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総務企画常任委員会(総務部関係・平成25年度)

1.開催日時

 平成26年3月3日(月曜日)11時35分~14時36分

2.開催場所

 401委員会室

3.出席委員

 委員長:萩原 渉、副委員長:大手治之
 委員:中村紀雄、委員:腰塚 誠、委員:黒沢孝行、委員:織田沢俊幸、委員:岩上憲司、委員:後藤克己、委員:臂 泰雄

4.欠席委員

 なし

5.主な質疑

(1)第76号議案「群馬県財産の交換、譲与、無償貸与等に関する条例の一部を改正する条例」について

中村委員
 無償貸付とはどのような財産項目があり、改正して無償貸付を可能としたことの意味は何か。

松本管財課長
 今回の条例改正は、そもそも行政財産は目的外使用許可のみであったが、平成18年度の地方自治法改正により、行政財産も貸付が可能となり、行政財産の貸付をする場合、減免規定が条例上なかったということで改正を行うものである。

中村委員
 行政財産は行政目的をしっかりもっている財産のことか。

松本管財課長
 行政財産は大きく公用と公共用に分けられる。県庁や合同庁舎等のように行政目的そのもので使っているものは公用、学校や公園といったものは公共用となる。

中村委員
 県庁舎の1階県民ホールを使用するのも対象となるのか。

松本管財課長
 県民ホールについては、管理規則に基づいて使用許可を行っている。

(2)豪雪による被害状況等について

織田沢委員
 災害対応マニュアルについて、全県的な大雪に対する記述はあるか。

入内島危機管理室長
 地域防災計画の中に「風水害と雪害」が一緒になったものがある。なだれの防護策を設けるなど北毛の豪雪地域を想定した予防的なものの記載はある。

織田沢委員
 雪については北毛だけということで、全県的にはしてないということでよいか。

中野危機管理監
 全体としては雪害についても県下全域を想定していると考えていただきたい。ただ雪害ということで区分けして取り出している部分については、北毛を想定している。

織田沢委員
 14日宿日直体制を増員して対応というが、平素は何名いて何名増員したのか。

入内島危機管理室長
 平素は2名体制で、14日は2名増員した。

織田沢委員
 大雪になっても積雪40センチ程度と判断していたのか。

入内島危機管理室長
 2月8日の大雪の際、今回よりも積雪予報が多かった事情とか14日の予報では15日にみぞれになる予報でもあったので、8日と同じ体制をとった。

織田沢委員
 災害警戒本部の立ち上げが2月15日の11時とある。15日未明に停電になり、外を見たら「ただごとではない」と感じた。災害警戒本部を立ち上げたのが11時だったのはなぜか。

中野危機管理監
 10時40分くらいだったと思うが、国道18号碓氷峠のバイパスで車が立ち往生している情報や沼田市根利周辺の県道で数台の車が雪崩に巻き込まれているとの情報などを踏まえ、私と知事とで協議して決めた。

織田沢委員
 「ただごとではない」と感じた時間と、災害警戒本部を立ち上げた時間に誤差がある。15日の朝には立ち上げるべきだったと思うがどうか。

中野危機管理監
 11時時点では県も私を含め県庁舎にいたし、市町村にも宿直者がいたが、県全体がどうなっていたかイメージできず、正確な情報がつかめなかった。

織田沢委員
 市町村と現実に連絡を取り始めたのは11時以降ということか。

入内島危機管理室長
 主に連絡を取り始めたのは11時以降になる。

織田沢委員
 土木部と危機管理室との連携はどうなっているのか。

入内島危機管理室長
 土木部とは密接に連絡をとっている。警戒本部の中にも土木部に入ってもらい、連携しながら対応している。

織田沢委員
 市町村からの自衛隊の派遣要望と要望内容、そしてどのように対応したか伺いたい。

入内島危機管理室長
 自衛隊の派遣要請は11回行っている。要望については現在、整理しているところである。

織田沢委員
 危機管理はあり得ないことが現実にあり得ると想定して、マニュアル作りを再度行ってほしいと思うがどうか。

中野危機管理監
 今回の大雪を経験して、県としては最大限努力したが、後になってみると至らない点が多々あったと思う。まず人命救助については自衛隊2名、警察1名が危機管理室に来て情報交換をおこない、自衛隊、県、県警のヘリコプターを活用して救助活動は概ね対応できたと思う。次に孤立集落の解消について、住民に長期にわたり停電に耐えていただかなくてはならなかったことは反省する点だと思う。停電の解消、安否確認、通信の確保、除雪のスピード化などが今後の課題になってくると思う。3点目に被害状況の情報収集が充分機能できなかった。それらの点を踏まえて記録を作成し、その上で雪害対策づくりをしっかりやっていきたいと思う。

