときは、そのための根拠が必要です。まず研究業務に取り組むことで、根拠となる基礎的なデータを得ることができます。
 今後も県民生活の維持のため、環境に関する研究業務に挑戦したいと考えています。
 また、県の化学職は産業技術センターといって、民間企業などからの依頼に基づいて研究・分析などを行う機関に配属になることもあるため、その成果を民間企業の方々に活用していただきたく機会もあればいいと思っています。

7 群馬県職員を志望した理由

 環境問題に対して現場で対応しつつ、研究業務に取り組めるのは地方自治体だけです。なかでも、群馬県は、利根川水系の上流に位置する首都圏の水瓶であり、また、距離の近さから首都圏で発生した大気汚染の影響を受けるため、環境問題に取り組む重要性は一際大きいと考えられます。
 環境に関する業務に携わりたいと思ったときに、本県は非常に魅力的だと感じたので群馬県職員を志望しました。

8 受験時に心がけたこと

 自分のやりたい業務について、その分野に係る論文等を閲覧し、自分のこれまでの研究や経験と照らし合わせ、面接時に自分の強みを明確に説明できるようにしておくことを心がけました。

9 未来の後輩へ

 群馬県職員は、理論と実践の両面から環境問題に関する業務に携わりたい人にはうってつけだと思います。
 これまでに身につけた知識を活かしつつ、ここでしかできない経験を積み重ねて成長していけると思います。
 環境問題に携わりたいという意欲のある方はぜひチャレンジしてみてください。

化学業務(令和2年度)写真
審査業務は、根拠を明示しながら対応しています

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