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群馬県知事・伊勢崎市長合同記者会見

更新日:2021年2月5日 印刷ページ表示
  • 日時 令和3年2月5日(木曜日)午後5時2分~5時30分
  • 会場 記者会見室
  • 出席者 県:知事、副知事ほか
    記者:記者クラブ所属記者等12人
  • 記録作成 秘書課(報道係)

 令和3年2月5日臨時記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

 モニター資料(PDFファイル:229KB)

 質疑応答はこちらをクリック

知事冒頭発言

発表項目

1.はじめに
2.伊勢崎市における感染状況について
3.伊勢崎市における緊急事態事態宣言の発出について
4.個別対策について

1.はじめに

(知事)
 それでは、臂泰雄(ひじ やすお)伊勢崎市長との合同臨時記者会見を始めさせていただきたいと思います。
 昨日の定例会見でも申し上げましたが、新型コロナウイルスの新規感染者数については、全国的に一定の減少傾向が見られておりますが、本県では、なかなか減少に至っておりません。
 直近1週間の人口10万人当たりの感染者数は、緊急事態宣言が発出されている愛知や岐阜を上回り、群馬県は現在全国10位ということになっています。
 とりわけ、県東部を中心とした感染拡大が、12月ごろから顕著となり、これを何とか抑え込むために、県全体の警戒度を最高レベルの「4」まで引き上げ、県民の皆さまには、不要不急の外出を自粛していただくよう要請してまいりました。
 さらに、12月15日には、伊勢崎市を含む県東部5市の飲食店等に対して、営業時間の短縮を要請させていただきました。
 以来、既に2カ月近くが経過しておりますが、思ったような結果にはつながっておりません。
 昨日の定例会見でも申し上げましたが、人口10万人当たりの新規感染者数は、保健所ごとに見ると、伊勢崎、桐生、館林保健所管内など、県東部を中心に感染者が多い状況が依然として続いています。
 濃厚接触者の把握など、最前線で新型コロナ対応にあたる保健所の業務も相当厳しい状況が続いています。
 伊勢崎市からは、12月中旬から毎日、年末年始も含めて、伊勢崎保健所に対し、市の保健師等の応援職員を派遣していただいております。このことに対して、知事として改めて感謝を申し上げたいと思います。
 スライドをご覧ください。これが昨日の記者会見で申し上げました「勝負の2週間」について示したスライドです。
 こうした状況の中、次の2週間でしっかり感染を抑え込みたいと思います。2週間後には、時短要請をできるだけ多くの地域で解除したいと思っています。そういった強い思いを持って、県では、2月9日からの2週間をここにも書いてありますが、「勝負の2週間」というふうに位置付けています。
 この勝負を乗り切るためには、群馬県だけでなく、地元市町村の協力がどうしても必要になります。特に、伊勢崎市については、直近1週間の10万人当たりの感染者数が37人ということになってまして、これは東京の33人も上回る状況にあり、大変厳しい状況だと思います。
 県と市で連携した取組が不可欠だというふうに考えております。本日は、臂市長にご同席をいただきました。臂市長は自ら先頭に立って、この感染を抑え込めていく、そういう強い思いを示されております。
 そうした中、県と伊勢崎市が、連携して、しっかりとタッグを組んで取り組む新たな対応策について、本日、臂市長とともに発表させていただくことといたしました。

