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第9回定例記者会見要旨(10月3日)

更新日:2019年10月3日 印刷ページ表示
  • 日時 令和元年10月3日(水曜日)午後2時00分~2時44分
  • 会場 記者会見室
  • 出席者 県:知事、副知事、総務部長ほか
    記者:記者クラブ所属記者等 24人
  • 記録作成 広報課(報道係)

令和元年10月3日記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

会見要旨

知事発言

 それでは、時間ですので定例記者会見を始めさせていただきたいと思います。
 冒頭いくつかまず私の方からお話をさせていただきます。
 一つはですね、豚コレラ対策に関する農林水産省への要請ということで、昨日の夕方、農水省の本省に行って動物衛生課長を含む野生イノシシ対策室長もいたでしょうか、本省の関係部署の担当課長クラスの方々にお目にかかってまいりました。
いくつか目的があるんですけれども最大の目的は、これからの豚コレラ対策についていろんな対策を研究し、県の方で作っていく上で、やはり豚コレラ問題に関する正確でタイムリーな情報を把握しなければいけないと思います。同時に国とのいろいろな調整も必要になってくるので、現場の責任者である担当課長を含む方々にお目にかかって群馬県との連絡調整を今後しっかりしてほしいということをお願いするということが非常に大きな目的でした。
 こちら(群馬県)の方からは、農政部長がどうしても都合がつかなかったので農政部副部長と畜産課長に同席をしてもらいました。群馬県の状況をお話すると同時に、先般、江藤(農水)大臣に会った時にもお話をしていることですが、改めて群馬県の豚コレラ問題に対する国への要請も行ってまいりました。ブログにもちょっと書きましたが、大臣には一番微妙で難しい時期にわざわざ会っていただいて、2人きりでいろんなお話もさせていただいたので、今回は大変お忙しい大臣を煩わせることなく、むしろ本省の課長に会うことが目的だったのですが、今後は、北海道(選出)の伊藤(農水)副大臣も豚コレラ問題については真摯に対応していただいて、群馬県の問題にもよく耳を傾けていただいているので、副大臣にも定期的に連絡をさせていただいて、さらに自民党の方は農林部会のインナーの実力者の方々もおられるんですけれども、中心は必ず歴代農林部会長なので、野村(農林部会長)さんは参議院(議員)なんですけれども、参議院(時代)の仲間なので、農林部会長とも、もうすでに何度も連絡をとってありますが、私が直接連絡をして、さらには畜産(・酪農対策)小委員長は赤沢衆議院議員なんですけれども、赤沢さんとも連絡を取り合うと。さらに事務レベルで言うと、本省の課長クラスと県の農政部長がしっかりとコンタクトを取ると。こういうことによって豚コレラ問題について国からのタイムリーで正確な情報を常に把握できる状況を作っていくと、これはとても大事だと思います。
 担当課長は、ものすごく今、忙しいと思うし、47都道府県ありますが、特に群馬県の農政部に関しても、しっかりと連絡調整をしていただくように、再三お願いをしてまいりました。
 今回私が本省の方にお願いしたことはいくつかありまして、すでに大臣にお願いした話もありますけれども、一つは野生イノシシの経口ワクチンの使用を早期に認めていただいたことについてお礼を申し上げました。いろんなことを言う人がいますけれども農水大臣の対応は迅速だと思います。防疫指針を見直すことは、なかなか大変なことですが、江藤大臣だからできたのではないかと思いますし、パブコメもかなり短くして、できるだけ豚コレラのワクチンも県の判断で使えるようにしていくという流れが進んでいることについて、お礼を申し上げました。やはり江藤大臣は宮崎県選出で、大変な畜産王国で、しかも口蹄疫問題も含めていろいろ苦労しておられるので、非常に現場の痛みがわかる大臣だなという印象を持っております。経口ワクチンについては、お礼を申し上げ、さらに800個(融通してもらえる)ということなのですが、これからどんな状況になるかわからないので、引き続きご支援をお願いをしてまいりました。同時に豚コレラワクチンの接種については、(全国)一律でやってほしいということを改めてお願いしました。全国一律でやっていただくのがもちろんありがたいということをお話をしてきたのですけれども、県の立場を後退させるわけではないのですが、万が一、全国一律ということが事実上難しいという場合は、少なくとも、前回の記者会見でも申し上げましたが、今、豚コレラの脅威にさらされている関東近県、ここら辺はやはりしっかりと一律にやっていただきたいということもお願いを申し上げてまいりました。さらに風評被害の話があちこちで出ていますが、万が一群馬県の豚に豚コレラワクチンを接種するということになると、価格が下がる可能性があるので、価格対策はしっかり国でやってもらいたいと。もうすでに長野県の豚で、風評被害が出てるということなので、こういう対策についても国としてしっかりやってもらいたいというお話もしてまいりました。同時に12月にワクチンベルトで(経口ワクチンの散布を)やる予定だと思いますが、このワクチンベルトについてもどこのルートになるかということがだんだん明らかになってきているようですが、しっかりと群馬県も含めて対策をやっていただきたいということをお願いをしてまいりました。
