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臨時記者会見要旨(4月11日)

更新日:2020年4月11日 印刷ページ表示
  • 日時 令和2年4月11日(土曜日)午後9時08分~9時58分
  • 会場 記者会見室
  • 出席者 県:知事、副知事、健康福祉部長
    記者:記者クラブ所属記者等 16人
  • 記録作成 秘書課(報道係)

 令和2年4月11日臨時記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

会見要旨

知事発言

 それでは、昨晩に引き続きまして、知事の臨時記者会見を始めさせていただきたいと思います。
 冒頭、YouTubeの生中継と群馬テレビの生放送で、この会見をご覧になっている県民の皆さまに、群馬県知事として、一言お願いを申し上げたいと思います。
 今日のPCR検査で新たに35名の方々の陽性が確認をされました。これまでで、1日で判明した陽性者の数としては、最多となりました。
 このことは、大変重く受けとめておりますけれども、しかしながら、患者の方が発生した3カ所のうち1カ所に、感染症の方々は集中をしています。伊勢崎市の有料老人ホームの関係者の方々がほとんどです。
 県としては、地域の保健所ともしっかり協力をしながら、感染経路の特定、そして、濃厚接触者の方々の割り出しを急いでいます。
 全力を尽くして、県民の皆さんの安全と命を守ってまいります。その点につきましては、冷静に受けとめていただきたいと思います。
 しかしながら、同時に群馬県の状況が、極めて予断を許さない厳しい流れになっているということも事実だというふうに受けとめています。
 これだけの数の新たな感染者が判明しました。その中には、この施設の職員の方々もおられます。今、濃厚接触者の方々の割り出しを急いでおりますけれども、どのくらいの人数になるかは、わかっていません。
 さらには、濃厚接触者の方々を確定するまでには、ある程度の時間がかかります。場合によっては、これが、市中感染に繋がってしまう、そういう恐れもあるということを専門家の方々からも伺っております。
 そこで、改めて、県民の皆さんにお願いをしたいと思います。昼も、そして夜も含めて、不要不急の外出は、ぜひとも控えていただきたいというふうにお願いをさせていただきたいと思います。皆さんが、外出を自粛していただくことで、皆さんご自身はもちろん、皆さんの大切なご家族の方々の健康と命を守ることにも繋がります。
 もう一度、申し上げます。まだ濃厚接触者の方々を十分に確認をしておりません。ぜひ、不要不急の外出を控えていただきますように、県民の皆さまに知事から重ねてお願いを申し上げたいと思います。
 それでは、今日のPCR検査の結果について、ご報告を申し上げたいと思います。
 まず、45例目の方について、現時点で判明している情報をお話したいと思います。この方は、富岡市に在住する60代の男性で、昨日、陽性が確認された43例目、44例目の方と同じ、株式会社IHIエアロスペース富岡事業所に勤務している方です。
 症状の経過を申し上げます。4月7日火曜日の夕方から、37度台の発熱、せき、頭痛、倦怠感、関節筋肉痛の症状が現れ、8日水曜日にも、37度台の発熱と倦怠感の症状が続いたために、医療機関Aを受診し、抗菌薬等を処方されたということです。9日木曜日にも、38度台の発熱、せき、頭痛、倦怠感、関節筋肉痛の症状が現れ、10日金曜日にも症状が続いたため、帰国者・接触者相談センターに相談をし、帰国者・接触者外来である医療機関Bを受診し、検体を採取しました。
 そして、本日、11日土曜日に県衛生環境研究所のPCR検査により、陽性と判明をいたしました。現在、入院調整中です。この方は、基礎疾患はありますが、容態は安定しているとのことです。
 次に、現時点で把握している、この方の行動歴について報告いたします。発症前2週間の間、海外渡航歴はありません。4月8日水曜日以降は出勤しておりません。受診時はマスクを着用し、自家用車で移動しておりました。また、発症日以降は公共交通機関を使用しておりません。
