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厚生文化常任委員会(生活文化スポーツ部関係)平成29年12月7日(木曜日)

1.開催日時

平成29年12月7日(木曜日)9時58分開始 13時40分終了

2.開催場所

402委員会室

3.出席委員

委員長:金井康夫、副委員長:大和勲
委員:南波和憲、委員:須藤昭男、委員:橋爪洋介、委員:伊藤清、委員:山崎俊之、委員:本郷高明、委員:井田泰彦

4.欠席委員

なし

5.主な質疑

(1)「群馬県知事の権限に属する事務の処理の特例に関する条例の一部を改正する条例」について

橋爪委員
 「群馬県知事の権限に属する事務の処理の特例に関する条例の一部を改正する条例」について、移譲先市町において6か月以上設立の登記をせずに、認証を取り消さねばならない事例はあったか。

加藤県民生活課長
 移譲先市町においてこれまでにはないが、今後そうした状況が発生するかもしれないので追加移譲するものである。

(2)岩宿遺跡について

須藤委員
 前回の委員会でも質問したが、「古代東国文化」がどの時代を指しているのか定義を改めて聞きたい。

高原東国文化推進室長
 狭い意味では、3世紀から7世紀にかけての古墳時代から平安時代初期までとしているが、「古代東国文化」と言った場合は、岩宿遺跡も含めた時代として、広く捉えている。

須藤委員
 「第2次群馬県文化振興指針(素案)」には、「岩宿遺跡」という言葉が記載されていないことから、本指針についても3世紀から7世紀の古墳時代から平安時代初期だけに的を絞っているように感じるがどういうことか。

高原東国文化推進室長
 岩宿遺跡は本県を代表する重要な遺跡であると認識している。文化振興指針への記載を検討したい。

須藤委員
 現時点では素案であるので、次に、本指針を拝見する際には、「岩宿」という言葉が記載されているということで良いか。

田子文化振興課長
 当然、本委員会の議論も踏まえて考えていきたい。

須藤委員
 「岩宿遺跡」は、旧石器時代に人類が生活していた証でありルーツである。前回の委員会では、「第7回古代東国文化サミット」の開催を岩宿でという発言をしたが、新たなスタンスでぜひ、検討していただきたい。また、地元でもいろいろなことに取り組んでいるので、県としてもスポットを当ててもらい、「古代東国文化発祥の地 岩宿」ということを強調して欲しいがいかがか。

五十嵐生活文化スポーツ部長
 本県の歴史文化遺産の中で岩宿遺跡は別格であり、「古代東国文化サミット」は、古墳時代の遺跡を中心に開催してきた。岩宿遺跡については、来年度以降、古代東国文化の様々なイベントの中での発信を検討していきたい。

須藤委員
 相沢忠洋氏が発見した黒曜石について、遺族が現在保管しているが、岩宿博物館に展示されるよう、県が間に入って仲介できないか。

高原東国文化推進室長
 東国文化周知の取組を進めていく中で、県として必要な役割があれば考えたい。

(3)第83回国体について

須藤委員
 第83回国民体育大会に係る準備組織の設立について説明があったが、県庁内部の組織体制はどのようになっていくのか。

新井スポーツ振興課長
 今年度は、担当係を1名増員し準備業務に当たっている。来年度は、専門委員会を立ち上げて、会場の選定といった作業に取り組むので、それに必要な体制を作っていきたい。先催県の例では、開催6年前頃から課が設置され、3年前には部局相当の組織ができているので、同様のスケジュールになっていくと考えている。

須藤委員
 各市町村に対して競技開催の意向調査を行っているか。

新井スポーツ振興課長
 今年度、予備調査として各市町村の意向確認を行っている。来年度は、市町村と競技団体に対し意向調査を行い、それぞれの意向を確認しながら会場を選定していく予定である。

須藤委員
 全県的に盛り上がるようにしていくことが大事であるが、競技施設等の課題もあることから、全県的な盛り上がりにしていくために、どのような取組を考えているか。

新井スポーツ振興課長
 オール群馬、全県民を挙げて盛り上げていくことが必要であると考えている。正式種目を開催しない市町村についてはデモンストレーション種目の開催など、何らかの形で国体に関わってもらえるよう進めていきたい。

須藤委員
 えひめ国体の結果を受けて、県スポーツ協会が各競技団体に対してヒアリングを行ったと聞いているが、どのような要望があったか。

新井スポーツ振興課長
 競技団体ごとに様々であるが、主な課題として、競技人口の確保、ジュニア世代の発掘・育成、選手の県外流出食い止め、指導者の確保・適正配置、選手の受け皿となる企業の協力、練習環境の整備といったものがあった。

