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第32回定例記者会見要旨(3月18日)

更新日:2020年3月18日 印刷ページ表示
  • 日時 令和2年3月18日(水曜日)午後1時05分~2時16分
  • 会場 記者会見室
  • 出席者  県:知事、副知事、総務部長ほか
    記者:記者クラブ所属記者等 25人
  • 記録作成 広報課(報道係)

令和2年3月18日記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

会見要旨

知事発言

 それでは、知事の定例記者会見を始めさせていただきたいと思います。今日は定例会見ということで、地元テレビが入っているわけではありませんが、ネットで生中継をさせていただいてます。
 この記者会見、今いろんな意味でですね、県内でも大変、外部で見ていただいている方が増えておりますので、冒頭は知事として、県民の皆さまに一言お願いを改めて申し上げさせていただきたいというふうに思います。
 県民の皆さん、群馬県知事の山本一太です。県内の一部でクラスター、小規模な集団感染の疑いが非常に濃いということ、クラスターが起きていることは、ほぼ確実だという状況になりました。これを受けて県としては、厚生労働省にですね、クラスター対策班の派遣を要請させていただきました。私の方からも、実は、加藤厚労大臣に直接メールを打たせていただいて、要請をさせていただきました。その結果、今日の夕方、対策班、まず1人の方が来県をしていただけるということになりました。
 クラスターの発生ということで不安を覚えている県民の方々も多いと思いますけれども、県としては、国、そして関係市町村としっかりと連携をしながら、対応してまいりたいと思います。
 県民の皆さまには、冷静に落ち着いて行動していただくようにお願いを申し上げたいと思います。私達、日本人は、他人に対して、細やかな心配りをする、こういう配慮すると、こういう文化の中で育ってきたというふうに思います。これまでも県内、そして国内、さまざまな危機がありましたけれども、そのたびに力を合わせて、乗り越えてきました。今度も必ずそれができると知事として信じています。もちろん、このクラスターをしっかりと押さえていく、感染拡大を防ぐために最大限の努力をしていくわけですが、さらに状況によっては、我々が助け合っていかなければいけない、そういう状況になっていくことも十分考えられると思います。高齢者の方、子どもたち、非常に感染に対して脆弱な立場にある方々に対して、一人一人、私達がですね、しっかりと手を差し伸べていくと、助け合っていくと、こういうことをですね、やっていかなければいけないというふうに知事としては考えています。
 群馬県には、県民として、しっかり受け入れようというふうに考えている外国人の方々も大勢おられます。中には、日本語を喋れない方もいるというふうに思いますので、こういう方々に対して、もう1回言います、我々が力を合わせて、必要なところには手を差し伸べていくと。こういう気持ちを県民の皆さんと共有してまいりたいと思います。
 最後に申し上げたいと思います。県内には、この新型コロナウイルスと戦っていくために、現場で頑張っていただいてる、日頃から地域医療を支えていただいている、大勢の医療関係者、医師の方もそうですし、看護師の方もそうです。そういう方々が大勢おられます。患者を診察をする。診断をする。こういう非常にリスクの高い状況の中にあっても、この新型コロナウイルス感染拡大を防ぐために、さまざまな面で協力をしていただいております。そういう医療機関関係者の方々への感謝も忘れてはいけないと思っています。私もこれから心がけていきたいと思いますが、県民の皆さん、医療関係者の方々に会う機会があったら、我々がこれから新型コロナウイルス感染症、この問題を克服していく上で、とても医療関係者の方々を頼りにしていると、この方々に感謝をしていると、敬意を表していると、こういうことを伝えていただきたいと思います。昨晩、実は、群馬県医師会の役員の方3名と、いろんな懇談をいたしました。そのときにも、私の方から、まずは、この新型コロナウイルス対策について、ご協力をしていただくことについて、感謝を申し上げました。ぜひ、我々がこの気持ちを共有して、この県内の医療関係者の皆さまにもですね、引き続きしっかりこの問題に力を貸していただけるような、そういう雰囲気を作ってまいりたいと思います。
 冒頭の発言はこのぐらいにしたいと思います。それでは、今日の報告に移らせていただきたいと思います。
 まず最初に、前回の記者会見で、記者さんから、聖火リレーの新型コロナウイルス対策、対応について、お話があって、少しこの状況を確かめてから、ご報告すると約束をしましたので、そこからお話したいと思います。
 聖火リレーについては、3月26日木曜日、福島県から始まって、栃木県を経て、群馬県は3月31日火曜日、4月1日水曜日の2日間で実施を予定しています。
 去る3月4日水曜日に、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会から、新型コロナウイルス感染症の必要な対応をしながら実施すると。こういう基本方針が示されておりましたが、昨日、この3県、福島県、栃木県、群馬県の実施方法が示されました。具体的に言うと、「1.沿道で鑑賞・観覧する方に、過度の密集状態が生じないように配慮をお願いすること。すなわち、人との間隔を空けるとか、人が多い場所は避けると、こういうことだと思います。2.セレブレーションや出発式、ミニセレブレーションは規模を大幅に縮小して、一般の方の入場観覧は中止をすること。3.自治体独自の盛り上げ行事は、原則中止にすること」等です。これまで、県市町村で準備してきた聖火リレーを盛り上げるためのプログラムが中止になってしまうのは、大変残念に思っていますが、今は新型コロナウイルス感染症の拡大防止が極めて重要だと考えています。県としては、組織委員会の方針に従って、新型コロナウイルス感染防止に努めながら、聖火リレーを実施してまいりたいというふうに考えています。
 こんな感じでよろしいでしょうか。何かあれば、また後で聞いていただければと思います。
 それでは、今日、最初の話題ですが、新型コロナウイルス感染症について、ご報告を申し上げたいと思います。本日までに感染が確認されている本県の新型コロナウイルス感染症患者の方々について、まず、まとめてみたいと思います。
 まず、1例目の太田市に居住する40代、保育士の女性についてですが、この方の容体は、現在もICU、集中治療室に入院中ということで重症です。この方の濃厚接触者で、同居されていたご両親も相次いで感染が確認されています。お二人とも現在、入院中ではありますが、容体は安定しているという報告を受けています。
 1例目の患者が勤務する保育園の園児や職員等については、濃厚接触者全員に健康観察を行い、症状がある方は、すみやかにPCR検査というものを実施してまいりました。16日月曜日に全員の健康観察が終了いたしました。現時点で、保育園関係者の感染は確認されておりません。今後も積極的な疫学調査を進め、感染源の特定に努めてまいりたいというふうに考えています。
 次に、3月12日木曜日以降に感染が相次いで確認された医療機関の関係者について、ご報告をしたいと思います。昨日までに、大泉町の同一の医療機関に勤務する看護師、医師およびその妻、奥さまですね、事務職員、患者の方々を含めて7名の感染が確認をされています。
 感染された方々の容体ですが、4例目の医師の方は重症で、現在もICUに入院中です。他の患者の方々については、入院中で、患者によって症状の差はありますけれども、容体は全体として落ち着いているというふうに聞いています。
 本件は、同一の医療機関内の職員および関係者で感染が拡大していることから、いわゆる集団発生、クラスターですね。クラスターの発生が起きたというふうに考えております。そこで、群馬県として、先ほどもご報告を申し上げましたが、厚生労働省の新型コロナウイルス感染症の対策本部に対して、クラスター対策班の支援を要請いたしました。本日の16時に、館林保健福祉事務所に到着する予定です。このクラスター対策班の支援もいただきながら、各市町村、関係機関と連携して、引き続き全県を挙げて、感染拡大防止に取り組んでまいります。
 昨日までに判明している10例ということなんでしょうか。この10例のそれぞれの患者の方の濃厚接触者については、健康観察を行い、症状があれば、すみやかにPCR検査を実施している状況です。症状がなくても検査をしてほしい、希望者は検査すべきだという意見のあることは承知をしておりますけれども、前回の会見でも申し上げた記憶がありますが、無症状だとウイルスの量が少なくて、検査の結果が陰性であっても、後に発症することがあります。陰性という結果が、誤った意味で安心感を与える可能性もあるという専門家の知見に基づき、県としては症状のある方に検査をするという方針を継続してまいりたいと思います。ただ、これも前回の会見のときに申し上げましたが、この症状があるという点についてですね、もうちょっと丁寧に調べるとか、ここら辺の間口を広げるということは、検討の余地があるかなというふうに考えております。また、濃厚接触者以外の方の相談の目安として「37.5度以上の熱が4日以上」という基準についても、これを基本的には踏襲してまいりたいというふうに思っています。専門家の方のご意見によれば、普通の風邪は3日以内に改善傾向を見せると、だいたい3日目ぐらいでピークで、その後、改善していくということなんですね。それでも4日以上の熱が続くということになると、これは新型コロナウイルスの感染が疑われるということですので、もう1回言いますが、現段階では、この専門家の知見に基づく基準というものを、我々は継続してまいりたいと思っています。
 続けて、帰国者・接触者相談センターでの相談件数について申し上げます。県内での患者が確認された(3月)8日(正しくは7日)土曜日以降、非常に相談数が増加をしています。3月16日までに中核市、前橋市と高崎市ですが、中核市を含めて7,098件、前回の定例記者会見時、3月12日のときは、5,388件でしたから、大幅に増えているということになります。この1週間で2,000件近くの相談が寄せられているということです。今後も相談が増えることが予想されるため、コールセンターの増員・体制強化を引き続き行っていく必要があると考えています。
 クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号からの患者受け入れについては、県内の感染症指定医療機関で合計23名を受け入れましたが、3月17日現在で19名が退院し、4名が入院中ということです。また、クルーズ船から下船した乗客については、先日、報告したとおり、追加の方の1名について、21日まで健康観察を行ってまいります。
 そのほか、海外からの帰国者で、検疫所からの依頼によって、3名の方のフォローアップを今、行っております。今のところ、健康状態に問題はないということで、引き続きフォローを続けてまいりたいと思います。
 新型コロナウイルス感染症の群馬県内、全国の状況は、著しく変化をしています。先ほども申し上げましたが、県内の皆さま、不安になられてる方も多いと思います。さらに言うと、県内で患者が発生し、濃厚接触者の家族などに対して、本人が濃厚接触者でないにも関わらず、出勤や通学を否定されるような事例も起きているようです。濃厚接触者の方については、外出の自粛を要請しておりますけれども、その家族等については、症状がない限り、その方から感染することはありませんので、行動の制限もありません。過剰な制限が起こることのないよう、事業者や学校関係者の方々についても、改めてご理解とご協力をお願い申し上げたいと思います。
 何度もお伝え申し上げていますが、一人一人の簡単な感染予防が何よりも重要だというふうに考えています。手洗い、咳エチケット、部屋の換気、体調が優れないときは休養すると、こういう基本的なことで、新型コロナウイルスに限らず、さまざまな感染症から自分と周りを守ることができます。
 最後にもう1度申し上げますが、県民の皆さん、落ち着いて、思いやりを持って、日々を過ごしていただければというふうに思います。10名の感染症が確認された患者の方々については、一刻も早い回復をお祈り申し上げます。
 最後に付け加えておきますが、新型コロナウイルスの拡大を受けて、県議会の会期が26日まで延長されました。県として、補正予算の編成に着手をしているところでありますので、しっかりと対応してまいりたいと思います。なお、明日3月19日木曜日の午前11時から延期していた第6回の新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開催させていただく予定です。
 続けて、動画・放送スタジオについて報告を申し上げたいと思います。本日は、4月の稼働に向けて準備が進んでいるこの動画(・放送)スタジオについて、3点、発表させていただきたいと思います。
 1点目はですね、スタジオの名称とロゴマークです。名称は「ツルノス」、ロゴマークはアルファベットで「tsulunos」というふうにいたしました。(ロゴマークが書かれたパネルを掲げて)こういう感じになります。「tsulunos」。
 これはですね、県民の皆さんに愛着を持っていただける名称を目指して、職員の方々から原案を募集しました。178人からですね、203作品の応募がありました。その中で、「群馬ならではのもの」、「数年後に違和感が出ないこと」、「同種の商標がないこと」等を勘案し、ネットメディア戦略アドバイザーやロゴデザイナーなどのアドバイスも受けながら、関係者で協議をした結果、知事である私が、「tsulunos」にしようということで、決定をさせていただきました。
 原案は、中部農業事務所の鈴木桃子さんが提案した「つるの巣スタジオ」です。今日、鈴木さんに来ていただく予定だったんですが、ちょっと都合で来られなくなってしまったんですけれども、この方の提案を採用させていただきました。群馬の形を表す「鶴」にちなんだネーミングですが、様々なアイディアや情報を温め孵化させる「巣」を連想させること、同じ商標登録がなくて、アルファベット・カタカナ表記での文字バランスが良いこととが理由です。
 (ロゴマークが書かれたパネルを掲げて)これもちょっと見ていただくとですね、私、非常にデザインいいなと思ってるんですけれども、これは長いのが県庁のイメージなんですね。これ全体いろいろ考えたんですけれども、前橋の街並みを少しこう表現して、その中に県庁がそびえ立ってるみたいな風景も少し頭に入れながら、こういうロゴになりました。ということでの1点目の発表は、「tsulunos」の名前が決まったということです。
 2点目はですね、この会見でも記者の皆さんからいろいろと意見やご指摘のあったですね、KPI、重要業績評価指標についてです。
 本県で動画・放送スタジオの運営は初めての試みで、動画コンテンツをどのくらい作れるか等、正確な予測は難しい部分もありますが、県庁内で検討している企画案や他県の状況等も勘案し、4つの指標を設定をいたしました。
 1つ目は動画制作本数です。1年目の令和2年度は、現在、庁内から集まっている企画案、約450件をもとに、年500本。2年目の令和3年度は、その2割増しの600本。3年目の令和4年度はですね。1日3本ペース、年間50週、平日250日ということで、750本という目標を立てさせていただきました。
 2つ目は稼働率です。スタジオは常に利用しなければ、整備した意味がないので、これも1年目から100%という目標を立てさせていただきました。平日には毎日必ず職員が動画の撮影、編集などを行っている状況にしたいと思います。今、集まっている企画案とかいろんなことを考えるとですね。これも本当にたぶんこのままでも、おそらくスタジオは稼働率100%になるというふうに考えています。
 さらに、3つ目、動画再生回数です。動画再生回数、3年目、R4年度、茨城を抜いて全都道府県で1番の再生回数を達成する目標を立てました。1年目は再生回数が多い5つの都県、茨城県、神奈川県、東京都、福島県、岡山県の番組開始初年度の平均44万回ということを目標にいたしました。2年目は再生回数の多い茨城県と神奈川県の番組開始2年目の再生回数を超える560万回というものですね、目標として目指していきます。そして3年目には、現在、全国で再生回数が最も多い茨城県を超える1,500万回というものをですね、目指してまいりたいというふうに思います。
 4つ目ですが、県制作動画をよく見る県民の割合というものも指標にしたいと思います。この動画・放送スタジオで制作する動画は、本県の知名度向上やイメージアップを図り、観光誘客や交流人口の増加等を目指す動画のほか、県政の政策を説明するとか、各種手続きの説明など県民に向けた動画も作る予定です。そのため、県政県民意識アンケート調査というものを活用し、県民の視聴状況を指標といたしました。
 平成30年度のアンケートで、県公式SNSをよく見る、時々見ると回答した方は4.4%であったということを参考にですね、1年目は10%を目標にしていきたいというふうに思います。2年目が20%、3年目でなかなか大変な目標だと思いますが、30%を目指してまいりたいと思います。これが私たちが議論した結果、KPIとして挙げた数字です。
 3点目の発表事項ですが、スタジオのオープニングはですね、4月24日の金曜日に行いたいと思います。ただ、新型コロナウイルス対策を考慮して、セレモニーは行わないことにいたします。私と、県庁の職員でスタジオの概要や活用方法、32階全体の整備構想などを紹介する動画を制作し、生配信することでスタジオのオープニングにしたいと思います。詳細はまた別途お話をさせていただきます。
 オープニングの取材とか観覧は、自由にしていただいて結構ですが、新型コロナウィルスの状況次第では禁止をさせていただく場合もあると思います。
 新型コロナウイルス感染症が終息した後には、ゲストあるいは一般県民を招いての記念イベントというものもですね、ぜひ検討させていただこうというふうに考えています。
 次に、新・総合計画のビジョンですね。ビジョン策定に向けた外部有識者ヒアリングの第6回について報告します。
 新・総合計画の策定については、世界の潮流を踏まえた将来の群馬県の姿を描くということで、全国的・国際的に活躍されている当代一流の有識者から意見を聞く外部有識者ヒアリングというものを実施してまいりました。これまで5名のゲストをお招きしてやってまいりましたが、第6回は3月25日、ヤフー株式会社のCSO、チーフ・ストラテジー・オフィサーであり、慶応義塾大学環境情報学部教授の安宅和人(あたか かずと)さんをですね、ゲストにお招きしたいと考えています。
 安宅さんは、内閣府の総合科学技術イノベーション会議の基本計画専門調査会委員とか、あるいは経済産業省の産業構造審議会新産業構造部会委員をはじめ、多くの審議会等の委員を務めています。さらには、官邸の教育再生実行会議とか、財務省をはじめとした各省庁での講演などを通じて、これまでも日本の未来について多くの提言を行っております。
 それらの提言をまとめた著書「シン・ニホン」というものがですね、先月発売されました。もう読まれた方もおられると思いますが、これ、今、大変ちまたでは話題になっています。この人も、今、大変注目をされてる方です。
 当日は教育イノベーションをはじめ、様々な視点からのお話を伺って、20年後の群馬県の姿を描く参考にさせていただきたいというふうに思っています。
 次に、アメリカ訪問の中止について、ご報告を申し上げます。
 インディアナ・グローバル・エコノミック・サミット等の行事に参加する予定になっておりました。しかしながら日程を改めてご説明するとですね、令和2年4月26日の日曜日から28日の火曜日にかけて、米国インディアナ州を訪問する予定だったと、これは皆さんにもご報告していると思います。こういう日程だったんですけれども、県内での感染拡大防止および今後の経済対策に取り組むため、さらに言うと、インディアナ・グローバル・エコノミック・サミットの開催が延期をされたということも踏まえてですね、今回の訪問は見合わせることにいたしました。時期を改めて、ぜひ訪問したいと考えておりますが、いずれにせよインディアナ州とは今後、関係を強化し、交流の拡大を図ってまいりたいと思っています。
 最後に本日の21時からインターネットのユーチューブにおいて、「ASK知事!新型コロナウイルス感染症対策を含め、あらゆる質問に答えます。」と題したライブ配信を行う予定です。
 質問は広くインターネットで募集をさせていただいておりましたが、既に多くの皆さまから質問をいただいています。まずは県民の方々が不安を感じている新型コロナウイルス感染症対策について、直接、そして丁寧に回答させていただきたいと考えています。もちろんそれ以外の質問も寄せられているので、時間の許す限り、真摯にお答えをさせていただきたいと思います。ぜひ県民の皆さん、国民の皆さんにもご視聴いただければというふうに考えております。
 私の方から少し長くなりましたが以上です。何かご質問があればお受けしたいと思います。

