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議第15号議案(令和3年12月14日)

旧姓の通称使用の拡大を図り、改姓による不便や不利益の解消を求める意見書

 昨年12月に「第5次男女共同参画基本計画」が閣議決定され、「婚姻により改姓した人が不便さや不利益を感じることのないよう、引き続き旧姓の通称使用の拡大やその周知に取り組む」こととされた。同基本計画では、婚姻後も仕事を続ける女性が増えたことを背景に「婚姻前の氏が使えないのは婚姻後の生活の支障になっている」など様々な意見があることを踏まえた上で「戸籍制度と一体となった夫婦同氏制度の歴史を踏まえ、家族の一体感、子供への影響や最善の利益を考える視点も十分に考慮し、更なる検討を進める」と明記された。
 近年、夫婦が別の姓を名乗ることもできる選択的夫婦別姓制度を盛り込んだ民法の改正議論については、賛否両論の様々な意見があるのが現状である。婚姻後も仕事を続ける女性の社会進出に伴う不都合については、旧姓の使用範囲を拡大する法整備を推進することなどにより、旧姓を使用しやすい環境づくりを促進することが必要である。
 これらのことから、国においては、国民を含めた議論を十分に深めると同時に、第5次基本計画で定められたように、婚姻により改姓した人が不便さや不利益を生じることがないよう、旧姓の通称使用の拡大やその周知に取り組むことを要望する。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

 令和3年12月14日

群馬県議会議長 井田 泉

衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
法務大臣
女性活躍担当大臣 あて