ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 知事のページ > 臨時記者会見要旨(4月17日)

本文

臨時記者会見要旨(4月17日)

更新日:2020年4月17日 印刷ページ表示
  • 日時 令和2年4月17日(金曜日)午後19時40分~19時56分
  • 会場 記者会見室
  • 出席者 県:知事、副知事ほか
    記者:記者クラブ所属記者等 19人
  • 記録作成 秘書課(報道係)

 令和2年4月17日臨時記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

会見要旨

知事発言

 それでは、本日2回目の臨時記者会見を始めさせていただきたいと思います。
 先ほどテレビで、安倍総理大臣の記者会見を拝見いたしました。今回、政府が緊急事態宣言の対象地域を全国に広げる決定をした、その背景やねらいは十分に理解できるというふうに思っています。私としては、むしろ遅過ぎたと感じています。群馬県知事として、総理の記者会見を受けてですね、改めて、今回の安倍総理の決断を強く支持したいと思います。
 新型コロナウイルスの感染爆発を防ぐためには、政府と都道府県が足並みを揃えていく必要があります。ましてや大勢の人が移動する可能性のあるゴールデンウィーク、大型連休を前にして、集中的に思い切った手段をとる。これは、ウイルスの蔓延を阻止するために不可欠だというふうに私は考えております。
 特に都市部から地方への移動がすでに始まっていると言われている状況の中で、緊急事態宣言を全国に広げ、県をまたいだ大量の人の移動を抑えるということが極めて重要だと思います。その意味で、今回の政府の判断は理に適っているというふうに考えています。
 今、重要なことは、政府と都道府県、市町村が力を合わせて、この問題に取り組むことだというふうに考えます。群馬県としても、引き続き政府としっかり連携を保ちながら、新型コロナウイルスの封じ込めに全力を尽くしていきたいと思います。
 県民の皆さまに申し上げたいと思います。1つ、知事として(皆さまに)分かっていただきたいことがあります。今回の新型コロナウイルス危機は、私たちが経験したことのない未曾有の事態だということです。当然、前例のない対策を講じなければなりません。今、政府も、自治体も、前例のない対策を打ち出していく中で、いろいろと悩みながら、全国や地域の事情を考え、様々な対策を講じているというのが現状だというふうに考えています。
 前例のないことだけに、何をやっても、国民の皆さん、あるいは県民の皆さんから厳しい評価を受けることになります。例えば、休校中の学校を再開しても、逆に再開を延期しても、お叱りを受けることになります。休業要請を行っても、行わなくても、批判をされるということになります。知事としていかなる批判も甘んじて受ける覚悟でありますけれども、最後は知事である私自身が決断をし、行動し、そして責任をとると。これ以外にはないというふうに考えております。
 私が様々な決断をする、判断をしていく上で、最優先すべきことは、県民の皆さんの安全と命を守ることだというふうに考えております。今、政府も全力を挙げて、この新型コロナ対策に取り組んでいただいてるというふうに思いますけれども、今回政府の判断で緊急事態宣言の対象地域を全国に広げたという事実は、これは非常に重いというふうに考えておりまして、我々は、この状況を踏まえ、これから法律に基づいて、県として様々な政策を講じていくことになります。そうした措置に関して、特に、休業要請への補償については、国としてできる限りの対応とっていただくように、ここで強く要望を申し上げたいというふうに思います。県民の皆さんに率直に申し上げましたが、前回の会見でも、県として単独でできることは限られております。政府の対策の中身を見極めながら、もちろん県として最大限の対応をしてまいりたいと、そのことはお約束を申し上げたいと思います。
 本日、全国知事会が、地方への臨時交付金を大幅に増額するというような要望を行ったと伺っています。政府にはぜひ、こうした要望にも耳を傾けていただきたいと思います。しかしながら、ここは総理自らの果敢なリーダーシップを発揮をしていただきたいと思います。総理と政府がしっかりとイニシアティブをとって、次々と政策を打ち出していただく。私たちは、その政策の中身をしっかりと見極めた上で、政府とも連携をし、県内のさらなる具体的な経済政策を練り上げ、実行して参りたいというふうに考えております。
 最後に、県民の皆さんに改めてお願いを申し上げたいと思います。大型連休中、これからゴールデンウィークが終わるまでの間、県民の皆さんの不要不急の外出は、是非とも控えていただくようにお願いを申し上げたいというふうに思います。何度も申し上げていますが、実は、群馬県の医療体制もぎりぎりのところに来ています。皆さん一人一人の行動が、県内の医療崩壊という最悪の事態を防ぐことに繋がり、それは皆さんご自身の安全と命、そして、皆さんにとって大切な方々の命を守ることに繋がる。このことをぜひ改めてご認識をいただきたいというふうに思います。
 重ねて、群馬県以外の都道府県に居住する皆さんにも呼びかけたいと思います。今日総理から言及のあった、「コロナ疎開」のような行動は是非ともやめていただくように、県知事としてお願いを申し上げたいと思います。
 県民の皆さん、この新型コロナウイルスという見えないウイルスとの戦いに打ち勝つためには、これは行政の力だけでは限界があります。国民、そして県民の皆さん一人一人、ご協力をいただかなければ、我々はこの危機を克服することはできません。
 今回の緊急事態宣言対象地域になったことを踏まえた様々な措置で、県民の皆さんにはさらなるご負担、ご不便をおかけするようになると思いますけれども、是非とも、知事の真意をご理解をいただき、ご協力いただきますように、重ねてお願いを申し上げたいと思います。
 私からは以上です。

