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平成30年度知事・市町村長懇談会(要旨)

更新日:2018年12月19日 印刷ページ表示

<知事・市町村長懇談会>意見交換等(要旨)

開催日 平成30年11月20日(火曜日)

場所 群馬県市町村会館大会議室

1 意見交換

防災に関する課題と対策について

<大泉町長>
国の河川においては、避難情報発令基準となる水位が明確化され、公表されている。しかし、群馬県の河川においては、全てについて避難情報発令基準となる水位が公表されているわけではない。避難情報を発信してもらっても、基準が明確化されていないと自治体が避難情報を発令する際の判断に困ると思うが、その点について県の考えはどうか。
また、大泉町には44カ国の外国人がおり、その中で上位5カ国に関しては、翻訳した避難情報等を発信しているが、その他の外国人について、例えば川が氾濫した時にどのように避難させるのか、情報を瞬時に的確に捉えて対応しなければならない。このように他の団体とは違う事情があるが、その点について県の考えを伺いたい。

<県土整備部長>
県の河川については、現在主な19の河川に関しては避難判断水位等が定められており、それを超えると避難指示等を出していただくシステムになっているが、その他の中小河川に関しては、水位の基準が定められていない河川もある。そのため、今年度、県内の全河川について「水害リスク想定マップ」を作成し、どこで被害が起こるのかを明確にしているところである。現在は水位計の設置を進めており、どのくらいの水位になったら避難が必要かという水位データを集めているため、データが集まり次第、小規模な河川についても水位の基準を設定していきたいと考えている。

<危機管理監>
災害時の外国語対応に関しては、5カ国語は翻訳をされているということで、主な外国語についてはすでに対応されているということだと思う。それ以外の外国語全てに対応することはなかなか難しいと思うが、例えば避難所では、言葉ではなく絵で示して、外国人にも理解をしていただくという取組も進めているので、そういった取組も参考にしながら相談をさせていただければと思っている。

<大泉町長>
中小の河川についても、今後避難の基準となる水位をしっかりと明確化していくということなので、早急にお願いしたいと思う。
また、避難情報の多言語化については、我々自治体もいろいろ努力をしているが、情報を翻訳して伝える必要があるため、より早く情報を頂かなければならない。例えば、主要5カ国の人だけが避難情報を理解できて、他の国の人は理解できず、避難が間に合わずに亡くなってしまったということになると、人権的な問題にまで発展する可能性もあると思われる。今後、外国人の研修生を受け入れるという方向も示されているところでもあるため、是非早急な対応をお願いしたい。

<嬬恋村長>
7月7日に成立した国の補正予算は8,200億で、圧倒的に災害のためのものであり、国は来年度予算編成に向けて、道路、河川、治水、砂防や土地改良、全部をテーマとしている。そのような中、本日の懇談会でこのようなテーマを設定していただいたことは大変時宜を得ており、感謝を申しあげる。
防災関係で話題に出るのは、6月の大阪府北部地震、7月の西日本豪雨、台風21号の災害、北海道の胆振地震、さらに群馬での1月の本白根山の噴火である。是非とも危機意識を持って、35市町村と県が連携をさらに密にして国の政策の動向も踏まえながら、群馬は安心だと言ってもらえるように、県が中心となって指導をいただきながらいち早く安全体制を構築していただきたいと思っている。
県の総合防災訓練は、住民意識の啓発という意味合いだけでなく、それ以外の面でも非常に重要であると思っている。吾妻郡は、人口は5万6千人と少ないが、面積は県全体の20%を占めており、さらに浅間山や白根山、榛名山といった火山に囲まれた地域でもある。来年は富岡、2020年は吾妻で開催するということで前向きに進めていただいていると認識しているが、今の時点からしっかりとした訓練体制の整備をお願いできればと思う。
また、ため池について、今回の西日本豪雨では、避難勧告を出しても住民が避難をしなかったことが全国的に言われている課題であり、ため池の決壊が、しかも夜中に発生したことで、結果的に平成最大規模の人が水害で亡くなってしまったと言われている。そういった中、群馬コンベンションセンターが2020年にオープンし、10月14日には全国土地改良事業団体連合会の全国大会が開催される予定であるが、土地改良関係においてもため池の見直しを行い、全国的に予算も十二分に確保をする方向であるので、県内の125カ所の防災重点ため池についても、より一層国と連携しながらしっかりとした対策を指導いただければと思っている。

<知事>
防災訓練については吾妻で開催する方向で検討をさせていただいている。
また、ため池の問題については、先程説明があったように一日も早くしっかりと調査していかなくてはならないと考えている。

