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臨時記者会見:新型コロナウイルス感染症患者の発生(県内2例目、3例目)について(3月12日)

更新日:2020年3月12日 印刷ページ表示
  • 日時 令和2年3月12日(木曜日)午後9時00分~9時37分
  • 会場 記者会見室
  • 出席者  県:知事、副知事、健康福祉部長ほか
    記者:記者クラブ所属記者等 24人
  • 記録作成 広報課(報道係)

令和2年3月12日臨時記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

会見要旨

知事発言

 それでは、記者会見を始めさせていただきたいと思います。
 本日、群馬県内で新たに2人の方が新型コロナウイルス感染症にかかっておられることが確認をされました。これで県内で新型コロナウイルスに感染した方は3名ということになりました。この事態を受けて、この臨時記者会見をセットさせていただきました。
 通常、知事の週に1回の定例記者会見も、さらにこうした臨時記者会見も全てインターネットで中継をさせていただいております。今回はですね、それに加えて群馬テレビの生中継を入れていただいております。新型コロナウイルス感染症に関する最新の情報をですね、県民の皆さんにできるだけ早くお届けをしなければいけないと、こういう趣旨を踏まえて協力をいただいた地元群馬テレビの関係者の皆さんに知事として、まず感謝を申し上げたいと思います。
 今回、発生した(県内)2例目、3例目の新型コロナウイルス感染症について、これから皆さんにご報告をする前に、今日はインターネット中継に加えて、群馬テレビの生中継をご覧になっている方々もおられますので、冒頭、知事として県民の皆さんにお伝えをしたいというふうに思っています。
 群馬県民の皆さん、群馬県知事の山本一太でございます。まず、皆さんに申し上げたいのは、落ち着いて冷静に行動していただきたいということでございます。まだ、群馬県におきましては、クラスター、集団感染のようなことは発生をしておりません。今回の新型コロナウイルス、まだまだ解明できていない点はございますが、はっきりしていることは、このウイルスに感染した8割の方は軽症だということです。このことをまず皆さんに改めてお伝えしておきたいというふうに思います。
 当然のことながら、この新型コロナウイルス感染症の影響で県内の経済にも大きな打撃が今あります。後ほど、また改めてご報告したいと思いますけれども、観光業、サービス業、特に零細、中小企業の皆さんは、今、大変なご苦労されているというふうに思いますが、県としても、国の政策をしっかりと見極めながら、しっかりとした対策を打ってまいりたいというふうに考えております。さらには、国の要請を受けてですね、群馬県でも小中高、そして特別支援学校、私立高校等の休校措置というものが続いておりまして、その意味で言うとですね、児童・生徒、あるいは保護者などの学校関係者の皆さん、毎日、大変だというふうに思いますけれども、県としては、電話やメールによる連絡、あるいは個別の登校や家庭訪問などによって、今、生活面の指導、あるいは学習支援を一層の強化をしております。
 知事として、皆さんに改めてもう1度、申し上げたいと思います。例えば、こまめに手洗いをする。または、よくうがいをする。さらに、むやみに指で目や鼻、口を触らない。あるいは、しっかりとした睡眠をとって、体調を整え、免疫力をあげておく。狭い場所、密閉されたような空間で、長い間、大勢の人と話したり一緒にいたりすることを避ける。こうしたことをですね、しっかりとやっていただければ、この新型コロナウイルスの感染は防げます。
 群馬県として、まず、新型コロナウイルスにはかからない。そして、うつさない。こういう方針のもとで、何度も申し上げますが、県としても市町村としっかりと連携をし、様々な関係機関とも協力をし、民間企業ともスクラムを組んで万全の対策をとってまいりたいと思います。
 県民の皆さん、これはなかなか日本が、今まで経験したことのない未曾有の危機と言ってもいいかもしれません。群馬県も、今、そういう試練に直面しておりますが、力を合わせて、この危機を乗り切っていきたいと思います。そのことを、まず知事としてお伝えをさせていただきました。