質疑応答

新型コロナウイルス関連

(記者)
 まずですね、新型コロナに関してですけれども、先ほどの議会が終わった後の囲み(取材)の中ではですね、予備費の活用もしくは補正予算ということで、少しまだ決めかねているという印象で受けとめておりましたら、先ほども知事のお話ですと、補正予算案を提案するということで姿勢や方針を固めたというふうに受けとめたんですが、それで間違いないでしょうか。

(知事)
 これは、まだどう対応するかってこれからですよね。予備費にするか、補正予算にするかっていうのは、いろんな選択肢があると思うので、そこはちょっとこれからきちっと庁内で詰めていきたいというふうに思います。先ほどもぶら下がり(取材)で申し上げたとおり、どんな中身かっていうのは、以前も申し上げたようなことを中心に考えていますけど、細かい中身については、今ちょっと庁内で議論して詰めているところです。

動画・放送スタジオについて

(記者)
 2点目ですが、動画・放送スタジオについてですけれども、概算で結構ですので、年間の維持費をどれぐらいと見込んでいるか教えてください。

(知事)
 ここら辺はできる限り年間の運営費、維持費というものはですね、低く抑えたいというふうに思っています。
 他(県)の例で言うと、そのままスタジオ自体はあまりお金をかけないで、例えば会議室を改造して整備したみたいな所もあると思うんですけども、委託費としてですね、億のお金を使っている所もあるので、そういうのものとは違う仕組みにしたいと思いますけど、吉田(広報)課長いかがでしょうか。どうぞ。

(広報課長)
 (令和2年度)当初予算で発表させていただいていますけれども、スタジオ運営ということで5百数十万(円)を計上させていただいております。

新型コロナウイルス関連

(記者)
 新型コロナの情報提供をめぐって、大泉町の村山町長からかなり厳しいご指摘がありましたけれども、そのご指摘の受け止めと指摘をされた後の対応っていうのを教えていただいてもよろしいですか。