須藤委員
 開催県は、全種目において本大会に出場できることになるので、県民に夢と希望が与えられるような結果になるよう、今まで点が取れていなかった競技にも力を入れてほしいと思うがどうか。

新井スポーツ振興課長
 各競技団体の置かれている状況は様々である。県スポーツ協会が行ったヒアリングによって把握できた課題を共有し、競技力向上対策事業に反映していきたい。

須藤委員
 県の平成30年度当初予算に関し、県スポーツ協会がジュニアに的を絞った新たな取組を要望しているが、財政当局とのやりとりはどのような感触か。

新井スポーツ振興課長
 予算の査定段階なので詳細は申し上げられないが、子どもたちが2028年開催の国体・障害者スポーツ大会への出場を意識してスポーツに取り組めるような環境を作っていきたいという思いで予算を要求している。

(4)第2次群馬県文化振興指針(素案)について

橋爪委員
 第2次群馬県文化振興指針(素案)について、世界遺産の「富岡製糸場と絹産業遺産群」、世界の記憶の「上野三碑」、ユネスコエコパークに認定されたみなかみ町の生物圏保存地域等、ユネスコが担っている事業が全て網羅されていることから、科学という概念を取り入れてはどうか。また、温泉文化に加え、日本独自のおもてなし文化を加えると将来的には、ユネスコの無形文化遺産登録につながっていくと思うがどうか。

田子文化振興課長
 自然科学を意識し、みなかみ町のユネスコエコパークも、トピックス的にはなるが記載している。また、群馬県文化基本条例及び群馬県文化振興指針では、科学も含めて文化の範囲を広く捉えている。

橋爪委員
 文化振興指針の中身を見ると、ユネスコに関する事業を一元化した方がよいと感じるが、どうか。

五十嵐生活文化スポーツ部長
 ユネスコに関する事業は、それぞれ責任ある部局課が管理し、文化振興指針に盛り込んで連携して取り組み、発信するのがよいと考えている。

橋爪委員
 世界に認められているものに、横の連携がないように感じる。世界遺産やエコパークなど、世界が認めた遺産はこういうものであるというように、一括りにまとめた表記の仕方も必要だと感じるが、どうか。

田子文化振興課長
 県民にも、県がどのような取組を行っているのかを知ってもらうための工夫もしている。横の連携も意識し、今後、5年間、取り組んでいきたいと考えている。また、コラム的な記載方法も含め、委員の意見を踏まえて考えたい。

橋爪委員
 ユネスコの無形文化遺産を作れば、他県との差別化が図れるということも課題として意識した方が良いと思う。そうしたことによりユネスコ事業の全てが揃うが、どうか。

田子文化振興課長
 無形文化遺産の登録の取組は別にしても、温泉文化におもてなし文化も含まれることは、意識し、議論してきたところである。

橋爪委員
 素案の中に、「山車」「獅子舞」「神楽」などの文言は、入っているのか。

田子文化振興課長
 この素案に文言としてはないが、プロジェクト6の「伝統文化を活かした地域づくり」の中で、そうした文言を意識した取組を記載している。

橋爪委員
 多胡碑の拓本の価値や重要性について、また、今後の活用についてどう考えているか。

高原東国文化推進室長
 多胡碑は、刻まれた文字の質の高さが中国の書家からも認められており、今回開催する「日中韓国際シンポジウム」でも、中国の専門家が文字としての価値について発言する予定である。また、書による日中交流として、日中書道展の開催も準備を始めたところである。今後も、多胡碑の文字としての価値や重要性に着目した取組を検討していきたい。

伊藤(清)委員
 第2次群馬県文化振興指針(素案)の「群馬のふるさと伝統文化」支援事業補助金の説明で、「平成25年度の調査で伝統文化の約30パーセントにあたる240件が中断・廃絶しているという危機的状況が明らかになった」とあるが、この状況をどのように捉えているのか。

田子文化振興課長
 伝統文化の継承については、知事も就任以来、力を入れている。平成20年度の調査結果を受け、伝統文化の継承について危機感があったことから、「群馬のふるさと伝統文化」支援事業補助金を創設した。事業内容としては、「伝統文化映像記録事業」「伝承者養成事業」「伝統文化継承活動事業」「こども伝統文化継承事業」「地域伝統文化サポーター事業」の5つのメニューを設け、毎年度800万円の予算のうち700万円程度を交付し、地域の伝統文化が継承できるように支援を行っている。