 さて、今日はですね、新たに感染が確認されたこのお二人の状況について、ご報告をさせていただきたいと思いますけれども、その前にですね、3月7日に確認された本県初の新型コロナウイルス感染症の方についても報告をさせていただきたいと思っています。
 実は、今日はですね、知事の定例記者会見の日でございますので、今日、集まっていただいたメディア関係者の皆さんにとっては、少し繰り返しになる話もあると思いますが、先ほど申し上げたとおり、インターネット中継に加えて、今日は、地元のテレビの生中継も入っておりますので、少し丁寧にそこから説明をさせていただければというふうに思います。
 まず、初めて感染が確認をされた方、この方の容体はですね、現在もICU、集中治療室に入院中ということで重症です。
 濃厚接触者数は、同居家族および親族、勤務先、保育園関係者に、知人が1人増えて合計153人ということになっています。濃厚接触者のうち、これまでに発熱、咳などの風邪症状のあった方は、11人ということで、このうち昨日までに8人のPCR検査が終了しており、全員陰性だということです。これは今日、新たに感染者が確認される前の話でございますが、ちょっと丁寧にご説明させていただいてます。
 本日も濃厚接触者3人を含む12人の検査を実施中ということをですね、先の定例記者会見でもお話をさせていただきました。この件は、また改めて後ほど、ご報告したいと思いますが、今後の濃厚接触者の方々については、健康観察を行ってまいりたいと思っています。
 そして、最初に感染が確認された方の感染経路、感染後の足取りについてですが、先ほどご説明したとおり、この方が重症ということで、なかなか調査の進展が難しい状態が続いています。今、県の方から関係者の方々にも聞き取り調査をしていますけれども、断片的な情報で不確実の域を出ておりません。行動歴も一部しかわかっていないということで、わかった施設だけを公表をすることで、あたかもそこが感染源のように扱われるような風評被害等も懸念されるため、これは現時点での公表は控えたいと思います。この点は、県民の皆さまにも、ご理解をいただきたいと思っています。
 そして、これも実は定例記者会見でメディアの方々にご報告をいたしましたが、帰国者・接触者相談センターでの相談件数です。3月11日までに、中核市である前橋・高崎市を含め5,388件、前回の定例記者会見時は3月5日だったんですが、このときは1,611件でしたので急増しています。これだけの、今、相談が寄せられているということです。この最初に感染が確認された方が出た3月8日からはですね、確認された翌日ですね、この3月8日からは、県のコールセンター、県内各保健所で両方ともご相談件数が、先ほど申し上げたとおり、大幅に増えております。今後、この相談は増えるというふうに予想されますので、増員を含めて今、体制強化を検討しています。
 あわせて、クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号からの患者受入についても、県民の皆さんにお伝えをしたいというふうに思います。県内の感染症指定医療機関で合計23名を受け入れましたが、3月11日現在で17名の方が退院をし、6名の方が入院をしているという状況です。加えて言うと、クルーズ船から下船した乗客14名の方については、3月6日に全員の健康観察が終了をしています。加えて、乗客もう1人について健康観察を行うことになりました。3月7日から21日まで健康観察を行っていく予定です。その他、海外からの帰国者で成田検疫所からの依頼によって健康フォローアップを行っている6名の方々ですけれども、このうちの5人は11日までにフォローが終了いたしました。昨日の時点で健康状態に問題は出ていません。残りの1名の方についても、今のところ健康状態には問題はないということで、今後もしっかりとフォローを続けてまいりたいと思います。
 今のは、この新たな2名の感染症患者の方が出る前の状況でございます。ここから本日の(県内)2例目、3例目の新型コロナウイルス感染症について、ご報告をさせていただきたいと思います。
 まず、県内2例目の患者の方ですが、この方は太田市に居住する60代、パート従業員の女性で、県内で最初に感染が確認された方のお母様でございます。母親です。