(知事)
 まずですね、私は、こうして民意で選ばれて知事を今やっているわけですけれども、村山(大泉)町長もですね、町民の民意で町長をやっておられるということで、何度か申し上げましたが、県知事と市町村長っていうのは役割は違うと思いますけれども、上下関係はありません。だから、それはそれぞれの民意を代表して組織の長をやっているっていう意味で言うと、少しいろんな考え方に温度差があるのかもしれませんが、そこを踏まえて言うとですね、まず今回、県の連絡が少し遅れたという感覚が向こうにあったとすれば、それは県職員の責任ではありません。武藤健康福祉部長も含めて、全て私の方針の下でやっていただいているので、それはまず、そういうことがあったとしたら知事の責任です。やはり、情報は、特に県の方が疫学調査もやるという責務もあるので、やはりこういうときの情報はですね、原則的には県の方からまとめて、やはり発信するっていうことが大事だと思っていて、これは原則そうだというふうに思っているんですね。
 ただ、いろいろとその後の状況を確認してみるとですね、一応、午後3時ぐらいに一報、こういう感染者が出たということを申し上げたんですけれども、結局どういう人たちだったかっていうのを報告したのは、おそらく、記者会見の直前か後だったと思うんですけれども、(その間は)6時間あったわけですよね。やっぱり、よく考えてみたら、自分が同じ町長としての立場だったら、そこもちょっとよく把握していなかったのは良くなかったと思うんですけれども、おそらく全部職員を待機させて、あれだけやっぱり町民のためにという気持ちの強い方だから、待機させて記者会見をしようと待ってたわけで、知事の9時の記者会見の後までできなくて、その日にできなかったということを考えたら、私が同じ立場だったらですね、それはやっぱりいらだったと思うんですよね。だから、その県の方針、いわゆる情報伝達の仕組みっていうのは、もうちょっとちゃんと何かシステムとして整備しなければいけないと思うんですが、これはちょうど昨日の朝だったかな、大泉町長からも電話があったので、そこら辺の事情も聞いてですね、一言で言うと、政治家同士なんで、政治家として私の配慮が欠けていたと思います。そこはお詫びしました。
 それは、やっぱり何らかの形で知事の方から、例えばこういう状況になっているっていうことの説明もあってしかるべきだったし、もうちょっとなんていうんでしょうか、一報出ましたと、その中身が全くわからないまま、同じ立場だったら、やっぱり私だっていらだつと思うんで、そこのところは同じ政治家同士として、政治家として、やっぱり配慮を欠いたということを、村山さん(大泉町長)にお詫びしました。
 元々この方は、町会議員のときから、ずっと私のことを応援していただいていて、町長のときもずっと山本一太を応援していただいていて、とっても大事な人なんですね。個人的にも、とっても好きな人なんです。
 今回、大泉町がものすごく迅速に打ち出した対策、フェイスブックで見たんですけども、これはなかなか大したもんだなと思って、やっぱ、こういう行動力のある町長なんで、特にこれからは、もちろん原則は県の方からまとめて発表するってことではあるんですけれども、その中で何ができるかっていうこともちょっと考えたいし、台風19号のときは、ほとんどの市町村長に電話しましたから。今回、やっぱり言い訳するわけじゃないんですけども、3時に出てから本当に大変だったから、情報収集もね、少し思いが至らなかったところがあると思います。でも、結果としては、こちらの立場もご理解いただいて、村山大泉町長とも、とにかくお互い力を合わせていこうということになったのは良かったと思うし、結果としてこういう反応があってよかったかなと。やっぱり、私に対して、知事に対して、あそこまで思ったことを言ってくれる人ってなかなかいないから、これは私もですね、やっぱりもうちょっと市町村長の立場っていうものをね、考えなければいけないっていうことは、政治家としてわかったので、これは結果としては、これはプラスの方に結びつけていきたいと思います。
 もう1回、その共有の仕方は、一応、例えば記者会見なんかも、太田の場合もあったけど、なんとなく仕組みも決まってるわけじゃないので、そこは情報共有の仕方は、よくまた検討したいというふうに思います。
 今回、発表するツイッター、私のツイッターで発信して、それは一番早く多くの人に情報が届けられるのは、やっぱり山本知事のツイッターがいいだろうということで、相談してそうしたんですけれども、ほとんど同時にメディアの人たちにも情報提供しました。でも、その前に村山町長とそれから清水(太田)市長さん、なかなか携帯が通じないんで、側近のスタッフの方、それから、この人も盟友ですけど、須藤館林市長さんには説明しました。こういう対応をよく考えていきたいと。特にやはり市町村長との関係を大事にするっていうことで、台風19号のときも、ほぼ全員に電話したぐらいなんで、ここはちょっと頭に置きながら、これからスムーズな情報共有って言っても出せないものもありますけれども、少しスムーズな連携ができるように心がけていきたいと思います。

(記者)
 ということは、昨日クラスターが発生して4人の感染がわかったと思うんですけど、その前には、各市長(、町長)さんにお電話で知事が。

(知事)
 ほぼ同時か、直前ね。一応こういうことがあったってことは伝えました。

(記者)
 ツイッターでツイートされる同時ぐらいのタイミングで、お電話をされてと。

(知事)
 そう。どのみちそれでみんなワッと知るから。

(記者)
 先ほど、クラスター(対策班)の方が、県内にお一人入られたということだったんですけど、これは先発隊と考えてもよろしいでしょうか。

(知事)
 これは、武藤(健康福祉部長)さん、どうぞ。

(健康福祉部長)
 健康福祉部長からお答えします。まず今日、お一人来ていただくということで、ちょっとこの後の状況は、まだ詳しい情報をいただいていないんですが、おそらく先発隊というふうに理解をさせていただいております。

(記者)
 合計、何人いらっしゃるかとかも。

(知事)
 それは現時点では、ちょっとわかりません。

(健康福祉部長)
 まだ、現時点ではちょっと調整がついておりません。

(記者)
 今日は何をされるんですか。診療所に行くとは思うんですけど。

(健康福祉部長)
 まず、今日は夕方4時ぐらいに館林の保健所に着かれますので、ご本人から直接聞けなければ、わからないんですけれども、今後の調査の方針ですとか、そういったことについての、まずは打ち合わせから始まるというふうに理解しております。

(記者)
 診療所には、これから立ち入って調査ないしをされるということですか。

(健康福祉部長)
 まだちょっとご本人とそこまでの打ち合わせができておりませんので、これからはっきりしてくると思います。

(知事)
 何をどう手伝ってもらうかっていうのは、よく状況を把握してもらってから考えていくんだと思います。いろんな意味でクラスター対策をいろいろと知恵をいただいたりするんですけど、それはたぶん、ケースバイケースもあると思うんで、まずは来ていただいて、状況を把握してもらって、その後どういう形の支援をしてもらえるかっていうのは、これから具体的に相談したいと思います。

(記者)
 最後にちょっと違う質問で申し訳ないんですが、お花見に関して自治体の方で自粛をされるようにとか、方針を出すような例もありますけれども、県としては何か出されるような予定はあります。

(知事)
 現時点でお花見対策みたいなものは考えていませんが、いずれにせよ、もう県として、例えばさっきおっしゃったように、人が多く集まって、換気が良くない所は避けてくれとか、こういう情報も出していますし、イベントについては、原則的に県主催のものについては、中止・延期にしてますから、だから、そこを個別に花見ってことで、現時点で呼びかけてないと思います。

(記者)
 まず、新型コロナの関係なんですけれども、今日、知事、冒頭でお医者さんに対する配慮であったりというような感謝の気持ちということをおっしゃいましたけれども、以前、記者会見で大泉のお医者さんが感染されたときには、割とちょっときつい言葉だった印象を受けているんですけれども、何かお気持ちの変化があったんでしょうか。

(知事)
 いや、気持ちの変化っていうか、記者会見のときに、最後に県内各地で、ある意味リスクと向き合いながら拡大防止に対して貢献していただいてる医療関係者、特に医師の皆さんには感謝を申し上げたいし、敬意を表したいということも申し上げたんで、その気持ちは変わっておりません。
 あれはあれで、いろいろなたぶん、反応があると思うんですけれども、あの時点では、しっかりそのことを知事として言う方が適切であろうと。今、医療機関、昨日ちょっと医師会の皆さんとお話をしたんですけども、すごく患者さんが減ってるんですよね。あそこでちゃんと、県でちゃんとやるっていうメッセージを出さなかったら、今度は、何かこう医療機関に行く人もね、いなくなってしまうのは困るので、そういうことを全ていろいろと勘案して、考えて、ああいうメッセージにしたと。ただ、それは県内で本当に頑張っていただいている医療関係者の方々に対する感謝とか敬意の気持ちとは、それちょっと違う話なので、あえて、会見の最後にそのことを伝えたっていうことなんで、基本的にそういう気持ちは変わっていません。
 昨日ただ、医師会長をはじめ、医師会の幹部の皆さんとお話をして、県内の医師の方々が、どういうふうに知事の会見とかを捉えているかっていうこともお聞きをして、そんな極端な話はありませんでした。いろいろと意見も見せていただいたんですけれども、でも、医師の方々に対する、医療機関に対する配慮というものは、ちゃんとこれからやっていかなきゃいけないし、さっき言ったように、これから本当に医療機関の方々に会ったら、そのことは伝えたいというふうに思ってます。これから更に、やっぱりこの方々にもしっかりと支えていただかなければいけないと、そういう気持ちです。

