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観光振興対策特別委員会(平成26年3月13日)

1.開催日時

 平成26年3月13日(木曜日)10時00分~11時58分

2.開催場所

 401委員会室

3.出席委員

 委員長:南波和憲、副委員長:星野寛
 委員:腰塚誠、委員:塚越紀一、委員:塚原仁、委員:新井雅博、委員:舘野英一、委員:岸善一郎、委員:大手治之、委員:酒井宏明、委員:高田勝浩、委員:金子渡

4.欠席委員

 なし

5.主な質疑

(1)ググっとぐんま観光キャンペーンについて

塚越委員
 ググっとぐんま観光キャンペーンでは、栃木、長野、埼玉など近県との連携を推進したとあるが、どのようなことを実施したのか。

黒澤観光物産課長
 ググっとぐんまの観光情報誌においても、日光東照宮、渋沢栄一記念館等を紹介し、周遊観光に繋げた。また、北関東三県の観光協議会では、首都圏等での観光キャラバンや、共通の観光マップ作成で連携した。今後も近県連携に継続して取り組んでいく。

塚越委員
 群馬県観光物産国際協会の田村理事長がある記事の中で、「群馬県の観光振興に特に役立ったのは平成23年のDCで、また、都市観光への理解が深まった。さらに、見込まれる富岡製糸場等については、ストーリー性をもって歴史遺産を説明することが人々を引きつける」と言っていた。そこで、最初に都市観光について、どのように考えているか。
 次に、特に若い人を中心に引きつけるような提案ができないかと問題提起しているが、これらについてどのように考えているか。

黒澤観光物産課長
 平成23年のDCでは、県内都市部の市町村においても、地元の資源を磨き上げ発信すればお客様に来てもらえるという、観光意識の高まりが感じられた。ググっとぐんま観光宣伝推進協議会では、世界遺産等推進部会においてガイドブックを作成し、都市部を含め周遊観光を促進しており、今後も都市部を含めて連携し、都市観光の振興を図っていきたい。
 次に、世界遺産のストーリー性については、4資産の大量生産を可能にした技術革新と、日本と世界との交流を進めた役割など、それぞれの資産価値を理解してもらうことで周遊観光に繋げたい。
 3つ目の若い人に対する観光宣伝であるが、全国平均に比べ、群馬県は20代から40代の割合が低く、50代から70代の割合が高くなっている。昨年の観光キャンペーンでは、若者に向けた誘客策として、20~30歳代の女性を読者層にもつ旅行雑誌を活用し情報発信を行ったところであり、今後はスイーツやSNS、ぐんまちゃんを活用した情報発信にも取り組んでいく。

星野副委員長
 来年度のググっとぐんま観光キャンペーンの期間については、12月31日までということであるが、正月休みを加える期間としたほうがより効果的でより魅力的な情報も発信できると思うがどうか。

黒澤観光物産課長
 キャンペーン実施期間については、昨年5月に行ったググっとぐんま観光推進協議会総会における承認事項である。期間延長については、協議会構成員に意向を確認して対応したい。

舘野委員
 大手旅行エージェントとはどのような連携をしているのか。

黒澤観光物産課長
 大手旅行エージェント各社が構成員となっている会議が定期的に開催されているが、その会議に出席し話し合いを行っている。

新井委員
 ググっとぐんま観光キャンペーンの実施結果について、「分野別入込数」のうち「都市型観光」と「その他」は具体にどのようなものか。

黒澤観光物産課長
 「都市型観光」は例えば「前橋物産館広瀬川」、「その他」は「道の駅」や「ふるさと交流センター」などが該当する。

新井委員
 「道の駅」は県内の方も多いし、温泉など他の施設の利用者ともだぶると思うが、どのような整理になっているのか。

黒澤観光物産課長
 この集計は市町村からの数字を取りまとめたものであるが、重複している部分もあると認識している。

新井委員
 地点数については固定なのか。

黒澤観光物産課長
 年間1万人以上、または月間1,500人以上の入込があるところが地点となるため、年によって集計する箇所数は変わってくる。

塚原委員
 今回のキャンペーンではメディアによる宣伝が奏功したようだが、メディア戦略についてどのように考えているか。

黒澤観光物産課長
 メディアを活用した宣伝活動については観光誘客に大きな効果があると認識しており、観光キャンペーン期間中、テレビ26、ラジオ13、ラジオCM48、雑誌4、新聞2のメディア露出を図った。
 今後、キャンペーン期間にとどまらず、年間を通じてメディアを活用した観光宣伝に積極的に取り組んでいきたい。