 (記者の皆さんから)質問が出ると思うので、ここで皆さんにお話しますけれども、今の(県の豚コレラ対策の)実施状況についてです。
 豚コレラ対策の野生イノシシへの経口ワクチンの散布については、現時点で西部地域を対象に検討しております。具体的な地域や散布方法については、より効果的なものになるように調整中ですけれども、関係市町村や猟友会等の関係者と協議をして、前回の会見で申し上げましたが、早急に散布できるようにしたいと思います。消毒ポイントについては、9月24日から昨日までの9日間で、合計362台の消毒を実施いたしました。関係団体を通じて確認をしたところ、家畜運搬車両は個人のものもあるので、なかなか全ての状況を把握することは難しいですが、飼料運搬車両は9割近くカバーしていると聞いています。さらに農場への防護柵の設置ですけれども、すでに申請の受付は始まっておりまして、一部には工事に着手した農家もあります。今後、すべての農場で速やかに着工できるように、引き続き関係者と協力しながら支援をしてまいりたいと思います。
 今日、(JA群馬の)大澤会長を含むJAの幹部の方々が来られたので、当然、豚コレラの問題が話題になりました。私の方からは、県としては個々の養豚農家にしっかりと対策をとっていただくように、できるだけ努力をしたいと、JAからもぜひ個々の農家に対して周知をしていただきたいということを大澤会長にお願いをいたしました。一緒にしっかりと協力していこうということで一致をいたしました。
 さらに消石灰の配布ですが、埼玉県秩父市での発生を受けて西毛地域における緊急配布を皮切りに、県内16拠点で各農家に資材を配布しております。今日中には全ての地域で配布が完了する予定です。それと野生イノシシ豚コレラ感染確認強化、これは国からもいろいろと要請が出ていると思いますが、各市町村にある鳥獣対策協議会等と連携をして、すでに事業を始めているということはご報告をさせていただきたいと思います。
 もう一つあります。豚コレラ関連ですけれども、関係各県、近県との連携をどうとっていくかということなのですが、国内有数の産地である関東地域、ここで豚コレラの蔓延防止を図るためには、何度も申し上げましたが、各県との連携は重要だと思っていますので、明日10月4日の11時20分から栃木県の福田知事とテレビ会議を実施したいと思います。向こう側(栃木県)もテレビ会議の準備が整っています。
 先般の放送(高崎市長、太田市長と行ったテレビ会議)はデモンストレーションだったのですが、今度は本格的な運用として最初のケースになると思いますが、福田知事とテレビ会議を実施したいと思います。
 今日、大井川(茨城県)知事とも連絡が取れて、直接はお話していないのですが、事務方レベルではどこか早いうち大井川さんともこの問題について議論したいと思います。協議内容ですけれども、当然、豚コレラ問題ということなのですが、群馬県と栃木県の状況も全く同じじゃないので、そういうところも踏まえていろいろと議論したいと思いますが、一つは国の飼育豚へのワクチン接種方針に対する対応、もう一つは野生イノシシへの経口ワクチン散布、それから国にどういう要請をしていくのか、こういうことについてまず栃木県の立場をよく確認をさせていただこうと思っています。その上でどんな協力ができるかということを話し合いたいと思います。同時に豚コレラ問題だけじゃなくて、群馬県と栃木県の協力の可能性はいろいろな分野であるので、輸出についても過去、いろいろと協力を検討した事例があって、例えばコンテナとかですね、そのようなことも確か試験的にやっていると思うので、そういうことも含めて、観光、農業を含めたいろいろな連携について、少し議論ができればと思っております。
 それから9月28日に初めて防災ヘリコプター「はるな」の事故現場に行かせていただきました。現地で殉職者の方々を追悼してまいりました。そこでも申し上げたとおり県民の安心・安全のために、特に殉職者の方々の遺志に応えるためにも、二度とこうした事故を起こさないように防災航空体制、これは安全管理を徹底してしっかりと再整備していきたいという気持ちを新たにしたところです。
 どのぐらいかかるものだろうかと思いながら登りました。ここに参加された記者の方々、同行された方もおられるのですが、どちらかというと私は健康な方だと思うので、普通に健脚な人間として休みを時々とりながら登ったのですが、だいたい1時間40分ぐらいでした。ただ、もっと例えば休みを入れてゆっくり登ると、普通は2時間ぐらいかかるかなと思います。慰霊登山には遺族会の会長の田村会長も参加されたのですが、会長は2時間半、それでも78歳ということですが大変やはり足腰が鍛えられてると思いますが、それでも2時間半と言っていましたので、本当にゆっくり登ると3時間という場合もあるかもしれませんが、普通に行って2時間ちょっとぐらいかなという感じがいたしました。