 次に、現時点で把握している、濃厚接触者ですが、同居家族1名ということです。その他の濃厚接触者については、現在調査を行っています。
 続いて、46例目の方について、現時点で判明している情報をご報告申し上げたいと思います。
 この方は、安中市に居住する30代の男性で、飲食店でアルバイトをされている方ということです。
 症状の経過を申し上げます。3日金曜日に38度台の発熱、倦怠感の症状が現れ、4日土曜日からも37度台の発熱と倦怠感の症状が続いたということです。8日水曜日には、これまでの症状に加え、味覚異常の症状が現れました。9日木曜日にも、37度台の発熱と倦怠感の症状が続いたため、帰国者・接触者相談センターに相談をし、受診日の調整を行い、翌日の受診となりました。10日金曜日にも、37度台の発熱、倦怠感、頭痛の症状が現れたということで、同日にマスクを着用し、自家用車で帰国者・接触者外来である医療機関Cを受診し、ここで検体を採取したとのことです。
 そして、本日、11日土曜日に県衛生環境研究所のPCR検査により、陽性が判明いたしました。現在、入院調整中です。この方は、基礎疾患はなく、容態は安定しているとのことです。
 次に、現時点で把握している、この方の行動歴について報告をいたします。発症日以降の4月3日金曜日から4日土曜日、5日日曜日、6日月曜日、8日水曜日に勤務をしています。発症前2週間の間に、県外への外出はありません。外出時は、マスクを着用していたとのことです。また、発症日以降は、公共交通機関の使用はありません。その他の行動歴については、現在調査をしています。
 次に、現時点で把握している、この方の濃厚接触者ですが、同居者は4名で、うち未就学児が2名ということです。その他の濃厚接触者については、現在調査中です。
 次に、47例目から79例目の方について、現時点で判明している情報をご報告申し上げたいと思います。
 発症者は、31例目、36例目から41例目の方と同様に、伊勢崎市にある施設、有料老人ホーム藤和の苑へ入居されている方で、20代から90代の入居者の方23名および職員10名ということです。
 患者の方々の情報ですが、47例目から69例目は50代から90代で、いずれも伊勢崎市在住の入居者の方です。
 次に、70例目から79例目は、20代から60代の職員の方々ということです。なお、入居者のうち14名の方については入院中です。9名については、入院を調整中ということです。また、職員10名の方々についても入院調整中ということです。
 現時点では、施設の職員および入所者の濃厚接触者について、調査を行っている段階です。
 本件については、厚生労働省へ、クラスター対策班の支援を要請いたしました。明日の午後に来県をしていただく予定になっております。
 続けて、昨日、県内において新たに確認された新型コロナウイルス感染症の患者の方々について、新たに判明した情報も併せてご報告を申し上げたいと思います。
 まず、42例目の伊勢崎市に居住する50代女性の方ですが、新たに判明した情報として申し上げると、この方は飲食店を経営しておられます。
 現時点で判明した、この方の症状の経緯を申し上げます。5日日曜日に39度台の発熱、せき、咽頭痛、倦怠感、食欲低下、咽頭痛、頭痛、関節痛の症状があらわれ、7日火曜日には、今までの症状に加え、たんがらみの咳も出始めたということで、医療機関Aを受診し、抗菌薬等を処方されました。9日木曜日になっても、症状の改善がないということで、帰国者・接触者相談センターに相談し、同日、自家用車で帰国者・接触者外来である医療機関Bを受診し、検体を採取したとのことです。
 そして、10日金曜日、県衛生環境研究所のPCR検査によって、陽性と判明をいたしました。本日、11日土曜日、医療機関Cに入院をいたしました。この方は、基礎疾患はなく、症状は軽症というふうに伺っています。
