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文教警察常任委員会(警察本部関係)(平成25年12月6日)

1.開催日時

 平成25年12月6日 9時58分~11時23分

2.開催場所

 302委員会室

3.出席委員

 委員長:須藤和臣、副委員長:清水真人
 委員:塚越紀一、委員:松本耕司、委員:星野寛、委員:大沢幸一、委員:新井雅博、委員:福重隆浩、委員:井下泰伸

4.欠席委員

 なし

5.主な質疑

(1)御巣鷹山の慰霊登山に係る警察本部長の感想について

新井委員
 11月9日に行った御巣鷹山の慰霊登山に対する警察本部長の感想について伺いたい。

相浦警察本部長
 百聞は一見にしかずと言うが、当時の事故の状況を改めてしっかりと教えていただき、認識を新たにした。また、上野村の方々の息の長い、大変な努力を目の当たりにして、気持ちも熱くなり、我々も見習わなければならないと感じた。

(2)信号機設置に係る工期短縮に向けた検討状況について

新井委員
 以前、信号機設置に時間がかかることについて質問した際、今後検討するとの回答があったが、その検討状況について伺いたい。

田端交通部長
 警察内部の検討のほか、業者に対するアンケートを実施した結果、設計については、今まで当該年度になってから開始していた事務手続等を、前年度末から準備することで、約半月短縮でき、また、設置工事については、公告事務手続等を半月早めるとともに、60日以上かかる工期を45日に見直すことで、約1か月短縮でき、これらを合計すると約1か月半の工期短縮が可能となる。

(3)子どもの携帯電話やネット等の有害情報対策について

井下委員
 子供達が利用する携帯電話のライン等について、県警ではその問題・危険性を県民に伝えるためにどのような取組をしているのか。

小林生活安全部長
 本年5月から6月の間に、小学校4年生から高校2年生までの保護者約1万5千人に対して、フィルタリング状況等のアンケート調査を実施し、調査結果に基づき、非行防止教室・薬物乱用防止教室の中でインターネットの危険性の呼びかけを行っている。また、サイバー犯罪捜査室の専門官が、各中学、高校、大学においてインターネットの危険性を講習・指導している。さらには、高等学校PTA連合会を通じて、フィルタリング促進のお願いを実施するとともに、大学生少年サポーターが作成したポスターを全高校に配布した。

(4)子どもの携帯電話等の適正利用に向けた関係機関等との連携状況について

井下委員
 子どもの携帯電話等の適正利用に向けて、関係機関等とどのような連携を図っているのか。

小林生活安全部長
 携帯電話事業者に対しては、昨年の10月に携帯電話4事業者と「スマートフォンに係るフィルタリング設定等の利用促進に関する覚書」を締結し、本年7月にも関係者による連絡会議を開催したほか、本年4月及び9月に携帯電話の事業所に対しフィルタリング推奨等の状況を確認している。また、関係団体については、少年補導員連絡協議会や職場警察連絡協議会に対し、研修会でフィルタリングのお願いを実施している。

(5)「犯罪抑止」に係る取組状況について

福重委員
 昨年来、犯罪抑止総合対策の推進を行っているが、目標とその達成状況はどうか。

池田安全安心推進統括官
 刑法犯認知件数は、平成16年の4万件超えをピークに年々減少を続け、平成23年に半減を達成した。更なる減少を目指して各種対策に取り組んだ結果、平成24年は前年比マイナス3%を達成し、本年も安全安心推進統括官を犯罪抑止戦略官に指定し、2万件以下の実現を目指している。

福重委員
 「犯罪抑止」に向けた取組状況について伺いたい。

池田安全安心推進統括官
 県民の体感治安の向上を図るため、地域の犯罪情勢の分析、情報発信、重層的ネットワークの構築、防犯カメラの設置促進、防犯ボランティアの活動活性化のほか、制服警察官によるパトロール活動や犯罪を誘発させる危険個所の発見・改善対策、金融機関と連携した特殊詐欺被害防止対策、サイバー犯罪捜査等を推進している。