帰りはですね、急いだらどのぐらいで行けるのだろうかということで、健脚である健康な自分が決して危険ではない少し早めのペースで、一度も休まずに降りたところ1時間10分で着きました。なんとなく全体の感覚は掴んだかなという気がいたします。途中の登山道の状況ですが、何人かの記者の方、行かれたのでわかっていると思いますけれども、なかなか大変です。いわゆる難所が何カ所かあるのですが、高齢者の方とかなかなか行きにくいし、あるいはご遺族の方々が慰霊登山をしようと思ってもそんなに簡単ではないということがわかりました。そんなに傾斜がない所でも、大きな岩があって非常に歩きにくいですし、途中で沢をそのまま歩くような所もあって、雨が降ったら必ず川になるだろうなとか、土石流が発生するのではないかみたいな地域もありました。さらには、ちょっと道が狭くて左側が雑木林みたいな傾斜あって、足を滑らせたら危ないなというような所もありました。また、木製の枕木みたいな板が置いてあって、その上を歩く場所では中が空洞になっていて穴が開いてる所もあって、これも一歩間違えると危険な感じがいたしました。特に降りる所は、やはり高齢の方々だとなかなか大変かなと思いまして、最後に現場に降りる所はザイル(登山用のロープ)を使って降りました。何人かの方は転びそうになりまして、やっぱりメディアの方々は大きいカメラを持って移動されているので本当に心配しました。最後の、ザイルで降りる所も、このままであったら、なかなか誰でも行けるっていう感じではないなという気がしました。やはり慰霊登山できたということは本当によかったと思うので、行って自分で見たその感覚も含めながらどんな整備が可能なのかということを、よく検討させていただこうと思っています。同時に田村会長にもご同行いただいたので、少し会長の方からもいろいろなご要望とか本音を聞かせていただくことができました。
 それとこのルートですけれども、芳ヶ平の方から行くルートもあるのですが、県の職員が行ってみたところ、もっと急で危ないということで、実質的には難しいと思います。それから横手山山頂にヒュッテがあるのですが、そこの管理道路からまっすぐに行けば、山を越えてだいたい800メートルぐらいなんだと思いますが、高低差が県庁の倍ぐらいの300メートルぐらいあるので、私、技術屋ではないのですが、相当難しいのではないかと(思います)。しかも、もしここに道を作るということになれば、当然、林野庁とか環境省といろいろな調整も必要なのではないかと思いましたので、いろいろな可能性を考えながら、どうやって登山道を整備していくかということをしっかり考えてまいりたいと思います。遺族会会長からお話は二つありまして、一つはとにかく慰霊に来る時に、もう少し通りやすい道でないとなかなか難しい。2時間、3時間かかるのではなかなか大変だということと、運輸省の航空安全委員会が、この事故のことを調査しているわけですが、県警の捜査本部も捜査していると思いますが、これもできるだけやはり早く結果を聞きたいということでした。なかなかそれを聞かないと自分の中でもいろいろと納得できないものがあるという思いはよく伝わってまいりました。ただこれは、例えばスラグの問題みたいなことで、昨日かな県の方から指示を出してますけれども、早く調査結果を出してくれというのとは違って、実は他県でも1年以上かかっているケースが多いです。岐阜県でも長野県でも2年かかっているケースもあるし、先ほど調べてみたら、県警の捜査本部の調査結果というのは2年ぐらいかかっていますので、これはやはりきちんと正確にやってもらわなければならないので、こっち(県)の方から捜査の方針について注文を付けることはやるべきではないと思っていますので、この点はなかなか難しいのですが、とにかく調査結果をしっかり待って対応していきたいなと考えております。
そ れから初めて(県議会の)一般質問を経験した所感だけ簡単に申し上げたいと思います。やはり県議会の仕組みは国と似ているところと違うところがあると。これは知事の一般質問で知事が答弁に立つ時、これは国会で言えば本会議質問ですよね。しかしながら知事が答弁に立って受け答えするという予算委員会的な要素もありまして、この二つを足して2で割ったみたいな仕組みというように感じました。
 議論の中身については、県議会はなかなかレベルが高いというか、皆さん各議員、会派は別として非常に私も勉強になりました。きちんと議論ができたところもあると思うのですが、仕組みにはいろいろ理由があるので、システムには。一遍に変えることはできないかもしれませんが、もうちょっと何かですね、柔軟に対応できるところがあればいいなと思いました。例えば一つの質疑が終わったら、なかなかそれ以外のことを聞けない仕組みがあったり、国はもう少しそこら辺の対応は柔軟なので、丁々発止なので難しいかもしれませんが、その中でもう少しなんていうか重要な形で議論できるような雰囲気を作れたらいいのではないかなと思いましたが、これはとにかく1回経験したのでこの質疑の状況も踏まえてどんな形があるのかということはよく自分でも考えたいと思いますし、結局方式を決めるのは議運での話なのですが、そんなことを感じたということです。
 少し長くなりましたが、何かご質問があればお受けしたいと思います。

