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第16回定例記者会見要旨(7月22日)

更新日:2020年7月22日 印刷ページ表示
  • 日時 令和2年7月22日(水曜日)午後4時00分~4時45分
  • 会場 記者会見室
  • 出席者 県:知事、副知事ほか
    記者:記者クラブ所属記者等 18人
  • 記録作成 秘書課(報道係)

 令和2年7月22日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>
 モニター資料(PDFファイル:832KB)

会見要旨

知事冒頭発言

発表項目

1.第15回新型コロナウイルス感染症対策本部会議の結果について
2.夜の繁華街での呼びかけについて
3.愛郷ぐんまプロジェクトについて
4.LINEによる新型コロナ対策パーソナルサポートについて
5.ぐんま応援びとの募集について
6.直滑降ストリームについて
7.就任1年を迎えるにあたって

 それでは、定例会見を始めたいと思います。
 ここ数日、全国で500名を超える新規の感染者が確認をされております。東京都、埼玉県等の首都圏だけでなく、大阪、愛知、福岡など、全国的に感染の勢いが増しているということは、今の数字からすると明らかだと思います。
 こうした状況の中、19日の日曜日には、菅儀偉官房長官が休業要請に伴う補償や要請に応じない事業者に罰則を適用するための特措法改正に言及をされました。
 私としても、法改正を含めた、この国の対応については、西村経済再生担当大臣に直接要望をしてきたところです。今回の菅官房長官の決断は、群馬県としても大変心強く感じております。
 菅官房長官とは、先ほど、午後3時からオンラインでテレビ会議をさせていただきました。特措法の改正については、改めて群馬県独自の案を考慮していただくように菅官房長官に直接要請をさせていただきました。さらには、警察と連携した夜の繁華街への対策とか、「Go Toトラベルキャンペーン」を各自治体の実情に沿った形で運用できるように、柔軟に対応していただきたいということも、お願いを申し上げました。菅官房長官の方からは、特措法については、「どういう仕組みが必要なのか、しっかりと考えていきたい」というお話がありました。そして、夜の街対策についても、「ぜひ、群馬県の方でも積極的にお願いしたい」というお話をいただきました。
 今後とも、国への要望に関しては、知事である私の方から直接、必要が生じれば、その都度積極的に働きかけを行っていく所存です。
 また、ここ最近、新規感染者の方々への誹謗中傷の声が多くなっているようにも感じています。先週もお伝えしましたが、感染した方々も被害者です。こうした方々に対して、心ない発言をされるということは、これは厳に控えていただきたいと思っています。
 むしろ私は、ご自身の感染を疑い、正直に名乗り出ていただいた、その行動に感謝を申し上げたいと思います。もし皆さまの中で、ご自身の感染を疑うような症状があった場合は、ためらわず、正直に相談をしていただきたいと思います。それが、先週の会見でも申し上げましたが、感染拡大をいち早く食い止める第一歩となります。
 それでは本日の会見の項目を示したいと思います。
 本日の午前中に開催した第15回新型コロナウイルス感染症対策本部会議の結果について、まずご報告をさせていただきます。続けて、「愛郷ぐんまプロジェクト」についての報告、LINEによる「新型コロナ対策パーソナルサポート」についても、発表させていただきたいと思います。