南波委員
 第2次群馬県文化振興指針(素案)について、プロジェクト5の県立文化施設の魅力発信に、ぐんま昆虫の森、ぐんま天文台が記載されていないのはなぜか。

田子文化振興課長
 ぐんま昆虫の森、ぐんま天文台等は、教育委員会が所管している生涯学習施設等であるため記載していない。

井田(泰)委員
 第2次群馬県文化振興指針(素案)について、プロジェクト2の東国文化の目標・指標以外は、控えめだと思う。設定の考え方について伺いたい。

田子文化振興課長
 総合計画に目標・指標が掲載されているものは、それを掲載している。また、記載のないものは、過去3年から5年の状況等を踏まえ、今後5年間の指標を定めている。

井田(泰)委員
 県内伝統文化の継承件数について、5年ごとに調査している数字とのことで、県内には、もっと多くの伝統文化があると思うが、伝統文化の定義はあるのか。

田子文化振興課長
 調査は、「民俗芸能」と「祭り・行事」を対象とし、市町村の協力のもと実施しているが、市町村の担当者でも全てを把握することが難しいと聞いている。

(5)歴史博物館の運営について

伊藤(清)委員
 素案のプロジェクト5「県立文化施設の発信力強化」のうち歴史博物館について伺いたい。館内の解説員の役割についてどう考えるか。

田子文化振興課長
 嘱託職員である解説員は、事前予約の観覧者に対してだけでなく、全ての来館者に対する質疑や解説要望に応えることを業務として配置している。

伊藤(清)委員
 平成31年度は歴史博物館の開館40周年となり企画展も100回を重ねると聞くので、東国文化サミットも併合するなど、大々的に群馬の歴史をPRできる格好の時期であると思うが、どのように考えているか。

田子文化振興課長
 平成31年度は開館40周年を迎えると同時に、秋の企画展が100回目になる。この2つの大きな節目の企画展として、エントランスにおいて各種イベント等も組み合わせながら、40周年記念としてグレードアップした内容としたい。

伊藤(清)委員
 企画展の展示替えに伴う休館について、常設展示は休館期間を設けることなく来館者が群馬の魅力ある歴史を常に観覧できる体制も必要と考えるが、休館期間は仕方のないことか。

田子文化振興課長
 展示物の搬出入に伴い、2週間程度の休館期間を設けている。休館期間を無くすことは難しいが、常設展示室のみで先行開館する等、休館期間を短くする工夫をしている。

(6)多文化共生推進指針について

山崎委員
 多文化共生推進指針の改定素案の概要について、特徴的な点を伺いたい。

星野人権男女・多文化共生課長
 新しい指針は、「外国人住民が持つ多様性を、地域の活性化やグローバル化に活かす」という視点を大切にし、外国人住民が活躍できる環境づくりを進めるものにしたいと考えている。

山崎委員
 日本に来た外国人には、日本語や日本文化をきちんと学んでもらうことが大切だと考えている。そのようなことを考慮して指針を改定していただいていると思うが、どうか。

五十嵐生活文化スポーツ部長
 外国人が日本語や日本の文化を学び、日本人は外国人の多様性を受け入れるという双方の気持ちが大切だと考えており、そのような点に配慮しながら、群馬県としての取組を盛り込んだ指針にしたいと考えている。今後も、外国人と日本人がお互いにコミュニケーションがとれるように、多文化共生を進めていきたい。

(7)稜線トレイルのロゴマークについて

井田(泰)委員
 ぐんま県境稜線トレイルのロゴマーク及び副題・キャッチフレーズの作成について説明されたが、やはりロゴマークやキャッチフレーズは凄く大切なものであると思う。しかし、決定までのスケジュールがタイトであり、また、参加対象についても「類似業務の実績がある者」とかなり限定されている感じを受けたがどのような考えか。

新井スポーツ振興課長
 専門業者に提案していただく予定である。

井田(泰)委員
 選定スケジュールは、稜線トレイル検討委員会運営委員会において検討して決定したのか、もしくは、県庁内部において検討して決定したのか。

新井スポーツ振興課長
 県内部で決定している。

井田(泰)委員
 先日、群馬県山岳団体連絡協議会に出席したが、県と団体の連携が取れていない印象を受けた。団体が全てではないが、しっかり連携していかないといろいろなことがうまくいかなくなるのではと懸念している。その点も含めてロゴマークの作成については、長く残るものであり、スケジュールについて柔軟に対応していただきたいがどうか。

