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第27回定例記者会見要旨(2月12日)

更新日:2020年2月12日 印刷ページ表示
  • 日時 令和2年2月12日(水曜日)午後1時03分~22分
  • 会場 記者会見室
  • 出席者 県:知事、副知事ほか
    記者:記者クラブ所属記者等 20人
  • 記録作成 広報課(報道係)

令和2年2月12日記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

会見要旨

知事発言

 それでは定例記者会見を始めたいと思います。
 まず最初に、新型コロナウイルス感染症に関する対応についてお話ししたいと思います。
 新型コロナウイルスによる感染が全世界に拡大しています。日本においても数十人の患者が確認され、その中には中国に渡航歴のない方もいらっしゃいます。現時点では、群馬県で患者は確認されていませんけれども、いつ患者が発見されてもおかしくない状況にあります。
 そうした状況の中で、県内での患者発生に備えて、先週、2月5日には、県の医師会や感染症指定医療機関、中核市および県の保健所長等に出席をしていただき、医療体制緊急会議の開催をさせていただきました。
 さらには、各医療圏で「帰国者・接触者外来」や「帰国者・接触者相談センター」を設置し、2月10日から稼働しております。
 同じく2月10日には、庁内に「群馬県新型コロナウイルス感染症対策本部」を設置いたしまして、患者発生時に各部局がそれぞれの役割を迅速かつ円滑に行えるよう、対策に関する情報共有を図っています。併せて、新型インフルエンザ等本部訓練も実施をしておりまして、ウイルスは違いますけれども、新型コロナウイルス感染症にも応用できる内容であり、仮に県内で発生した場合においても、しっかり対応してまいりたいと思います。
 また、感染症の専門家で構成する常設の有識者会議である「感染症危機管理チーム」を設置し、専門家に対してメールや電話等で、いつでも迅速に相談できる体制を整えています。
 群馬県で患者が確認された場合は、迅速かつ適正に対応できるよう、引き続き取り組んでいきたいと思います。
 続いて県立病院の活動状況についてです。
 今回、厚生労働省からDPAT(ディーパット:災害派遣精神医療チーム)の仕組みを活用した派遣要請がありました。県立精神医療センターが2月13日から16日の4日間、新型コロナウイルス感染症対応に係る活動を行う予定です。なお、今回の派遣について、具体的な活動場所、活動内容は非公表とされています。
 一般的にDPATは医師および医療スタッフ数名のチームで被災者等の精神科医療や心のケアを行うものとされています。
 続いて、県内経済への影響ですが、現時点で大きな影響が出ているとは、承知をしていません。今後、感染が拡大するに伴い、県内企業の事業活動に影響が生じる可能性もあります。動向は、しっかりと注視してまいりたいと思います。資金繰りをはじめ、経営等で不安や影響のある企業の方には、県庁の商政課または県産業支援機構に相談をしていただきたいと考えています。
 これまでも県民の皆さんにお願いしてまいりましたが、冬は風邪やインフルエンザなどの感染症が流行する時期でもあります。手洗いやうがい、咳エチケットなど、自分でできる予防対策もあります。これは、新型コロナウイルス感染症にも有効なので、ぜひ行っていただきたいと思います。
 新型コロナウイルス感染症に関して、中国への支援について、ご報告をしたいと思います。
 新型コロナウイルスによる感染症が拡大している中国に対する支援として、本県から非接触タイプの体温計百本と使い捨てマスク2万4千枚(正しくは2万4百枚)を送っています。先週の6日に出発した政府チャーター便第4便で輸送し、外務省を通じて、武漢に届けられたものです。
 (支援物資と同型の体温計を手に持ち)これが群馬県の企業がですね、開発した体温計なんですけれども、これは体に触れなくても、(実際に知事が額に体温計を当てて)これだけで体温が測定できるという大変な優れもので、これを群馬県から送らせていただきました。
 新型コロナウイルス感染症について、本日お話したとおり、本県でもさまざまな対応を行っておりますが、この事態の収束のためには、日本国内の対策だけではなくて、多くの患者が発生している中国での感染の広がりを防ぐことが重要だと考えています。
 また、本県は平成25年4月に上海事務所を開設し、本県への観光誘客や県内企業のビジネス支援に取り組みながら、中国との交流を進めてまいりました。
 こうした経緯を踏まえ、「苦しいときに助け合うのが隣人」という精神に基づき、中国向けの支援を行うことにいたしました。また、「1日も早く、この事態の終息を祈る」旨の知事のメッセージを、12月に覚書を締結した微博(ウエイボー)から発信をさせていただいています。
 なお、お送りした体温計ですけれども、これは渋川市に本社のある日本精密機器株式会社(正しくは、日本精密測器株式会社)と県の産業技術センターとが共同開発した非接触型の体温計で、瞬時に体温を測定することができます。中国の医療現場で有効に活用いただけるものと考えています。
 続けて、新・総合計画ビジョン策定に向けた外部有識者ヒアリング5回目と6回目についてご報告をしたいと思います。
 新・総合計画の策定については、世界の潮流を踏まえた将来の群馬県の姿を描くため、全国的・国際的に活躍されている当代一流の有識者の方々から意見を聞く、外部有識者ヒアリングを実施してまいりました。これまで4名のゲストの方をお迎えしています。
 第5回は、2月19日にソフトウェア開発を行う株式会社PoliPoli(ポリポリ)のCEO(最高経営責任者)で、慶応義塾大学の学生でもある伊藤和真(いとうかずま)さんをお招きしたいと思ってます。伊藤さんは、20歳ということなんですが、若者の政治参加、ベンチャー支援をはじめ、若者の視点からの率直なご意見をいただきたいと考えています。
 第6回目は、3月25日にヤフー株式会社のCSO(最高戦略責任者)であり、慶應義塾大学環境情報学部教授の安宅和人(あたかかずと)氏をゲストにお招きする予定です。安宅さんからは、ヤフーにおけるさまざまな活動に加えて、データサイエンティストとして、データ時代における人材育成、産業革新等に関してもご意見を伺えればと考えています。
 外部有識者からいただいた大きな視点からのご意見を踏まえながら、20年後を見据えたビジョンを策定をしてまいりたいと思います。
 今日は私からの発表は以上です。何か皆さんの方からご質問があれば伺いたいと思います。