1.第15回新型コロナウイルス感染症対策本部会議の結果について

 まず、本日の新型コロナウイルス感染症対策本部会議の結果についてご報告したいと思います。
 本県のガイドラインに基づく警戒度の前回の判断から、2週間が経過をしています。全国での感染状況が非常に厳しくなっているというこういう状況の中で、本県における警戒度移行の判断を行うため、改めて今日の会議で県内の感染状況等について確認をさせていただきました。
 前回の記者会見で、ガイドラインの警戒度に関する質問が多くありましたので、今回改めて、順序立てて説明をさせていただきたいと思います。
 まず、本県の「社会経済活動に関するガイドライン」について、改めて説明させていただきたいと思います。
 群馬県のガイドラインは、現状を評価する「判断基準」と、警戒度に応じて、行動の目安にしていただく「行動基準」の2つの要素から、できています。警戒度のレベルは「判断基準」によって決定します。そして、その警戒度のレベルを反映した「行動基準」というものを県民の皆さまに示すと。そして、その警戒度に応じた行動を取っていただくと。こういう流れで、感染拡大の防止を図るというものです。
 「行動基準」については、警戒度の状況をあくまで例示として示しております。これに基づいて警戒度を判断するというものではありません。(モニターを指して)これですね。警戒度3のところで、「県内では感染リスクが抑制されているが、都内では依然として感染リスクが高い」ということについて、確か先週の記者会見で記者さんから、ご質問があって、これを見ると警戒度3じゃないかみたいな話があったのですが、確かにこれだけ見るとわかりにくいところがあるんですが、あくまでこれは例示ということで、警戒度自体は「判断基準」に従って決めるということになっておりますので、その点は誤解のないように申し上げておきたいと思います。
 それでは、「判断基準」について、改めてご説明したいと思います。
 まず、「客観的な数値」についてですけれども、スライドにあるとおり、昨日までの直近の1週間で県内で新たに12人の感染がありました。しかしながら、すべての項目で数値は判断基準の範囲内に収まっています。ご覧のとおり、新規感染者数も1.7人ということで、今日5人感染者が出たので少し上がると思いますけれども、それでもまだ基準内に収まってます。経路不明の感染者数も1人未満ということで収まっておりますし、PCR検査の陽性率、これは検査も増えているので1.7%ということで、5%以下を下回っております。医療提供体制についてもご覧のとおり、まだまだ余裕があるという状況でございます。
 次のスライドをご覧ください。
 「総合的な状況」を抜粋させていただきましたが、「総合的な状況」については、東京の感染状況を除いて、「判断基準」となるすべての項目で基準をクリアしてるということです。すなわち、判断基準となる全14項目のうちの13項目は基準を下回っているということになります。
 以上について、県感染症危機管理チーム専門家の方々に意見を伺った上で、本日、対策本部での会議で検討をさせていただきました。その結果、県内でも東京由来と思われる経路不明の新規感染者等が発生し、ECMOを導入した方はおられますが、県内の医療提供体制を逼迫させるような状況にはありません。従って現時点で、警戒度を引き上げる段階にはないと判断をさせていただきました。
 しかしながら、全国的には感染拡大傾向にあります。東京都および近隣の感染状況を踏まえると、県内においても今後、大小を問わずクラスターが発生する可能性が高まっていると考えています。先週の記者会見でもお伝えいたしましたが、知事としてはできる限り、2度目の休業要請や外出自粛要請というものは回避したいと考えています。
 県民の皆さまには、都内への不要不急の移動はできる限り控えていただきたいと思います。同時に、改めて、警戒の意識を高め、マスク着用、発熱したら外出しない、こうした新しい生活様式の徹底を引き続きお願い申し上げたいと思います。なお、本日午後、国の感染症対策分科会の開催が予定をされています。この分科会で、8月1日から予定していたイベント開催にかかる人数制限の緩和、上限の5,000人から「制限なし」への緩和、この見直しが行われる見込みです。本県においても、イベント開催に係る制限緩和については、本日の分科会での検討結果と国の決定を踏まえて、それに準じた対策を行うこととしたいと考えております。
 さらに先ほどちょっと申し上げましたが、本日の県内での新規感染者数が最新の情報で5名となりました。1日5名というのは、これはかなり深刻な数字だと捉えています。明日から4連休ということになりますが、近県の状況を含めて、状況をしっかり注視をしたいと思います。必要があればですね、必要な対応を迅速に取っていきたいと考えていることも申し添えておきたいと思います。