質疑応答

豚コレラ対策について

(記者)
 大きく分けて三つなんですけれども、まず一点目が豚コレラです。
さっきほどお話がありましたが、イノシシのその経口ワクチンの件ですが、すいませんちょっと聞き取れなかったのですが、西部地域ですか。
(知事)
 西部地域を中心に考えてます。まだ具体的な地域については決まってないのですが、だいたいわかると思うのですが、西部農業事務所と今相談しているので、そこら辺が中心になってくるだろうなと思います。
(記者)
 1カ所ですか、複数カ所ですか。
(知事)
 それは複数カ所。800個を西部地域のどこにまいていくかということですが、800個を40~80平方キロメートルの所に40カ所ぐらいまいていくということになると思います。
(記者)
 市町村もいくつかにまたがるというようなイメージでいいわけですね。
(知事)
 それは今のところ詳しくはあれですけれども、1カ所じゃないということは、一つの地域だけではないと思います。
(記者)
 先ほどお話がありました農水省の担当課で豚コレラは全国一律、少なくとも関東一律の接種、それから価格対策などをお願いされてきたということですけれども、相手方の反応ですとかコメントがあればお聞かせください。
(知事)
 農水省側として真摯に群馬県の要望を聞いていただいたと思います。一律の接種とか少なくとも関東域内でということについて、今の時点で明確な答えはなかったのですが、そこは十分に我々の考え方は伝わったと思います。

消費税率の引き上げについて

(記者)
 二点目、消費税増税についてです。今月1日から消費税が10%に引き上げられましたけれども、県内経済への影響についてはどのようにお考えでしょうか。
(知事)
 前回26年4月の時に5%から8%に引き上げた時は、かなり全国的に反動減が大きかったということも踏まえて、政府は今回、消費税率引き上げに当たっては、いろいな景気対策をやってきたんですよね、キャッシュレス、消費者還元事業とか、国会でも相当議論されていましたが、プレミアム付き商品券事業、こういうことを実施してきたということで、こうした政府の景気対策の効果とか、あるいは税率引き上げ自体の幅が小さいということもあって、今回の消費税の税率引き上げについて県内経済への影響は比較的小さいのではないかと見ています。ただ経済は生き物なので、よく状況を見なければいけませんけれども、県内経済に影響が及ぶ時には必要な対応を取れるようによく景気動向を注視していきたいと思います。例えば事業者に対する特別相談窓口を設置するとか、制度融資による資金繰りの対応、このようなことを検討したいと思っていますが、現段階ではよく状況を見守っていきたいと思っています。