質疑応答

前橋市長選挙について

(記者)
 2月9日にですね、前橋市長選が行われまして、現職が勝利するという結果が出ましたが、知事としてどのように結果を受け止めておられるのか、お考えをお聞かせください。
(知事)
 前橋市長選挙には過去最多の6人が立候補されたということで、それぞれ皆さん、志を持って出馬をされ、各候補者を応援された大勢の市民の皆さんがいるということで、各候補者の方々には敬意を表させていただきたいと思います。
 その上で、山本龍市長が3選を果たしたということで、今回、私は、知事としては、この選挙に中立を貫いたわけですが、現職の山本市長が再選をされたということは、一言で言うと安堵した。これまでも、ご存知のとおりCSF対策とか、あるいは災害対策なんかでも、県と前橋市は連携を重ねておりますので、その意味ではよかったかなというふうに感じています。
 得票率が42%っていうことで、6割近い方々は他の候補者に入れたということで、なかなかこれから大変だと思いますが、ぜひですね、県都前橋のリーダーとして頑張っていただきたいと思いますし、何度も言っているように、やはり群馬県を発展させていくためにはですね、県と前橋がしっかりスクラムを組んでいくということが非常に大事だというふうに感じています。

新型コロナウイルス感染症患者の受け入れについて

(記者)
 新型コロナウイルスに感染した患者さんの受入れについてです。茨城県では患者を受け入れたというふうに聞いています。厚労省からの要請があって受け入れたというふうに地元新聞が報じていたんですけれども、厚労省から群馬県にそういった患者の受入れの要請というのは、これまでにありましたでしょうか。
(知事)
 群馬県の医療機関で受け入れた事実はあります。ただ、発表内容については、厚生労働省に聞いていただくっていうことが、いいと思うんですね。県の方から搬送された病院等についてお伝えするっていうことは差し控えたいと思います。
 一般の県民の方々に感染する危険はないと思いますけれども、病院とか、あるいは受診する患者の方々、その病院で受診されている方々に過剰な不安を与えるデメリットの方が、はるかに大きいということを考えています。
 報道関係者の皆さまには、直接、医療機関への取材ということはですね、できれば控えていただきたいなというふうに考えています。
 今後の受入れについては、感染症の指定(医療)機関と相談して、可能な範囲で要請に群馬県として応えられるところは応えていきたいというふうに思います。
(記者)
 受け入れた日と人数を教えていただけますか。
(知事)
 人数も含めて、ちょっとそれは情報としては控えさせていただきたいと思います。受け入れた事実はあります。
(記者)
 日にちというのはいかがですか。
(知事)
 日にちは出てるのかな。
(保健予防課医監)
 11日までにです。11日までに受け入れたと。
(知事)
 11日までに受け入れているということです。
(記者)
 わかりました。ありがとうございました。

