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行政事務(私学・子育て支援課・正田 竜也)

更新日:2023年3月1日 印刷ページ表示

私学・子育て支援課 正田 竜也

行政事務(令和3年度)写真
​掲載内容については、令和4年3月現在の情報です。

1 現在の仕事

 0歳から5歳の子どもたちが幼児期を過ごす「認定こども園」の認可業務を主に担当しています。認定こども園には、子どもたちの安全性を確保するために、職員数や面積など、満たさなければならない様々な基準があります。新たに開設される認定こども園がそれらの基準等に適合しているか、市町村とともに法人へ聞き取りを行ったり、実際に現地へ赴いて施設を確認したりして審査を行います。女性の社会進出も進み、また、多種多様な働き方がある現代においては、「子どもを園に預けて自分も働きたい」という子育て世代のニーズは年々増加し、かつ多様化しています。そういった希望に応えるため、現場で子どもたちと向き合う園の職員を制度面でサポートすることにより、「子育てしやすい環境を整える」という目的が達成されるよう意識しながら業務にあたっています。

2 職務経歴

職務経歴一覧
年度 所属 説明
平成29年度 太田土木事務所  県道及び一級河川の維持管理を担当しました。問題のある現場に赴き「何が起きているのか、自分の目で確かめる」ことの大切さを学びました。
令和元年度 子育て・青少年課  保育所や認定こども園の施設整備に対する補助金業務を担当しました。保育所等に入所できない「待機児童」解消に向け、厚労省や文科省、市町村と連絡調整しながら事業を進め、新園舎が完成した際には大きな達成感が得られました。
令和2年度 現所属  上記の施設整備に加え、法人の解散業務、認定こども園の認可業務も担当しました。各種法令の根拠を確認することや、問題に直面しても「自分の考えを持つこと」の大切さを学びました。

3 県職員の仕事の魅力・やりがい

 県職員の仕事は実に多種多様であり、全く異なる分野の所属への異動もあります。しかし、これまでの業務経験が完全に無駄になることはなく、過去に所属した部署で得た知見が別の部署で活かせることも少なくありません。社会課題について、様々な角度から知見を得られることは1つの魅力だと思います。
 また、県職員はその業務の中で、国の職員や市町村職員、民間企業の方、住民の方など、様々な立場の方と接することがあります。そういった方たちと連携・協力しながら事業を進め、成果が得られたときは達成感があります。

4 これまでの仕事で印象に残った業務やエピソード等

(1)太田土木事務所・台風対応

 太田土木事務所勤務だった際に経験した、台風対応業務が印象に残っています。台風は大雨をもたらすため、河川水位が上昇し、氾濫の危険が高まります。土木事務所においては、河川水位を細かくチェックし、市や警察、消防へ水位情報を伝達します。道路の冠水や倒木等による通行止め、事故などが発生した際には現場を確認するとともに警察等と連携して交通整理や道路の復旧作業にあたります。
 平成29年度の台風では、県民の安全を守るために文字通り夜通し台風対応を行いました。刻々と変化する状況の中、人命にも関わる事態に事務所内は緊張が張り詰め、多くの情報が錯綜する緊迫した状況に身の引き締まる思いがしました。事務所で夜明けを迎え、管内に人的被害がなかったことを知ったときには大きな達成感を味わうことができました。マニュアルどおりにはいかない災害対応の難しさを、身をもって学ぶことができました。

(2)部署が変わっても同じ案件に携わったこと

 太田土木事務所勤務の際、認定こども園の建て替えに伴う県道との境界確定の業務を行いました。そのとき事業者から「行政からの補助金を活用して建替え工事をする予定だ」という説明を伺いました。その際には補助金の業務について特に気にしませんでしたが、翌年度、私学・子育て支援課に異動し、まさにその認定こども園の施設整備補助金業務を担当することになりました。一つの認定こども園の工事について、工事の準備から完了まで、一貫して携わることとなり、大変驚きました。部署を異動しても同じ案件に、異なる立場、役割で関わるという、とても貴重な経験ができました。
 自分の仕事が次の誰かの仕事につながり、それがまた次の誰かの仕事につながり、それらが積み重なって1つの結果が生まれるのだと思います。今取り組んでいる自分の仕事には「その先」があることを意識させられた出来事でした。