2.夜の繁華街での呼びかけについて

 続けて先週の記者会見でも発表させていただきましたが、夜の繁華街での呼びかけについてもご報告したいと思います。
 都内をはじめ、全国的にホストクラブやキャバクラなどのいわゆる夜の繁華街でクラスターが発生しています。こうした3密のリスクが高い場所での対策は急務だと思います。19日の日曜日に、先ほど申し上げましたが、菅官房長官が風営法に基づく警察の立ち入り検査を全国で実施し、感染防止のガイドラインを充実するように促していくという考えを明らかにしています。県としても、重大なクラスター事案が発生する前に対策を講じることが肝心だというふうに考えております。
 昨日、群馬県社交飲食業生活衛生同業組合の理事長にもお目にかかりました。私の方から、直接感染防止対策の徹底についてお願いをしたところです。
 こうした考えのもとで、早速、早ければ来週から、前橋・高崎・伊勢崎・太田において、夜の繁華街での呼びかけを始めることといたしました。県警とも役割分担について、ご相談をしながら、各地域の店舗を個別に訪問し、感染防止対策の徹底を要請したいと考えております。場合によっては、知事自ら足を運んで視察および要請を行いたいと考えています。
 こうした取り組みの地道な積み重ねが、2度目の休業要請の回避につながってくると考えています。今後も、3密の起きやすい夜の飲食ビジネスに関わる方々に対して、さまざまなチャンネルで、さらなる感染防止策の強化を呼びかけていきたいと考えています。

3.愛郷ぐんまプロジェクトについて

 続けて、「愛郷ぐんまプロジェクト」についてご報告をさせていただきます。
 「愛郷ぐんまプロジェクト」については、おかげさまで大変ご好評いただき、昨日の時点で利用された方と予約された方を含めて約25万人泊となりました。まだ集計途中ですので、最終的には、いろんなことを考え合わせると、30万人泊に迫る勢いではないかと見込んでいます。
 「愛郷ぐんまプロジェクト」を通じて、県民の方々にも、県民が県内を旅行するマイクロツーリズムの考え方が浸透してきたのではないかと感じています。こうした中、事業継続の判断については、国の「Go Toトラベルキャンペーン」の開始時期を見極めてからと思っておりましたけれども、本日、同キャンペーンがスタートいたしました。これを受けて、「愛郷ぐんまプロジェクト」についても、予定どおり7月末で終了をさせていただくことにしたいと思います。
 今後、県民の皆さまには、「愛郷ぐんまプロジェクト」に引き続く「Go Toトラベルキャンペーン」を使って、マイクロツーリズムをぜひ推進していただきたいと、こういう観点から県内の旅行に出かけていただいて、さまざまな群馬県の魅力を再発見していただきたいと考えています。
 現時点の、県内宿泊施設の8月の予約状況は、一部施設への聞き取りですけれども、昨年同期比5割程度と聞いています。まだまだ余裕がありますので、県としても、「愛郷ぐんまキャンペーン」のように、「Go Toトラベルキャンペーン」についても、利用しやすい方法をしっかりと県民の方々にお伝えをしていきたいと考えています。
 もちろん、旅行される方々は、検温をしっかりしていただきたいと思いますし、あるいはマスクを着用していただきたいと思いますし、またお客さまを受け入れる宿泊観光施設の方々にも、3密を作らないなどの十分な感染防止対策を徹底していただきたいと思います。新しい生活様式の実践をお互いにしていただくようにお願いをしたいと思います。
 なお、「Go Toトラベルキャンペーン」については、現在の感染状況を鑑みて、東京発着の旅行が対象外になっています。また、19日の日曜日の全国知事会の提言の中でも、「Go Toキャンペーン」に関しては、今後とも感染状況を注視し対象地域等について、機動的な見直しを行うということが要望されております。
 こうした中で、今後も当該キャンペーンは、感染状況いかんで流動的な実施になることも予想されます。
 冒頭、菅官房長官とウェブ会議についてご報告いたしましたが、県としては、今後の国の政策、国の動きも注視をしながら、マイクロツーリズムの観点で県内観光業を盛り上げる予算措置について、引き続き機会を捉えて要望してまいりたいと思います。
 菅房長官には、群馬県の独自のキャンペーンについてご紹介をさせていただいて、その上で、このマイクロツーリズムを推進するために、今後もさまざまな国の予算措置を検討して欲しいとお願いをいたしました。菅官房長官の方からは、非常に前向きな回答いただいたことも、申し添えておきます。