(記者)
 かなり最初に丁寧におっしゃっていたので、昨日の医師会の方に会われたときに、何か知事の方にそういう向こうから、こういうメッセージを出してほしいという要望があったのかと。

(知事)
 それは全くありません。ただ、県内の医師の方々が、あの知事のメッセージとか今回の方針、今、医師会長も実はしっかり文書を出していただいたんで、この方針についてどんな意見を持っておられるかっていうのをお聞きしました。

動画・放送スタジオについて

(記者)
 2点目がですね、動画スタジオの件でして、KPIを出していただきまして、いろいろ今までのお話とかがすごくわかりやすいんですけれども、動画スタジオを作ること自体というか、動画を作ること自体は手段であって目的ではないと思うので、さらに、再生回数とかを踏まえた上で、群馬県の観光客を増やすとか、例えば何か県産の農畜産物のPRとか、何かしらそっちの方の目的はいかがですか。

(知事)
 そこは結果として、もちろんそうなっていくためにやっているんだけど、そこは例えば、この発信によって、どのぐらい農畜産物の例えば販売額が増えたとか、そこはなかなかKPIを出すの難しいというふうに思います。他の県でも、そういうのは都道府県で一切ないと思うんで、特にまずやはり作った動画、発信したものを多くの人に見てもらうっていうことが、まず一義的にすごく大事なんだというふうに思ってますが、記者さんのおっしゃっていることもとても大事なポイントなんで、KPIの中で、これによって経済、GDP増やすとかはできないけど、でも今言った視点っていうのは、よく我々もしっかりかみしめておきたいと思います。目的は、これによって経済が活性化されるっていうことなんで。ただ、それだけ大勢の人たちが見てくれたら、例えばこういうスタジオの中でも最も視聴率も高くて、動画の本数も多くて、なかなか10%ってテレビの視聴率見ても大変だけど、かなり多くの県民の方々がこれを見てくれてるっていうことになればですね、それはそれなりの効果が十二分にあるというふうに考えています。

新・総合計画について

(記者)
 最後、1点なんですけれども、先ほどのお話にもありました総合計画の関係で、県議会ではですね、いろんなご意見がありまして、ビジョンに対するいろいろなご意見であったり、そもそも、特別委員会の中身があまり反映されていないんじゃないかというご指摘もあったと思うんですけれども、今後その点、知事はどのようにお考えでしょうか。

(知事)
 何か昨日の(総合教育会議の中での)教育大綱(の話の中で)で、こういう指摘がピント外れとか言ってごめんなさい。記者さんがいるとはわからなかった。
 (議会の総合計画に関する)特別委員会では、まだこれ、まとまっているわけじゃないんで、いろんな意見が出るのは当たり前だと思っているんです。それで前もちょっと記者さんにご説明したことあると思うんですけれども、この将来ビジョンって、どの都道府県も作ってないんですよ。それでこれやっぱり、理念とか哲学なので、なかなか理解してもらうのは難しいと思うんですね。
 普通の総合計画って言い方が正しいかわかんないけど、10年を見据えた、いろんなその具体的なプランを書き込む総合計画、これ1つ作ると。それは他の都道府県が作っているようなものなんですけど、やっぱりですね、私はもうちょっと進んだ、もう一歩進めて、我々が例えば20年後にどうありたいのかとか、どうあるべきかみたいな理念とか哲学がないと、実は、なんて言うんでしょうか、総合計画を作ってもね、みんながどっちに進んでいくかっていうことが、よく見えにくいと思うんですね。だから、これはある意味の挑戦で、あれ見てですね、やっぱり特別委員会から、ちょっと中身がわかんないとか、抽象的だとかいう議論が出るのは覚悟の上なんですけども、これは最先端の議論なんで、宇留賀副知事の知見も借りながら、今いろんな、例えば最先端の論文とか、あるいは、サウス・バイ・サウス(ウエスト)(※米テキサス州オースティンで開催されている音楽・映画・テクノロジーの祭典)で起こっているようないろんな流れとか、こういうのも含めて、やっぱりその何を目指していくかっていうコンセプトを議論しようということなんで、これも最初から、もう1回言いますけど、抽象的だとか言われることはもうわかってるんですが、こういう議論が出てくることも健全だと思ってるんで。
 でも、これは私は最後はきっと特別委員会の皆さんにも理解していただけると思うし、そのために最大限の努力もしたいと思いますし、当然これ、県議会の議決が必要なので、県の皆さんにわかっていただかないと、とおりませんから、それから特別委員会の意向も反映していくと。
 ただ、1つ申し上げたいのは、やっぱりですね、総合計画自体の案を作るのは県なんです。それは県がやはり責任を持って、きちっと案を作ると、これがやっぱり役割分担だと思うので、これは我々として、有識者懇談会をやったり、あるいは有識者ヒアリングをやりながら、県として考えていることをちゃんと案としてまとめると、それをしっかり議会にチェックしてもらって、議論して、とおしていただくっていう順番なので、最初から相談して作っていくというプロセスではないと思っています。当然、相談しないとおらないので、ただ、我々のまず、しっかりとして、行政として責任を持って、これが山本県政のビジョンですっていうのを、まずちゃんと示して、そこからいろんな議論でこれを研ぎ澄ませていくと。中央のだいたい、いろんな政府が出していく指針も全部そうですから、それはそういうやり方でやっていきたいと思います。
 あの、特別委員会の意見は、どのみち、もう1回言いますが、いろんなところで聞いていかなきゃいけないと思いますし、これが11月(正しくは、10月)に近づいてくると、ある程度、骨子ができた段階では、今、一応、懇談会も作っているし、有識者ヒアもやっていますし、特別委員会の方々にも傍聴していただいてるんですけど、有識者ヒアリングの方はね。これは記者さんも何度もおっしゃっているように、いろんな例えば、方々との意見交換もやっていきます。いろんな組織団体とか、いろんな関係の方々と、案をもとに意見交換をやっていきたいというふうに思っています。

(記者)
 ペースとしては間に合いそうなんでしょうか。何かそういう心配もあったかと思うんですけど。

(知事)
 ペースは間に合わせます。やっぱりちゃんと、11(正しくは、10月)月までに作らなきゃいけないんで。
 今のところは、将来ビジョンの話なんですけど、あとは10年(の計画)、もうたぶん、ここら辺から作り始めるかな。たぶん一緒に進めていくことになると思うんですけど、ただ、こっちの10年間の総合計画の方もね、やっぱり全体のビジョンの流れを見て作るべきじゃないかっていうのもあるんで、少しそこら辺もにらみながら、こっちの10年間の方も進めていければと思います。