 次に新たに判明した、この方の行動歴について、ご報告したいと思います。発症日前2週間以内に県外への外出はありません。公共交通機関の利用もありません。発症日以降は、外出時にマスクを着用していたということです。
 次に、新たに判明をしたこの方の濃厚接触者について、申し上げたいと思います。現時点で判明してる濃厚接触者は、従業員および顧客の9名ということです。
 続けて、43例目の方について、現時点で判明している情報をご報告申し上げます。この方は、富岡市に居住する40代の男性で、先ほど申し上げましたが、株式会社IHIエアロスペース富岡事業所に勤務している方です。
 現時点で判明した症状の経過を申し上げます。4月5日日曜日に39度台の発熱がありました。6日月曜日も37度台の発熱、腰痛があったため、医療機関Dを受診したとのことです。7日火曜日、8日水曜日も引き続き37度台から38度台の発熱と腰痛があり、9日木曜日まで症状が続いたため、帰国者・接触者相談センターに相談し、帰国者・接触者外来である医療機関Eを受診し、検体を採取いたしました。
 そして、10日金曜日、県衛生環境研究所の検査によって陽性と判明したということです。この方は、本日、11日土曜日から、医療機関Eに入院をしています。
 次に、新たに判明したこの方の濃厚接触者ですが、同居家族は3名です。勤務先の関係者やその他の濃厚接触者については、現在、調査を行っております。
 続けて、44例目の方について、現時点で判明している情報をご報告を申し上げたいと思います。
 この方は、富岡市に居住する20代の男性で、株式会社IHIエアロスペース富岡事業所に勤務をしている方です。
 この方の症状の経過を申し上げます。4月5日日曜日に38度台の発熱があり、6日月曜日にも37度台の発熱があったとのことです。7日火曜日には、37度台の発熱と頭痛、咽頭痛、味覚障害があって、8日水曜日、9日木曜日まで症状が続いたため、帰国者・接触者相談センターに相談し、帰国者・接触者外来である医療機関Fを受診し、検体を採取しました。
 そして、10日金曜日、県衛生環境研究所の検査によって陽性が判明をいたしました。本日、11日土曜日から、医療機関Gに入院をしています。
 次に、現時点で把握している、この方の行動歴について、ご説明したいと思います。発症前の2週間以内、県外への外出はありません。受診時はマスクを着用し、自家用車で移動していたとのことです。また、発症後は、公共交通機関の利用はありません。
 次に、新たに判明したこの方の濃厚接触者についても、ご報告を申し上げます。同居家族4名とのことです。勤務先の関係者やその他の濃厚接触者については、現在調査中です。
 なお、勤務先については、4月12日日曜日に消毒を予定しているという報告を受けています。
 続けて、新型コロナウイルス感染症で亡くなられた方がおられるということについてご報告申し上げたいと思います。
 本日、県内で、新型コロナウイルス感染症で入院しておられた患者の方1名が亡くなられました。亡くなられたのは、伊勢崎市の藤和の苑内にお住まいの80代の男性の方です。
 本県で感染が確認された方の中で、2人目の死亡者ということになります。1日も早い回復を願っておりましたが、本日、訃報に接し大変残念に思っています。謹んで哀悼の意を表したいと思います。
 亡くなられた方ですが、80代の男性で、国籍は日本。居住地は伊勢崎市、藤和の苑に入居されていました。基礎疾患のある方です。本日4月11日土曜日に死亡が確認されました。
 なお、お亡くなりになられた方の詳細につきましては、これ以上の公表は差し控えさせていただきたいと思います。ご本人とご遺族の方のプライバシーにはできるだけご配慮いただきますよう、改めてお願いを申し上げたいと思います。
 県内で陽性患者の方々が、今日急増いたしました。いろいろと不安を感じている方々も多くおられると思いますが、先ほども申し上げた通り、今後も県民の安心安全の確保のために、感染拡大の防止に県として全力で取り組んで参ります。県民の皆様にも引き続き、ウイルスにかからない、うつさないための行動を心がけていただくようお願いを申し上げたいと思います。