(6)「犯罪インフラ対策」に係る取組及びその成果について

福重委員
 「犯罪インフラ対策」に係る本県の取組状況について伺いたい。

近藤組織犯罪対策統括官
 本県では、平成23年2月に警察本部長を長とする犯罪グローバル・インフラ対策委員会を立ち上げ、更に犯罪グローバル・インフラ対策幹事会及び犯罪グローバル・インフラ対策プロジェクトチームを編成した。プロジェクトチームについては、刑事部はもとより各部門の職員から構成され、警察全体の問題としてとらえ、情報共有等を図っている。

福重委員
 取組の具体的な成果について伺いたい。

近藤組織犯罪対策統括官
 事件検挙事例としては、ベトナム人による大麻取締法違反事件、フィリピン人による銀行法違反事件及びベトナム人による偽造有印私文書行使・道路交通法違反事件がある。

(7)特殊詐欺被害防止資料「読みぐすり詐欺に効く薬」の活用状況について

大沢委員
 県警が作成した、特殊詐欺被害防止資料「読みぐすり詐欺に効く薬」は、分かり易く好評であるが、どのような範囲に配布しているのか。

小林生活安全部長
 地域の高齢者に配布したほか、家族への注意喚起にも活用しており、職場警察連絡協議会では緊急会議を開催し、事業所を通じ各家庭に配布した。金融機関にも配布し、呼びかけをしてもらっている。このほか、地元区長、民生委員、保護司等を通じて配布するなど、訪問活動による注意喚起にも活用している。

(8)交通安全施設工事に係る発注時期の平準化について

清水副委員長
 交通安全施設工事について、発注時期を平準化してほしいとの要望があるが、当局の見解を伺いたい。

田端交通部長
 年間を通して定期的に発注できればよいと考えており、予算担当部所と検討していきたい。

(9)路面標示、道路標識管理に係る民間委託の導入について

清水副委員長
 路面標示、道路標識管理に民間委託を導入すれば、さらに早く危険箇所の是正ができるのではないかと思うがどうか。

田端交通部長
 道路標識、路面標示等の点検について、今までは警察官の目視により対応していたところであるが、今後は専門的な業者に点検してもらうべく、現在、点検等の民間への委託について検討しているところである。

(10)行方不明者の届出に係る対応について

清水副委員長
 警察では行方不明者の捜索願いが出された場合、どのような流れで対応しているのか。

小林生活安全部長
 事故遭遇のおそれや犯罪に巻き込まれたおそれがある者など、特異なものについては「特異行方不明者」として特別に対応しており、早急に県内・県外手配を行い、発見活動を実施している。受理した届出については、全てに対し手配、発見活動を行っており、緊急性があるものは、迅速な手配に努め、必要に応じ捜索等を実施しており、山間地などでは、消防団などに協力をいただき捜索活動を実施している。

(11)高崎警察署の分割に係る検討状況について

松本委員
 高崎警察署の分割構想について伺いたい。

高橋警務部長
 高崎警察署の分割については、仮称、高崎北警察署と現在の高崎警察署ということで検討している。パブリックコメント等も実施済であるが、住民の利便性や警察活動の効率性、治安情勢等を考慮し、仮称、高崎北警察署の設置に向け、現在候補地を選定中である。予算的な問題もあるため、今後、知事部局とも協議を進めていく予定である。

(12)道路交通法の改正に伴う「自転車利用者対策」の取組状況について

松本委員
 道路交通法の改正により、自転車利用者対策の推進に関する規定が整備され、多くの自転車利用者に対して法に則った利用を促すためには、指導取締りが必要と考えられるがどうか。

田端交通部長
 今まで、路側帯については、進行方向についての規定がなかったが、今回の改正により、路側帯を通行する場合は、道路左側に設置された路側帯に限ると規定された。自転車の路側帯通行については、当分の間、周知期間として指導を重点に行うが、ピスト等ブレーキを備えていない自転車については、従来どおり取締りを実施していく。

(13)交通安全対策推進上の課題と対応について

松本委員
 交通事故死者数を減少させるための交通安全対策推進上の課題と対策について、警察本部長の考えを伺いたい。

相浦警察本部長
 今後は、上州人としての誇りに訴えかけるキャンペーンを展開して、劣悪な交通事故状況を確実に改善する取組を行うとともに、全死者に占める高齢者の割合や高齢運転者が加害者となる交通事故の比率も年々増加傾向であることから、高齢者の交通事故対策を引き続き推進し、交通事故情勢の改善を図っていきたい。


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