新型コロナウイルス関連

(記者)
 先ほどあった(質問の)大泉町長のですね、会見の関係でちょっと伺いたいんですけれども、大泉町長の批判は、県による町への情報提供が遅れたっていうことの他にも、町が防災無線とかで発表しようとしたときにですね、県が記者会見まで待ってくれというふうに言って、止められたというふうにお話されてるんですけれども、それについて、一昨日、(健康)福祉部長もですね、会見で認められたんですけれど、知事としては、今回の対応が適切だったというふうに考えているんでしょうか。

(知事)
 今回の対応は、やはりその市町村に対する知事としての政治家としてのやっぱり配慮がちょっと欠けていたというふうに思います。
 基本的に情報発信を待ってくれっていうケースはいろいろあると思うんですよね。やはり、まとめて情報発信するっていうことが大事なときに、県の方から、まず発表するまで待ってくれっていうことはあり得ると思います。
 ただ、それをもうちょっと丁寧に、きちっと、やっぱり、なんていうかコミュニケーションを取らなかったっていうことは、ちょっと私の配慮が欠けてたんじゃないかというふうに思っています。
 防災無線とか、具体的な方策のことはともかくとして、少なくとも職員の人たちを町長が待たせて、一刻も早く町長として町民のためにいろんなことをやりたいっていう中で、やはりこういう形で、そのまま連絡なく9時過ぎまでになっちゃったっていうことについては、これはやはりもう1回言いますけれども、知事としての配慮が欠けていたと。これは、こういうことがないように気をつけたいと思うし、もう1回言いますけれども、こういうことがあったことでね、やっぱり市町村長の気持ちもわかったし、コミュニケーションの大切さっていうこともですね、改めて認識をいたしました。

(記者)
 もう1つお聞きしたいのが、情報共有の仕組みを議論したいという部分なんですけれども、台風19号のときは電話で知事も連絡されたっていうんですけれども、これまでも危機管理上いろいろ緊急事態とかあったと思うんですけども、これまでも知事の会見があるから、町が防災無線とか方法は自治体によるんですけども、情報提供するのを待ってくれっていうことはあったんですか。

(知事)
 それはよくわかりませんけれど、情報提供っていうか、例えば台風と今回の事はちょっと違うというふうに思います。この新型コロナウイルスの話はご存じのとおりで、いろいろと情報提供する上では、いろいろな考慮が必要なので、情報発信については、相当慎重にやらなきゃいけないから、例えば記者会見の順序等々についても、少し、例えば県としてお願いするってこともあると思うんですけど、たぶん台風災害のときには、また違った状況なんじゃないかと、台風災害について、これはよく調べてみないとわかりませんけど、具体的に県が発表をどっかに待ってくれって言ったケースはちょっと聞いていません。

(記者)
 今後、同じようなケースがあった場合に、情報提供を待ってくれっていうことは基本的にはないというふうに考えていいんですか。つまり、大泉町だけじゃなくて、別の自治体でも同じようにコロナが発生する可能性はあると思うんですけれども、そういう自治体が自分たちで、知事の一報を受けて、防災無線とか方法は自治体によってそれぞれですけれども、発信しようとした場合に待ってくれということは、基本的にはないということで。

(知事)
 それはケースバイケースじゃないでしょうか。
 情報(発信)を待ってくれと言うのは、もう1回言いますが、情報をまずきちっと収集しないと発表できないんですよね。記者さんよくご存じだと思いますが。そんな、物事が起きたら、すぐ発信できるようなものじゃないんです。まず、何か起きたときには、その周辺情報もしっかりと県の方で集めて、できるかぎり正確な情報を発信しなければいけないと。その前に、詳細なことを外に伝えられないということもあるので、場合によっては少し県がまとめるまでは情報発信を待ってくださいということは、あり得ると思います。
 そんなあらゆることについて、ないんでしょうかって、質問自体がとても極端だと思いますね。

(記者)
 大泉の町長が会見の場で、もう1つおっしゃっていたのが、発生直後の情報伝達以外にも、例えば濃厚接触者は、館林の保健所管内とはいえ、どこの自治体にいるのかわからないので、教えてくれと、別の町長から聞かれたみたいなことをおっしゃっていたんですけれども、その辺についても、何か改善とか考えているのですか。

(知事)
 そこはちょっとこれまでの経緯をよく分析したいと思いますけれども、濃厚接触者の発表についても、相当我々は気をつけなくてはいかないと思っています。
 それは、もう1回言いますが、県として情報を発信するときに、例えば、断片的な情報だけでは、外に出せないというときもあるから、それはしっかりと県として情報がまとまった段階で、県がまとめてやるというのが原則だと思いますけれども、それもいろんなケースバイケースがあると思うので、かたくなに何も伝えないとかいうのではなくて、市町村長の立場も考えながら、こういうことだったら少し、例えば事前に言えるのではないか、みたいなことは少し考えていきたいと思います。

(記者)
 新型コロナウイルス関連で、1例目の感染者が勤務している太田市の保育園が23日から保育を再開するというふうに聞いてます。再開自体喜ばしいことなんですけれど、感染症への理解不足ですとか不安から、感染者とかその周りの方、後は勤務先とかがですね、偏見とか差別的な扱いを受けたりとか、言われのないような扱いを受けるといったケースも強く懸念されるところなのかなというふうに感じています。大泉の診療所の場合も同様かなと思うんですが、そこで2点お尋ねなんですが、こうした場合の偏見とか差別に対しての知事のご所見とですね、あともう1点、感染者や勤務先に対して、県として何かケアができるとしたら、どういったようなものができるというふうにお考えでしょうか。

(知事)
 まずですね、今、記者さんがおっしゃった話、こうやって感染が広がったり、あるいは濃厚接触者の方々増えたときに発生するいろんな、いじめとか、嫌がらせとか、心無い噂の流布みたいなものについては、こういうことがあってはならないというふうに思っているので、これはこの間の会見でも県民の皆さんに呼びかけました。これは知事として、改めて、今、記者会見ている方、大勢いると思うので、これはやはり、こういうことがないように、ぜひご配慮していただきたいと思います。
 他府県の知事もですね、これについて文書を出しているところもありますし、それぞれの立場からやはり県民に対して、そういうことがないようにということをお願いをしていくと、呼びかけていくということだと思います。
 2点目は、武藤(健康福祉部長)の方から少し正確に。

(健康福祉部長)
 健康福祉部長の方からお答えさせていただきます。
 いわゆるお悩みになられている方に対しましてはですね、県としてご相談等いただければ、それに対して親切丁寧に対応したいと思っております。

(記者)
 すいません。(健康福祉)部長にですけれど、お悩みになってる方っていうのは感染者ですとか、その周囲の方とか、勤務先のだったりとか、そういう様々なケースの方が・・・。

(健康福祉部長)
 いわゆるそういった健康上の不安ということでございますので、そういったものには県として対応できることは対応していきたいと思っております。

(記者)
 わかりました。健康上の不安以外にも、そういった何か不当な扱いを受けたりとかそういった部分も含めてということでよろしいですか。

(健康福祉部長)
 こころの健康センター、前橋にありますけれども、ここでも広くメンタル的な相談というものにも対応させていただいておりますので、対応できる可能な限りで対応させていただきたいと思っております。

動画・放送スタジオについて

(記者)
 ちょっと話題変わりまして、動画スタジオの件なんですけれども、KPI(数値目標)の1から4まであるんですが、1(動画制作本数)と2(スタジオ稼働率)は県がですね、動画を制作するということで達成できると思うんですけれども、3(動画再生回数)と4(動画を「よく見る」「時々見る」県民の割合」に関しては、見てもらわないと達成できないと。おもしろい動画を作っても、見てもらうっていうのは、また別の努力が必要だと思うんですけれども、3年間で都道府県1位というのを目指すという野心的な目標なのかなと思うんですけれども、知事としてそれを見てもらうためのPR方法、努力っていうのはどういうふうに考えていらっしゃいますか。