 加えて、先ほども冒頭に申し上げましたが、県内での新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出の自粛等のお願いを改めてさせていただきたいと思います。
 すでに、緊急事態宣言が発出された際に、県民の皆様には、不要不急の外出を控えていただくこと、さらに、宣言の対象地域となった7都道府県への往来は、極力自粛していただくようお願いをしております。
 本日、先ほどご説明を申し上げましたが、感染者数が大幅に増加をしたということで、県内の感染の拡大が改めて判明をいたしました。このため、冒頭にも申し上げましたが、本県においては、さらに一層、県民の皆様に、人と人との接触を低減するための、外出自粛の呼びかけを強化させていただきたいと思います。
 本日夕方に行われた、国の対策本部会議の冒頭、安倍総理の方から、密閉、密着、密接、この三つの密というものが、より濃厚な形で重なる、バー、ナイトクラブ、カラオケ、ライブハウスはもちろんのこと、繁華街の接客を伴う飲食店等については、緊急事態宣言が出ている地域か否かを問わず、全国すべての道府県において、その出入りを控えていただくよう、特措法第24条9項に基づいて要請すべき旨を、基本的対処方針に新たに追加したとの発言がありました。
 一言で言うと、この繁華街の接客を伴う飲食店等についての、出入りを控えていただく、この要請を全国に広げるということです。群馬県としては、この政府の要請を踏まえて、どんな対応していくべきなのか、これについて今、県庁内で、検討を開始いたしました。
明日、十分、各地域の状況も分析をした上で、明後日、対策本部会議を開きたいというふうに思います。対策本部会議の後で、皆様方に、県としての具体的な対応を、私の方から発表させていただきたいというふうに考えております。
 この取り組みの具体例はまた月曜日にお話をさせていただきますが、まずは知事記者会見、県のホームページ、SNS等の発信をさらに強化をしたいと思います。加えて、週明けには、県の関係部局を通じて、関係団体に対して、周知の依頼を行いたいと思います。
 さらに、商工団体、農業団体等、県内のあらゆる団体を通じて、県民の皆様に外出の自粛を呼びかけていきたいと思います。
 さらに、市町村との連携をこれまで以上に強化して、市町村のホームページやSNS、防災行政無線など様々な地図手段を通じて、1人でも多くの県民の皆様に呼びかけをしていきたいと考えています。
 さらに、これに加えて、本日、警察本部長に対して、各種警察活動を通じて県民に呼びかけを行っていただくなど、特段の配慮を要請をさせていただきました。本日から、繁華街での夜間のパトロールにおいても、外出自粛への協力の呼びかけを警察本部から行っていただくことになりました。
 重ねて申し上げますが、県民の皆様には、感染拡大防止のために、くれぐれも外出を自粛していただけますように、繰り返し、お願いを申し上げたいというふうに思います。
 毎回申し上げておりますが、県民の皆さんと力を合わせ、市町村とも協力をし、県議会とも協力をし、医師会を含めた様々な関係機関とも協力をし、何よりも県民の皆様と、一致協力して、この新型コロナ危機を乗り越えて参りたいと思います。必ず、群馬県はこの危機を克服できる、そう確信をしています。重ねて、この知事の方針に対して、群馬県民の皆様の、ご理解とご協力を心からお願いを申し上げたいと思います。
 少し報告が多くなりましたが、私からのお話はここまでにさせていただきたいと思います。
 先ほど申し上げた中で、細かい訂正ではあるんですけども、医療機関Fという部分、これは医療機関Gです。次のGとの矛盾があるので、医療機関Fの話をしたんですけど、医療機関Gだということで、あと、ちょっとわからなければ、細かく、また、マイナーの訂正ですのでまた、武藤(健康福祉)部長の方から説明させていただきたいと思います。
 何かご質問があればお受けしたいと思います。