 症状の経過を申し上げたいと思います。3月7日土曜日から濃厚接触接触者として健康観察を開始させていただきました。9日の月曜日まで体調に異常はなく、やむを得ず買い物で市内に外出というのもありましたが、常時マスクを着用していたということです。10日の火曜日も体調に異常はなかったということですが、この日は外出をしていないということでした。昨日、11日水曜日に、38度の発熱と倦怠感があったため、保健所に相談がありました。(県内)1例目の患者の濃厚接触者であるという事実も踏まえて、帰国者・接触者外来である医療機関Aを受診していただきました。レントゲン撮影の結果、肺炎が認められたため、新型コロナウイルス感染症疑いとして、検体を採取し、本日、県衛生環境研究所で検査をしたところ、陽性反応が出たということです。
 この医療機関Aには、ご本人は自家用車で移動しているということです。さらに、受診の際には、マスクを着用の上、他の患者の方とは接触しないようにしていたということです。発症日の11日水曜日以降、医療機関での受診以外、外出した記録はありません。この方、(県内)1例目の患者の方のお母様ですが、今現在、医療機関へ入院中で基礎疾患はなく、様態は安定しているという報告を受けています。
 続けて、(県内)3例目の方について、お話をしたいと思います。
 この方はですね,太田市に居住する60代、看護師の女性です。症状の経過をご説明申し上げたいと思います。
 3月7日土曜日の午前中はマスクをつけて医療機関Bで勤務していましたが、38度の熱と咳、倦怠感が現れたため、早退しています。9日の月曜日にマスクを着用して、医療機関Bを受診されました。肺炎の疑いがありましたが、インフルエンザの検査は陰性だったというふうにお聞きしています。その後、11日の水曜日にマスクを着用して医療機関Bを再び受診をいたしました。ここで肺炎像が認められたということで、帰国者・接触者相談センターを通じて、帰国者・接触者外来である医療機関Cを受診し、新型コロナウイルス感染症を疑いとして、検体を採取いたしました。そして、本日、県の衛生環境研究所で検査をしたところ、陽性反応が出たということです。
 医療機関B、医療機関Cを受診する際には、この方はマスクを着用しておりまして、他の患者さんとは接触していないということです。また、薬局へのお立ち寄りもありません。この方は、現在、医療機関Cに入院中で、基礎疾患はあると伺っておりますけれども、容体は安定しているということです。この方の発症前後の行動歴について、まず、発症前2週間以内の海外渡航歴はございません。外出は自家用車での通勤と近隣への買い物のみということです。発症した7日土曜日の午後以降は、受診以外の外出はないということで、移動は全て自家用車のみで、公共交通機関の利用はありません。その他の詳細については、現在調査中です。今後、感染拡大防止のために必要な情報があれば、随時こうして記者会見等で公開をしてまいりたいと思っています。この方の濃厚接触者については、現時点で配偶者1名を確認しています。この方についても、健康観察を行うとともに外出の自粛を要請しています。その他、勤務先、医療機関の関係者と保健所が、今後の対応について協議をし、協力して濃厚接触者への調査を進めている状況です。
 なお、本日の発生を受けて、明日の午前11時から第5回の新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開催をしたいと思います。
 報告の最後ですが、県内経済の影響、これは多くの県民の方々がご心配をされていると思いますので、少し詳しくご報告をしたいと思います。
 まず、県内観光関連施設への影響調査の結果が昨日まとまりました。これについて申し上げたいと思います。
 県内35市町村を通じて、3月から5月の宿泊キャンセルの状況等を調査した結果、旅館やホテルなどの宿泊施設441施設において、約21万6千人泊のキャンセルがありました。その金額は約22億8千万円に及んでいます。予約状況は各施設により異なりますが、おおむね前年比3割から6割程度という厳しい数字になっています。また、県内の美術館や温泉センター、遊園地などの観光施設の状況ですが、休業施設が29施設、一部休止や短縮営業などが27施設ということになっています。このように観光分野においてはですね、すでに大変大きな影響が出ていると言っていいと思います。
