文教警察常任委員会（警察本部関係：平成26年度）

1．開催日時

平成26年3月11日　11時00分開始　13時33分終了

2．開催場所

302委員会室

3．出席委員

委員長：須藤和臣、副委員長：清水真人
委員：塚越紀一、委員：松本耕司、委員：星野 寛、委員：大沢幸一、委員：新井雅博、委員：福重隆浩、委員：井下泰伸

4．欠席委員

なし

5．主な質疑

（1）第1号議案「平成26年度群馬県一般会計予算」について

井下委員
　昨年、県警察で作成した、特殊詐欺被害防止資料「読みぐすり詐欺に効く薬」の活用状況について伺いたい。

小林生活安全部長
　親子の絆の強化と犯人からの電話を受けないための電話機対策を進める目的で作成し、地域の防犯座談会等で活用している。現在まで約8万部を配布しており、今後も積極的に活用していきたいと考えている。

井下委員
　自動車運転免許証の更新に係る「高齢者講習」の実施状況について伺いたい。

田端交通部長
　現在、70歳以上の高齢者に対し講習を義務づけているが、受講者は、年々増加している。平成25年中の受講者は4万5,346人であり、平成26年は、約5万7,000人を見込んでいる。講習については6ヶ月前から予約を受け付けており、県内23箇所の指定自動車教習所や関東自動車学校等を含む25箇所で実施している。

井下委員
　少年の非行防止対策として実施している「居場所づくり事業」の概要について伺いたい。

小林生活安全部長
　少年相談や街頭補導活動等で対応した少年達の規範意識を向上させ、地域との結びつきを高めることを目的としており、ジャガイモ等の栽培や田植え・稲刈り等の農業体験を通じ、保護者と一緒に参加し地域との結びつきを実感させる活動などを実施している。昨年は24回開催し、約200人の少年が参加しており、トータルの参加者は、754人となっている。

（2）第40号議案「群馬県留置施設視察委員会条例の一部を改正する条例」について

大沢委員
　留置施設視察委員会の任務はどのようなものか。

高橋警務部長
　留置施設の視察や被留置者との面接等を通じて、留置施設の実情を把握した上で、その運営に関して留置業務管理者に意見を述べることにより、留置施設運営の改善向上に資することである。

（3）県警察の国際人材育成に係る取組について

星野委員
　国際人材育成に関する県警察の取組について伺いたい。

高橋警務部長
　県警察では、国際人材の育成に向けた教養等を行い、将来の県警察の国際対策を担う人材の育成等、国際化に向けた組織の強化を引き続き図ることとしており、人材育成の一例としては、警察学校入校中の初任科生を対象に、希望者を募り語学サークルを開催するなどしている。

（4）スマートフォンの普及に伴う犯罪被害の防止対策について

福重委員
　スマートフォンが関係する犯罪が増えているのではと思うが、どのような状況か伺いたい。

小林生活安全部長
　スマートフォンが関連する犯罪は増加しており、昨年は37件37人を青少年育成条例違反、児童買春・児童ポルノ法違反等で検挙した。

福重委員
　対応状況について伺いたい。

小林生活安全部長
　平成24年から携帯電話事業者と協定を結び契約時のフィルタリングの促進を依頼しているほか、春の入学式等において保護者へのフィルタリングの促進、サイバー捜査室において情報モラル講習会を中高生に実施している。

福重委員
　「おぜのかみさま」を徹底すれば、スマートフォンでの被害は防げるのか。

小林生活安全部長
　フィルタリングをかけると使い勝手が悪くなるため、高学年になるほどフィルタリングを外したがる。情報モラル教室等で中高生に、ライン等を介し知らない人に会いに行かないよう、強く訴えている。

（5）本県警察の警察官一人当たりの負担人口について

清水副委員長
　本県の警察官一人当たりの人口負担数と全国順位について伺いたい。

田中総務参事官
　平成25年4月1日現在、本県警察条例定員は、3,386人であり、警察官一人当たりの負担人口数は、586人となっている。本県の負担人口数は、全国で14番目に高い状況にあり、全国平均の493人と比較して93人多い状況である。

（6）警察官の増員要望について

清水副委員長
　国に対する警察官の増員要望状況について伺いたい。

田中総務参事官
　毎年、国に対して増員要求を行っている。平成26年度の増員要求についても、平成25年7月及び12月に県知事名で警察庁長官宛てに要望書を提出している。また、県議会においても、平成24年10月に警察官の増員に関する意見書について決議がされ、警察庁他、関係省庁に対して増員要求をしている。