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6月 おいしいナシづくりへ~JA前橋市果樹部会 摘果・新梢管理講習会開催~
1 ねらいと背景
JA前橋市果樹部会ナシ分科会では、高品質で大玉のナシをつくるために摘果講習会と果実の結実状況や樹勢等を確認し、新梢の摘心処理を目的とした新梢管理講習会を開催しました。
2 取り組み内容
JA前橋市果樹部会では5月15日(水曜日)に木瀬果樹部会員、5月22日(水曜日)に粕川果樹部会員を対象に摘果・新梢管理講習会を開催し、55名のナシ生産者が参加しました。
摘果は高品質で大玉のナシをつくるために、できるだけ早期に樹の負担力にふさわしい着果数に制限する重要な作業です。本年は5月上旬の降雹により、一部の果実や葉への被害もみられたために、キズのない健全果を選ばなければならず、注意力が必要になります。摘心処理は、結果枝の途中からの新梢発生を抑えることで、揃った果実を収穫しながら、短果枝利用年数の延長を図り、優良結果枝を毎年安定確保することが目的です。摘果と摘心処理の方法について、実演しながらナシ生産者に周知しました。
JA前橋市のナシは、高樹齢が多く、砂壌土に植栽されているため、樹勢が弱くなっている樹が多くあります。樹の状態をみながら、結果枝の摘心処理の程度確認や予備枝の摘心処理を徹底しました。ナシの着果状況や側枝間隔、樹冠内の明るさについて、積極的に意見交換をしました。
3 今後の方向
JA前橋市果樹部会の活動を支援し、ナシの生産安定につながる産地の活性化を図ります。ナシのハダニ防除講習会や整枝せん定講習会等の栽培指導を行います。また、後継者等の担い手育成をねらいとしたナシづくり勉強会を開催し、技術支援を行っていきます。
摘果と摘心処理の方法を学ぶ参加者