ページの先頭です。
現在の位置 議会トップページ > 群馬県議会だより > 第80号(平成31年4月) > 質疑及び一般質問(平成31年4月)

本文

質疑及び一般質問(平成31年4月)

平成31年2月22日、25日、27日、28日に開催された本会議では、質疑及び一般質問が行われ、16人の議員が質問しました。主な内容は次のとおりです。

質疑及び一般質問の映像はこちら「議会中継(インターネット中継」<外部リンク>
質問者及び質問項目はこちら「質疑及び一般質問状況」

質疑及び一般質問の中から一部を掲載します。

2月22日(金曜日)

三期12年にわたる県政運営について

Gメッセ群馬完成予想図の写真
Gメッセ群馬完成予想図

質問:知事在職12年間の感想と、今後の群馬県の発展の可能性について、知事に伺います。

回答:想像以上の重責でしたが、「県政の基本は、県民にあり」との思いで、現場主義を第一に県政を推進してきました。知事就任後、まず中学校卒業までの子ども医療費完全無料化を実施しました。また、特別支援学校の未設置地域解消、ドクターヘリ導入、八ッ場ダムの工事再開、「Gメッセ群馬」や「七つの交通軸」の整備、上海事務所、ぐんまちゃん家の開設など、多くの成果を挙げることができました。今後も、県民や関係者の皆様と連携していくことで、更に人と地域が輝くふるさと群馬は実現できるものと確信しています。

児童虐待への対応について

質問:児童虐待相談件数が年々増加してきていますが、県はどのように考えていますか。また、児童虐待に対応していくために、児童相談所の体制を強化していく必要があると考えますが、児童福祉司の配置計画はどのようになっていますか。

回答:児童虐待相談件数の増加の要因として、県民の関心の高まりや、関係機関との連携強化により、見逃されてきた児童虐待が顕在化し早期発見につながった成果が考えられます。また、来年度は児童福祉司を51人配置する必要があり、その準備を進めているほか、福祉職の採用、研修の実施など、児童福祉司の専門性や資質向上にも務めています。

県立夜間中学の設置について

質問:県立夜間中学の設置について、知事の所見を伺います。

回答:様々な分野で人手不足が深刻な状況にある中、外国人材の活躍に期待が寄せられています。外国人を地域で受け入れ、共生していくに当たり、教育における外国人支援も重要なものと認識しています。日本語教育だけでなく、文化や生活習慣の違いなどから生じる学校教育の中での様々な課題に適切に対応できるよう、夜間中学の設置も含めた、教育全体の中での支援の在り方について、県や市町村の関係部局が連携して、しっかりと検討していきたいと考えています。

31年度に実施予定のBRT(バス高速輸送システム)構想調査等について

質問:来年度予算に計上したBRT構想調査等の内容について、知事に伺います。

回答:BRT構想については、2021年の運行開始を目指しており、来年度は、今年度取りまとめ予定の全体計画に基づき、運行本数や料金、導入区間の優先度、導入バス車両の検討、停留所の詳細設計など、実現化に向けた取組を着実に進めます。そして、再来年度は、運行手続や運行に必要なBRT停留所などのインフラ整備を進め、来春のGメッセ群馬オープン翌年にBRTの運行が開始できれば、群馬の未来実現につなげられるものと考えています。

2月25日(月曜日)

相続放棄された農地の利用権設定について

質問:農地の相続放棄が増加していることから、利用権設定の手続等について関係者によく周知すべきと思いますが、県の考えを伺います。

回答:相続人がいない農地の利用権設定には、事務手続に時間がかかることから、早めに手続を進める必要があります。また、既に利用権設定がされている農地が相続放棄された場合にも、継続し利用するには、期間満了1年前を目安に手続を行う必要があります。県では、農地中間管理機構や市町村を通し、農地所有者や担い手に対し、周知するよう努めます。

楽しく学べる理科教育の推進について

化学ぐんまちゃんの画像
化学ぐんまちゃん

質問:各小中学校において、「観察・実験」などの体験的な学習活動を充実させることにより、楽しく学べる理科教育を推進することが必要と考えますが、どのように取り組んでいくのですか。

回答:県教育委員会では、現在作成中の授業づくりの基本となる指導資料「はばたく群馬の指導プラン2」の活用を通して、児童生徒が本物に触れながら主体的に観察・実験に取り組む授業を、一層充実させます。また、科学の甲子園ジュニア群馬県大会を開催するなど、楽しく学べる理科教育を推進し、将来、本県のものづくりの担い手となる人材育成に努めていきます。

県道前橋赤城線の歩道設置の進捗状況について

質問:昨年1月に重大事故が発生した県道前橋赤城線における歩道設置の進捗状況について伺います。

回答:当該工事は、北代田橋北側から上細井町交差点までの区間で実施します。事故現場を含む優先区間のうち、用地調査が完了した区間で用地買収に着手し、契約を進めています。残りの区間も、用地調査終了後に用地買収を進め、一定区間の用地が買収できた段階で、暫定的な整備を実施します。なお、自転車走行空間の整備方法については、地元の皆様に複数案を示した上で、ご意見を伺い、検討していきます。

有害スラグについて

質問:有害な鉛やカドミウムを含んだ大量のスラグが、高崎市箕郷町のメガソーラーの土台に使われています。放置すれば、新たな公害に発展することが必至です。早急に全量撤去させるべきと考えますが、県の考えを伺います。