<危機管理監>
今知事から話があったように、防災訓練については吾妻郡で開催する方向で考えている。また、これまでは12市の中でローテーションしていたので、そのノウハウや制度等についてもよく相談させていただければと思う。

<嬬恋村長>
浅間山については小諸市と長野県で防災訓練をすでに実施している。群馬県内では、利根沼田については、沼田市を中心に今までもやっており、私もそれに参加させていただいた。多野郡や甘楽郡も安中市等があるので、関連する防災訓練ができるとは思う。吾妻郡については面積が非常に大きく、火山もあるので、その辺も踏まえて12市プラス吾妻ということでお願いできればと思っている。

2 県主要施策説明後の質疑

<邑楽町長>
振込詐欺等の特殊詐欺について、大泉警察署管内の3町では、詐欺対策機械の貸し出し業務や補助金を出すことを予定している。特殊詐欺の発生は広範囲に渡るものであると思うので、把握している範囲で構わないので他の警察署管内の状況を参考までに教えていただければと思う。

<警察本部長>
今年は特に各警察署から各市町村に対応をお願いしているところである。ただ、当然予算が関係する話ではあるので、それぞれの議会との関係もあり、全てが決まっているわけではないが、各市町村の状況に応じて機械を購入していただいたり、補助金を出していただく等、積極的には進めていただいていると聞いている。大体半分くらいの市町村では予算を付ける目処がついており、また現段階でそこまでには至っていないところについても、予算化に向けて御尽力いただいている状況である。

<邑楽町長>
大泉警察署では、署長さんが大変力を入れていただいて、今挙げていただいたような取組をしていこうということで、すでに警察のほうでも機械の貸し出し等も一部やっていただいているようである。この問題については県警においても力を入れていただければと思う。

<警察本部長>
我々もしっかりやっていきたいと思うのでよろしくお願い申し上げる。

<板倉町長>
部活動の適正な運営について、平成30年4月1日付けで「適正な部活動の運営に関する方針」が策定され各市町村に示されたが、それから半年以上たったこの時点で、県教委の決定あるいは指針について、順調に指導が行き届いているのか、現状をお聞かせいただければと思う。

<教育長>
県の方針を出したのが4月であるが、特に1学期の間は、学校によっては、3年生にとって最後の夏の大会に向けて、既に練習計画や練習試合を予定し、一生懸命練習している状況の中で、そこを無理矢理変えていこうということではなく、それぞれの学校、地域の状況を踏まえた上で、多少時間をかけながら、例えば新チームから週休2日制度を導入する等の対応を考えていただいていると思っていた。2学期もそろそろ期末の時期になるため、改めて対応をお願いしたいと考えている。
また、例えば土日が休みになったときに、子どもたちに学校の枠を越えて、もっと多様な体験をしてもらいたいと考えている。地域の方々や様々な世代の方々と触れ合うことによって、社会性や人間性等、学校の中だけでは培うことができない力を、是非地域の皆さんの力を借りながら育んでいただきたいと思う。部活だけではなく、そこから先の子どもたちの力を育んでいただければと思っているので、改めてお願いをさせていただきたい。

<安中市長>
こども未来部の「ほめて育てるコミュニケーション・トレーニング」や健康福祉部の自殺対策等の取り組みを進めていただいており、本当にうれしく思っている。
少子化が叫ばれる中、子どもの医療の無料化も含め、各市町村がそれぞれ厳しい財政状況の中、子育て支援や子どもたちの応援を一生懸命工夫してやっているが、最近新聞等であるように子どもの虐待や自殺、いじめ等はなかなか減らず、心を痛めるとともに、施策の成果が出ないことが本当に残念である。
各市町村も保健施設やボランティア等を使って子育て支援の取組をしているが、まさに「来てほしい人が来ない」ことが安中市でも課題である。そうした中で、就学時検診やイベント等で見てもらえるようなDVD等は魅力である。トレーナーも増やして、積極的に力を入れたいと思っているので、是非御指導をお願いしたい。
また、自殺対策については、本市も現在自殺対策計画を策定中であり、県も子どもたちに対して様々な機会を通じて24時間体制のネット相談等もやってもらっているが、それに加えて全員が受けられるようなプログラムにしていただくということが非常に重要だと思っており、安中市も早く実施したいと考えている。子育て支援については、子どもたちが安心してのびのび育っていける群馬になるためにも是非積極的な取組をお願い申し上げる。