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第34回定例記者会見要旨(11月18日)

更新日:2021年11月18日 印刷ページ表示
  • 日時 令和3年11月18日(木曜日)午後3時30分~3時50分
  • 会場 記者会見室
  • 出席者 県:知事、副知事ほか
    記者:記者クラブ所属記者等14人
  • 記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

 令和3年11月18日記者会見動画(You Tube)<外部リンク>
 動画の前半は群馬交響楽団に関する山本知事・富岡高崎市長合同記者会見になります。定例記者会見の様子は、26分16秒からご覧いただけます。

 モニター資料(PDFファイル:855KB)

 質疑応答はこちらをクリック

知事冒頭発言

発表項目

1.はじめに
2.対策本部会議の結果について
3.感染防止対策と経済社会活動の両立について

1.はじめに

 一昨日上京して、若宮内閣府特命担当大臣、斉藤国土交通大臣にお目にかかりました。
 若宮大臣には、大臣就任のお祝いを申し上げると同時に、群馬県のDX加速化に向けた取り組みを紹介し、国の進めるデジタル田園都市国家構想との連携等について、お話をしてまいりました。
 若宮大臣が群馬県の取り組みをいろいろ調べていただいていたらしく、「群馬県知事のアイディアには注目をしている。国としてもデジタルというツールを使いながら、地域の魅力を高めていけるよう、しっかりコーディネートしていきたい」、こういう趣旨の力強いお言葉を頂戴いたしました。
 斉藤大臣は、相変わらず、非常に知的なジェントルマンだったんですけれども、工学博士ですよね、確か。大臣の就任のお祝いを申し上げると同時に、補正予算の確保、それから建設業の未来について、県がまとめた考え方も説明しました。さらには愛郷ぐんまプロジェクト等の観光振興策、この中身についてもご説明したり、あるいは群馬県としての要望をお伝えさせていただきました。大臣の方からは、「補正予算に関しては、地域の状況も踏まえてしっかり検討したい。観光施策に関しても、地域と国の取り組みはしっかり繋がるようにしていきたい」と、こちらも大変力強いお言葉をいただきました。
 来週も、現職大臣との面会を予定しております。群馬県のため、また県民幸福度向上に向けて、岸田内閣ともしっかりと関係を構築し、引き続き連携を強めていきたいと思います。
 確か、記者さんが紙面で取り上げていただいたことがあると思いますが、おそらく現職の知事として、2年間でこれだけの現職閣僚にあった人はいないと思います。総理も含めておそらくいないと思います。会ったことを自慢するつもりはないんですけれども、これは24年間国会議員を続けてきた知事としての自分の強みになりうる部分だと思っています。
 何で会ってくれるのかというと、何となく知事の存在感をPRするために行くというよりは、特にメディアは入れずに会って、しっかりその結果を、ちゃんと向こうと相談しながら発信するという、こういう信頼関係があるからだと思うんですね。日頃から現職大臣との連携を維持していくことは、ちょっと手前みそになりますが、全国で最も成功した(ワクチン)大規模接種会場の運営に関して事前に河野大臣や菅総理としっかり相談ができたように、非常に県にとっては大事なことだと思っております。
 ワクチン手帳の導入の際も、総理、それから官房長官、平井大臣に、群馬県はこういうことをやりますよと、国との連携を大事にしながらやりますよということを説明してからやったというところはとても大事なので、岸田内閣には変わりましたが、やはりこの内閣政府とは、しっかり連携できるような体制を努力して作ってまいりたいと思っています。

2.対策本部会議の結果について

 前回の警戒度判断から2週間が過ぎました。本日第66回新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開催いたしました。
 20日土曜日以降の警戒度等に関して決定したので、その結果をご報告します。
 スライドをご覧ください。警戒度に関するスライドです。
 明後日の20日土曜日から県のガイドラインに基づく警戒度1は継続いたします。期間は12月3日の金曜日までです。

 次に、今回の決定に至った理由をご説明します。
 スライドをご覧ください。新規感染者数の推移です。
 県内の感染状況は総じて落ち着いております。本日の新規感染者数は7人、7人でも多いなと感じるようになってきたんだなと思うんですけれども、今日の7人を含めて、直近1週間の新規感染者数は20人ということになりました。
 今週の15日月曜日には、6月24日以来144日ぶりに新規感染者数ゼロを記録いたしました。週単位で見ても、先週の12人と同程度の低い水準を週単位でだいたい維持しているということを分かっていただけると思います。
 警戒度の判断基準に関して説明したいと思います。
 スライドをご覧ください。警戒度の判断基準である客観的な数値、すべての項目において基準以下の状況になっています。
 直近1週間の1日当たり新規感染者数は2人、それから病床の稼働率も3.0%、警戒度1の水準を維持しているということを分かっていただけると思います。