 政府は、3月10日火曜日に緊急対策の第二弾を発表いたしました。また万が一、感染拡大が悪化した事態に備え、外出制限や集客施設の使用制限を可能とする新型インフルエンザ等対策特別措置法の改正案の成立を進めています。政府としても、矢継ぎ早に様々な対策を打ち出しているということです。
 県として、国と連携・協調して様々な対策を打っていきたいと考えています。特に、先ほどちょっと申し上げましたが、緊急対策にある、事業活動の縮小や雇用への対応について、群馬県が一丸となった対策をとるために、明日3月13日の金曜日に「新型コロナウイルス感染症対策に関わる金融対策会議」および「群馬県感染症対策産業経済総合支援本部」を開催したいというふうに考えています。
 16時から開催する金融対策会議は、県内の各金融機関にお集まりをいただきたいと考えています。県内企業の円滑な事業活動を確保するために、資金繰りが重要な課題であるというふうに私たちは認識しています。この資金繰りの円滑化について、私の方から、知事として金融機関に直接、要請を行いたいと考えております。引き続き17時から産業経済総合支援本部会議を開催いたします。県内産業への影響を最小限にとどめ、事業者の円滑な経済活動を支援するために設立をするということで、知事である私が本部長を務めます。この会議には、国、市町村、金融機関、商工団体や業界団体のトップにお集まりをいただきます。
 この2つの会議を通じて、先に発表された国の追加対策の情報共有を行い、今後の対策を検討することとしています。
 今後、関係者が緊密に連携し、迅速かつ総合的な対策に取り組みたいというふうに考えております。
 以上、今日の定例記者会見に出ていただいた記者の皆さんには少し繰り返しの部分があって申し訳なかったんですけれども、今日はネットでこの記者会見を見ている方、そして群馬テレビの生中継を見ている方々もおられますので、そこら辺、少し丁寧に説明をさせていただきました。その点はご容赦をいただきたいと思います。
 ここからは皆さんのご質問をお受けしたいと思います。

質疑応答

(記者)
 まず、1例目(県内2例目)なんですけれども、濃厚接触者についての記載がないのは、ゼロという意味なのか、それとも現在調査中という意味なのか教えてもらいますか。
知事)
 これはですね、現在調査中です。ゼロという意味ではなくて、今、調査をしているということです。
記者)
 わかりました。これから出るということもあるかもしれないと。
知事)
 はい、あり得ます。
記者)
 あった場合、また発表というご予定ですか。
知事)
 そのときは、公開できるものはしっかり公開していきたいと思います。
記者)
 それから2例目(県内3例目)ですけれども、1例目(県内2例目)については、(県内1例目の)母親ということで、はっきりしているわけですが、2例目(県内3例目)については、その保育士(県内1例目)、また、保育士のお母さん(県内2例目)との接点があったのか、なかったのかということについてはいかがでしょうか。
知事)
 まずですね、医療機関については、(県内)1例目とは関係ありません。別の医療機関の看護師の方だということは申し上げたいというふうに思います。
 今のところ接点っていうのは、ちょっとわかってますよね。何か細かいことがあれば、武藤健康福祉部長の方からお願いしたいと思います。
健康福祉部長)
 (県内)1例目の方と(県内)3例目の方の接点でございますが、(県内)1例目の方が受診した医療機関は、(県内)3例目の方が勤めていた所とは関係ありません。それ以外のことについては、大変恐縮なんですが、現在調査中でございます。
記者)
 3つ目ですけれども、いずれも容体は安定しているという表現なんですが、この安定しているっていうのはどういう状態のことを指すか教えていただけますか。
知事)
 これはいかがでしょうか。
 安定しているっていうのは重症ではないということですね。
記者)
 重症ではないというふうに、先ほどの関連の質問なんですけれども、お話とかは伺えるような状態なんでしょうか。
知事)
 それはいかがでしょうか。それはお話できるんですよね。
健康福祉部長)
 話は聞くことができる状況でございます。
記者)