2.伊勢崎市における感染状況について

 まず、対策の発表に入る前に、伊勢崎市での感染がどういった状況にあるのか、私の方から説明させていただきたいと思います。
 次のスライドをご覧ください。伊勢崎市の新規感染者の推移を示したスライドがこれです。
 群馬県の感染者全体の数は、11月下旬から増加傾向になっておりまして、年末から1月上旬にかけて急増しました。1月下旬からは減少傾向が見られます。
 伊勢崎市においても、ご覧のとおり、11月下旬から増加傾向に入り、その後、年末年始の急増は見られなかったものの、1月下旬に入ってもあまり減少しておりません。
 続いて新規感染者の状況です。伊勢崎市の新規感染者の状況に関するスライドがこれです。
 伊勢崎市の1週間の新規感染者77人について、年代、推定感染経路をまとめたものです。
 年代別に見ると、職場でのクラスターが発生した影響で20代から50代の働き盛り世代が多くなっています。また、推定感染経路では、家庭内感染が最も多く4割を占めています。職場などから家庭内に持ち込まれて感染が広がっているということがわかります。
 次のスライドをご覧ください。伊勢崎市内のクラスターをまとめたスライドです。
 感染拡大に伴い、県内ではこれまで48カ所のクラスターが発生しています。そのうち、伊勢崎市内では、福祉施設6カ所、飲食店1カ所、病院1カ所、そして、食品取扱販売店が1カ所、合計9カ所で発生してます。
 特に、高齢者福祉施設や介護事業所などの福祉施設で、クラスターが多数発生しておりまして、県では伊勢崎市と協力し、今週の火曜日と水曜に市内の福祉施設を訪問し、感染対策の徹底を再度依頼をさせていただきました。
 以上の状況を踏まえて、重点的に取り組む対応策をこれから発表させていただきます。
 詳細については、臂市長の方からお願いいたします。

3.伊勢崎市における緊急事態宣言の発出について

(伊勢崎市長)
 伊勢崎市長の臂泰雄です。今日は、山本知事に本当にお力をいただいて、こうして共同で記者会見をさせていただくことを、心より感謝を申し上げたいというふうに思います。
 伊勢崎市だけでは、なかなか対応ができないことについて、しっかり県と連携をしながら行いたいというふうに思っておりましたので、こうした機会をいただいたことについて、感謝を申し上げます。
 昨日は、市内で27名の陽性者が判明し、県内の半数となるなど、本市の感染拡大が止まらないということで、非常に危機感を持っております。
 このため、本日、伊勢崎市新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開催いたしまして、改めて、市民の皆さまにも危機感を共有していただきたく、陽性者をゼロにするため、市全体で一丸となって感染拡大防止に向けて進むために、緊急事態宣言を発出いたしました。
 (スライドを指して)こちらです。
 対象区域は伊勢崎市全域とし、対象期間は本日から22日月曜日までの18日間といたしました。
 市民の皆さまには、昼夜を問わない不要不急の外出自粛、国の緊急事態対象地域への往来の自粛など、改めて強くお願いするものでございます。
 また、学校関係につきましては、22日月曜日まで、部活動の中止を決定をいたしました。
 市といたしましても、群馬県の協力いただきながら、対策を進めてまいりますので、何卒ご協力をお願いいたします。
 以上、緊急事態宣言について申し上げました。