 続いて保健所ごとの感染者数。次のスライドをご覧ください。
 これも、一部の地域で若干上昇が見られますが、家庭内感染も実はほとんど追えておりますので、全体的には落ち着いていると言えると思います。
 以上を総合的に判断して、警戒度1を継続することといたしました。

 続いて警戒度1における要請内容についてもご説明いたします。
 次のスライドをご覧ください。警戒度1における要請内容です。
 継続なので、中身は変わらないということです。県民の皆さまにおかれましては、引き続きマスクの着用、ソーシャルディスタンスの確保など、基本的な感染防止対策の徹底をお願いいたします。

 今日は朝から、JAの42回目の農業大会とか、あるいは群馬県の商工会連合会の60周年記念式典などに出席させていただきました。
 今までよりも少し多くの人数の方々を集められるようになったんですけれども、それでも会場にはしっかり手指消毒のための機器が設置されてましたし、全員マスクをして、さらにパーテーションもしっかりある中で、挨拶をしてまいりました。
 県民の皆さまは、依然としてしっかりとこういう意識を持っていただいているのだろうと思って安心いたしました。ただ、特に、これまでも感染リスクが高いとされているホームパーティーとか、忘年会等の大人数での会食とか飲み会については、ちょっと心配しております。
 これについては、県民の皆さまには、ぜひ引き続き注意をしていただきますように、改めてお願い申し上げたいと思います。
 以上が対策本部会議での決定事項です。

 県内の感染状況は、先ほど申し上げましたが、総じて落ち着いております。いつも申し上げているとおり、こうして感染者数が低く抑えられているのは、県民の皆さまの協力のおかげだと考えております。改めて感謝申し上げたいと思います。
 経済社会活動も徐々に活発になってきています。冒頭の会見でご一緒した富岡(高崎)市長さんとも、この会見の前に知事室でお話したんですけれども、毎週末、実は、高崎市内を歩き回って駅の周辺とか、飲食店の様子とか店舗とかを視察しているんですけれども、相当にぎわいが戻ってきています。ただ、高齢者の方々がすごく少ない。20代30代の人がすごく多いということで、もうちょっとみんなが安心して外に出るためには時間がかかるのかなという感じもしています。
 そんな中で、ワクチン手帳を群馬県が導入いたしました。
 これもPRさせていただくと、読売新聞の確か全国版にこのワクチン手帳のことが書かれていて、東京都が先に書いてあったんですけどしょうがない、東京都はやはり影響力が大きいから。群馬県の取り組みも書いてあったんですが、群馬県の方が進んでいます。東京都はこのワクチン接種証明、確か10万人ぐらいかな今、もう群馬県は25万人になっていますので、大体人口が6倍ぐらい(正しくは、東京都の人口は群馬県の約7倍)違いますから、群馬県の枠組みがさらに進んでいるということが分かっていただけると思いますし、東京都のシステム開発にはだいたい10億円ぐらいかけているんですけれども、群馬県職員のみんなに頑張って作ってもらったワクチン手帳の仕組みは、700万円ぐらいしかかかっていません。これを記者の皆さんに最大アピールしようと思って、「ワイズ スペンディング(「賢い支出」の意)」という点では群馬県がいかに頑張っているかということを、大きな声になってしまいましたが、皆さんに今日アピールさせていただきたいと思っています。
 群馬県は、職員の工夫がものすごく、群馬県知事だからそう思うのかもしれないけど、秀でていると思います。もともとぐんまちゃんだって、群馬県職員が実は発案したということもあるし、もう1つ宣伝させてもらうと、いよいよtsulunosが本格的に稼動して、作成本数は当然目標をはるかにオーバーしたと。視聴数も目標はほぼクリアしたんですけれども、これから本当に視聴数を上げなきゃいけないというところに入ってくるので、ここからかなりそういうことを意識してやっていきたいと思います。
 皆さん、tsulunosの計画をここで発表させていただいたときに申し上げたとおり、ローコストの発信という点ではずば抜けています。他の県が、例えばネットテレビとかの関係で2億円とか外部委託しているのに、うちはほとんど職員がやってますから。その点も、せっかく会見なので、知事としてPRさせていただきたいと思っております。すいません余分な話でした。