塚原委員
 具体的にはどういった方法で実施しているのか。

黒澤観光物産課長
 県で宣伝媒体側と直接交渉するものと、観光物産国際協会で対応するものとがある。

(2)外国人観光客の誘致について

塚越委員
 外国人の受入れ国の地域別順位で日本は33位である。地域も頑張って、外国人旅行者に日本に来てもらえるようにしたい。特に2020年にはオリンピックがあり、絶好のチャンスである。本県も外国人観光客の獲得に向けた売り込みが必要と考えるがどうか。

黒澤観光物産課長
 当県は、台湾からの来訪者が日本全体の比率に比べ多くなっており、これは知事トップセールスによる人脈形成や情報発信の成果と考えている。2020年の東京オリンピック・パラリンピックが開催されるが、そうしたものを含めて東京へ来たお客様にいかに群馬県に来ていただくか、情報発信を含め、誘客策に積極的に取り組みたい。

向田国際戦略課長
 来日している外国人観光客はスマホで情報を得ていることから、Wi-Fiを使える環境整備を進めている。同じようにWi-Fiの環境整備を進める他の県と差別化するため、群馬県内でアニメの舞台となった場所をコンテンツとして発信することで外国人を呼ぶことを検討している。

(3)富岡製糸場と絹産業遺産群について

星野副委員長
 「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産登録時のお祝いについて、どのようなものを考えているか。

松浦世界遺産推進課長
 世界遺産登録決定直後には、県庁でくす玉を割るなどの祝賀行事を行いたい。秋頃に、関係市町と連携して正式な記念式典や、文化人・アーティストによる講演などの県民参加型のイベントを行いたい。

大手委員
 富岡製糸場と絹産業遺産群について若い人の入りが悪い。文化資産であり、教育という面でも修学旅行の誘致に対する取組状況はどうか。

黒澤観光物産課長
 旅行会社や学校関係者に対し、4資産の価値を知ってもらう取組を行っており、今後も引き続き行っていく。

大手委員
 今度新幹線が金沢から抜けて来るようになるが、他県と連携した取組はどうか。

黒澤観光物産課長
 来春の金沢方面からのアクセス時間の短縮では、石川県、富山県において地元メディアを活用した観光宣伝を行いたい。近県の観光資源と併せ、魅力を高め、情報発信を行っていく。

大手委員
 JR高崎駅内における富岡製糸場等への案内看板設置に向けた進捗はどうか。

黒澤観光物産課長
 高崎駅構内における看板設置については、キャンペーンで連携するJRと調整したい。

安藤観光局長
 高崎駅は玄関口であり、多くの乗降客がある。どうアピールできるものが作れるかを含めて、できるものはやっていかなければならないと考えており、JRと至急、具体的な調整を行いたい。

(4)若者の誘客対策について

金子委員
 若い人の入り込みが少ないというが、取組の企画段階から若い人のアイディアを入れていく、若い人が携わるということが一つの方策だと思う。商工会議所青年部等の若い人のアイディアを受け入れるための取組についてはどうか。また、藤岡の商工会議所青年部ではスイーツの開発を行っていたが、スイーツを活用した誘客についての考えはどうか。

黒澤観光物産課長
 伊勢崎地域や、世界遺産候補を持つ市町村とは、商工会議所青年部と観光のまちづくりについての意見交換等を行っているところであり、今後も引き続き行っていきたい。
 スイーツを含む「食」は、観光の大きな要素であり、各地の取組と連携して観光振興に繋げたい。

金子委員
 地域内にとどまらず、いろいろなところでPRしていくためには県の協力が不可欠と思うがどうか。

黒澤観光物産課長
 積極的に協働しながらやっていきたい。

金子委員
 県内でもアニメに出てくる景色をみるために来県される方々がいる。埼玉県ではアニメを活用した観光誘客が行われている。アニメキャラ等を利用した観光も必要と思うがどうか。また、アニメと同時にゲームのキャラクターが受けているが、こうしたものを利用した本県での観光PRの状況はどうか。

黒澤観光物産課長
 アニメに関する展示が行われている伊香保のおもちゃと人形自動車博物館では人気があると聞いている。アニメも観光資源の1つであり、観光振興に繋げたい。

金子委員
 2月に「GUNMAマンガ・アニメフェスタ」が開催された。事業の目的は、新人クリエイター等を発掘することと思うが、フェスタそのものを観光につながるイベントにしていくことも必要でないか。また、日本のアニメは海外からも人を呼べるコンテンツであり、部局を横断して協力し、もう一歩踏み込んだ取組をお願いしたいがどうか。

高橋文化振興課長
 「GUNMAマンガ・アニメフェスタ」は、若者の文化芸術への参加と人材育成を目的として、今年度から始めた事業である。今後、継続して開催していくなかで、観光振興につながるイベントとなるよう他部局とも連携して取り組んでいきたい。

(5)新たな観光資源等について

舘野委員
 先進国の多くは、バケーションの時期にはグリーンツーリズム、エコツーリズムの中で地域を学んでおり、そうした時代がくると思う。群馬は東京から比較的近く、先駆けとなる要素があると思うが、そのような取組についてどのように考えているか。