(知事)
 今、おっしゃったとおり、動画(・放送)スタジオで作る動画、大勢の県民に見ていただきたいっていうものと、もう1つは、例えばいろんな危機の際の呼びかけとか、いろんな手続きのマニュアルとか、大勢の人に見てもらうっていうよりは、本当に必要な人に届けなきゃいけないっていう情報と、たぶん2つあると思うんですね。最初の方のできるだけ多くの方に見ていただきたい。見ていただける、あのバズるって言い方するとちょっとよくないかもしれないけれど、多くの人が興味を持つような動画を作るっていうことに尽きると思うので、これはもう努力ですよね。それだけみんなが引きつけられるようなコンテンツを作るということだと思います。
 それは何度も出ているように、いっぺんにはいかないんですけれども、だから1年目はだいたい平均ぐらいまでは何とかというふうにしたんですけれども、少なくとも知事として4年間の任期を民意として与えられたので、その4年間の中ではですね、やはり視聴率っていうか、再生回数も当然、今、いばキラ(TV)が1番なんで、これを抜かすところまでやっていきたいと。
 もう1回言いますけれども、戦略はやはり魅力のあるコンテンツを作ることだと思います。アプリってどんどん出してもあんまり実は意味がなくて、本当にいいアプリだったら、例えば結構言わなくても広がっていくじゃないですか。だからそこはしっかりとした動画を作れる体制も作りたいと思いますし、職員の研修の話も今日ありましたけれど、今日の県議会の賛成討論の中でね、こういうことができる職員の育成も応援したいっていうお言葉いただいたんですけれど、これはしっかり我々もいいチームを作って、もう1回言いますが、刺さるコンテンツ、ものすごく魅力的なコンテンツを作るチームを作りたいと思います。
 これは、何十万(再生)、大変だと思うんですけれども、この間、記者会見した、たぶん知事の記者会見の動画も20万回とか、30万回とかいってるやつもあるんで、一生懸命やればきっと達成できるというふうに思います。
 最後に言いますけれど、いろんな世の中の流れ、トレンドも研究して、みんながおもしろいと思うものを作っていけるようにしたいと思います。

動画・放送スタジオについて

(記者)
 KPIの関係で続けてなんですけれども、目標設定するということは、そこに向かって今から頑張ると、関わっている皆さんからすればすごくエネルギーが高まることだと思うし、誰から見てもわかりやす数字なんでいいと思うんですけれども、令和4年度という1つの区切りがあって、ここで、もし達成が万一できなかったときのことというのをどのように想定されているのか。つまり、目標があっても、いざそのときになって、達成できなかったと。たぶん知事はそういうことはないと思いますけれども、目標数値には達してないけれど、いろんないい効果が、いろんなところで出てるから、このまま続けますって言われちゃえば、この数字はもう意味がなくなっちゃうわけですよね。そういう意味で、現段階で、令和4年度末に、これが達成できなかった場合には、動画スタジオのあり方というのも、軌道修正を含めて見込んでいらっしゃる。そういう覚悟をお持ちでいらっしゃるということで、よろしいでしょうか。

(知事)
 それはもう当たり前のことだと思いますよね。どんな事業だって目標を立てて達成できることと、達成できないことがあるわけで、もう今この目標に向かってしっかりみんなで努力をして、達成できると思っています。達成できなかったらどうするか、そういう評価を受けるわけですよね。達成できなかった。この目標、達成できなかったときに、どういう効果があったかっていうことを、こちらで説明し、しかし、これは達成できませんでしたよということになれば、そういう評価を受けるということですよね。
 1期終わるわけですから、例えば知事の4年間の評価っていうものは、例えば、次の選挙に出るかどうかとか、今考えていませんけれど、一言で言うと、それはやっぱり県民の皆さんの評価として表れるということに尽きると思います。それは、どんな政治家だって、誰だってそうですけれど、一応、目標立てたと。それは、できなかったときは、そういう評価を受けるっていうことは、当然、みんな覚悟してやっていると思います。
 必ず達成できると思ってます。
(記者)
 ありがとうございます。覚悟を持って頑張ってください。

新型コロナウイルス関連

(記者)
 コロナの情報発信の方で、続けてお願いしたいんですけれども、さっきまで話もありましたが、10例目まで出て、県の方でも一連の報道対応の流れみたいなのが、だんだん形づくられてきたと思うんですけれども、午後3時、4時ぐらいに、まず第一報が入って、9時がらまりで会見発表があると。この間っていうのは、これ批判じゃなくて、わかんないから質問してるんですけれども、この間っていうのは、県の部署の皆さんっていうのは、具体的にどんな作業をして、この時間を過ごされているんでしょうか。例えば、国に出すものが、すごく細かく作んなきゃいけないんで、それに時間を取られているとか、あるいは陽性の患者さんの行動の聞き取りっていうのが、陽性が出た段階から始めるんで、そこに時間かかるんですとか、その辺をちょっと教えていただきたい。

(知事)
 それはちょっと武藤(健康福祉部長)さんからも意見を少し説明してもらいたいと思うんですけれども、例えば、発生が起きたという一報が入りますよね。そしたら、まずその背景のことから、きちっと調べていかなきゃいけないと。情報発信については、さっき言ったように、メディアの方にも投げ込み、一応私のツイッターで出して、これから市町村長にも伝えられる情報を伝えてってことなんですけれど、その後はやっぱり会見をすればいいってもんじゃなくて、ちゃんと会見で発表するための情報をちゃんと集めないといけないんで、例えば会見して、さっき出ましたって言っても、それは例えば報道する立場の方々からしても、どうなのっていうところがあるわけであって、会見をするためには、やっぱりしっかりとした情報を集めて、そこで報道の皆さんを通じて県民、国民の皆さんに発信する準備をしなきゃいけないということだと思います。
 これは例えば夕方ぐらいにわかったとしても、かなり時間かかります。周辺情報を集めたりとか、いろんなことをやらなきゃいけないし、あるいは、それを県庁の中の部局で共有もしなきゃいけないし、そうやってみると、やっぱり数時間はすぐ経ってしまうということだと思いますけれど、いかがでしょうか。

(健康福祉部長)
 健康福祉部長からお答えさせていただきます。
 基本的には、知事が今、答えていただいたとおりなんですけれども、もう少し具体的に申し上げますと、例えばPCR検査が始まる前からですね、全く情報を持ってないわけではないんですけれども、やはり我々として何を一番に考えるかというと、感染の拡大をこれ以上広げないっていうのが大きな目的でございまして、そうしますと、いつから発症しているんであろうかということを把握していかなければならないですし、発症、症状が出てから、どういった方達と接触をしていったのかっていうようなところも調べていかなければなりません。それから、現在ですと、プラス、陽性になったときには、基本的には入院をしていただきます。その場合に接触者外来の所で、すぐに入院できればいいんですけれども、場合によってはですね、圏域を超えて入院をしていただかなければならないようなこともあります。そういったときにはですね、それらの病院との調整なんかもございます。
 要するに、感染の拡大を防ぐということと、あとは患者さんの健康を守っていくっていうことがありますんで、そういったことをやっている中で、やはりそれなりの時間がどうしてもかかってしまっているのが実情でございます。