回答:現在、県と高崎市が連携して、事実関係を調査しています。土壌の汚染が確認された場合は、周辺の地下水利用状況の把握や地下水の水質検査を実施します。県は、高崎市と連携・共同して、人の健康に被害が生じないよう、法令に従い適切に対応していきたいと考えています。

2月27日(水曜日)

TPP11・日欧EPAによる影響と対策について

質問:昨年末のTPP11に続き、本年2月1日にも日欧EPAが発効となりましたが、本県農業への影響とその対策について伺います。

回答:協定発効により、本県農業の生産額がTPP11で最大28億円、日欧EPAで最大18憶円減少する試算となっています。このため、担い手育成や施設・機械の導入支援など農業の体質強化や、特に影響が懸念される畜産では和牛改良促進、ICT機器の導入等による国際競争力強化を進めます。また、ジェトロ等と連携し、輸出促進に向けた「攻め」の対策にも取り組みます。

邑楽郡の製造品出荷額等の現状と今後の方向性について

質問:県内における邑楽郡の製造品出荷額等の現状をどのように評価していますか。また、地域特性を活かした取組が必要と考えますが、今後の方向性について伺います。

回答:平成28年の邑楽郡の製造品出荷額等は1兆3370億円で、過去5年間で約17%増加しています。郡内には、知名度の高い大企業や高度な技術力を持つ中小企業が立地しています。また、交通アクセスに優れ、豊富な工業用水が安定供給できることなどから、更なる発展が期待できる地域であり、本県産業をリードする企業の誘致や地元企業の事業拡大を支援していきます。

保育士登録者へのアンケート調査について

保育士ぐんまちゃんの画像
保育士ぐんまちゃん

質問:来年度予算で取り組む予定の「潜在保育士調査」は、どのような内容になるのか伺います。

回答:来年度、潜在保育士を対象としたアンケートを実施し、復職希望の有無、復職時に重視する点や不安な点、復職を希望しない理由など、保育現場に戻っていただく観点から調査を行います。調査対象の潜在保育士は1万3千人程度ですが、より効果的な調査ができるよう更に精査します。また、調査と併せ、保育士等の給与改善状況の内容など、復職に向けた情報も調査票に同封して提供します。

がん診療連携拠点病院等における外見ケアに関する支援について

質問:がん診療連携拠点病院等におけるがん患者の外見ケアの取組は重要であると考えますが、県の支援状況について伺います。

回答:県は、群馬県がん対策推進計画において、がん患者の生活の質の向上に関する課題として外見上の変化を位置付け、相談支援及び情報提供の体制の充実に努めることとしています。がん相談支援センターの相談員を対象とした研修会の実施、相談支援センターの相談内容・連絡先を記入したカードの配布など、支援の充実や認知度の向上に努めています。2月28日(木曜日)

木材の需要拡大について

質問:上野村ではエネルギーの地産地消の取組として、低質材を活用した木質バイオマス発電などに取り組んでいます。木材の需要拡大には、このような取組を県内各地に広げていくことも重要と思いますが、県の考えを伺います。

回答:上野村のほか、みどり市や川場村など、同様な取組が県内各地に広がりを見せています。県としては、県内各地域の創意工夫による低質材活用の取組を支援することで、地域の森林資源を無駄なく活用する「地産地消」の取組を県内各地に広げ、更なる県産材の需要拡大に取り組みます。

うめの振興について

うめの新品種「ひなた丸」の写真
うめの新品種「ひなた丸」

質問:うめの新品種「ひなた丸」が導入され、うめ産地の活性化が期待されますが、今後のうめの振興について、県はどのように考えていますか。

回答:うめの産地では収穫期の労働力不足が大きな課題で、生産者の共同作業、農福連携やボランティア募集などの様々な取組が行われており、県として支援を強化したいと考えています。また、この取組を通じて安定供給体制を構築し、販売価格の安定を図ります。このほか、6次産業化の取組も後押しし、足腰の強い経営体を育成するなど、産地の活性化に向けた多様な取組を総合的に支援し、うめの振興を図ります。

今後10年間の無電柱化の実施方針について

質問:今後10年間で、どのような地域で優先的に無電柱化を実施するのか、県の考えを伺います。

回答:県は、「群馬県無電柱化推進計画2019」で、今後10年間の整備方針や優先区間を定めました。まず、「防災」を目的に、第一次防災拠点を結ぶ道路に取り組みます。次に、「安全・円滑な交通確保」を目的に、駅や福祉施設等を結ぶ道路、「景観形成・観光振興」を目的に、世界遺産や重要伝統的建造物群保存地区などの無電柱化に取り組みます。

温泉文化のユネスコ無形文化遺産への登録について

質問:温泉文化のユネスコ無形文化遺産への登録に向け、知事の所見を伺います。

回答:全国屈指の「温泉大国」である本県にとって温泉は大切な宝で、その温泉によって育まれた文化を魅力的な資源として活用することはとても重要だと考えています。昨年、温泉関係団体、観光関連団体などの民間団体により、「温泉文化ユネスコ無形文化遺産登録推進協議会」が立ち上げられましたが、協議会が全国の温泉地と連携を図り、日本全体で気運を盛り上げていくことを期待しています。県としても、協議会の取組を応援していきます。


現在の位置 議会トップページ > 群馬県議会だより > 第80号(平成31年4月) > 質疑及び一般質問(平成31年4月)