4.個別対策について

 それでは、個別の対応策について、説明をさせていただきます。
 今回は県と連携、タッグを組んで、3つの対応策に取り組むことといたしました。
 1つ目が、「高齢者施設等に対する巡回指導」「高齢者施設の感染対策」ということであります。
 2つ目が、「外国籍市民との危機意識の共有」。
 3つ目が、「夜の繁華街での巡回活動」、「事業者への呼びかけ強化」ということであります。
 各事業の詳細について順番に説明をさせていただきます。
 それではまず、高齢施設への緊急一斉巡回について、ご説明をいたします。
 スライドをご覧いただければと思います。
 本市では、昨年4月の高齢者施設でのクラスター発生もあり、また、その後も散発的に高齢者施設で陽性者が出たことから、クラスター対策チーム、「C-MAT」にまとめていただいた高齢者施設での感染対策チェックポイントを市内の施設に配布し、感染防止対策をお願いしてまいりました。
 昨日、山本知事の定例記者会見でもお話のありましたように、直近でも、有料老人ホーム等でクラスターが発生しており、こうした高齢者施設での対策徹底が必要であると考えております。
 このため、本市においても、すべての高齢者施設への緊急一斉巡回を行います。市内の有料老人ホーム等の高齢者施設16カ所については、すでに訪問し、直接啓発を行いました。
 今後も県の協力をいただきながら、130カ所程度の介護施設についても、早期に訪問啓発を行う計画であります。
 具体的には、これまでの巡回で訪問しなかった特別養護老人ホームや、デイサービスなどの通所事業所について、県と市の職員が連携して、来週中にも直接訪問をいたします。
 市内のさらなる巡回にご協力いただけるということで、感謝をいたしております。
 加えて、県の補助事業を活用させていただき、市と伊勢崎佐波医師会が協力して、感染症に詳しい医師、看護師の派遣等を行う予定であります。実地において、感染症予防や対策の助言を行っていきたいと思います。
 今後も、県と連携しながら、高齢者施設での感染防止対策に努めていきたいと考えております。
 2つ目、外国籍市民との危機意識の共有についてです。
 伊勢崎市には外国籍の方がたくさん居住されており、市の地域経済を回していく上で、とても大切な市民、そして仲間であります。しかしながら、外国人コミュニティの中でもクラスターが発生しております。
 本市においては、そうした方々と危機意識を共有し、感染症対策に取り組んでいくことが必要不可欠だと考えております。
 そのため、これまでも、市ホームページや国際交流協会のフェイスブック等で、感染予防に関連する情報について、多言語による情報発信を行ってまいりました。さらに、群馬県などの他機関と連携し、多言語によるリーフレットやポスターを、外国籍の市民が集まる飲食店や小売店、宗教施設などで配布するとともに、キーパーソンといわれる皆さまから、SNSなどによる情報発信を行ってもらってまいりました。
 また、ハローワークの協力をいただき、チラシ等を外国籍の方が多く勤める企業にも配布しております。
 外国籍といっても、本市に特徴的なのは、様々な、多様な国々から来ている方が多く居住しているということであります。
 単純に外国籍ということで、ひとくくりにすることができません。
 言語も習慣もそれぞれの国や地域によって異なっていることから、より効果的に感染対策を行うためには、ターゲットを絞って対策をとることが大事なのではないかと考えております。
 その上で、県と協力をして、3つの取組に重点的に取り組んでまいります。
 まず1つ目として、キーパーソンや団体との連携による取組をさらに強化してまいります。
 具体的には、外国人コミュニティのキーパーソンや支援団体などと協力をして、外国料理店や宗教施設など、外国籍市民の方が集まる拠点を訪問し、一人一人に感染防止の徹底を直接呼びかけてまいります。
 2つ目として、多くの外国籍従業員を雇用する企業、専門学校等々の連携であります。
 現在、外国籍の市民が多く勤めている企業をピックアップしてしておりまして、ここを直接訪問して、感染防止対策への協力をお願いしていく予定であります。
 準備が整い次第、市と県の職員の皆さまで手分けをして、外国籍市民の方を雇用する企業や、留学生を受け入れている学校を訪問し、直接訴えてまいります。
 3つ目でありますけれども、発信する情報については、これまで以上に危機意識を共有できるような内容にいたします。
 具体的には、これまでの3密回避とか、5つの場面に加え、クラスターが発生したケースの内容や、治った後でも、だるさや胸の痛みなど、後遺症に苦しむ、そういった症状があるんだという、具体的な症状などを伝え、感染防止の必要性を我が事として、自分事としてとらえていただくような内容としてまいります。
 こうした伊勢崎市ならではの取組に全力で取り組むことにより、外国人コミュニティにおける感染防止拡大を防いでいきたいというふうに考えております。
 3つ目、最後に、「夜の繁華街での巡回活動」について、ご説明をいたします。
 これまでも県では、各市町村と連携して12月から重点的に夜の繁華街での巡回活動を行っているというふうに伺っております。
伊勢崎市においても、これまでに3回実施していただきました。
 市としても、年末年始といった特に飲食や会食の機会が増える時期や、営業時間の短縮を要請する折にも、市内の飲食店を直接訪問し、警戒の意識を一層高め、感染防止対策の徹底と営業時間の短縮を要請してまいりました。
 すでに多くの店舗に感染防止対策の徹底や時短要請にご協力いただいているものと認識をいたしております。
 しながら、いまだに要請に応じていただけない店舗があることも事実であります。
 より多くの事業者の方にご協力をいただけるように、県にも引き続きご協力いただきながら、今後も粘り強く個別訪問を実施してまいりたいと考えております。
 新たな対応策につきましては、以上であります。