岩上委員
 16日(日)の災害対策本部員による情報連絡会議は知事が議長でよいか。

入内島危機管理室長
 知事が議長となっている。

岩上委員
 情報連絡会議のメンバーは誰か。

入内島危機管理室長
 知事、副知事、部局長、警察、自衛隊である。

岩上委員
 知事、副知事、部局長はじめ関係者は何時頃登庁できたのか。

入内島危機管理室長
 全幹部が何時頃登庁できたか把握していない。危機管理監については15日の11時位に登庁した。

尾藤秘書課長
 知事が登庁したのは16日の9時である。15日には吉川副知事が徒歩で登庁している。

岩上委員
 市町村の警戒本部の状況であるが、前橋市は16日の午後2時に警戒本部を設置したのに、県の速報では19日の8時にはじめて情報が掲載された。それはなぜか。

入内島危機管理室長
 市町村で警戒本部等が設置されると県に連絡が来るのだが、その連絡がうまくいかなかったと思われる。

岩上委員
 色々なところから情報を集めて出していくことが危機管理の大きな仕事だったと思うがどうか。

入内島危機管理室長
 よく検証していきたい。

岩上委員
 除雪に係る土木事務所の対応について、すべて把握しているか。

入内島危機管理室長
 すべては把握していない。

岩上委員
 土木事務所から15日の午前4時に、各建設会社に除雪命令が出ている。知っていたか。

入内島危機管理室長
 承知していない。

岩上委員
 連携をとっていると言いながら、これを知らないというのはいかがか。

中野危機管理監
 県土整備部とは15日以降になるが、全県的な通行止めの箇所について地図と路線名を情報交換し、一体どこが一番ネックになっているか協議しながら、除雪対策をおこなってきたところである。

岩上委員
 危機管理室から土木事務所に対して、路線を指定した除雪命令は出すのか。

入内島危機管理室長
 通常、出していない。

岩上委員
 情報が集まる危機管理室が、各土木事務所や各建設業者に的確に指示を出して災害を解消していくのが役割と思うがいかがか。道路を一時封鎖してから除雪する。そういった段取りを警察等とするのが必要だったと思うが、いかがか。

中野危機管理監
 孤立集落については片側1車線でも除雪して、生活物資を車両で届けられるのを優先した。ただ、委員ご指摘の部分も、今後検討していかなくてはと思う。

岩上委員
 孤立集落はそれでよいとしても、場所によって状況は異なるのだから、それにあわせた的確な指示が必要ではないか。

中野危機管理監
 車線によっては役割も違うので、今後県土整備部と協議しながら、対応を検討していきたい。

岩上委員
 除雪費の話になるが、土木事務所としては予算がない。塩化カルシウムを購入する予算もない。今回の状況を見て財政課としてどういう認識をもっているか。

深代財政課長
 通常の除雪費については必要な額を予算配分しているが、今回のような除雪費がかさんだ場合は、今後の対策の中で必要な措置を講じていく。

岩上委員
 今後は、塩化カルシウムの購入や管理の仕方など、工夫していく必要があるが、財政にも関係があるので、予算をつけていただきたいと思うがいかがか。

深代財政課長
 今回の雪害状況を踏まえてどのように予算配分していくのか議論をした上で、対応していきたい。

岩上委員
 財政事情はあるかと思うが緊急時にどう対応するか議論も必要と思うがどうか。

岡野総務部長
 今回の大雪への対応に関しては、県土整備部長とも話をした。その中で塩化カルシウムを効果的に使ったという話も聞いた。そういった経験を踏まえて、資材の保管や準備の仕方、効果的な除雪の仕方などについて、県土整備部とも話し合いながら適切に対応するとともに、必要な除雪経費などについては補正も含めて対応していきたい。

後藤委員
 毎日新聞が「歴史的豪雪、県対応遅れ」という見出しで掲載した。知事が本部長をつとめる災害対策本部を設置したのは、週明けの17日午後4時だったという記事であるが、このタイミングは遅かったのか。

中野危機管理監
 今回の災害対策本部は、安中市で16日に災害救助法を適用したことから設置した。災害対策本部を雪害の際に設置する基準は、災害救助法を適用もしくは見込みがある場合だったので、これを契機に設置したものである。

後藤委員
 地域防災計画では、災害対策本部の設置は、災害救助法の適用もしくは適用の見込みがある場合とされているが、その見込みができるタイミングは15日の災害対策本部の設置時と思われるが、そのような判断はしなかったのか。

中野危機管理監
 当時把握していた情報では、国道18号碓氷バイパスが立ち往生した被害状況や積雪の状況を踏まえ、警戒本部でいくと判断したものである。

後藤委員
 地域防災計画の中に警戒本部は関係部局との緊密な連携が必要な場合に作るとあるが、安中市の状況では、国道に一切車両を入れないくらいの判断が必要な状況であり、かつ県だけで判断できず国土交通省や県警と対応を協議する必要もあったわけである。15日の段階で知事をトップとする体制が必要であったと思うがどうか。

中野危機管理監
 警戒本部の中には、警察も自衛隊もメンバーの中に入っているので、そういった機関と連絡調整も図れたと思う。

後藤委員
 安中市が15日付けで災害救助法が適用になったわけだから、その段階で災害対策本部の設置が必要だったのではないか。

入内島危機管理室長
 安中市の災害救助法適用は16日の深夜に知事が決定したものであり、15日の災害発生日に遡及適用したものである。

後藤委員
 災害対策本部と災害警戒本部の線引きが分からない。ちなみに15日の段階で知事はどこにいたか。

中野危機管理監
 知事は自宅にいた。

後藤委員
 知事がすぐに来られないことで災害対策本部を設置しなかったのではないか。15日の朝、車で登庁が不可能な状況でも警戒本部でよかったのか。

中野危機管理監
 繰り返しになるが、その当時の状況を踏まえ警戒本部で対応しようと判断したものである。


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