質疑応答

(記者)
 それでは幹事社から何点か質問させていただきます。
 伊勢崎市の老人ホームの関係なんですけれども、入居者の方は高齢で基礎疾患がある人が多いと思いますが、現状の医療体制できちんと対応できているというご認識でしょうか。それとも、対応できなくなる恐れはないでしょうか。

(健康福祉部長)
  基本的にはですね、発熱等の症状のある方につきましてはですね、今、現在入院の調整を進めさせていただいております。若干時間もかかるかもしれませんけれども、確実にですね、入院の方につなげていきたいと思っておりまして、現時点で直ちに県内の医療体制が立ち行かなくなるというところまでの認識は持っておりません。

(記者)
 関連してなんですけれども、現在病床200床あるということですけれども、さらなる確保を目指していくというお考えはありますでしょうか。

(健康福祉部長)
 可能な限りですね、入院に対応できるベットの方は確保して参りたいと思っております。また、同時並行でですね、過日軽症者ですとか無症状者の方に入っていただくための宿泊施設の確保についても公募を始めさせていただきましたけれども、そちらの対応についても急いで、さらにスピードを上げていきたいと思っております。

(記者)
 ありがとうございます。現状ですが、伊勢崎の施設ではまだ入居者の方がいらっしゃるという状況なんでしょうか。今後の施設の運営について見通しがあればお聞かせください。

(健康福祉部長)
 今日の検査の中でですね、本日、昨日と検体採取をした方を含めまして、藤和の苑関係におきましては、88名の方のPCR検査を行いました。その結果、今日藤和の苑関係で判明したのが33名でございまして、半分以上の方は、今日の時点では陰性ということになっております。ただこれからもですね、症状が出る方もいらっしゃるかもしれませんし、その辺のところはよくウォッチをしていきたいと思っております。それで、職員の方の中からも感染された方が出ておりますけれども、ここの関連する施設からの応援等もしていただきながら対応するように、施設側と確認をしたところでございます。

(記者)
 最後に知事にお伺いするんですが、今後患者の方がさらに増えた場合に備えてですね、まだ患者さんが少ない他県の医療機関に対しても受け入れを要請するようなお考えが現時点でおありかどうかお聞かせください。

(知事)
 それは今おっしゃったように、今後の状況に応じていろんな選択肢を考えていきたいと思います。
 各社の皆さんの質問を受ける前に、少し宇留賀副知事の方から追加情報いただいたので、ちょっと加えさせてください。昨日ですね、藤和の苑、伊勢崎市の老人ホームで20数名の発熱した方がいるというふうにお伝えしました。本日陽性となった方以外に、発熱等の症状のある方が、どのぐらいいるのかというのはですね、現時点で明らかになっていません。今後ですね、同施設の関係者からの感染者が出てしまう可能性が高いというふうに私たちは考えておりまして、その点引き続き、迅速に対応する必要があるというふうに考えています。
 さらに申し上げると、有料老人ホームという高齢者の多い場所での大規模な感染が発生をしてしまったということで、これは大変心配しておりましたが、重症化しやすい(方がいる)施設での発生ということです。先ほど実は打ち合わせの中でも話があったんですが、こうした施設に対してはですね、体調のすぐれない方の早期発見と対応についてですね、改めて県としてですね、注意喚起を行ったと。この事実は、ここで申し上げておきたいと思います。
 さらに、有料老人ホームとか、サービス付きの高齢者向け住宅、介護施設などに対して、入居者の体調などについて、日々報告をしてもらえるような仕組みができないかどうか、今後、県としても検討してまいりたいと思います。

(記者)
 藤和の苑に関してですね、昨日まで、入居者の方でいうと7人感染が確認されています。今回23人、合わせて30人の感染が確認されてるかと思うんですけれども、その中で職員の方もずっと施設に勤務を続けられることで感染拡大の恐れ等もあるかなと思います。その点はどうなんでしょうか。施設自体の休業なども視野に検討されているんでしょうか。

(健康福祉部長)
 休業といいますか、有料老人ホームの場合には、ここがそれぞれの方のお宅になるんですよね。ですので、もちろん陽性の方が出たところでございまして、いわゆる症状等が出てくればこれは速やかにPCR検査をさせていただいて、入院という形で、調整の上で入院をしていただいて医療を提供させていただくことになるんですけれども、それ以外の方につきましては、これからいろいろと職員の方の状況なんかも踏まえながらですね、施設側といろいろ相談をしながらということになっていくのかなと思っております。ただ、やっていかなければならないのは、検査が必要な方には速やかに検査を行って、入院が必要な方には入院医療を提供していくような、そういったことはしっかりやっていかなければならないと思っております。そして感染の拡大を防いでいかなければならないっていうのが、最も急がれること、やらなければならないことなのかなというふうに思っております。