(知事)
 昨日の会見でも申し上げましたが、感染症危機管理チームの専門家の方々との会議の場でも、有料老人ホーム等や、夜の接待を伴う飲食店、若者層、外国人コミュニティなど、リスクの高い現場に対して、よりピンポイントの対策を実施すべきだというご意見を多くいただきました。
 今、臂市長の方からご説明のあった事業については、すべてこの観点を踏まえた上で、県と伊勢崎市、知事と市長がタッグを組んで取り組むものです。
 取り組みの細かい点について、私の方からも少し補足をさせていただきたいと思います。
 まず、介護施設への直接訪問の件ですが、チェックリストを直接配布して回って、その翌週再度訪問して、取組状況や改善状況を実地で確認をしたいと思います。
 また、この夜の街での巡回活動については、特措法の見直しを踏まえて、国の動きを見極めつつ必要があれば、市長とも相談の上、特措法の活用も視野に検討していきたいと考えています。
 繰り返しになりますが、この2週間は、要請の解除に向けた集中対策期間です。伊勢崎市をはじめ、すべての市町村と連携を強化し、全力で取り組んでまいります。
 高止まりしている感染、この状況をですね、この2週間で抑え込んで、外出自粛や営業時間の短縮というものを解除していくと。そして、経済活動を少しずつ正常に戻すとともに、限られたリソースをより幅広い支援とか、未来のための前向きな投資に充てていきたいというふうに考えています。
 最後に、県民の皆さんに申し上げたいと思います。
 この2週間が勝負です。県民の皆さん、伊勢崎市民の皆さんにはもう長きにわたって大変なご苦労をおかけしております。度重なるお願い、今日は臂市長と2人のお願いですが、大変心苦しく思っておりますけども、県民、そして伊勢崎市民の皆さんのご協力、ご理解があれば、この危機は必ず乗り越えられると、私はそう考えております。
 何卒ご理解の上、ご協力を賜りますように、重ねてお願いを申し上げます。
 こちらからは以上ですね。ご質問があればお受けしたいと思います。

質疑応答

(記者)
 臂市長にお聞きしたいんですが、今回出された対策の裏返しということになるかもしれないんですけれども、改めて、伊勢崎で感染者が増えていて、なかなか減らないことの原因をどのように分析されてるでしょうか。

(伊勢崎市長)
 3つの対策にそれぞれ含まれているというふうに考えておりますけれども、一つはやはり、一番大きな部分は、今起こっているところではやはり、外国籍の市民の皆さまにしっかりした情報がいってないんじゃないかなという思いを持っております。日本語の壁があるということだけではなくて、そこに情報がきちんと届いていかないのではないか。そこで、知事にもご理解いただいて、一緒に事業所を回るような、本当にそこで働いてる方に直に手渡しで、こういう危機感を共有してほしいということで持っていくと。それがそのまま、家庭での感染防止にもつながっていくというふうに思っておりますけれども、これは本当に早急にやっていきたいというふうに思っております。
 夜の街の繁華街についても、事業者の皆さまには本当に厳しい状況で今あるというふうに思いますけれども、ここで止めなければ、いつまでもこれを続けていくわけにいかないという思いでありますので、経済の回復のためにはそれをしていくと。
 介護施設については、それぞれ医師会の先生方からも様々なアドバイスをいただいておりますので、知事にもご理解いただきながら、本当に一緒にこの介護施設をしっかり回っていくと。この3つのことをしっかりやっていく。そのことが伊勢崎市にとって、何よりも早急にしなければならないことだというふうにとらえています。

(記者)
 県と市で連携して取り組んでいくということなんですけれども、基本的には、県と市の職員が一緒に、先ほど言ったこういう巡回活動とか指導をやっていくということが中心ですか。他にも連携の形というものがあれば教えてください。