新井スポーツ振興課長
 ロゴマークを作成することについては、稜線トレイル検討委員会運営委員会の場で関係者に説明している。良いものができるよう柔軟に対応したい。

(8)ぐんまマラソンについて

井田(泰)委員
 全体の総括について伺いたい。

内田スポーツプロジェクト推進室長
 一番良かったのは、参加した方が大変喜んでくれたことである。終了後のアンケートでは、96パーセントの方から満足との回答をいただき、ランニングサイトのランネットでも90.3点と、前回を上回る評価となっている。その要因として、ア.昨年のランナーから指摘された課題を改善したこと、イ.地域への浸透が進んでいること、ウ.運営のノウハウが蓄積されてきたことが挙げられる。他にも、医療、消防、警察との連携が進んだこと、群馬の魅力を発信できたことも良かった点と考えている。課題としては、後半の給水所で紙コップが不足したので、後半部分に紙コップを手厚く配置したり、空になったペットボトルで体に掛けるための水を準備するなど、気温が上昇したときにも柔軟に対応したい。今後もランナーの高評価を維持し、地域の人から愛される大会としていきたい。

(9)プロスポーツ支援について

本郷委員
 プロスポーツ支援について、本年度予算で計上しているプロスポーツ3球団に対する支援の内容はどのようなものか。

新井スポーツ振興課長
 スポーツ振興課で予算化している支援については、主に県外のアウェイゲームにおいて、本県のPRを実施する委託事業である。

本郷委員
 支援の趣旨は、球団の応援ではなく、県のイメージアップか。

新井スポーツ振興課長
 基本的にはプロスポーツの力を借りて県のイメージアップを図るものだが、加えて球団の支援になればと考えている。

本郷委員
 前橋市がザスパに対する支援を廃止する方針であるという新聞記事が掲載された。県の支援は継続してほしいと考えるがどうか。また、市町村の支援の状況はどの程度把握しているか。

新井スポーツ振興課長
 ザスパの運営体制も変わるとのことであり、すぐに県の支援をやめるということでなく、まずはザスパから話をよく聴いて検討したい。なお、市町村の支援の状況については把握していない。

本郷委員
 前橋市の支援廃止についての所感はどうか。

新井スポーツ振興課長
 前橋市の施策については意見を述べる立場にないが、降格とタイミングが重なり、大きく報道されたのではと考える。

南波委員
 ザスパクサツ群馬がJ3降格となったが、今後についてどのように考えているか。

新井スポーツ振興課長
 これまでは、J1昇格を目指し、正田醤油スタジアムの改修や減免による支援を行ってきた。J3に降格しても引き続き何らかの支援は行っていくことになると考えている。プロスポーツにとって大事なのは、一人でも多くの県民の方にスタジアムへ足を運んでいただき、ファンになっていただくことであり、県民センターでプロスポーツの展示をしたり、広報媒体を通して試合の開催情報を発信することなどにも引き続き取り組んでいきたい。

五十嵐生活文化スポーツ部長
 ザスパには、強いチームになっていただきたい。新体制でどのように強いザスパを目指すのか注視しながら、支援について考えていきたい。

(10)「上毛かるた」について

本郷委員
 上毛かるたについて、70周年を記念して開催した大人の「上毛かるた」県大会の総括について伺いたい。

田子文化振興課長
 11月26日(日曜日)にALSOKぐんま武道館において開催した。記念事業として初めて大人の県大会を開催したが、競技の部に16チーム、一般の部に16チーム、計32チーム、総勢127名の方に参加をいただき、盛大に開催できた。

本郷委員
 大人の「上毛かるた」県大会は、来年度以降、継続していくのか。

田子文化振興課長
 大会は、県、県教育委員会、(一社)KING OF JMK(東京で大人の上毛かるたの大会を主催)の3者で実行委員会を組織して実施した。来年度以降は、この民間団体が主体で実施できればと考えている。

本郷委員
 副読本「上毛かるたで見つける ぐんまのすがた」の活用状況について伺いたい。

田子文化振興課長
 平成21年度に29,000部を発行し、平成22年度当初、学校で活用してもらえるように、県内の全小学校4年生の副読本として無償で配布した。学校では、社会科の時間に、群馬のすがたを学ぶために活用してもらい、総合学習の時間でも使われている。