県庁動画スタジオについて

(記者)
 三点目、動画スタジオについてです。昨日、総務企画常任委員会でも動画スタジオに関する質問が集中していたのですが、委員の中からいろいろな意見がありまして、例えば効果をどのように量るのかといったご質問もありました。来年4月の稼働の際には、例えばページビュー目標数ですとか、その効果の目標とするところというのを設定されるお気持ちはありますか。
(知事)
 まずきちっとこのプロジェクトが動いてから、どのような指標で、どのような手法で皆さんにご説明をしていけばいいのかというのは、だんだん出てくると思います。ただ今の段階でこの動画スタジオ作ったと、スタジオ自体が効果ではないので、これがどのくらい波及するか、どのくらい例えば群馬県の存在感を上げる、PRに繋がるかということは、なかなか数字で示すというのは難しいと思います。結局最後は動画スタジオ作ってみた反響、これで基本的に県民の皆さんに判断していただくしかないと思ってます。でも、例えば前前々回くらいの記者会見の時に動画スタジオ作りたいと、あそこに今までよりもすごく人が来るっていったときに何人ぐらいみたいなという意見があったのですが、あれはインバウンドを集めるために作ったわけではないので。動画スタジオ作る理由は群馬県をあらゆる意味で内外に発信するということなので、そこを別にインバウンドの拠点にするということは趣旨ではありませんが、それでもかなり大勢の方々が来るようになると私は思ってます。
 一つ目標というかあれなんですけれども、この間、トリップアドバイザーという世界最大の加入者を持つサイトの日本支社長と話をしたのですが、実はあの32階というのは、トリップアドバイザーが認定するいわゆるいろいろな口コミの中で評判がよかった、リピーター満足度が高いということなのでしょうか、認定証みたいなものを(2018年に)もらっているんですよ。だからこれはぜひ取りたいと、トリップアドバイザーは世界で結構通用する話なので、これは動画スタジオを作ることによって来た人たちが、そのことについてつぶやくその反応が、トリップアドバイザーが今言った資格を与えてもいいということは目標にしたいと思いますし、必ずできるというのは思ってます。

豚コレラ対策について

(記者)
 豚コレラの関係でお伺いしますが、県内の食肉処理場で埼玉の豚を受け入れないという所が出てきているのですが、県として一律で受け入れるなら受け入れるべきではないかと思うのですが、それに関してはいかがですか。
(知事)
 県内で埼玉の豚を受け入れないという所が出てきたんですか。
(記者)
 高崎の食肉処理場で1件あるのですが、防疫体制っていうのを県の方で管理指導されるのかと思うのですが。
(知事)
 それはもう1回少しケースを調べてみます。今言った細かいことを確認していないので正直に言うと。今のケースについて細かく報告を見てないから、きちっと調べて、ちゃんとお答えしたいと思います。
 ただこれは、風評被害について一般的に言うと大事なんだけれど、もし豚コレラを例えば(ワクチンを)打つ県が出てきたという時には、やはり国の方としてもなんていうかそのことによって例えば豚コレラ(ワクチンを)打った県の肉を受け入れないとか、こういうことをできるだけ避けられるような対応をとってほしいと、一般論ですけれどもそれはそう思っています。
 今のケースは細かく報告受けてないから調べさせてください。
(記者)
 風評被害を助長してしまうような形になってしまうと思うのでできれば早めにお調べいただいて・・・
(知事)
 わかりました。早速情報を調べてみます。まだ報告受けていないけれどもよく調べます。
(記者)
 お願いします。もう一点あるのですが、イノシシの捕獲強化っていうところがあったと思うのですが、一方で猟友会の方とかはやっぱりウイルスの感染を広げてしまうんじゃないかとか不安があるかと思うのですが、改めて何か研修のような形でどうしたらイノシシを捕獲した後にウイルスを広げずに持って帰れるかとか・・・
(知事)
 それは国がある程度指針を決めていると思うので、もともとイノシシを捕獲する時は細心の注意を払ってやってると思うんですよね。血液採るんだから、それはきちっとマニュアルがありますよね。
(記者)
 あります。
(知事)
 それはちゃんと国のマニュアル、それに従って厳格にやってもらうということに尽きると思います。