4.LINEによる新型コロナ対策パーソナルサポートについて

 続けて、LINEによる「新型コロナ対策パーソナルサポート」について発表させていただきたいと思います。
 新型コロナウイルス感染症に関する相談対応と情報発信のために、LINEによるサポート事業というものを本日から開始したいと思います。
 まず、LINEで県の公式アカウント「群馬県デジタル窓口」と友だちになっていただき、年代や居住地などの情報を入力し、登録をしていただくことになります。
 このアカウントについては、将来的にはコロナ対策以外の事業にも活用したいと考えています。県の各種デジタル手続きの機能を公開する場にしていきたいと思います。その第1弾として、この「新型コロナ対策パーソナルサポート」というものを開始させていただきます。
 このアカウントと友だちになっていただくと、例えば感染が心配になったときに、ライン上でいくつかの質問に答えていただくことで、健康状況や居住地などに応じた適切な相談先の情報が伝えられます。県民の方は、これまでよりスムーズに相談を受けられるようになるということです。また群馬県内で陽性患者が確認された場合には、登録者に対して一斉に通知いたします。より簡単に陽性患者の発生を確認することができるようになりますので、1人でも多くの方に登録をしていただきたいと考えています。加えて、厚生労働省の「接触確認アプリ」についても運用が始まっています。利用者が増えれば増えるほど効果が高まる仕組みですので、県民の皆さまには、ぜひこの厚労省の「接触確認アプリ」をダウンロードしていただくようにお願いを申し上げたいと思います。

5.ぐんま応援びとの募集について

 続いて、「ぐんま応援びと」の募集についてもご説明をさせていただきます。
 SNSでの個人による情報発信というものが進んでいます。こういう中で、県民の皆さんや群馬ファンの方々が主役となって、草の根運動的に、本県の魅力を世界に発信していただく、これが重要だと考えています。ウィズコロナ時代のニューノーマルの状況において、本県の魅力の再発見を促進し、郷土愛の醸成を図るため、SNSによる草の根発信事業「ぐんま応援びと」というものを開始したいと思います。
 具体的には、ツイッターとインスタグラムで、動画と写真の投稿キャンペーンを年間5回程度実施したいと考えています。
 応募方法は、「ぐんま応援びと」の公式アカウントをフォローし、指定のハッシュタグを付けて写真や動画を投稿するだけです。
 応募された投稿の中から、10作品程度を選考し、入賞作品として表彰したいと思います。さらに、上位入賞者には副賞として、群馬県内の宿泊券の贈呈を予定しています。
 第1回目は、通年のテーマとして、「ぐんまの風景と食べもの」を、本日から令和3年1月31日まで募集したいと思います。
 第2回目は期間限定の短期間で「グンマー帝国内部レポート」というテーマで、8月1日から8月31日まで募集をさせていただく予定です。
 群馬を愛する県民の皆さん、ぜひ「ぐんま応援びと」として、あなたがイチ押しする群馬県を投稿していただきたいと思います。世界に群馬の魅力を伝えていこうではありませんか。