本郷委員
 副読本は、販売しているのか。

田子文化振興課長
 1冊390円で販売している。なお、平成22年度に26,000部、平成26年度に5,000部増刷している。

本郷委員
 上毛かるたの札として不採用となったいくつかのエピソードがあると聞くので、小学生向けの副読本のみでは、群馬をPRするにはボリュームが足りないと思うがどうか。

田子文化振興課長
 副読本とは別に、上毛かるたのゆかりの地及び周辺の観光案内を紹介する「ガイドマップ『上毛かるた』ゆかりの地文化めぐり」を発行し、販売することで県内外へのPRに努めている。

本郷委員
 上毛かるたとは別に、新たに「群馬かるた」のようなものを作成することについて検討してもよいと思うがどうか。

田子文化振興課長
 群馬文化協会から「ちから合わせる200万」の読み札以外は、変更しないとの条件で、権利を譲り受けた。県としては、この条件を重く受け止めており、上毛かるたの絵札、読み札を変えることは考えていないが、裏面の解説については、新しい統計データ等に更新している。なお、上毛かるたに代わるかるたの作成については、考えていない。

本郷委員
 上毛かるたの魅力発信に民間の力を活用してはどうか。

田子文化振興課長
 民間団体の方々に活用していただくのは、ありがたいと思っている。民間の知恵を借りながら、上毛かるたの魅力を発信していきたいと考えている。

(11)会計年度任用職員について

本郷委員
 平成32年4月から会計年度任用職員制度が導入されるが、生活文化スポーツ部の臨時職員、非常勤嘱託職員の雇用人数、業務状況はどうか。

加藤県民生活課長
 一般職である臨時職員は8人で、補助的な業務を担当している。特別職である非常勤嘱託職員は100人で、専門的な知識経験が求められる相談や指導などの業務を担当し、美術館・博物館の展示解説、女性相談、消費生活相談などに従事している。

本郷委員
 平成32年4月の施行までのスケジュールはどうか。

加藤県民生活課長
 平成29年5月に関係法令が成立し、一般職の非常勤職員として新たに会計年度任用職員が制度化されることになった。総務部と連携しながら、平成32年4月の施行に向け適切に対応していきたい。

(12)「再犯防止推進計画」の策定について

大和副委員長
 「再犯防止推進計画」の策定について、国での計画策定の経過はどうか。

加藤県民生活課長
 国では、平成28年12月に再犯防止推進法が施行され、平成29年12月に「再犯防止推進計画」が決定となる見込みである。

大和副委員長
 本県の計画策定の見通しはどうか。

加藤県民生活課長
 国の計画を受け、県の計画を策定するため、平成30年度に、国・県や更生保護団体等を構成員とする連絡会議をつくるよう準備を進めていきたい。

(13)女性保護推進事業について

大和副委員長
 女性保護推進事業について、女性相談センター及び女性相談所の平成25年度以降の相談件数の推移について伺いたい。

星野人権男女・多文化共生課長
 平成25年度以降、順に4,298件、4,288件、4,360件、4,000件で、29年度は10月末時点で2,156件である。うち、DVの相談件数は、25年度から順に1,929件、1,842件、2,022件、1,485件、29年度は10月末時点で850件である。

大和副委員長
 県においても市町村に対して市町村配偶者暴力相談支援センターの設置を進めているが、市町村における設置状況と今後の予定はどうか。

星野人権男女・多文化共生課長
 平成19年のDV防止法の改正により、市町村における支援センターの設置が努力義務とされ、県としても設置を進めている。県内では、前橋市、高崎市、安中市、長野原町、大泉町に設置されており、政令指定都市を除くと、全国で5番目に多い設置数となっている。今後は、平成30年度までに県内6カ所の設置を目標と掲げている。DV被害者支援は、地域で気軽に相談できる体制があるとよいと考えているので、設置が進むよう支援したい。

大和副委員長
 女性保護の件数はどうか。

星野人権男女・多文化共生課長
 緊急的に避難する一時保護所と、長期に自立支援を行う婦人保護施設がある。一時保護所での保護は、平成25年度以降順に60件、42件、42件、39件、29年度は10月末時点で34件である。婦人保護施設での保護は、25年度以降20件、19件、21件、15件で、29年度は10月末時点で10件である。

大和副委員長
 施設の入所状況について、入りきらないようなことはないか。

星野人権男女・多文化共生課長
 一時保護所の定員は18名、婦人保護施設である三山寮の定員は11名、計29名であるが、現状は、定員枠に入りきらない状況ではない。もし定員を超えれば、母子生活支援施設等へ一時保護委託を行うが、現在はそうした状況にない。


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