あいちトリエンナーレについて

(記者)
 以前もお聞きしたあいちトリエンナーレの件なんですけれども、その後補助金をめぐっていろいろ国の方と県(愛知県)で意見の食い違いとかがあったみたいなんですが、今回知事は1% for art(ワンパーセントフォーアート)とかいろいろ検討するということで、政治と芸術との関係についてどういった考えをお持ちなのか。
(知事)
 すごく難しい質問だからとても一言では答えられないんですけれど、1% for artの話とトリエンナーレの話はあまり結びつけていません。ただ1% for artの話を出していただいたので申し上げると、これから1% for artについては有識者会議的なものでしっかりと議論していこうと思うのですが、いわゆる公共施設を作った時に1%はモダンアートを入れるっていうようなのがスタンダードな形なんですが、あまりそれにこだわらず、地域のローカルでもすばらしいものを作っている人がいるので、これ宇留賀副知事からも意見があったのですが、そういう何かローカルですばらしいものを作ってる人の人材育成に繋がるようなことを考えながらちょっと制度設計をしようかなと思ってます。
(記者)
 何かのその場所にふさわしいかっていうものになった時に、何か例えばそこに政治的な意味合いがあったりとかその時の備えですかね、知事のお考えはどうですか。
(知事)
 そこはちょっと一般論では言いにくい難しい質問ですよね。やはりそれはケースバイケースだと思うのですが、その状況によってっていうことです。とにかく適切なものをしっかりと入れられるようにしたいと思います。

豚コレラ対策について

(記者)
 豚コレラ関連なんですが、県内の養豚農家からワクチン接種という強い要望がある中で、まだ全国的に9県でのワクチン接種という枠組みにとどまっているということについての受け止めについてはいかがでしょうか。
(知事)
  それは国の方にも要請しましたけれども、おそらく今あるワクチンの量にも、今どのぐらいのワクチンがあるかということにも関わっていると思うんですよね。だから緊急性のある所からやっていくっていうことなんだと思います。ただ、これからは方向としては、広げていく形になるんじゃないかなと思っています。
 今まで(全国)一律(接種)って言っていたのをね、一律ということが本当に難しい場合は関東近県でと言ったのは、なかなかそこ難しいところがあって、例えばこれから群馬県に万一ですね、出ないことを祈っていますけれど、野生イノシシが感染したという話があったときに、群馬県で豚コレラワクチンを打ってくださいという時に、一律じゃなきゃ駄目ですって言えるかどうかですよね。そこは非常に難しい決断だと思うんですけども、もちろん(全国)一律が望ましいと思っていますが、それが本当に現実的に難しい時は、それは最低でもやはり関東近県で一律にやってほしいということを申し上げました。
 豚コレラワクチンについては、もう1回言いますけれども、たぶん今ある量、備蓄している量とか消費期限の問題とか、いろいろあると思うので、その中で今こういう形で判断しているんだと思います。
で も群馬県からも、今、言った形で要望もしていますので、方針としてはおそらく広げていく方針じゃないかなというふうに感じています。
(記者)
 一方で、この九つの県なんですけれども、静岡(県)は、その九つの県の枠組の中に入れてほしいという要望されているんですけれども、あくまで群馬県とすると、少なくとも関東一円という要望になるんでしょうか。
(知事)
 関東一円の要望じゃなくて、(全国)一律が一番いいんです。打ってもらうときは(全国)一律がいいんです。だけど、少なくとも、もし豚コレラワクチンを(全国)一律でできないというときは、関東近県でまとめてやるようにして欲しいということです。
 それは、この後の流通の問題もあるから。それを考えた時には、それはもうマストの条件で、少なくともそうして欲しいなということなんです。
 国では風評被害も流通確保も、おそらく全力でやってくれると思うんですよね。江藤大臣も価格下落対策みたいなものについても、おそらくしっかりと認識をしていただいていると信じているので。ただ、肉の流通は広域でやりますと、風評対策も一生懸命、国がやってくれますと、そういう対策を打ったとしても大丈夫かっていうと、消費者が決める問題ですよね。常に豚コレラワクチンを接種するっていうことには流通の面ではリスクがあると。だから、とにかくまず豚コレラを入れないことを、入れないっていう点において県ができることは最大限やっていると思います、他の県に比べても。万が一の入る前であっても、豚コレラワクチンを群馬県の豚に打つということになるとですね、その後の流通対策は、もちろん国にも最大限やってもらいますけれども、相当、頑張らないといけないと思うんですね。ここはある程度、覚悟していかなきゃいけないと思っています。

