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令和3年度堅果類の豊凶調査の結果とクマの秋期出没予測について
更新日:2021年9月30日
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今年の堅果類(ドングリ)の実り(豊凶)は、「並作」ですが、令和元年度と令和2年度で不作と凶作が続いたことや、人里近くでの人身被害も発生していることから、クマの出没について、十分注意して下さい。
1 堅果類豊凶調査の概要
(1)調査の目的
野生動物にとって、堅果類(ドングリ)の実は、秋から冬にかけての重要な餌資源となっています。
このため、野生動物の行動は堅果類の実りに大きく影響を受け、実りの悪い年には人里に出没する可能性が高まると言われています。
特にクマは、冬眠に向けて堅果類への餌依存度が高くなることから、県では、毎年、堅果類の豊凶調査を行い、秋期の人里への出没を予測しています。
(2)調査地域
利根沼田地域
(3)調査時期
令和3年9月上旬から中旬
(4)調査結果
今年の豊凶調査の結果は、5樹種合計で「並作」となりました。大量出没のあった年と比較して全体的に堅果類の量は多いものの、ブナ、ミズナラ、クリは不作となりました。
- 全体→並作
- ブナ→不作
- ミズナラ→不作
- コナラ→並作
- クリ→不作
- ミズキ→豊作
2 クマの出没予測
今年は、豊凶調査の結果から、凶作であった昨年度と比べると大量出没する可能性は低いと予測されますが、直近の過去2年間が不作と凶作であったことから、予測に反して出没が増えることも考えられます。
3 クマに対する注意
- 例年、クマがいない場所にも出没する可能性があるので、市町村等が提供する出没情報に注意して下さい。
- 農作物の収穫残さや放棄果樹を除去するなど適正な処理を行い、クマを人里に引き寄せないようにして下さい。
- クマに関する情報は、群馬県自然環境課ホームページをご覧ください。