6.直滑降ストリームについて

 最後に、来週の「直滑降ストリーム」について、お知らせしたいと思います。スライドをご覧ください。
 知事がキャスターを務めるオンラインWeb番組「直滑降ストリーム」については、先月、再開をした後、これまで8名のゲストにご出席をいただきました。
 今週の火曜日には、楽天の三木谷浩史会長にご出演いただきました。非常にいい意見交換ができたと思っています。
 来週は、小泉進次郎環境大臣にオンラインで登場いただく予定になっています。温暖化対策や近年の災害の傾向等について、環境大臣と意見交換をさせていただきたいと思っています。
 加えて、県庁にはバラエティーに富んだ人材がいると、個性豊かな職員がいるというふうに以前から申し上げておりますが、こういう人たちの活躍を県民の皆さまに紹介する「一太の知らない県庁職員の世界」ということで、過去2回やらせていただきましたが、今回もですね意外な特技を持つ職員が登場いたします。
 ぜひ、大勢の県民の皆さんに見ていただきたいと思っていまして、県職員の持つ意外な一面というものを知っていただいて、より県政、それから県職員を身近に感じていただければというふうに考えています。
 放送は、来週7月31日金曜日になります。夜の7時20分から1時間程度ということで、群馬県の動画・放送スタジオである「tsulunos」からライブ配信を行う予定です。
 今後も現職の閣僚はもちろん、たぶん来月ぐらいに、加藤厚労大臣に出ていただきますが、さまざまな分野の著名人との見応えのある対談、魅力あるコーナーを配信してまいりますので、ぜひ、ご期待いただきたいと思います。

7.就任1年を迎えるにあたって

 最後に、私が赴任してから、ほぼ1年が経過いたしました。昨日、ブログを読んでいたら、ちょうど1年前の7月21日に選挙の開票が行われて、その日に群馬県知事に当選させていただいたということで、油断は1%もないみたいなブログを1年前に書いていたというのを昨日発見いたしました。
 一つのこれは区切りです。まだ1年経っていないので、来週の定例記者会見でですね、ちゃんと時間をいただいて、この1年間何をやってきたのか、この1年間を自分でどう総括しているのか、今後どうするのかということも含めて、来週の会見で、ちょうど1年と2日ぐらいになるのでしょうか。振り返らせていただければというふうに考えております。
 私の方からは、以上です。何かご質問があればお受けしたいと思います。

質疑応答

(記者)
 先ほど菅房長官に要望された特措法の改正なんですけれども、内容といたしましては、やはり休業要請に関して、要請と指示、その上の命令というのも含めて知事が出せるようにというような改正案を出されたということですか。

(知事)
 改正案はもうお届けしていると思うので、もうお配りしていたと思ったんですけども、後でもう1回差し上げます。
 基本的に我々が改正案の中で強調しているのは、一つは休業要請に対する補償みたいなものをしっかり設けるべきだということと、それから今おっしゃったように、もうちょっと強い指示ができるような仕組みにしてくださいということと、それから例えば、緊急事態宣言における国と都道府県の役割分担をしっかりしてくださいということだったと思いますが、主にこの3点です。
 何となく報道を見ていると、今、政府が検討しているのは、ほとんどこれに沿った中身だと思うんですよね。だから、改めて官房長官にPRしました。こういうのをちゃんと西村大臣にも出しているので、知事の立場から考えた案なので、これはこれでぜひ政府の中の検討にも生かしてくださいと言ったら、官房長官が「わかりました」とおっしゃっていました。

(記者)
 「Go Toトラベルキャンペーン」が今日から開始なんですけど、一方で首都圏を中心に感染拡大も広がっていて、各旅館に「県外からなんだけど、行っていいの」みたいな質問が行ってしまっているような面もありまして、改めてにはなってしまうんですが、「県外から来ていいのか」という(質問)のご回答を知事からしていただけるとたぶん・・・。

(知事)
 これは、今の警戒度の中で言うと、県外からの方については、「来ないでくれ」とは言えないと思うんですね。
 ただ、全体の状況を鑑みて、今のところ、愛郷キャンペーンの影響もあって、かなりの県民の方々が、観光地に泊まっていただいているという状況もありますので、そういう全体を踏まえて、いろいろ個々に判断をしていただくということだと思います。
 今の段階で「来ないでくれ」ということは、なかなか言えないと思うんですね。ただ、少なくとも、例えば東京なんかで言えば、小池都知事から「不要不急の外出を控えてくれ」という話もあるので、そういう全体も含めて、判断をしていただければと思っています。
 一律に「絶対来ないでくれ」とか、「とにかく、どんどん来てくれ」みたいなことはなかなか言いにくいかなと思っています。十二分に注意をしていただくということだと思います。
 それから、前回の会見でも言いましたが、「東京への不要不急の移動というものをちょっと控えてください」ということを言っていますけれども、他の県についても、改めて、他の県でも増えていますので、そこら辺のところは、十二分に注意していただくように私の方から呼びかけたいと思っています。