知事のネット配信番組について

(記者)
 昨日、(知事のネット配信番組)直滑降ストリームが流れちゃったじゃないですか。ちょっとその関係で教えて欲しいんですけれども、なんでそもそも防衛大臣を呼ぼうと思われたんでしょうか。
(知事)
 前もちょっと記者会見でお話したんですけれども、私が目指してるところは、やはり国と県の役割というのを少しずつ変えていきたいんですね。まず官房長官が群馬県に来たというのは画期的だと思っていて、官房長官がこういう形で来県したことないんです。官房長官に来てもらって、群馬県のことについて議論する、これだけで群馬県にとってものすごくいいことなんですよ。いろんな問題というのは、いろんなこと言う人がいますけれども、県だけでできないことは政府と連携していかなきゃいけないんだから、だから官房長官みたいな方に群馬県のことを知ってもらう、関心を持ってもらう、そこで群馬県のいろんな問題についてお願いする、とても意味があると思うんですね。
 1カ月に1回、大臣に来県してもらう流れを作りたいと約束したんですよ。その中で言うと、例えば防衛大臣はですね、群馬県も災害が少ないとはいえ、自然災害のレベルが何段も上がっている中で、例えば、これから自衛隊の出動を要請しなければいけないこともあるということから言うと、防衛大臣とお話する機会の意味はものすごくあるし、豚コレラは、とにかく発生しないように全力を尽くすと。万が一、起こった時には、規模によっては自衛隊に協力を要請しなきゃいけないと、そのことも言おうと思っていました。
 それからもう一つ、河野太郎は未来の総理候補ですから、未来の総理候補に群馬県のこんにゃくを食べてもらうつもりだったんですけれども、こんにゃくを食べてもらって、群馬県にしっかりと注目してもらってというのは大事だと思います。
 ちなみに、約束は果たせなかったのですが、10月は山下(前)法務大臣とも約束が取れていました。残念ながら内閣改造で来られなくなったけれど、山下さんは、外国人との共生社会をつくるという上では、表敬(訪問)した時から、ずっと群馬県の担当者も連れて行きましたけれども相談に乗ってくれていたので、残念でした。
 本当は9、10、11(月曜日)と、呼ぶつもりだったのがちょっと頓挫しちゃったんですが、河野大臣からはお昼過ぎに電話があって、申し訳なかったっていうから、ブログに書いたとおり、当たり前ですよね、こういうことが起こったら当然キャンセルになるということは、もう最初から思っていたんですけど、また機会があるときに来てくれるというから呼びたいと思います。総務大臣とか経産大臣とか群馬県に来てもらうってことは、ものすごく大事だと思っています。
(記者)
 よくご考えはわかりました。あと続けて一点なんですけれども、大臣の性質上、防衛大臣って今回の件みたいに緊急に出なければいけない場合とかあると思うんですけども、それでもやっぱり大臣が呼びたいなと思っているんでしょうか。
(知事)
 もちろんです。そんなこと言ったら、官房長官は危機管理対応じゃない、官房長官こそ。官房長官こそ安全保障の問題以外にも、なにか緊急のことがあったら、やっぱり官邸に詰めなければいけないっていうことでしょう。それでも来てくれたんだから。河野大臣には来てもらいます。そこは大臣のご判断で来てもらう。なるべくもちろん迷惑をかけたくないと思うんですけれども、ちゃんとタイミング合えば来てくれるし、それも群馬県にとっても、とても意味があると思います。

豚コレラ対策について

(記者)
 豚コレラの話に戻って恐縮なんですが、消毒ポイントで362台の消毒を行ったというお話がありましたけれども、今日、高崎市の富岡市長が、高崎市として独自に新たに2カ所、消毒ポイントを設置する検討をしていきたいというお話があったんですけれども、その辺の市との連携ですとか、県として消毒ポイントをこれから増やしていくような考えというのはあるんでしょうか。
(知事)
 そのお話を伺ったんですけども、もうすでに前橋が消毒ポイントの設置を行っていただいていると承知していますけれども、消毒ポイントが増えるというのは、当然それだけリスクが低減するので、これは大変いいことだと思うし、これからも豚コレラ対策については、関係市町村と連携をしていきたいと思います。
 同時に、さっき畜産関係車両の話をしましたが、多くの車両がちゃんとそこを通過してもらえるように、関係団体等への周知も努めていきたいと思います。

