厚生文化常任委員会（平成29年3月22日）

厚生文化常任委員会　委員長　原　和隆

委員長　原　和隆

厚生文化常任委員会に付託されました案件の審査経過と結果について、ご報告を申し上げます。

　はじめに、付託議案についてでありますが、生活文化スポーツ部関係では、第1号議案「平成29年度群馬県一般会計予算」に関して、まず、東国文化周知について、上野三碑の「世界の記憶」への登録後も見据えた予算の措置状況、及びこどもに向けた上野三碑のＰＲ面における工夫策について質されました。また、東国文化推進室を新年度新たに設置することのねらい、及び東国文化の一層の周知についても質疑されました。
　次に、国民体育大会関東ブロック大会について、本県開催に伴う備品購入予算の状況が質疑されました。
　続いて、県民会館について、改修にあわせた駐車場の増設に対する当局の見解が求められました。
　次に、総合型地域スポーツクラブの設立運営支援について、具体的な支援内容、及び実績等が質疑されました。
　続いて、ぐんまマラソンについて、開催に伴う経済波及効果が質されました。
　次に、第30号議案「群馬県立歴史博物館の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例」に関して、常設展示観覧料の増額改定の根拠、及び改定理由を県民にしっかり説明する必要性について質されました。また、利用しやすい取組の必要性についても質疑されました。
さらに、改定に伴い、常設展示の内容をしっかり充実させてほしい旨の意見も述べられました。

　次に、こども未来部・健康福祉部・病院局関係でありますが、第1号議案「平成29年度群馬県一般会計予算」に関して、まず、子どもの居場所づくり応援事業について、県内の子ども食堂、及び無料学習塾の現状、並びに既に立ち上がっている団体への支援について質されました。
　また、子ども食堂を始めたいと考えている人がいることを踏まえ、県内の子ども食堂をネットワーク化することに対する当局の見解が求められました。
　続いて、「子どもの生活実態調査」について、当該調査を踏まえ新年度事業を立案したのかという点が質されるとともに、当該調査の結果の公表時期も質疑されました。
　次に、児童養護施設等退所者貸付金について、現在までの利用状況が質されました。
　続いて、市民後見推進事業について、市民後見人の養成状況、成年後見制度の利用状況、及び取組が進んでいない市町村の課題について
質疑されるとともに、地域間格差が生じないよう、しっかりと対応することが要望されました。
　次に、骨髄移植ドナー支援事業について、事業のねらい、及び近年の実績が質疑されました。
　続いて、病床機能分化・連携事業について、地域医療構想との関係等が質されました。
　次に、県民健康科学大学について、本年の入試状況、卒業後の進路等が質疑されるとともに、建学の精神に照らして、本県への就職を促進するよう、しっかりと対応することが要望されました。
　続いて、児童相談・一時保護について、児童相談所、及び北部支所の体制強化、並びに「こどもホットライン24」の相談件数等について質されました。
　次に、危険ドラッグについて、買上調査の今年度の実施状況、及び来年度の実施方針が質疑されました。
　続いて、認知症疾患医療センターの次期指定について質されました。
　次に、第21号議案「群馬県指定通所支援の事業等の人員、設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例」に関して、改正の背景等が質されるとともに、現場が混乱しないよう、対策を講ずることが求められました。
以上の点を踏まえ採決した結果、当委員会に付託されたました議案のうち、第1号、第15号、第21号、及び第30号の各議案は、多数をもって、その他の各議案は、全会一致をもって、原案のとおり可決すべきものと決定しました。
　引き続き行いました、請願の審査結果につきましては、お手元に配付の報告書のとおりであります。
　このほか、委員会の所管事項について、各般の議論が行われましたので、以下、その主な項目について申し上げます。

まず、生活文化スポーツ部関係については、

• 本県出身芸能・芸術関係者の情報のリスト化について
• 第2次群馬県犯罪被害者等基本計画の評価、及び第3次計画について
• 被害者支援サポートセンター「すてっぷぐんま」への支援について

　次に、こども未来部・健康福祉部・病院局関係については、

• サービスステーション事業について
• 前立腺がん検診について
• がん患者に対する就労支援について
• 県立障害者リハビリテーションセンターの就労支援部について
• 群馬大学医学部附属病院の再生に向けた取組について
• がん患者への外見ケア支援について
• 食物アレルギー対策について
• 衛生環境研究所における感染症対策について
• 障害者差別解消法を踏まえた取組について
• 世界ダウン症の日、及び世界自閉症啓発デーについて
• ヘルプマークについて
• 若年性認知症の人に対する支援について
• 後期高齢者医療制度について
• 県立病院の今後の運営方針、及び課題について

　これらの事項につきましても、活発な議論が行われました。

　以上、申し上げて委員長報告といたします。