(記者)
 もう4連休が始まっちゃいますけど、やっぱり、埼玉、横浜とか増えているところは、十二分に気をつけてくださいという。

(知事)
 そうですね。そういう関係都県には、改めて呼びかけたいと思います。そういう状況にあるわけだから、例えば来るんだったら、きちっと体調管理してもらうとか、必ず、例えば何か起きたときにトレースできる状況にしてもらうとか、そういうことはよく呼びかけたいと思います。

(記者)
 先ほど就任から1年というお話があって、28日だと思うんですが、やっぱり1年を振り返っての評価を簡単で大丈夫なんで、していただけますと・・・。

(知事)
 できれば1週間待っていただきたいなと思って。なぜかと言うと、おそらく、そろそろ聞かれるんだろうなと思って、節目なので。
 今日お答えもできるんですけれど、せっかくちゃんと資料も作っているんで、どうせ1年を振り返るんだったら、やっぱり記者の皆さんにも、きちっと今までの流れも説明した上で、まとめてコメントさせていただければと思います。
 1週間遅くなっても、あんまり問題ないと思うので。まだ、なっていませんから、1年。もうちょっと、来週まで。来週の会見では、ちょうど1年経っているぐらいだと思うので、できれば、来週まとめてやらせていただければと思います。

(記者)
 「Go Toキャンペーン」について伺いたいのですが、草津や伊香保等、首都圏からのお客さんというのが、従来メインだったと思うんですね。そういう中で、東京はキャンペーンの除外ということになったんですけれども、そういう中で、このキャンペーンをやる意味というのは、知事はどういうふうに考えていらっしゃるんでしょうか。

(知事)
 まず、「Go Toトラベルキャンペーン」については、東京が除外されたということなんですけれども、おそらくこの中身を考えているときには、急に新規感染者が急増するような事態というのは、政府も想定していなかったと思うんです。
 だから、それは状況に応じて、ある程度見直しというのは、あるんだろうなというふうに思いますけれども、少なくとも「Go Toトラベルキャンペーン」は、日本の国民に適用されて、県民にももちろん適用されますから、それは我々として、ずっと「愛郷ぐんまプロジェクト」をやってきてですね、「Go Toトラベルキャンペーン」までのつなぎという形でやってきましたので、35%補助されるわけだから、そこはきちっと県民の方々が、そちらの仕組みを使えるように、そのために我々としては、中身を十分丁寧に説明していきたいと思います。
 それは県民の皆さんにとっても、35%割引になるという特典があるわけなんで、これは「Go To トラベルキャンペーン」をやっていただくということによって、観光産業に勢いを与えるという意義は変わらないと思います。

(記者)
 首都圏の方から、感染者が増えている地域から来る方に対して、注意を呼びかけたいということなんですけれど、呼びかけるチャンネルというのが、どういうふうにやっていくのかって難しいところだと思うんですけれども、知事のお考えを。

(知事)
 まず、いつもここで会見をやって、皆さんにちゃんと報道していただいていますから、まず、この会見で呼びかけたいというふうに思っています。
 特に群馬県の周辺でも増えてきているので、そこはここで呼びかけるということと、いろんなレベルで、県対県のレベルでも、群馬県の立場を伝えるという工夫をしたいと思います。

(記者)
 夜の繁華街での見回りについてなんですけれども、警察も一緒にやるというようなお話だったと思うんですけれども、どういうふうに警察と一緒にやっていくのでしょうか。