(記者)
 おさらいですけども、基本的に陽性反応が出てから、その方にまつわる、どこ行ったとか、そういう確認っていうのは本格的に始まると。

(健康福祉部長)
 そうですね。

(記者)
 この既設の(帰国者・接触者)外来に来たとか、検体取った段階じゃなくて、陽性が出たときから始まるっていうことで。

(健康福祉部長)
 詳しい調査は、そこから始めます。大雑把なところはPCR検査に回すところで承知はしてますけれど。

(記者)
 16日の月曜日の(健康福祉)部長の会見があったと思うんですけれども、それが当初は午後9時からスタートというおふれが出ていて、それがいろんな都合で8時半からに早まったってことがあったと思うんですけれども、そうすると皆さんの準備状況、お忙しい中だとわかるんですけれども、それに応じて、繰り上げるとか、時間が変わるってことがあり得るということだと思うんですね。テレビの生中継が入ったときに、これ過去2回とも、9時スタート。これは枠の都合などもいろんな調整があってそうなったと聞いているんですけれども。例えばテレビの方で9時からの枠だけ取っておいて、8時半からもし会見ができるんであれば、8時半から会見したものを9時からの枠で録画放送するっていうのでも、お互い手間とかは変わらないんじゃないかなと。その上で、報道の情報を30分早くもらえるとか、そういう改善も可能なのかなと素人考えで思っちゃったんですよ。

(知事)
 まずね9時が8時半になるっていうのは、なんて言うかのんびりやってるわけじゃなくて、できるだけ早く発表できればいいと思って我々やってるんですね。どのぐらいかかるだろうっていったときに、まずその段階でわからないから、少なくとも夜になるだろうと。だけど、できれば早く発表したいんですよ。まとまった情報が集まれば。だけど、なかなか進まない、ここまでの情報しかないっていうときに、どうするかっていうことで、例えばそれがここまでしか今日ちょっと(情報が)取れないと思えば、9時に設定したものも、少しでも早くやった方がいいと思って、例えば8時半にするっていうケースはあります。
 今、言った、なんかテレビの生放送との都合とか、そういうのはテクニカルな話なんですけれども、やはりまとまって、きちっと情報が発信できる段階でやるのが一番いいだろうなという観点からいつも考えています。

知事のブログについて

(記者)
 情報の正確さという観点から、もう1点、知事にお伺いしたいんですけれど、知事、ブログやってらっしゃって、頻繁に更新されてますけども、いったん世に出した記事、文章を一部書き換えたりとかすることっていうのはしてるんでしょうか。あるかないか、まずお願いします。

(知事)
 それはどういう意図の質問ですか。

(記者)
 まず書き換えることが、あるかないかというのは・・・。

(知事)
 それはありますよ。まずね、ものすごいスピードで書いているでしょ。結構、字間違える。助詞とかも間違える。そうすると指摘がくるんです。結構いっぱいファンいて、そしたら直します。
 それから書いてあとで、こういう言い方、もうちょっと違う方がいいかなと思ったら直すこともあります。

(記者)
 ありますよね。それをちょっと見てて思ったんですよ。

(知事)
 ちょっと加えたり、それはできるだけ・・・。
 間違ってることも、人間なので、それはもちろんあるんで、それを修正したり、もうちょっと加えた方がいいかなっていうときは、できるだけ早くやることにしています。

(記者)
 ブログやツイッターってのは、公人、私人の分け方がグレーゾーンであるっていうのを前おっしゃっていたと思うんですけれども、情報発信をしていただくこと自体はすごくありがたいことだと思っていますが、少なくとも公人の要素を含む文章であるというところで、例えば県からリリース出すときに、直しがあれば、該当部分に下線引いて、ここがこう変わりましたって、いつもしてくださってたりしますよね。そういうのをお断りとかなく、無言でしれっと過去のも書き変わってるっていうのは、公人たる知事の情報発信のあり方として、どうとらえていらっしゃるのかなっていうのを伺いたいと。

(知事)
 それはね、例えばこういう事実がちょっと間違ってるっていう指摘あれば、やっぱり大勢の人が見てるんで直さなきゃいけないと。そこは判断の問題ですよね。それ一々全部書くかっていうことで、今までのケースで、それを一々書くっていう必要を感じなかったので、それをやってない。本当のそういうとき(訂正の必要があるとき)で、いっぱいブログたぶん読んでいただいて、ありがとうございます。ヘビーリーダーで。過去にはこれはやっぱり変えたの言った方がいいかなと思ったときは、あえて残しておいて変えるときもあるので、それもケースバイケースですよね。
 一度、上野村の慰霊登山のときに、私が急がせたのがよくなかったんですけれど、県庁の方からバッと情報が出てきて、それを早く発信しなきゃいけないと思って書いたら、記者さんの方からですね、これちょっと事実と違うって言われて、それはたぶん書き直しました。
 なぜかっていうと、そこで一応、県庁の情報で書いたんだけど、ものすごい皆を急がせたんで不十分だったところがあって、不正確だったのでよかったと思います、指摘されたので。その時は新しいブログで実は過去こう書いたけど、こうしましたと書きました。ケースバイケースです。いちいち何行か変えたり、あるいは、例えばこの表現をちょっとその辺に変えたりするのを、ここを変えましたと書く必要はないんじゃないかと。それはもう自分で判断しています。

(記者)
 事実関係とか大勢に影響のある部分であれば、あるいは人の名誉に関わるとかであれば、それはお断りをした上で、やるように節度をもってやっていらっしゃるという、そういう認識なんですよね。

(知事)
 ありがとうございます。そこまで私のブログを研究している方いるなんて。

(記者)
 恐縮です。これからもよろしくお願いします。

(広報課長)
 この後の予定もあるので、できればあと1問くらいで。

(記者)
 そうですねギリギリになっちゃう。申し訳ないです。

新型コロナウイルス関連

(記者)
 (新型コロナウイルスに関する市町村への情報提供に)関連して、一応、確認。ケースバイケースって先ほどお話がありましたけれども、大泉町の場合だと、9時に会見があって、夕方に防災無線で流すっていうのは、高齢者の方で9時になると、もう寝ちゃう人がいるので、事前に防災無線で流したいっていう話の指摘があったんですけど、今後、県で責任を持って情報収集したものを市町村と情報共有して、その中で市町村からこの部分に関しては事前に、例えばですけど、住民の方に防災無線で流していいですかみたいな要望があった場合は、県としてそれは止めないということでよろしいですか。

(知事)
 それは記者さんがおしゃった点は、大事なポイントだから、そこはちょっと我々も柔軟に、場合によっては、例えば、今言った防災無線みたいな話だったらば、それがこちらの方でちゃんと、とにかく、ちゃんとコミュニケーションをとって相談するってことだと思うんですよね。今おっしゃったように、例えば防災無線を流さなきゃいけないみたいな事情があれば、そういうときは流してもらうか、そこは少し柔軟に判断していけばいいんだと思います。
 情報として、やっぱり出せないものはあるから、正確に県がきちっとまとめるまでは出せないものがあっても、その前にもし出せる情報があれば、それは出したいと思いますし、今、言った防災無線の話、全体のその状況っていうのは、その時は思いがいかなくてわかんなかったけれど、例えば早めに、例えば何人が出たっていうのがわかったら防災無線を流したいみたいな話があればですね、それは状況にもよりますけれども、それはやってくださいっていうこともあると思います。
 要は、やっぱり市町村とちゃんとその間もよく連携して相談するということだと思います。

(以上で終了)
文章中の()内については、広報課において加筆したものです。