 (県内2例目の)A、(県内3例目の)B、Cの医療機関なんですけれども、全て県内の医療機関で間違いないでしょうか。
知事)
 そうです。
記者)
 この医療機関Bなんですけれども、この(県内3例目の)看護師の方が勤めていた所に受診をしているということですか。
知事)
 そうですね。そうだと思います。
記者)
 勤務先を受診されているということですね。
知事)
 そうです。ちょっと、(医療機関)A、B、Cがわかりにくくて申し訳ありません。前(県内1例目も)、いくつか(医療機関)行ったときにA、B、Cでやったんだけど、これ(県内2例目、3例目)も別の(医療)機関だっていうことでA、B、Cっていうふうに分けているんで。
記者)
 関連してなんですけれども、感染した看護師さん(県内3例目)がお勤めの医療機関Bについて、可能な範囲で、例えば、病床数であったり、規模とかを教えていただけないでしょうか。
知事)
 それは、今までもそうなんですけども、個々の特定の医療機関の名前っていうのは、申し上げることは控えてきてですね、あまりそこを細かく言ってしまうと特定にもつながるということなんで、それは現時点では控えさせていただきたいと思います。
記者)
 この看護師さんがですね、午後に発熱をして早退されたということなんですけれども、それまでに患者さんとの接触があったのでしょうか。
知事)
 それはいかがでしょうか。武藤健康福祉部長、どうぞ。
健康福祉部長)
 午前中におきましてですね、患者さんの応対はされているんですが、この方もそうですし、患者さんの方もマスクをされておりまして、そういった状態でございました。
知事)
 ご存知だと思うんですけれども、症状が出ていない方、例えば、陽性でも症状の出ていない方って、あちこちでたぶん、いろんな例が世界でも確認されていると思うんですけれども、感染する確率っていうのは、かなり低いということと、それから、しかも、お互いにマスクをして対応してるっていうことで、ここで感染するという可能性は極めて低いだろうというふうに判断しています。
記者)
 2番目(県内3例目)の看護師の女性の件なんですけれども、自家用車での通勤および近隣への買い物のみということですけれども、県外に出ているか出ていないか。
知事)
 どこ。
記者)
 「自家用車での通勤および近隣での買い物のみ」というふうに行動歴に書いていただいていますけれども、そのほか、クラスターが発生しているような場所に行かれたりだったりとか、その行動歴みたいなのを聞き取った限りでちょっとお伺いします。
知事)
 どうぞ。
健康福祉部長)
 現在調査できている範囲では、クラスターが発生しているような場所への立ち寄りの情報はございません。それから、本当に近隣のみで運転をしている状況でございました。
記者)
 それは何週間ぐらい行動歴を確認されてるんですか。
健康福祉部長)
 発症が3月7日でございまして、その前2週間という意味でございます。
記者)
 同じ女性(県内3例目)なんですけれども、3月9日に肺炎の疑いで医療機関のBを受診されたときは、このときは新型コロナウイルスの感染症疑いというふうに帰国者・接触者外来の方を勧めるっていうことはなかったということでよろしいですか。
健康福祉部長)
 この時点ではですね、肺炎像というものが、明確に確認できなかったことからですね、もう少し様子を見ようという判断になったんだと思っております。
記者)
 レントゲンを撮って肺炎像が見られなかった。
知事)
 そうですね。
健康福祉部長)
 レントゲンを撮った上でです。
記者)
 医療機関BなんですがA、B、Cとも県内でということでしたが、勤務先のBは、例えば1例目のときのようにですね、市町村でどこの保育園が、市町村どこだと、太田市だという話を出されていますが、この(医療機関)Bについては、どこの市町村かというのは、公表されるのかどうかいかがでしょうか。
知事)
 どうぞ、そこはいかがでしょうか。
健康福祉部長)
 現時点ではですね、特定されることもございますので、一応公表の方は控えさせていただきたいと思っております。
記者)
 これ逆に言うと濃厚接触者として病院関係の者が出ていないということですけれども、病院での感染の拡大の可能性はないと見ているということでよろしいんでしょうか。
知事)
 そこら辺はいかがでしょうか。
健康福祉部長)
