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6月 飼料用麦WCSロール品質検討会(前橋市芳賀地区)~遊休農地活用・自給飼料増産~
1 ねらいと背景
前橋市では、平成27年度から冬場に麦の作付けをしていない芳賀地区の遊休水田で、飼料用麦を作付けし、畜産農家が利用することで遊休農地の活用と自給飼料の増産、耕畜連携の推進を図るため飼料用麦の作付けを推進しています。
令和元年産の飼料用麦WCSロールの収量調査と品質評価を行うため、普及指導課では前橋市耕畜連携プロジェクトの一環として6月11日に検討会を開催しました。
2 取り組み内容
4年目の今年は2戸の農家が約1.9ヘクタールで飼料用麦の作付けを行いました。品種は、平成28年産は「あまぎ二条」、平成29年産は「サチホゴールデン」、平成30年産は「サチホゴールデン」と「シュンライ」、令和元年産は「サチホゴールデン」を用いました。
普及指導課では栽培等技術を指導して、昨年の11月中旬には種、今年の4月上旬に出穂期を迎え、4月下旬から5月上旬にかけて収穫調製作業を行いました。収穫調製は、牧草収穫体系で、刈り倒した後、1~2日予乾、集草、梱包、ラッピングしてロール調製を行いました。
ロールにして約1ヶ月後の6月11日に、生産農家、前橋市、畜産試験場、農業事務所でロールの重量測定とロールを開封して品質評価を行いました。農家の評価としては、ロール品質は良好で牛の嗜好性も良いとのことでした。
3 今後の方向
ロール開封時に品質評価分析を行うため、サンプリングを行い、畜産試験場で成分分析を行います。分析結果など詳細なデータに基づく評価検討を行い、今後の飼料用麦作付けの普及に向けて、関係機関で品種の検討や普及させるための方策について検討していきます。
ロール重量測定
ロール開封評価