【7月29日】中小企業等経営強化法に基づく経営革新計画3事業者を承認しました(経営支援課)
承認状況
新規承認件数:3件
累計承認件数(令和3年6月30日現在):1,147件(中小企業経営革新支援法及び中小企業新事業活動促進法での承認を含む)
承認事業者
事業者名 | 所在地 | 計画のテーマ |
---|---|---|
有限会社新生食品 | 高崎市 | 自動販売機の売上向上に資するIoT装置およびAI技術を活用した高度な巡回システムの構築 |
株式会社小春日和 | 中之条町 | 麦芽の糖化を行うフルスペックの醸造設備を導入することにより、女性客の要望に応える地ビールの開発 |
株式会社トムコ | 前橋市 | カーボンニュートラルに対応した水素タンク圧力センサー等の高精度加工技術の開発 |
「経営革新計画」承認の仕組み
中小企業等が「経営革新計画」を作成し、県の承認を得ると、県及び政府系金融機関の低利融資制度や、信用保証協会の保証枠の拡大、ものづくり補助金の加点など、各種の支援措置の利用が可能となります。
承認の条件
- 3~8年間の計画であること。
※計画期間は、研究開発期間(0~5年)と事業期間(3~5年)とで構成。 - 事業内容が、次のいずれかに該当し、かつ、本県の中小同業者において未だ一般化されていない新たな試みであること。
ア.新商品の開発又は生産
イ.新役務の開発又は提供
ウ.商品の新たな生産又は販売の方式の導入
エ.役務の新たな提供の方式の導入
オ.技術に関する研究開発及びその成果の利用
カ.その他の新たな事業活動 - 経営革新を行うことによって、当該企業の付加価値額又は1人当たりの付加価値額及び給与支給総額が下表のとおり向上する見込みがあること。
事業期間 | 付加価値額又は1人当たりの付加価値額の伸び率 | 給与支給総額の伸び率 |
---|---|---|
3年 | 9%以上 | 4.5%以上 |
4年 | 12%以上 | 6%以上 |
5年 | 15%以上 | 7.5%以上 |
【別記】企業概要及び計画概要等
有限会社新生食品
代表者
野沢 美明
所在地
高崎市新町452-7
従業員
7名
テーマ
自動販売機の売上向上に資するIoT装置およびAI技術を活用した高度な巡回システムの構築
計画内容
自動販売機を用いた飲料缶小売業の当社にとって、コロナ禍の人流変化により売上は減少した。売上の改善を図るには自販機に商品補充する業務の生産性を高め、自販機の管理可能台数を増大することが必要となる。
そこで、今回、生産性を高めるために最新技術のIoT装置やAI技術を活用した商品補充業務の巡回ルート計画作成にかかるシステム構築を行う。新たな需要の取り込みを行うことを見据え、変化する社会でも柔軟に応じられる仕組みを構築する。
株式会社小春日和
代表者
山田 博史
所在地
吾妻郡中之条町大字四万3894-1
従業員
4名
テーマ
麦芽の糖化を行うフルスペックの醸造設備を導入することにより、女性客の要望に応える地ビールの開発
計画内容
当社は昭和8年より、群馬県四万温泉で酒販店を営んでおり、平成23年に発泡酒製造免許を取得し、地ビールの製造販売を開始した。
製造工程の省力化のためにモルトエクストラクト(濃縮麦汁)を使用しビールを醸造しているが、この原料は女性客の求める『スッキリ、飲みやすいビール』の製造には適していない。
そこで、麦芽の糖化から行えるフルスペックの醸造設備を導入し、残留糖分の少ない麦汁を製造することにより女性に満足してもらえるビールを製造する。併せて、大型発酵貯蔵タンクにより長期熟成を実現し、瓶底に沈殿する澱のクレームも同時に解決する。
このような取り組みにより、売上の大幅な向上を目指し、当社の経営革新を進めていくこととする。
株式会社トムコ
代表者
松井 繁樹
所在地
前橋市天川大島町1548
従業員
33名
テーマ
カーボンニュートラルに対応した水素タンク圧力センサー等の高精度加工技術の開発
計画内容
当社は、長年にわたり(株)SUBARUの関連会社である富士機械(株)の軽自動車用の部品を中心とした切削加工の量産工場として、(株)SUBARUとともに歩んできましたが、平成24年の(株)SUBARUの軽自動車からの撤退を受け、航空・宇宙産業関連部品やターボチャージャー部品等の次世代関連産業へと販路を切り替え開拓してきました。
今回の計画は現在拡大しつつある燃料電池車に水素を供給する水素ステーション及び水素サプライチェーンで使用される水素燃料タンク用圧力センサーの重要部品である金属製ダイアフラムの高品質加工技術の開発で、当社が自動車部品の量産加工工場から精密部品加工メーカーへと経営を革新して生き残りを図るものです。