(知事)
 先ほど臂市長の方からご説明があった点について、まず、県職員と、それから伊勢崎市が中心になっていくと。もちろん、伊勢崎市を中心にやっていただくということですけども、県としてできるサポートをやっていく。
 一つは、さっき言った巡回、周知徹底、啓発みたいなところもそうだと思いますし、いろんな意味で、臂市長と私は非常に近いので、いろんな形の情報交換もできると思います。
 今日は、勝負の2週間ということで感染対策ですけども、例えばワクチン接種等々についても、綿密にいろいろと協議をしながら進めていけるんじゃないかというふうに思います。
 いわゆるマンパワーもそうですし、情報もそうですし、いろんな意味で、いろんな面で様々な面で協力していくということだと思います。

(伊勢崎市長)
 伊勢崎は、先ほど説明させていただいたように、多様な方たちが住んでるので、本当に多言語なんですね。英語だけで済むわけでもないですし、その部分は伊勢崎で全部を担えないというところがありまして、やはり県のお力を借りて、多言語化をして、そして本当に、今の状況に合わせたチラシを作っていただいたりとかいうところでは協力していただかなければなりませんし、本当に誰が感染者として出ているのかという、国籍も伊勢崎市としてはなかなか情報としても持てないところがあるもんですから、この辺は県としっかり情報を共有しながら、どこにピンポイントでいけばいいのかというところも含めて、これはもう本当に、県と連携をしなければなりませんので、知事の理解をいただきながら進めていければというふうに思っています。

(記者)
 先ほど知事からですね、感染の傾向の説明があったと思います。
 その中の連携対策の中で、高齢者施設、外国籍の市民へということで、その傾向の中にですね、外国籍の方の感染の広がりだったり、あるいは高齢者施設の広がりだったり、その辺りも入ってくるんでしょうか。どうでしょうか。

(知事)
 まず、この間の感染症対策危機管理チームの中で、専門家の方々から、いくつかの例えば学校とか。学校については、昨日、発表したとおり、部活は自粛していただくことになっているんですけども、学校とかあるいは高齢者施設とか、外国人コミュニティとか、こういうところにやっぱりピンポイントで、いろいろと対策を打っていくべきだという話がありました。
 今、非常に伊勢崎は多様だという話があったんですけども、外国籍の方々という捉え方よりは、生活習慣が違うという側面からアプローチしていきたいと思います。
 それぞれ、もちろん高齢者の方々に対する対策も必要だし、若者に対する呼びかけも必要だと思うんですけども、どこの世代が悪いとかではないので、これはもう全世代に対して呼びかけていくということだと思います。
 ただ、さっき申し上げたとおり、これまでの感染の状況を見ていくとですね、臂市長もよく把握されていると思いますが、伊勢崎はですね、やはり市中感染の広がりが我々の分析だと最も深刻なんですね。
 それは、今、言ったような何か特別なグループだけではないので、だから、そういうところも見ながらですね、いくつかの代表的な、特にこれからの感染防止を考えるときに抑えなければいけない部分について、力を合わせて対応していくと、こういう流れです。

(記者)
 ピンポイントでというお話もあったと思うんですが、伊勢崎市民全体で見ると20万人ほどいるわけですね。
 どう恐れていいかという部分は、独自の緊急事態宣言が出て不安に思うところだと思うんですが、日々の生活の中で、特に他市と比べて、どういうときに気をつけたらいいかと。この部分について、いかがでしょうか。

(知事)
 これは臂市長の方からお答えしてもらえればと思うんですけども、少なくとも、こうして2人で記者会見をすることによって、伊勢崎市民の皆さんに危機感を伝えなければいけないと、やはり、東京に比べてもこれだけ高いということはかなり深刻なんですね。
 ですから、伊勢崎が今こういう状況になっているということは、よくしっかりお伝えして、市長が今日、対策本部を開かれて緊急事態宣言というものをやっていただいたんで、その中で、いろんなメッセージが入っていると思いますから、それをしっかりと市民の皆さんに、市長がおっしゃったように、自分ごととしてとらえていただくということだと思います。どうでしょうか。