県庁動画スタジオについて

(記者)
 ものすごいシンプルな質問なんですけれど、動画スタジオの設置の問題でですね、やっぱりその、なんでその1億円もかかるのかと、ユーチューバーなんかスマホ一つで発信してるんじゃないかっていうような疑問をよく耳にするんですけども、それについてはもう一度、知事のご説明をいただきたいのですが。
(知事)
 今はスマホが発達していて、別にスマホで動画作って発信すればいいじゃないかと言う人もいるんですけども、要はこれ(スタジオ)、何のために作るかっていうと、群馬県のいろいろな魅力を発信するためにあるわけですよね。それ(動画を作って発信する)だったら別に私のスマホで撮ってというのなら、明日にでもできると。しかしそれをいかにインパクトのある形でやるかっていうことで、そこで拠点が必要だという感覚なんで、今のスマホだったら簡単に動画作れるじゃないかっていう理屈自体がちょっとピント外れてるなと、申し訳ないけど思います。
 委員会の質疑は拝見させていただいて、こうやってやっぱり1億円以上の予算を取って動画スタジオを知事が作ろうということで、ほとんど賛成してる方が多く、ほとんど賛成だったってことですが、でも委員会でちゃんとなぜこんなにかかるのかとかね、なぜわざわざ県庁の中に作るのかとか、こういう疑問が出てくることはいいことであって、いろんな疑問をぶつけてもらって、それについて県としてもしっかりと答えていくっていうのがあるべき姿だと思うんで、それ(委員会の議論)は全部、さっきお話していただきましたけど、こういう議論はあってしかるべきだと思います。
 なんで1億円かかるのかっていう話は、この間の(会見の)質疑の中でもちょっと十二分に説明できなかったんですけれども、まずもう1回言いますが、そんなに中途半端な投資だったら結果は得られないと思っています。例えば中途半端な質の動画しか作れない、そういうスタジオを作るんだったら、やる意味がないと思います。どのぐらいの規模がいいのかって言ったときに、例えばローカルのテレビ局が新しいスタジオ、普通の最新のスタジオを作るって言ったら3億円かかります。例えばNHKのスタジオみたいに4Kとか8Kのテレビを入れるスタジオ作るって言ったら、もう青天井ですよね。とてつもないお金がかかると。その中でどうして1億円なのかっていうのは、今までいろいろと申し上げてきたように、まず最新の設備じゃなければ、ちゃんとした質の動画撮れないということもあるんですけれども、では、全部最新設備にするかっていうと、この間もご質問いただいて、いい質問だと思いましたけれど、運営のところで1回番組やる毎に、テレビ関係者を呼ばなければいけないみたいな運営はよくないと思ったので、研修を受ければ県職員も使える仕組みにしたいということで、むしろ、例えば普通のモダンなスタジオを作るの3億円だったところを、いろいろと考えて、カメラとかはちゃんとした機材なんだけれども、システム自体は全体で1億円で済むようにいろいろ考えてきたということです。
 それから県庁の中に作る。これを他の施設に、という話もあるんですけれども、これはやはり群馬県を外に発信していくっていうことで、話題性も必要だし、インパクトも必要だし、しかも県庁の32階というあんなに素晴らしいポテンシャルのある所が使われてないということで中に作るんですけど、中に作るっていうことになれば、防音の設備も必要だし、スプリンクラーをはじめとする防災の設備も必要ですよね。そういうところもお金もかかる。加えて、記者の皆さんは十分わかっていただいてると思うんですけれども、やっぱりね、デザインが時代の基本ですよね。みんなが来たい、見たいと思うデザインじゃなきゃいけない。そこら辺のコストもいろいろ考えた上で、ああいうの形になったということで、私自身がずっと見させていただいて、無駄な支出はないというふうに思っています。
 これは民意で選ばれた県議会の方で議論していただいて、これがもし賛成していただいて、(予算が)通ったらですね、今、言ったような趣旨で、県民の血税ですから予算は、これも最大限に活用させていただいて、群馬県の発信強化に繋げていきたいと思います。

(以上で終了)
文章中の()内については、広報課において加筆したものです。