黒澤観光物産課長
 「群馬よいとこ観光振興条例」に記載されているグリーンツーリズムやスポーツツーリズムなど新しい観光分野へ、関係機関と連携して対応していくことが考えられる。

舘野委員
 様々な資源がある中から輝くものを見いだすことが観光だと聞くが、県をあげて各地域の観光素材の見直しをすることも必要と思うがどうか。

黒澤観光物産課長
 平成22年から継続して実施している観光キャンペーンでは、各地域で地元の観光資源の掘り起こしと磨き上げを行っている。今後も、この取組について支援していきたいと考えている。

(6)観光プロモーションについて

酒井委員
 3月中に観光プロモーションを実施し、観光地や温泉地を支援するとのことであるが、アピールポイントは何か。また、どんな店舗を回るのか。

黒澤観光物産課長
 温泉や世界遺産候補をメーンに、春から初夏にかけてのPRによって旅行商品の造成、送客につなげていきたいと考えている。また、店舗については、東京都内及び神奈川県の大手旅行代理店の店舗を、代理店ごとに東京と神奈川、それぞれ5か所程度ずつ回る予定である。

酒井委員
 YouTube等、インターネットを活用した情報発信についての考えはあるか。

黒澤観光物産課長
 旅館関係者についてはそれぞれの旅館・観光地を、それぞれの旅行エージェントの群馬支店の方々には、群馬全体、群馬の観光施設等を、ぐんま工女隊については富岡製糸場と絹産業遺産群のPRをしていただく。集客施設での情報発信においては、ぐんまちゃんを活用する。

(7)北陸新幹線沿線に対するPRについて

酒井委員
 北陸新幹線金沢延伸に伴い、金沢が近くなっただけでなく、北陸の人々が群馬を素通りして東京に行くことが懸念される。金沢だけでなく、北陸新幹線沿線に住む群馬県人を活用するなど独自の取組が必要と思うがどうか。

黒澤観光物産課長
 石川県、富山県をターゲットに地元のメディアに活用するなどして、高崎駅で多くの人に下車していただけるよう、群馬の魅力発信に努めていきたい。

酒井委員
 金沢だけでなく北陸地域との連携に力を入れてほしいと思うがどうか。

安藤観光局長
 北陸方面に向けた群馬の魅力発信については、テレビやラジオなどメディアを活用した情報発信のほか、北陸地域におけるエージェント訪問や駅でのキャラバン、金沢市内や富山市内で行われる大規模イベントへの群馬ブースの出展などを計画している。いずれにしても、今までは人の流れが見えてこなかった部分があるが、新たなお客様をお迎えできる機会ととらえ、地元としっかり連携し、北陸地域において群馬の魅力をしっかり宣伝していきたい。

(8)大河ドラマに関連したPR等について

酒井委員
 NHK大河ドラマ「八重の桜」による観光への効果はあったか。

黒澤観光物産課長
 大河ドラマによる効果については測定していない。安中市が展示イベントを実施していたが、かなりの集客があったと聞いている。

酒井委員
 来年の大河ドラマは楫取素彦の関係ということで、キャンペーン等は考えているのか。

黒澤観光物産課長
 観光情報誌等で宣伝をしていくことになると思う。PRの方策については、前橋市などと連携して検討をしていきたい。

(9)「観光立国実現に向けた多言語対応の改善・強化のためのガイドライン」への対応について

塚原委員
 観光庁から出された「観光立国実現に向けた多言語対応の改善・強化のためのガイドライン」では、地名などの固有名詞をローマ字、公園・空港などの普通名詞を英語で表記することが原則となっているが、他県では、道路標識の表記とは違う箇所があったという。群馬県は、どのような対応で取り組んでいるのか。

依田道路管理課長
 県では、国土交通省高崎河川国道事務所が中心となり、昨年の11月に「第1回標識適正化委員会群馬県部会」を開催し、道路標識の英語表記に関する検討を開始したほか、草津町に行き、留学生の方と町を歩いて、具体的にどのような標識にしたらよいか検討を進めている。
 基本的には、観光庁のガイドラインを参考に整備していくが、ガイドラインは、地域独自の表記を縛るものではないので、地域の慣習などとの兼ね合いも考慮し、標識適正化委員会群馬県部会で決定していく予定である。

塚原委員
 道路標識と施設案内標識の英語表記については、統一されればいいと考えるが、法的な規制はあるのか。

依田道路管理課長
 法規制はない。しかし、観光庁のガイドラインでは「美術館・博物館、自然公園、観光地、道路、公共交通機関等」が対象となっており、基本的には、道路標識と施設案内標識の表記に差は出ないと考えているが、国土交通省とも調整を図って対応していきたい。


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