 お答えさせていただきます。
 現在のところですね、先ほど知事からお話もございましたけれども、7日の日の午後からですね、症状が出てきておりまして、それ以前におきましては、症状がなかったと。なおかつマスクをしておられましたし、そこの従業員の方々もマスクをされておったので、現在の調査の段階では、大丈夫なのかなというふうに理解しているところでございます。
知事)
 今、ご質問もあったんですけど、この場所については、やはりこちらの方からなかなか公表するのは難しいと思うんですけれど、例えばですね、ライブハウスみたいなところで、本当に集団クラスターみたいのが発生したと、こういうときには、やはり名前を公開しなければいけない場合も出てくるとは思うんですけれども、今のところ、そういう情報がない限りは、基本的にはその場所の名前を出さないというルールでやっていきたいというふうに思っています。
記者)
 看護師さんなんですけれども、1番目の保育士との接点がなく保育士のお母さんとも接点がない場合、どのような感染ルートになってるとかっていうことについて、考え得ることを教えていただけますか。
知事)
 まずですね、1例目の方と関係があるかどうかっていうのは、100%わからない。もうちょっと調査しなきゃいけないと思うんですけれど、先ほど武藤(健康福祉)部長がおっしゃったようにですね、現時点では、その関連性は認められないということです。
 それともう1つ何だっけ。
記者)
 2番目のお母さんとの関連。
知事)
 2番目のお母様とそれから1番目の方の・・・。
記者)
 保育士の母親と3番目との接点。
知事)
 これも今のところは特に関連があるという情報はありません。まだ、もうちょっとちゃんと調査を進めてみないとわかりませんが、現時点で関連があったという情報は確認されてません。
記者)
 関連がない場合ですね、3番目の看護師さんが、どういうルートで感染したのかと、考え得る想定、お聞かせいただけますか。
知事)
 そこはですね、まだ調査中です。今日の記者会見でも申し上げたんですけれど、ちょっと断片的な情報だと不正確な面もあるので、ここはよくまた聞き取りをしたり、よく調査をした上で公表できるものがあれば、公表したいと思います。
記者)
 先ほどのやりとりの確認なんですけれど、この看護師の女性なんですが、職場で勤務中も職場の医療機関の患者さんも同僚の方もマスクをしていたために、そこでの院内での感染のおそれは少ないだろうということでしたけれど、そういったような理由から、特にその職場の方ですとか、そこの医療機関の患者の方が濃厚接触者に含まれていないという、そういったような理解でよろしいんでしょうか。
知事)
 一応、そういう形で我々としては考えています。いろんなことから考えて、極めて感染が起こってるという可能性は低いと思います。
ただ、ないと思いますけど、いろんな調査をしていく上で、全然違う接触があるということになればですね、そこはまた違う考え方も出てくると思います。
 現時点では、そういうふうに今おっしゃったような考え方です
記者)
 関連で、女性のその看護師さんの件なんですけど、濃厚接触者は、現時点で調査中なのか、それともいないということなのか。
健康福祉部長)
 現時点では、同居の配偶者1名が濃厚接触者でございまして、それ以上の範囲については、現在、調査をさせていただいてる状況でございます。
知事)
 これは、いないと別に断定しているわけじゃなくて、調査をしています。
記者)
 さっきのもう1点だけちょっとお伺いしたいのは、女性の症状が出てからの行動なんですけど、(3月)9日に肺炎の疑い、肺炎像は認められなくて、そこから、11日に再受診するまでは症状が出ていてっていう形で、1日空いているのはどういう事情なのかなっていうのをお伺いしたいのですけど。
健康福祉部長)
 3月7日の土曜日以降は、基本的には、受診以外には外出をされていなくて、自宅で待機をされていたというような状況でございます。
記者)
 そうなんですけど、9日に受診をして、10日も具合が悪かったので、11日にまた再受診したっていうことでよろしいですか。
健康福祉部長)
 ここに書いてあるとおり、そのとおり、9日に1回目の受診をして、11日に2回目の受診をした。
知事)
