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令和4年度 病害虫発生予察情報 第7号(10月予報)

更新日:2022年12月19日 印刷ページ表示

予報の概要

予報の概要一覧

作物名

病害虫名

対象地域名

発生時期

発生量

野菜類花き類

アブラムシ類

栽培地帯全域

 

ハスモンヨトウ

平坦地域

 

オオタバコガ

栽培地帯全域

 

施設果菜類

コナジラミ類

施設栽培地帯全域

 

やや多

キュウリ

べと病

施設栽培地帯全域

 

うどんこ病

施設栽培地帯全域

 

褐斑病

施設栽培地帯全域

 

アザミウマ類

施設栽培地帯全域

 

ネギ

さび病

栽培地帯全域

 

シロイチモジヨトウ

栽培地帯全域

 

やや多

ネギアザミウマ

栽培地帯全域

 

(発生時期の空欄は連続発生)

主な病害虫の発生予報

1)施設果菜類

コナジラミ類

発生地域

発生時期

発生量

施設栽培地帯全域

 

やや多

1 予報の根拠

  1. 現在までの発生量は抑制キュウリで平年並からやや多い。
  2. 向こう1か月の気象予報(10月6日発表)によると、天気は数日の周期で変わり、平年より晴れの日が多い見込みである。向こう1か月の平均気温は高い確率50%、降水量は平年より多い確率40%である。

《発生しやすい条件:生育適温20~30度で、乾燥条件の場合。》

2 防除上注意すべき事項

  1. 施設の開口部は全て防虫ネット(目合い0.4ミリメートル以下が望ましい)を設置して、施設内への侵入を防止する。
  2. 多くの植物に寄生するため、ほ場及び周辺の雑草は除去する。
  3. 黄色粘着板を設置し、成虫の発生状況を把握しながら適期防除を行う。
  4. 薬剤散布は幼虫が寄生している葉裏に薬液が充分かかるように行う。また薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統薬剤の連続散布は避ける。
  5. タバココナジラミは、トマト黄化葉巻ウイルス(TYLCV)*注1、ウリ類退緑黄化ウイルス(CCYV)*注2を伝搬するので、発生に注意する。発病株を発見した場合は直ちに抜き取り、施設外へ持ち出して適切に処分する。

*注1 トマト黄化葉巻ウイルス(TYLCV)によるトマトの病害名:トマト黄化葉巻病

*注2 ウリ類退緑黄化ウイルス(CCYV)によるキュウリの病害名:キュウリ退緑黄化病

2)キュウリ

アザミウマ類

発生地域

発生時期

発生量

施設栽培地帯全域

 

1 予報の根拠

  1. 現在までの発生量は平年並である。
  2. 向こう1か月の気象予報(10月6日発表)によると、天気は数日の周期で変わり、平年より晴れの日が多い見込みである。向こう1か月の平均気温は高い確率50%、降水量は平年より多い確率40%である。

《発生しやすい条件:生育適温25~30℃》

2 防除上注意すべき事項

  1. 施設の開口部は全て防虫ネット(目合い0.6ミリメートル以下が望ましい)を設置して、施設内への侵入を防止する。
  2. 多くの植物に寄生するため、ほ場及び周辺の雑草は除去する。
  3. 薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統薬剤の連続散布は避ける。
  4. ミナミキイロアザミウマはメロン黄化えそウイルス(MYSV)*注 を伝搬するので、発生に注意する。発病株を発見した場合は直ちに抜き取り、施設外へ持ち出して適切に処分する。

*注 メロン黄化えそウイルス(MYSV)によるキュウリの病害名:キュウリ黄化えそ病

3)ネギ

シロイチモジヨトウ

発生地域

発生時期

発生量

栽培地帯全域

 

やや多

1 予報の根拠

  1. 現在までの発生量は、平年よりやや多い。
  2. 県内のフェロモントラップ調査では、9月の総誘殺数が2調査地点とも平年より多い。
  3. 向こう1か月の気象予報(10月6日発表)によると、天気は数日の周期で変わり、平年より晴れの日が多い見込みである。向こう1か月の平均気温は高い確率50%、降水量は平年より多い確率40%である。

《発生しやすい条件:気温が高いと世代間が短縮し発生回数が多くなり、被害が多くなる。》

2 防除上注意すべき事項

  1. ほ場をよく見回り、葉の先端部のかすり状の症状や白変葉、若齢幼虫の発見に努め、早期防除を行う。
  2. 卵塊や若齢幼虫の集団を見つけたら速やかに取り除き、ほ場外で処分する。
  3. 中老齢幼虫や、葉の内部に食入した後は農薬の効果が低下するので、若齢期の防除適期を逃さないよう注意する。
  4. 雑草にも寄生するので、ほ場周辺の雑草を除去する。
  5. 薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統薬剤の連続散布を避ける。

その他の病害虫の発生予報

その他の病害虫の発生予報一覧

作物名

病害虫名

発生時期

発生量

特 記 事 項

野菜類花き類

アブラムシ類

 

各種トラップ調査による有翅アブラムシ飛来数は平年並だが、一部地域でやや多い。

ハスモンヨトウ

 

現在までの発生量は平年並。老齢幼虫になると薬剤の効果が低下するので、早期防除を徹底する。

オオタバコガ

 

現在までの発生量は平年並。幼虫は茎葉・蕾・花・幼果に食入する。組織内に入り込まれてからでは防除が困難になるため注意する。

キュウリ

べと病

 

現在までの発生量は平年並。肥料切れや草勢の衰えにより発生が助長されるため、適正な肥培管理を行う。また、多湿管理下で発生量が増加するため、適切な湿度管理を行う。

うどんこ病

 

現在までの発生量は平年並。多発してからの薬剤散布では防除効果が劣るので、発生を認めたら早めに防除する。

褐斑病

 

現在までの発生量は平年並。高温多湿条件下で発生が急激に増加するため、適切な湿度管理を行う。

ネギ

さび病

 

現在までの発生量は平年並。春季と秋季に比較的低温で降雨が多いと多発する恐れがある。肥料切れにより発生が助長されるため、適正な肥培管理を行う。

ネギアザミウマ

 

現在までの発生量は平年並。春および秋の乾燥条件で発生が多くなるので注意する。

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