(伊勢崎市長)
 今日、市の方針も対策本部会議の方で決めさせていただいて、部活動中止もそうですけども、イベント等も原則中止、そしてまた、市の持っている施設の貸館業務も利用中止ということで、かなり強いメッセージを出させていただきました。
 ピンポイントでやることももちろん大事なことでありますけれども、やはり市民皆さんにこの危機感を共有していただくために、ここが原因じゃないというふうにわかる部分もあるんですけれども、しかしそこもしっかり止めていくと、全体を止めますと。そういう中で危機感を持っていただいて、みんなで何としてもこの2週間、この状況から抜け出ようという、そういう思いを皆さんに強く持っていただきたいと。
 そういうメッセージとして、この緊急事態宣言を出したつもりでありますので、市民の皆さんに本当にご不便かけたり、事業所の皆さんに本当に大変な思いをさせているというのも本当に切実に理解をしながら、しかし、それでも同じ意識を持ってやっていくということをお願いしていきたいというふうに思っています。

(記者)
 昨日、一昨日の感染の県の発表を見ますと、濃厚接触者の方が非常に多いということで、今のお話も踏まえて、要するに家庭内に広がってしまうことを踏まえて、一番最初を食い止めるためのそういう全体的な抑えという認識でよろしいんでしょうか。

(伊勢崎市長)
 先ほど画面にあったように、家庭内感染ということは、やはり本当に守らなければならない基本が守られていない部分があるのではないかなというふうに思います。
 濃厚接触者のところが出てくるというのは、やはり家庭内の感染ということが大きいんだというふうに思いますから、基本的な、家族の中でも3密を避けるとか手洗いをするとか、場合によってはマスクを着用するとか、外から帰ってきたら、きちんと通常の感染防止の手当をするという、ここをしっかりやっていただきたいという、そういう思いであります。

(記者)
 臂市長に伺いますが、県は「警戒度4」継続ということで新たな経済支援策が発表されたと思います。知事会見の中で。今回、市独自の緊急事態宣言を出すということで、そこら辺の経済支援というのは、市独自で何か考えていらっしゃることはあるのでしょうか。

(伊勢崎市長)
 今、予算をやってるいるところでもあるんですけれども、なかなか単独で大きな予算を使うということが本当に市では限られているというふうに思います。
 ここでしっかり止めていただいて、直接支援はなかなか市ではできませんけれども、事業者の方が直ちに経済回復できるような事業を回復できるような間接支援というものをしっかり考えていきたいというふうに思っておりますので、直接支援は県の方にお願いするしかないと思うんですけども、これが収束に向けて経済活動のアクセルが踏めるようになったら、しっかり間接支援として、多くの事業所の方に裾野を広げられるような支援策をいくつか考えておりますので、そういったものに取り組んでいきたいというふうに思っています。

(記者)
 県としても、現状の今の支援策で何とか踏ん張ってもらいたいというところですかね。

(知事)
 あらゆる形でいろんな政策を打ち出してきましたので。昨日も新たに飲食店の関連事業者の方々に対する支援の新しい枠組みを発表しましたから。こういうものをしっかりと使って対応していきたいと思います。
 他にありますか。よろしいですか。
 こうして知事と市長がこうして並んで会見するというのは実は他の都道府県であまりないので、こういう形で、やはり群馬県ではですね、市町村と県が連携していくと。さっき申し上げましたが、ワクチンの件でも災害対策でも何でもそうなんですけども、これは非常に大事な群馬県のスタイルだというふうに思っています。

知事メッセージ

 伊勢崎市民の皆さん、群馬県民の皆さん、最後に一言お願いを申し上げたいと思います。
 今、多少最悪な状況から抜け出たような見方もありますが、全く油断できません。
 今日も40人以上の感染者が出ています。昨日よりは下がっているんですが、この2週間で何とかですね、この減少傾向に道をしっかりと開いて、時短要請の対象地域をですね、2週間後には解除していきたいというふうに思っていますので、さらなるご不便をおかけしますが、群馬県民の皆さん、特に今日は臂市長に来ていただきましたが、伊勢崎市民の皆さん、ぜひですね、ご理解とご協力をお願いをしたいと思います。
 そのことを申し上げて、この共同記者会見を終わりたいと思います。ありがとうございました。

(以上で終了)
文章中の()内については、秘書課において加筆したものです。