3.感染防止対策と経済社会活動の両立について

 ぐんまGo To Eatキャンペーン、これは、前回の会見で愛郷ぐんまプロジェクトが好調にスタートしたというお話をしましたけれども、Go To Eatキャンペーンは13日の土曜日にすべて完売です。非常にいいスタートだと思っています。
 先ほど申し上げたとおり、高崎の市街地の状況を見ても、飲食店のにぎわいが戻りつつあるし、いつも食べているところに行ったら、変装して行ったんですけれども、見破られるわけですよ、マスターよく知ってるから。「知事ありがとうございます。Go To Eatキャンペーンの人がいっぱい来ました」とか言っているので、ここはなかなかうまくいってるかなと思っています。
 国においては、感染防止対策と経済社会活動との両立を目指すために、行動制限緩和に向けたいろいろ具体的な検討が進んでいるというふうに伺っています。
 一昨日の16日、政府の分科会で、ワクチン、検査パッケージ制度の要綱案を含む行動緩和策というものが示され、了承されました。
 今後具体的な対応については、明日の19日に開催される政府の対策本部会議で示されるというふうに聞いています。

 加えて、3回目のワクチン接種ですが、12月1日から医療従事者を中心に、ファイザー製ワクチンの接種が始まる見込みになっています。
 県としてはこれまで、全国トップクラスの速度でワクチン接種を推し進めてきました。ワクチン接種証明等の活用に関しても、先ほど申し上げたとおり、都道府県では全国で初めて、ぐんまワクチン手帳というものも導入させていただいております。
 感染防止対策と経済社会活動の両立に向けて、群馬県はトップランナーとして走ってきたと、このように知事としては、自負をしております。
それはもちろん県職員の努力と、県民の皆さまの協力があってのことだということも付け加えたいと思います。
 今後も国、市町村、それから関係団体ともしっかり連携を図りながら、県民の皆さまの健康、命、暮らしを守るため、群馬県が全国のモデルになれるような取り組みを次々に打ち出してまいりたいと思っています。
 私からは以上です。何かご質問があればお受けしたいと思います。

質疑応答

年末年始を迎えるに当たってのメッセージについて

(記者)
 先ほど、年末年始がちょっと心配だという話があったと思いますが、改めて県民に向けて啓発などメッセージをいただければと思います。

(知事)
 とにかく県民の皆さまのご協力のおかげで、群馬県でもコロナの感染拡大が抑えられているということなんですけども、全国的に見ると、一部ちょっとまた増え始めたところがあったりするんですよね。
 日本と韓国の状況が同じだとは思いませんが、2回のワクチン接種率で、日本の数パーセント先を行っている韓国で再拡大が起こっているとか、非常に上手く抑えていたシンガポールで再拡大が起こっているとか、ワクチン接種では相当抜き去りましたけど、先行していたヨーロッパで再拡大が深刻になっているということを考えると、やはり警戒は怠れないと思うんですね。
 いいことなんだけど、みんな外に出るようになって少し開放的になって、それでも、毎週末、高崎駅を回るんだけど、マスク装着率は100%に近いと。ただ、やっぱり飲食店に行くと、外している方々がいるんですね。大人数のパーティーというのはやっぱリスクが高いので、そこのところはぜひ県民の皆さまにも、十分注意をしていただきたいなと思っています。

3回目のワクチン接種に関する県としての対応について

(記者)
 3回目のワクチン接種の話が出ましたけれども、改めて、国もだいぶ決まってるみたいですが、県としてはいつからどんな形でとか、今の時点で何か言えることがあればお願いします。

(知事)
 県としての対応は、国の方のいろんな情報をしっかり見極めてやりたいと思いますが、まず3回目の接種が始まるということについては、これはよかったと思っています。
 ただ、後藤厚労大臣にお目にかかったときに申し上げたんですが、国民に対する3回目の接種の必要性、啓発、周知というものは、国が中心になってやっていただきたいと思うんですね。
 県も協力して、県民の皆さまになぜ3回目の接種が必要なのかという意義、リスクも含めていろんなことをちゃんと説明しなくてはいけないので、そこはしっかり国にもやっていただきながら、連携していきたいと思っています。
 とにかく国の状況を見極めながら、群馬県としてしっかりできることを、できるだけ時代の方向性を見ながら、前広に展開していくということを考えていきたいと思います。

県営ワクチン接種センターについて

(記者)
 県営の接種センターについてはどうでしょうか。

(知事)
 政府の方針も出てるので、そこは大久保局長の方から。

(新型コロナワクチン接種推進局長)
 昨日、国の方から自治体向けの説明会がございました。その中で、ワクチン接種の時期ですとか、ワクチンの配分方法、時期、それから、都道府県の大規模会場の設置というところも盛り込まれておりましたので、1回目と2回目と同じように、都道府県が設置する大規模施設会場については、国としても支援をしますという発表がなされたところでございます。