群馬県と中国の関係に対する新型コロナウイルスの影響について

(記者)
 知事はですね、訪中を表明するなど、中国に高い関心を持っているのは重々承知しております。中国では、すでにパンデミックが起きていると言われる状況で、4月の習近平国家主席の国賓として来日、これが危ぶまれるのではないかという観測も一部出ておりますけれども、今後、県としてはですね、知事はどのように事態を見ていくのかということについて、ご見解をお聞きしたいと思います。
(知事)
 新型コロナウイルス感染症の対策については、刻々と事態が変化していると、総理もおっしゃっているとおり、いろいろ政府としてもいろんな対策を今、矢継ぎ早に打ち出しているところだと思うんですね。水際対策は国にやっていただくしかないと思っています。でも、何と言っても感染が発生した中国で抑えてもらうっていうのが大事なので、これは政府を通じて、しっかり働きかけてもらいたいし、中国の中でしっかりと抑えていただくっていうことが大事だと思います。
 県としても、これからの展開もにらんで、できる限りのことを我々はもちろん、県民を守るためにやっていかなきゃいけないんですが、苦しいときだからこそ、やはり我々ができることを支援をしていくってことが大事じゃないかというふうに思っていまして、先ほども報告したとおり、マスクと体温計の提供も決めましたし、また県知事としてのメッセージもですね、発信をさせていただきました。
 いずれにせよ、群馬県のインバウンド、あるいは農畜産物の輸出等々を考えた上で、中国との関係というのは、これは大事だというふうに思っています。

新型コロナウイルス感染症に関する中国への支援物資について

(記者)
 新型コロナウイルス関係の中国への支援のことでお尋ねしますが、この支援物資を送ったというのは、2月6日に送付しているということですけれど、これについては、すいません、ちょっと私の認識不足だかわかりませんが、すでに公表はされたんでしょうか。6日に送りましたというのはその日付で。
(知事)
 2月6日のやつは公表しましたよね。
 マスクだっけ。体温計と一緒かな。(公表)してないっけ。2月6日には。
(記者)
 先週の話で、予算の内容の発表などもあった日だと思いますけれども、これ先週、行っていましたという報告をいただくのが今日になったのは、どういった理由なのかというのと、メッセージはいつ付けで発信をされているんでしょうか。
(知事)
 メッセージは昨日、一昨日かな。昨日かな。
(秘書課長)
 一昨日だと思います。
(知事)
 一昨日ですね。一昨日のメッセージを今日ちょっと発表しようと思ってたんで、これは知事としてのメッセージを発信しました。
(記者)
 これは、2月10日。
(知事)
 一昨日だと思う。一昨日だよね、動画。動画だから一昨日ですね。(正確には、メッセージの発信が2月7日、動画メッセージの撮影が2月10日)
 それで、マスクのお話はちょっと確かめてみないとあれなんですけれど、おそらく予算等々でバタバタしてたっていうことだと思うんで、別に発表しない理由は全くないと思うね。他の県は早々と確かすぐに発表していたんで、もうちょっと早く発表すればよかったかなと思います。
 なんとなく発表していた気持ちになっていたから、これは即、発送した後、発表してもよかったと思います。
(記者)
 あと今回は体温計とマスクということですけれど、感染を防いでいくためにですね、消毒液だとかアルコール消毒のようなものも有効だとされていると思うんですけれども、そういった、また追加で支援をしていくというお考えはありますか。
(知事)
 現時点では、特にそういう予定はありません。でも、群馬県の特徴としては、やっぱりこの体温計、すごくたぶん喜ばれると思うんですよね。本当におでこに近づけただけで、体温がわかるから。これをぜひ使っていただきたいなと思っています。
 現時点で追加のものを送るっていうことはないと思いますけれど、また今後の展開によっては、いろいろまた検討することがあるかもしれません。