(3)前例が皆無だった法人解散業務

 私学・子育て支援課にて、法人の解散業務に携わったことがあります。もともと保育所を運営していた法人ですが、地域の子どもの数が減少し、当該保育所に入る子どもがいなくなり廃園。法人として行う事業もなくなったことから解散するというものでした。過去の事例を確認したところ、法人の解散自体、前例が少ないことが分かり、どのように手続を進めればよいのか、全くわからない状態からスタートすることになりました。各種法令を調べたり、他所属で取り扱った類似する事例を確認したりしながら、少しずつ論点を整理し、必要な調査を行い、上司や関係者と協力することで、解散に至ることができました。
 人口減少が進み、子どもの数も減少の一途をたどる中、今回のようなケースが今後も生ずるかもしれません。手続を進める際には、今後同じような事例が発生した際にも参考になるよう、後から見ても分かりやすい書類づくりを心がけました。

(4)官民連携まちづくりプロジェクトチーム

 令和元年から、部局横断の有志メンバーからなる「官民連携まちづくりプロジェクトチーム」に参加しています。このチームでは地域課題の解決に向けて、主に公共空間の民間活用を促進し、県民・民間・県いずれにもメリットがある「三方よし」の姿を実現すべく様々な活動を行っています。県道を使った社会実験や公共空間活用ガイドライン作成など、一から作り上げていくプロセスに携われたことは、貴重な経験だったと思います。
 チームメンバーが多様な部局から集まっているため、問題にぶつかったとしても各人の経験や人脈を活かして解決しながら事業を進めることができ、先輩職員の方々からは多くのことを勉強させていただいています。チームの力になれるよう、これからも精一杯頑張りたいです。

5 入庁前と入庁後の印象

 入庁前は、県職員の業務はほとんどがデスクワークだと思っていましたが、入庁後は現場に出て住民の方と接したり、作業着で力仕事をしたりすることが意外と多くて驚きました。
 部署や仕事内容によりますが、1つの市町村内に限らず、県内各地で住民の方と接することができる点は、県職員の特徴の1つだと思います。

6 今後の目標、これから挑戦したいこと

 「所属の業務分野+まちづくり」という視点をもって業務にあたるようにしたいです。保育分野は「まちづくり」や「地域活性化」といった分野とは直接関係がないように見えますが、保育施設は人の住む地域に必ずある施設であり、未来を築く次世代を育む施設です。子どもの数が減る中で、保育施設においても廃園する施設や空き教室を抱える施設が出てくることが予想される中、それをマイナスに捉えると、そこで思考停止に陥ってしまうと思います。例えばここに「まちづくり」の視点を加えると、廃園した施設を別の使い方で活用できないか、空き教室を地域におけるコミュニケーションの場として使えないか、といったような次なる可能性が見えてきます。
 このように所属の業務分野を、異なる角度から眺め、多角的な視点でものごとを捉えられるようになりたいというのが今後の目標です。
 加えて、私には現在1歳の息子がいるので、子育てと仕事をうまく両立させ、家族との時間も大切にしていきたいです。

7 群馬県職員を志望した理由

 東日本大震災の際に、インフラやライフラインもまともに無い中で人命救助や生活再建に向けて尽力する自衛官や自治体職員の姿を見て、公務員を志望するようになりました。
 その後、学生時代に、今後この国が経験したことのない人口減少・高齢化社会に突入するため、それを踏まえた新たなビジネスモデルや福祉制度などを構築していく必要があることを知り、人口減少対策やまちづくりの仕事に携わりたいと思い、自治体職員を希望するようになりました。
 就職活動を行う中で、国の施策を踏まえながら、かつ県内の市町村を見渡しながら群馬県としての施策を展開するという部分に興味を惹かれ、自治体職員の中でも県庁職員を志望するようになりました。また、概ね3年ごとに異なる部署へ異動するため、多くの分野・世界を見ることができるというのも面白そうだと思いました。

8 受験時に心がけたこと

 特に面接について、様々な機会を活用し、面接練習を多く行うことを心がけました。
 また、試験勉強のモチベーションにつなげるため、「なぜ公務員に就きたいのか」「なぜ群馬県職員になりたいのか」を自分の中でも明確にすることに努めました。

9 未来の後輩へ

 困難に直面することもありますが、住民と直接関わりながら、かつ、大きな規模で施策・事業を実施できることは県職員の大きな魅力であり、やりがいを感じることができます。また、業務を通じて県内各地の文化や名所、食などに詳しくなれるのも、県職員の魅力の1つだと思います。
公務員試験では大変なこともあるかと思いますが、県職員として働く自分の姿を想像しながら頑張ってください。
 皆様とともに取り組める日を楽しみにしています。

行政事務業務(令和3年度)写真
安全のための基準について、正確で分かりやすい説明を行います

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