(記者)
 確認なんですが、残り18人ほどまだ入所者の方いらっしゃるかと思うんですけど、その方のケアに当たられるのはやはりここの職員の方々になるんでしょうか。

(健康福祉部長)
 その点につきましては先ほどもちょっと申し上げましたが、経営されている事業体の関連する施設からの応援もいただけるように施設側とは確認をさせていただいたところでございます。

(記者)
 続けて申し訳ないんですが、今日検査が88件あったかなと思います。藤和の苑の中で。入所者等、職員を含めても90人しかいらっしゃらないかなと思ったんですが、その他関係者もいらっしゃるということでよろしかったでしょうか。

(健康福祉部長)
 従業員の方や入所されてる方だけでなくてですね、様々な方がこの施設の方にいろんな用があって来られる方もいらっしゃいますので、そういった中で、こちらとして対応できた方については検体を取らさせていただきました。

(知事)
 この施設の中で感染拡大が起こらないように、これも最大限の注意を払っていくということだと思います。

(記者)
 確認なんですけれども、老人ホームについて、今、感染した入居者及び職員の方の中で、容態というか、現段階でわかる範囲で重症の方がいらっしゃるのか、お伺いできたらと思います。

(知事)
 その点、武藤(健康福祉)部長の方からお願いします。

(健康福祉部長)
 現在、確認はさせていただいております。なかなか一遍にたくさんの方の陽性が判明したものですから、すぐに皆さんを入院させるべく、今、調整をさせていただいておりますけれども、その中でも、やはりより緊急度の高い方から、順次、調整をさせていただきまして、入院先の方にお送りをさせていただくような形で進めさせていただきます。
 お1人おひとりの容態については、現在のところ調査をしているところでございます。

(記者)
 もう1点なんですけれども、今日、亡くなってしまった方、細かいことは、ちょっと言えないということだったと思うんですけれども、本日のこの35人の感染者の中に含まれるのかどうか、そこまでは、お伺いできないんですかね。

(健康福祉部長)
 今日、陽性が判明された方ではないということだけは、申し上げたいと思います。

(記者)
 先ほど、他の記者さんから質問のあった、職員でも入居者でもない方で、この施設関係者で検査された方っていうのは、どういう方が含まれているんでしょうか。

(健康福祉部長)
 さまざまな方がですね、仕事として、こういった施設には来られますので、そういった方で、こちらの方で把握できた方について(検査)させていただきました。本当にいろんな種類の(業者の)方がいらっしゃいます。

(記者)
 出入りされる業者の方っていうことですね。
 今日の検査数なんですけれども、事前にいただいてた表で、県の衛生環境研究所で88件、医療機関で1人確認されたということなんですけれども、この老人ホームの関係者ということで言うと、今日の検査数は89件ということでよろしかったでしょうか。

(健康福祉部長)
 そうですね。お手元にこちらからお配りした資料ございますよね。今日、検査を行いましたのは、衛生環境研究所が107件で、医療機関で1件ありまして、合計で108件になります。
 この施設関係では、今おっしゃられたとおり、衛生環境研究所で88件、それと医療機関で1件ですので89件になります。

(記者)
 昨日、感染が確認された伊勢崎市の50代の女性に関してなんですけれども、この方と施設の関係っていうのは、今のところは、どうなってますでしょうか。

(健康福祉部長)
 現在のところ、接点というものについては報告をされておりません。まだ調査を進めたいと思います。

(記者)
 この老人ホームの関係なんですが、すべて個室というふうに伺っていて、例えば、無症状の方であるとか、軽症の方っていうのは、施設でそのまま過ごすという選択肢もあるのかなと思ったんですが、その辺の考えいかがでしょうか。