 ご本人が、10日は治ると思ってかわかんないけど、この日は受診しなくて、11日にしたってことですよね。10日は外出してないそうです。
記者)
 1例目の感染確認者の母親の方なんですが、この方ですね、パート従業員ということで、いつまで勤務されていたかと。その前に、潜伏期間が2週間ということで、一般的に言われているかと思うんですが、発表がたまたま(3月)7日に発表があったので、どちらが先か、今、どちらが先かってたぶん、現段階では、わからないと思うんですね。そうなると、やっぱり、このお母さんの勤務状況、いつまでパートに行かれていたのかということを、ちょっと教えていただけないかなと思います。
知事)
 そこら辺はいかがでしょうか。
健康福祉部長)
 まだ、大変恐縮なんですが、そこまでちょっと調査が及んでいなくてですね、少なくとも7日の日からはですね、外出を自粛してくださいということで、お願いしている状況でございます。
知事)
 これは、我々としては、この方がもし感染したとしたら、最初に感染された方から感染した可能性が高いというふうに分析しているということですね。
記者)
 午後の定例会見のときにですね、11名の1例目の濃厚接触者の方の検査を終えて、今日そのうち3名をやって、そのうち1名から出たと。 残り9名の方、この内訳をちょっと教えていただきたいんですけれども、渡航者(帰国者)・接触者外来の方を通した方が何名、あとは一般の医療機関を経由した方って何名かって、内訳をちょっと教えていただきたいなと。
知事)
 これ9名のうち8名が陰性で、1名が陽性だったのでしたっけ。この方は。今のご質問でしょうか。
健康福祉部長)
 今日は12名で・・・。
知事)
 全体で言うと。そうじゃなくて、今、多分、濃厚接触者の他にということですよね。濃厚接触者の他だと9名でしょう。その中で、8名が陰性で、1名が陽性ということですね。
記者)
 帰国者・接触者外来で、県の相談センターを経由した方。
健康福祉部長)
 お答えさせていただきます。保育園の濃厚接触者以外の9名の方につきましては、全て帰国者・接触者外来を通じての検査でございます。
記者)
 今回、女性看護師が勤務されていた医療機関の名前は、公表されないということでしたが、前回、1例目が発表されたとき、保育園自らが発表されたりとか、市町村での発表があったりしたんですけれども、そういった自ら公表するっていうのを妨げるものではないというふうに考えていてよろしいですか。
知事)
 それは、県としての判断は先ほど申し上げたとおり、基本的には公表しないっていうスタンスですけれども、それは例えば、医療機関が自ら公表していくことについてはどうでしょうか。
健康福祉部長)
 はい。お答えさせていただきます。それぞれの事業所がですね、ご自身の判断で、もちろん公表していただけるのであれば、それは妨げるものではございません。
記者)
 (感染が確認された保育士の)お母さんと看護師の女性なんですけれども、現在も入院はされている状態でしょうか。
知事)
 看護師の女性について、どうぞ。
健康福祉部長)
 (県内)2例目、3例目の方は両方とも入院中でございます。
記者)
 それで、かなり重症化されてから、コロナウイルス感染が確認される例が多くなっていると思うんですけれども、今後、感染が確認されない方でも、濃厚接触者の方は、積極的に検査されるみたいな方針はございますか。
知事)
 今のところは、今日の定例記者会見でも申し上げたんですけれども、だいたい政府が作っているガイドラインだと、4日間以上37.5度以上の熱っていうことで、これはもう、今日も申し上げましたけど、専門家会議等々の有識者の方々の意見を踏まえてのことなので、この方針でいきたいというふうに思ってます。(※濃厚接触者の方については、軽症であっても積極的に検査します。)
 これから、PCR検査も群馬県としても強化していきますので、その中でいろんな状況を見極めながら考えたいと思いますが、現時点ではこの国の方針に沿ってやっていきたいと思ってます。
 よろしいでしょうか。ありがとうございました。2回の記者会見に付き合っていただきましたが、もう1回、言いますけれども、出せる情報についてはですね、しっかりとこうして記者会見等々を通じて、発信をしていきたいというふうに思っています。

 

(以上で終了)
文章中の()内については、広報課において加筆したものです。