新型コロナウイルス感染症患者の受け入れについて

(記者)
 先ほどのコロナウイルスの患者受け入れの件で、おっしゃれる範囲で確認なんですけれど、これ知事が前々からおっしゃっいてる県内の隔離病棟のある50床でしたっけ。その中の病院に受け入れたってことで確認ですけれど、いいですか。
(知事)
 それはさっき言ったように医療機関の名前とかそういうことは、ちょっと言うのは控えさせていただきたいと思います。県の方から。
(記者)
 (感染症指定)医療機関は、その12ぐらいあるというんですけれど、どこの病院と書きませんけれど、論理的には隔離病床のある病院しか受けられないわけだから、その中のどっかに入ってるってことでいいですか。
(知事)
 それは記者さんのお考えでいいんじゃないでしょうか、記者さんの認識で判断されれば。
(記者)
 わかりました。
 それとですね、これもおっしゃれる範囲でいいんですけれど、各社関心もあると思うので確認ですけれど、恐縮ですが、クルーズ船の方々なのかとか、チャーター便で帰ってきた方なのかっていう、そこもやっぱり言えない。
(知事)
 そこも特に発表していません。
(記者)
 先ほどおっしゃった以上は、逆に言うと何も言えないぐらいの状態だということですか。
(知事)
 そう。それ以外はノーコメントで。
 これ、厚労省の方で一括してやっているで、厚労省に聞いていただくのがいいと。

新型コロナウイルス感染症に関する中国への支援物資について

(記者)
 これ以上しつこくしません。
 これ、誠に恐縮で本当に心苦しいんですけれど、先ほど知事のマスク(中国への支援物資)の件でね、使い捨てマスクの枚数が2万4千枚って聞こえたんですけれど、資料だと2万4百枚になっているんですけれど。
(知事)
 ごめん。ちょっと待ってね、見てみます。
 2万4百(枚)だ。私の言い間違えです。ごめんなさい。
(記者)
 2万、とんで4百ね。
(知事)
  2万4百枚です。失礼しました。
(記者)
 ちょっと僕も録音聞いてみないと誠に恐縮なんですが、それと(配付資料の)その上のですね、日本精密器機とか聞こえたんですけれど、資料だと測器って書いてあるんですけれど。細かくて恐縮です。社名、間違えるとまずいので。
(知事)
 いや、それはそのとおりです。ちょっと待って。
(記者)
 これも測器でいい。
(知事)
 日本精密測器です。すいません。
(記者)
 こちらこそ恐縮でございます。
(知事)
 完全に体力回復してるんだけれど、ちょっとなんか。
(記者)
 いやいやご多忙ですから。こちらも知事の発言を重視するもんですから。
(知事)
 ちょっと言い間違えました。失礼しました。
(記者)
 恐縮です。
(知事)
 2万4百枚ってなってる、ここ(手元の資料)にも。読み間違えです。
(記者)
 コロナウイルスの関係で確認で恐縮なんですけれども、県内への患者の受け入れをもって、対策本部ですとか、チームですとかが具体的に何かアクションを起こすということは、現時点ではないという理解で。
(知事)
 特にありません。対策本部としては、今、具体的なっていうか、これまで申し上げたとおり、しっかりと外来を設置したりしましたんで、だからそこの状況を見ながらいろいろ対応していくっていうことで、今の時点で何かそれ以上、新しいことというのは考えていません。
(記者)
 それらの県としての事前の準備をしっかりしていらっしゃる組織というのは、県内で感染が発生した場合に、動き出すイメージで。
(知事)
 いやもう動き出すというか、対策本部でいろいろと意見交換もしているから動き出しています。
 それから今、言ったように、さっき事実関係を認めましたけれど、受け入れてるわけだから、こういうところについても、当然、対策本部としてはいろんな動きをやっています。それから常設の危機管理チームを作ったんで、ここでいろいろまた有識者の意見を聞きながら、必要に応じて、これ(有識者会議)を開いて、例えば新たな展開になった時なんかも、どうしていくかっていうのをそこで議論します。
 よろしいでしょうか。
 ありがとうございました。

(以上で終了)
文章中の()内については、広報課において加筆したものです。