(健康福祉部長)
 それは、十分あることだと思っております。先ほど申し上げたとおり、有料老人ホームは、その方のおうちでございますので、もちろん介護サービスが必要だということはあるんですけれども、その辺のところで、生活ができるのであれば、生活をされると思いますし、あるいは、身内の方等々の話の中で、外に出られる方もあるかもしれませんけど、それは県の方から、どうのこうのということではないのかなというふうに思っております。

(記者)
 先ほどの質問とちょっと重なるかと思うんですが、この施設は特に閉鎖する予定はないということでよろしいんですよね。

(健康福祉部長)
 現在のところですね、閉鎖という話にはなっておりません。今後の状況の中で、そういうふうなことになるかもしれませんけれども、現時点では、まだそういう話にはなっておりません。

(記者)
 施設の消毒など、何か対応されることは、今のところ予定がありますでしょうか。

(健康福祉部長)
 消毒なんですけれど、昨日も確かお話があったと思うんですけれども、本当に生活の場なものですから、要するにドアノブですとか、本当に皆さんが触られるようなところっていうのは、職員の方がこまめにアルコールや次亜塩素酸等で拭いて消毒等をされると思うんですけれども、そういったできるところは施設の方で努力をされてるんだと思います。
あとは、本当に本格的にやろうとすると、数日間、皆さんに外に出ていただかなければならないので、その辺はちょっと、今後の検討課題になるんだと思います。

(記者)
 最後1点なんですが、受け入れの県全体の病床に関してなんですが、今、200床まで、めどがついているということだと思うんですけれども、そこからさらに広げることっていうのは、現時点で、めどはついてるんでしょうか。

(健康福祉部長)
 200床の問題もですね、200床のめどはついてるんですけれども、それは、全く開いていて直ちに使える病床が200床あるという意味ではなくてですね、感染の広がりの中で、今、入院されてる方たちに退院していただいて、そこを開けていくような作業も必要な作業といいますか、そういった過程が必要になってくるものですから、そういった病床だというふうにご理解ください。
 さらに県といたしましては、できるだけ多くの病床を用意していきたいと思っておりますけれども、現在、国の方からもですね、不要不急の手術等は控えてくださいとかっていう通知もございますけれども、本当に急を要するような患者さんもたくさんいらっしゃいますので、その辺はバランスをどういうふうに取っていくかということが、大きな課題になりますけれども、県としては、できるだけ多くの病床を確保していきたいと思っております。

(記者)
 知事にお伺いしたいんですが、今の医療現場の受け入れ状況ですね、ここにきて感染者が非常に増えてると思うんですけれども、その辺に関して、知事の危機感とか、どんなふうに考えておりますでしょうか。

(知事)
 我々が最も回避しなければいけないのは、医療現場の崩壊、医療崩壊みたいなことが起こらないようにするってことだと思うんです。その意味でいうと、健康福祉部も今、最大限の努力をして、病床の確保を図ってますし、さらに、前回の臨時記者会見でも言いましたけども、これからのいろんなシミュレーションの中で言うと、病院以外にも軽症者の方を受けられるような施設を、我々としても、しっかり確保していかなきゃいけないんで、これについては、同時にしっかりと準備をしていきたいというふうに思ってます。

(記者)
 知事にお伺いします。
 先ほど市中感染の可能性についても、ちらっと言及されたと思うんですが、現時点での危険性について、どのようにお考えでしょうか。

(知事)
 どのぐらいの確率なのかわかりませんけれども、少なくとも専門家の方がですね、これは、ここから広がっていく危険もあるというふうにおっしゃっているので、市中感染までいってるかどうか、よくわからないんですけれども、少なくとも、今、市中に感染者の方がいる可能性があると思うので、そういう流れを起こさないように、我々としては全力を尽くさなきゃいけないと、何と言っても最大の策は、外出を自粛していただくっていうことなんだと思うんですね。ですから、その危機感を、先ほど県民の皆さんにお伝えしたということです。