(知事)
 鬼形産業経済部長、どうぞ。

(産業経済部長)
 夜の繁華街への啓発活動ですけれども、今、風営法に基づく警察職員の立ち入りについては、警察庁と言いますか、国の方でやっております。
 今回、私どもがやる、この繁華街の個別訪問については、県が主体となって行うということですので、今のところ、警察の方が直接一緒に関与してやるということまでは考えておりません。

(記者)
 何か県警に協力を依頼してやるというものではないということで。

(産業経済部長)
 はい。ただ、当然いろいろ安全対策とか、そういうところがありますので、それは地元の所轄署とかには、当然、協力をお願いすることになりますけれども、今のところ、同行して一緒にやるというところまでは考えておりません。

(知事)
 ちょっと補足すると、風営法に基づいて立ち入り調査をやるわけですよね。それは警察として、やってもらうということなので。
 ただ、どういう関係でやってくかというのは、現時点では一緒にというのは考えてないということなんですけれども、そこら辺も含めて、役割分担については、ちゃんと協議をしていきたいというふうに思います。
 官房長官には、群馬県の方でもこういう試みをやりたいということははっきりとテレビ会議で申し上げました。警察庁の方からも県警に対して、「いろんな意味で頑張っていただくように伝えてください」とお願いしてあるので、警察としては、警察としてできることをやっていただけると思います。
 現時点では、鬼形産業経済部長が言ったように、こちらから要請して協力してもらうみたいな形は、まだ考えていませんけども、いろんな形でどう役割分担するかというのは、状況を見ながら判断していくということだと思います。

(記者)
 「Go To トラベル」の関係でお伺いしたいんですけれども、ホテルなど受け入れる側にとってもですね、制度の明確な説明がなかったことによって事業者が困惑しているという話があるんですけれども、これについて知事の受け止めをお聞かせください。

(知事)
 まず、事業者の反応について産業経済部長から話をしてもらって、それから。

(産業経済部長)
 報道もされているとおりですね、制度の全体像ですとか、細かいところがなかなかわからないという声はいただいております。実は昨日もある旅館さんに行った時にですね、県の「愛郷ぐんまプロジェクト」は非常にわかりやすいシンプルな仕組みでいいんだけども、「Go To」については、なかなか全体像といいますか、手続きも含めて非常に分かりづらいというお話は、昨日の旅館さん以外にも多数いただいております。
 業界団体の幹部からもですね、とにかく早く、全体像だとか細かい取り決め、例えばキャンセル料の発生をどういう形で補填するのかなかなか分からなかったということもあってですね、一言で言ってかなり戸惑っておられる。これが今現場の状況かというふうに思っています。

(知事)
 今、部長が言ったとおりで、「愛郷ぐんまプロジェクト」の評判がよかったのは、わかりやすい制度だったということがあります。「Go Toトラベルキャンペーン」については分かりにくいという声もあるので、とりあえず我々は31日までしっかりやりますから。「愛郷ぐんまプロジェクト」が終わった後は、「Go Toトラベルキャンペーン」を活用していただいて、引き続き県民の皆さんにしっかりと観光地に足を運んでいただきたいと思っていますので、この1週間よく状況を見ながら、県としてできる限りわかりやすく、この制度を周知したいと思います。

(記者)
 政府に求めるけれども県としても、対応というか、具体的な詳しい説明を行っていくということですね。

(知事)
 政府に求めたのは、状況はこれからいろいろ変化していくと思うので、その時には柔軟な対応をして欲しいということです。前から言ってるように都道府県によって状況も違いますから、「よく相談をしながらやらせてください」と言ったところ、「それはもちろんだ」というようなお答えがありましたので、そこはもう、柔軟にやっていただくということですが、とりあえず今始まったキャンペーンについては、我々としてできる限りわかりやすく説明する努力をしたいと思います。

