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5月 ブドウのジベレリン処理講習会開催~高品質なブドウの生産を目指して~
更新日:2019年6月7日
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1 ねらいと背景
榛東村ぶどう生産組合連合会と吉岡町小倉ぶどう生産組合では、生産者の多くがブドウの雨よけ栽培を導入し、販売期間の長期化と有利販売を目的に数多くの品種が栽培されています。
近年は地球温暖化の影響などにより一部で果実品質の低下が見られ、デラウエアの種の抜けが悪くなったり、赤色系や黒色系品種で着色が不良となっています。そこで、種なし化に向けたジベレリン処理の実施と、気象予報による着色不良の注意喚起を中心に講習会を開催しました。
2 取り組み内容
4月26日に、榛東村と吉岡町それぞれで講習会を開催し、各組合員、JA担当者、市町村職員、農薬メーカー、農業資材メーカーなど多方面から約40名が参加しました。
普及指導課からはデラウエアのジベレリン処理について、適切な花穂の状態や気候条件、樹勢管理などの基礎的なポイントに加え、近年の高温乾燥時に伴うジベレリン処理の留意点について説明しました。また、ジベレリン1回処理を行うことで赤色系品種の着色に効果があること、花かすの除去は病害防除に重要であることなど農薬メーカー、農業資材メーカーとともに説明し、生産者も熱心に講習を受けていました。
3 今後の方向
今後は品質の高いブドウ生産に向け、白色綿雪症状対策の花かす除去の徹底や、適正着果、病害虫防除について技術支援を行います。また、着色向上技術の普及を図ります。
講習会の様子