(記者)
 まだ具体的な会場とかは・・・

(新型コロナワクチン接種推進局長)
 国からそういう方針を受けましたので、これから、やり方、時期、会場等々について検討してまいりたいと思っております。

知事メッセージ

 それでは最後に、県民の皆さまに直接、知事としてお願いさせていただきたいと思います。
 先ほど、記者の方からもご質問がありましたが、感染状況は総じて落ち着いておりますけれども、これから年末年始にかけて、特に日本全体が先進国の中でも、いま断トツに低く新型コロナをコントロールしているということもあって、少し気が緩むと思うんですね。どんどん人が出て、飲食店もにぎやかになる、観光地もにぎやかになる。これはとても嬉しいんですけども、同時に、一気に人が動くということについては心配な面もあります。
 ぜひ県民の皆さまには、例えばマスクを着けていただくとか、こまめに手指消毒をしていただくとか、なるべく密は避けるみたいな基本的な感染防止対策は、引き続きとっていただきたいと思いますし、そういう中でぜひ、愛郷ぐんまプロジェクトも、それからぐんまGo To Eatワクチン プレミアムも、感染対策にいろいろ気をつけていただいた上で、ぜひ積極的に活用していただきたいと考えております。
 ここのところ、前々回ぐらいの会見でもやりましたが、都道府県魅力度ランキングというものに知事としてクレームをつけて、これが相当話題になりました。
 今週末のテレビ番組でも、ほとんど群馬県特集みたいな1時間番組があって、私も出演しているんですが、これは、感情的に言ったわけじゃないんです。この会見でも冷静に言ったんですけども、山本知事激怒みたいな感じで、中には、ちょっと大人気ないとかお叱りも受けたので、いろんなご意見は真摯に受けとめたいと思いますが、ただ県民の皆さまに申し上げたいのは、この都道府県魅力度ランキングというのは非常に根拠の乏しいランキングです。とても魅力度ランキングという名前に値するようなランキングではありません。これは根拠の乏しい、信頼性の低いランキングだと。このことを皆さんに分かっていただくことが、知事としてあのような発信をした理由だということは分かっていただきたいと思います。もう1回言いますが、あまり感情的に過剰反応するつもりはありませんが、これだけは最後に、皆さまに申し上げておきたいと思うんですね。
 24年間群馬県で国会議員やって、私は全県一区の参議院議員だったので、24年各地域をずっと回ってきました。いろんな人たちに会ってきました。知事として今2年4カ月やって、コロナ禍ではなかなか回れなかったんだけど、知事としてもいろんな県民の皆さまと接してきたんですね。どの地域にも、それぞれの地方、住んでいるところに愛着を持って、プライドを持って生きている、真面目に生きている人たちがいるんですよ。そういう人たちに対して、地方自治に本格的に携わったこともない、地方行政をやったこともない人がある日出てきて、あなたの県、あなたの地域は全国でも魅力度が最下位ですよとかね、全国でも魅力度がこんなにないんですよと言われたら、多くの人たちはやっぱり不愉快な思いをすると。やっぱりプライドを傷つけられる人もいると。中には、ビリになってかえって目立ったからいいと言う人もいると思いますが、やはり多くの人たちは非常に不愉快な思いを持っていると。こういう地域で一生懸命生きている人たちに対する配慮が決定的に欠けていると思いますね。地方のためにやっているといいながら、こういうところが、やっぱり私はよくないと思っております。
 会見とかいろんなインタビューでも申し上げたんですが、朝日新聞の朝日川柳か何かに、「群馬県 笑い飛ばせよ 空っ風」とかあったんですね。このランキングが本当にいい加減なランキングだと、いい加減という言い方はちょっと訂正しますね、信頼性の低いランキングだと。こういうことをしっかりメディアでも報道していただきたいなと思いますが、こういうことを県民の皆さまが分かった上のことであれば、喜んで笑い飛ばしたいと思っています。
 私はデータサイエンスを大事にしてるので、また世論調査をやります。いわゆるマスコミのサンプル数よりも多い世論調査をいつもやっていて、1年前も、会見でちょっと言及しましたが、山本県政の支持率を3千サンプルで検証をしました。これを近くやりますので、その世論調査のサンプルで、7割8割の県民の人たちが、これは全然信頼性のないランキングだと言っていただけるような結果が出れば、喜んで笑い飛ばしたいと思います。その知事の真意だけは、皆さまにぜひ分かっていただきたいと思います。
 今日は前半に高崎市長との会見もあって、ちょっと長くなってしまいましたけども、最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。この場所(記者会見)は知事にとっては真剣勝負だと思っていますので、今日も関連部長に登壇していただきましたが、来週からもしっかり皆さんと対峙して、皆さんの後ろには県民の皆さまがいると思っていますので、県として透明な情報発信を心がけてまいりたいと思います。
 ということで、今日の定例会見を終わりたいと思います。ありがとうございました。

(以上で終了)
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。