質疑応答

(記者)
 首相の会見をお聞きになって、改めてゴールデンウイーク前に、県境をまたぐような人の動き、移動を防ぐ集中的な対応の必要性を強く感じたということなんですけども、その上で本日昼の会見の方で、休業要請の方を打ち出されましたが、休業要請の効果を高めるっていうことも、移動を抑えるためには欠かせないことだと思うんですけれども、休業要請に1人でも多くの事業者さんに応じてもらって、それを浸透させるために、例えばその目的を理解してもらうとかそういうことも含めてですね、浸透に向けてどのような方策を考えていらっしゃるかお聞かせください。

(知事)
 まず、何度も申し上げてる通り、定例記者会見と臨時会見の数はですね、かなり多くなりました。今日も2回やってます。この前の会見もNHKの首都圏のローカルで生中継をしていただきました。群馬テレビでもかなり多く生中継をしていただいてますし、こうして何度も記者会見をやってますが、大勢の記者の方々に集まっていただいて、いろんな角度の分析がありますけども、県の方針について県民に対して知らせるということではご貢献をいただいてるということです。ですからこうした記者会見を通じた発信、ユーチューブとかテレビの中継等を通じた発信っていうものは、これからも強めて参りたいというふうに思います。
 それからも何度も申し上げてる通り、市町村との協力というものは非常に大事だと思ってますので、今日の会見でも申し上げましたが、すでに市町村を通じての様々な周知の徹底みたいなものもお願いをしてますし、コミュニティラジオの活用もすでに働きかけておりますし、ありとあらゆるやり方でしっかりと伝えて参りたいと思います。
 そして、先ほどの質問にありましたけども、この休業要請の結果をよく見極めた上で、本当に必要があるときは、これからさらに深刻な状況になっていくっていうこともあるので、そのときは、さらなる踏み込んだ措置をですね、この今法律で与えられた権限の中で、やらざるをえない場合もあるかなと、こんなふうに感じています。
 すいません。もう一つですね、休業要請について補足があります。それをこれから申し上げたいと思います。
 基本的に休止を要請しない施設というのを、午後2時の会見でちょっとご説明しましたが、このうち、食事提供施設について、休業要請ではありませんけれども、営業時間についてはお願いがあります。これちょっと、午後2時の記者会見で申し上げられなかったので、スライドをご覧ください。
 食事の提供施設については、他の施設と同様に、適切な感染防止対策の協力を要請するとともに、重ねて、営業時間の短縮についてご協力をいただきたいと思っています。具体的にはですね、宅配やテイクアウトを除き、夜8時までの営業にしていただきたいと思います。さらに、酒類の提供というものは、夜7時までにしていただきたいというふうに考えております。
 事業者の方々には大変苦しい思いを強いることになりますが、ここで感染拡大を防ぎ、県民の命を守るために、何卒ご協力をお願い申し上げたいと思います。
 国への要望についても先ほど申し上げましたが、この難局を乗り越えるためにも、ぜひですね、国による手厚い支援を、重ねて群馬県としても要望して参りたいと思います。

(記者)
 休業要請についてなんですけれども、今回示された範囲でどのくらいの事業者さんに影響するのか数などの試算は現状あるのか、その後調べる予定などあるのか教えてもらえますでしょうか。

(知事)
 現時点でどのくらいの業者に影響があるのかについては数字的には出していません。ただこれから、やはり休業要請の効果を見極めていくためには、少しいろんなデータを集めなきゃいけないと思うんで、その段階で公表できるものがあればしたいと思います。
 休業要請をもちろんやるわけなんですが、例えば観光地によっては、どことは言いませんけれども、主要なホテルとか旅館の7割ぐらいが既に休業してるっていうところもありますので、ただ単に、事業者の数で割り出すっていうのも難しいかなというふうには感じておりますが、やはり休業要請の効果を、いろいろと調べていく中でですね、何らかの形で、いろんなデータを集めたいと思ってます。
 他にありますか。よろしいでしょうか。2回にわたってやったんで、皆さんのご質問も尽きたかもしれませんが。ありがとうございます。
 それでは改めて最後に、県民の皆さんに申し上げたいと思います。これから、ゴールデンウィーク、5月6日までの間、是非とも、不要不急の外出を控えていただきたいと思います。ここで皆さんに、外出の自粛をしていただくことが、今度はそのあとの2週間後の数字にも反映していきます。ここで感染爆発、急激な感染拡大を防がないと、群馬県の中のこの医療体制がですね、本当にもたなくなってしまうと。そのことをぜひご認識をいただいて、ご協力いただくことを重ねてお願いを申し上げ、記者会見を終わりたいと思います。
 ありがとうございました。

(以上で終了)
文章中の()内については、秘書課において加筆したものです。