(記者)
 具体的にどのように説明をされていこうとお考えでしょうか。

(知事)
 それはいろんな形があると思いますけれども、県のホームページで周知するとか、あるいは旅館関係の団体を通じて宿泊業者の人たちもしっかりわかってもらうとか、そこからまた、いろんな人たちが予約をするときにもわかりやすく説明してもらうとか、国の方ももちろん努力していただけると思うんですけれども、県の方もそうやって努力したいと思います。何か付け加えることはありますか。

(産業経済部長)
 一応、今日から始まっているということで、国においても事業者を集めた説明会なども行っていると聞いております。私どもとすれば当然、事業者が県内にもいらっしゃるわけなので、旅行関係の事業者さんにも、国にはできるだけきめ細かくそういう説明をしていただきたいということをお願いしたいと思います。
 同時にですね、やっぱり内容がまだちょっと詳細の部分がわからないということで、昨日時点でも問い合わせ先含めてなかなか決まってないというようなことでもありますので、私どもとすると、いち早く情報を入手して、わかりやすい形でアナウンスをすることが必要だと思っています。そのためのツールとしては、知事が申し上げたとおり、業界団体、生活衛生同業組合ですとか、各地の観光協会、県の観光物産国際協会、こういったところもいろいろな旅館さんとのつき合いが深いですから、そういうところを通じて、わかりやすくといいますか、早く情報を流すということかなと思っています。

(知事)
 他にありますか。大丈夫でしょうか。

知事メッセージ

 それでは最後に、県民の皆さんに知事としてメッセージを送らせていただきたいと思います。
 今日から「Go Toトラベルキャンペーン」が始まりました。群馬県はですね、「愛郷ぐんまプロジェクト」をずっと実施してまいりました。7月31日で終了いたしますが、この22日から31日までは、この両方の制度を併用できますので、ぜひこれを活用してですね、群馬県の観光地に泊まって、県民の皆さまにはふるさとのすばらしさというものを再発見していただきたいと思います。
 東京で新規の陽性者が増えています。群馬県でも今日5人の感染者が出て、大変心配されている方もおられると思います。こういう事態は想定されている事態ではあるんですけれども、でき得る限り感染拡大をしっかり封じ込めてですね、何度も言いますが、知事として休業要請を出すことは回避したいと。皆さんには経済活動をこれまでも相当無理して協力していただいていますので、これはできるだけ回避したいと思っています。
 その意味で言うと、夜の繁華街、今、東京を中心に全国各地で新規陽性者が増えてる夜の繁華街についてもですね、今日、官房長官とも改めて直接お話をさせていただきましたが、これは県警は県警として風営法に基づいて立ち入り調査をやるということですが、先ほど産業経済部長からもあったようにですね、県は県として、しっかりとしたチームを作って、各繁華街、特に4つの大きな市の繁華街、接待を伴うお店には働きかけていきます。
 さらには、高齢者施設のクラスターについてもですね、群馬県独自の仕組みをしっかりと今やっておりますので、県知事として、県として、できる限りの対策をしっかりと講じてまいりたいというふうに思っています。万が一このまま感染が広がるようなことがあれば、迅速に行動するつもりですが、ぜひですね、県民の皆さまには改めて申し上げたいと思いますが、新しい生活様式、ほとんどの方はマスクをしていただいてると思いますけれども、こまめに手洗いをする、人と距離を取る、なんとなくコロナが収束した後、意外とそこが緩んでですね、ちょっと飲み会なんか見てみると、マスクをしない人たちがワっと集まったりするところも散見されるので、これはぜひ皆さん、気をつけていただきたいと思います。もう一度言いますが、今感染が再拡大してる傾向にありますけれども、きちんとマスクして、手洗い等々をちゃんとして、人と距離を取って、換気のいいところでやればですね、これはうつらないということも経験則でわかってきていますから、これをぜひ守っていただくようにお願いをしたいと思います。
 引き続き、県内の感染状況、東京を含めた近隣の感染状況をよく我々として注視しながら、必要な手段を講じてまいりたいと思います。
 これで記者会見を終わりにしたいと思います。ありがとうございました。

(以上で終了)
文章中の()内については、秘書課において加筆したものです。