(記者)
 もう1点だけ、IHIエアロスペースは特殊な会社だと思うんですけれども、経済的な影響についてどのようにお考えでしょうか。

(知事)
 ここは、ある意味素晴らしい会社だというふうに思っていたので、大変、なんて言うのでしょうか、経済的な影響も大きいというふうに思います。
 いずれにしろ、しかし、最大限、やはり我々として優先しなければいけないのは、県民の方々の健康と命を守ると。こういうことですから、それを踏まえて、やはり必要な対策をとっていくということに尽きると思います。

(記者)
 (健康福祉)部長にお伺いします。
 IHIの方で、例えば工場の閉鎖だとか、消毒だとか、何か対応についてお聞きになってらっしゃることあれば教えてください。

(健康福祉部長)
 まだ具体的な情報の方はちょっと私どもの方には、入ってきておりません。

(記者)
 1点お伺いしたいことがございまして、ちょっと細かい表現の確認になってしまうんですけれども、今回、飲食店アルバイトの方と、飲食店経営の方っていうのがいらっしゃいます。この飲食店というのは、具体的な、接客とかを伴うような飲食店なのか、それとも普通の飲食店なのか、そちらについてちょっとお伺いしたいと思います。

(健康福祉部長)
 飲食店の関係は、本当にやっぱり難しい問題なんだと思っております。我々の方といたしましては、陽性の出た方、そして濃厚接触者の方については、しっかりと把握をさせていただくように努めさせていただきまして、濃厚接触者の方につきましては、2週間の外出の自粛と健康観察の方をお願いしておりまして、そういったことで、しっかりと囲い込みをできるようにやっております。
 なかなか具体的な業態的なものにつきましてはですね、先方のご了解いただかない中では、なかなかちょっと差し控えさせていただければと思っております。

(知事)
 今の点は、ぜひご了解いただきたいと思うんですけれども、我々としても、こういう情報を出すときはですね、いつもかなりちゃんと議論して、ここまでは何とか出せるだろうっていう、ぎりぎりの状況なので、そこは、今、言ったようなプライバシーの保護とか、風評被害等も含めて、今、出せる情報は、ここまでということを理解いただければと思います。

(記者)
 もう1点だけ聞きたいんですけれども、藤和の園の中で、例えばトイレだったりとか、浴室だったりとか、たぶんみんなが使うような場所もあると思います。そういった場所に限っては、例えば特別に消毒を行うだったりとか、現在、閉鎖している、そういった状況とかっていうのはあるんでしょうか。

(健康福祉部長)
 すいません。ちょっと正確なところは、また確認させていただきたいと思うんですけれども、基本的には、閉鎖できないと思うので、特にトイレ等は閉鎖できないと思うので、ただ使われた後なんかは、消毒は基本的にはされてるんだと思ってますので、またよく確認させていただきたいと思います。

(記者)
 繁華街での警察の方にパトロールをお願いしたということなんですけれども、警察の方が声かけをするってなると、場合によっては威圧感のようなものを与えかねないものもあるかと思うんですが、そういう状況の中で知事としてそういうふうに要請された。どういうお考えで要請されたのかお聞かせください。

(知事)
 そこは、おっしゃっていることは、とても大事なところだと思うんですけども、我々としては、できる範囲のことは、何でもやるっていう選択肢の中で言うと、こういう形もご協力はいただけるのかなと。そこはもう十二分に気をつけてやらなきゃいけないというふうに思ってます。

(記者)
 今のところ県内では、そういった飲食店関係のクラスターというか、集団感染みたいなものは起こってないと思うんですが、知事として、今の県内の繁華街での状況っていうのは、外出がまだまだ守られていないというような認識をお持ちでしょうか。

(知事)
 そこは、よくまた状況も分析をしたいと思うんですね。先ほど申し上げたとおり、今日、総理の方からああ言うメッセージが出てきましたから、これを踏まえて、県として何ができるのか、何をすべきなのかっていうのは、少し具体的に今日、明日で議論したいと思います。その中でいろんな選択肢が出てくるんだと思います。

(以上で終了)
文章中の()内については、秘書課において加筆したものです。